崎山つばさ、約1年ぶりにミニ・アルバム『latte』リリース。再び父子タッグを組んだ新曲も収録
14か月ぶりとなるミニ・アルバム『latte』をリリースする崎山つばさ。リード曲「叫べ」を含む新曲3曲の作詞に挑戦。そのうちの1曲「Story」は前回のアルバムに続いて父の曲を歌い、今回はさらにその曲の歌詞を書くという父子共作となった。さらに、「叫べ」のミュージックビデオでは、神社めぐりが趣味の崎山つばさ本人の希望で、阿蘇の上色見熊野座神社を訪問。雄大な自然の中、コロナ禍の間に習得したギターを掻き鳴らす姿を見ることができる。日々の暮らしの中でも自然に目を向けることが多いと語る崎山つばさが、歌詞を書く上で大切にしていること、そしてアルバムのタイトル『latte』に込めた想いについて語ってもらった。
自ら作詞した新曲3曲に込められた、それぞれの想い
──今回のアルバムのリード曲「叫べ」は今までと違ったアーティスト・崎山つばさが表現されています。この曲にどんな意味を込めていますか?
崎山 今までにはなかった方向性、空気感の楽曲にしたいと思って、ちょっと攻撃的な歌詞や、今までだったら選ばなかったであろう言葉が並んでいます。意図としては、現代にはびこるいろんなストレスや嫌なこと、ブッ壊したいことに対して一石を投じる、叫びたくなるような曲にしたいと思って歌詞を書きました。ただ攻撃的なだけじゃなく、この曲を聴いた人が前を向けるような、この曲がその人の背中を押してあげられるような曲にしたいなという思いが込められています。
──ミュージックビデオ(MV)でアコギをかき鳴らす姿が印象的でした。
崎山 もともとステイホーム期間中にギターをマスターしたいと思って練習していて、いつかはみなさんの前でギターを披露したいなと思っていたら、じゃあせっかくだからMVでギターを弾いてみようという話になり、わりと早くその機会が来ました(笑)。楽曲もギターのストロークが印象的だったので、僕がギターを弾くことでうまくハマればいいなと思って、実際のコードで練習して、僕が演奏したシーンをMVとして撮影しました。
──ギターは今どれくらい弾けるようになったんですか?
崎山 父親も兄もギターをやっていたので、自分もギターを弾きたいなと思って小学生と中学生の頃に2回挑戦したんですけど、その時は挫折しまして。ずっと“Fの壁”(5本の指全部を使う難しいコード)を超えられなくて挫折してしまったんですよね。でも、このステイホーム期間の2か月ぐらいでFの壁を突破して、そこからまた“Bの壁”だったり“Aの壁”はありましたけど(苦笑)、でもなんとか少しずつ克服しながら、自分がギターでやりたい曲、spitzさんとかあいみょんさんとか、今だったらマカロニえんぴつさんとかの曲を練習してるという感じですね。
──じゃあ、ライブでギター演奏を披露する日も近いですね。
崎山 次のライブには間に合わないと思いますけどね。でも、違う楽曲ならどうにか。「叫べ」はちょっと難しすぎるので(笑)。
(スタッフ)やればできる!
崎山 やればできるって!(笑) あれはMVだったからできたんであって、ライブだとちょっと話は変わってきますよね。まあ(曲の)コードをもらって練習して、もしできたらがんばります。でも、まだまだ難しいですよ。ずっと練習していた他のアーティストの方の曲をカバーだったらできるので、やるならそっちでお願いします!
──「叫べ」というタイトルにちなんで、今、崎山さんが叫びたいことは何ですか?
崎山 「アルバムを買って、僕の曲を聴いてください!」と叫びたいですね(笑)。
──その他の新曲「春始笑」は今の季節にぴったりの曲です。タイトルがとてもきれいで歌詞も切なく印象的でした。何を思って書いた曲ですか?
崎山 今の情勢を鑑みて、今はコロナのせいで会いたいけど会えない人がたくさんいますよね。「同じ空の下でこの唄を口ずさむから」というこの曲の歌詞のように、今は会えないけどみなさんと音楽で繋がっていたいという思いを込めています。それに、今の時代っていろんなものが変わったと言われるけど、自然の流れって実はそんなに変わってないと思うんですよね。日々生活しながら、ちょっと目を咲いている花に向けてみると、自然は自然のままに生きてるんだなと感じられる。そういう瞬間を歌詞からも感じてもらえたらうれしいです。あとは、リリースが春だったので、春を感じられるような曲にしたかったというのもありますね。
──崎山さんにとって春はどういう季節ですか?
崎山 春は出会いと別れの季節というイメージがありますね。あとは、スタート。「春始笑(はるはじめてさく)」というタイトルは「桃始笑(ももはじめてさく)」という季節を表す七十二候の言葉から着想を得たものですが、春がはじまったことで、別れを迎えてさみしい思いを抱えていたり、もしくは落ち込んでいる気持ちを笑みに変えられたら、という願いも込めています。
──普段から花や自然に目が行くタイプですか?
崎山 そうですね、自然に目が行くタイプですし、春はよりそれを感じるんですよね。歌詞にも出てくるんですけど、窓を開けてベランダから春のにおいを嗅いで、昔の同じような時季のことを思い出したりとか。季節を感じる瞬間が多いというか、それを自分の中でイメージして、そういうものを言葉にできたらいいなと思っています。
──「Story」はお父様からの提供を受けた楽曲に崎山さんが作詞した曲ですよね。
崎山 父から曲をもらうのは1stアルバム『UTOPIA』に収録した「IN THE HIGHWAY」に続いて2回目なんですけど、父の曲に僕が僕が歌詞を書くというのは今回が初めてですね。
もともとは、僕が帰省した時、父親が昔バンドをやってた時に作ったアルバムをたまたま車の中で聴いたのが前回のアルバムに曲が収録されたきっかけなんです。ちょうどその頃、1stアルバムを作成するタイミングだったので、父の曲を僕が歌ったら面白いなと思って父のアルバムを借りまして。採用してもらえるかどうかはわからなかったんですけど、もしこの中にいい曲があったらぜひ使ってくださいと上層部の方にお話して、採用されたのが「IN THE HIGHWAY」だったんです。
その後も父親から「まだまだいい曲あるから」とずっと言われ続けてまして(笑)。1stアルバムに採用されたのはたまたまだよとは言ったんですけど、「もしまたアルバムを作ることがあったら使ってくれ」と言うので、今回またアルバムを出すことになって、もしいい曲があればという感じで持っていったら、「Story」が選ばれたんです。父親的には「月よ太陽よ」という曲を一番推してて、そっちを使ってほしかったらしいんですけどね。それでもやっぱりうれしがってました。
──「Story」というタイトルははじめからついていたんですか?
崎山 はい、「Story」は父親がつけたタイトルですね。歌詞もあったので、元の歌詞をそのまま残してる部分もあります。なので今回はより親子共作感が強くなりました。今回、僕が歌詞を書く上で、やっぱり父親が作った曲なので、作った人の意思は尊重したいと思ったし、こだわりは残したいなと思っていたので、それについて話を聞きました。何歳の時に書いた曲なの?とか、どういう人を思って書いたの?とか、ここの歌詞はこだわりあるの?とか。いろんな話を聞いて、想像を膨らませながら歌詞を書きました。
──お父様は何歳の時にこの曲を書かれたんですか?
崎山 20代前半って言ってました。24、5歳ぐらいですね。今の自分より若い父親が書いた曲に僕が歌詞を書くっていうのも不思議なめぐり合わせですけど、こういう形で親孝行ができたのはうれしいです。
──「Story」はドライブしている場面が思い浮かぶ歌詞ですが、作詞をする時に思い描いていたことは何ですか?
崎山 最初の歌詞には「ボンネットの奥に沈む夕日」と書いてあったんですけど、ボンネットはちょっとなー…と思って、もう少しおしゃれな言葉にしたいなと思って変えちゃいました(笑)。それ意外にもいろいろあったんですけど、もともとドライブがテーマの曲だったので、そこは生かしています。「サイドシートにまだ残るムラサキの香り」というところは父親の歌詞そのままですね。70年代ぐらいの恋愛模様みたいな雰囲気は残したいなと思って歌詞を書きました。
アルバムタイトル「latte」の意味とは?
──このアルバムは新曲3曲と既発表曲3曲で構成されていますが、崎山さんが特にお気に入り、おすすめしたい曲を教えてください。
崎山 どの曲も思い入れがありますし、おすすめではあるんですけど、今回のアルバムを制作するにあたって感動したのが、Yuさんの曲なんですよ。ピアノだけの音をアルバムに入れてくださいってお願いしたぐらい感動しました。だから「春始笑」という曲はより多くの方に聴いてもらいたいなと思います。そのピアノも含めて。
──「春始笑」はこのアルバムの中でとりわけ崎山さんらしい曲だと思いました。
崎山 今までもYuさんから「キンモクセイ」、「frost flower」という楽曲をいただいているんですけど、ファンの方の中でもけっこうそれが印象深いらしくて。崎山つばさ=バラードというイメージがついてるのかなと思うので、そういった意味では「春始笑」はもしかしたら崎山つばさ節が全開なのかもしれないですね。「叫べ」はわりと新鮮で、今までやったことがないことに挑戦させてもらいました。ギターもそうですし、歌詞もそうですし。レコーディングの時に電気を消してやってみたり、いろんな挑戦をさせてもらえた楽曲なので、そういう意味ではリード曲らしいというか、いわば推し曲ですね。
──電気を消してレコーディングしたのには、何か理由があったんですか?
崎山 単純に、思いつきです。最初は普通に歌ってたんですけど、ちょっと身も心もダークにしてみたいなと思って、電気を暗くしてもらって、カーテンも閉めてもらって、レコーディングしました。
──今回のアルバム『latte』というタイトルの意味は?
崎山 アルバムのタイトルは全部の曲ができてから決めたんですけど、「叫べ」というちょっとダークで苦々しい曲があって、「春始笑」というやさしい曲もあって、なんかそれがラテっぽいなと思ったんですよね。苦いエスプレッソコーヒーと牛乳を混ぜることで、ひとつの飲み物になるというか。そしてそれを飲むことで、自分自身もそうだけど、その時間自体もコーヒータイムみたいにやさしい時間になったらいいなと思って。このアルバムを聴いてくれた人の嫌なことや苦い思い出みたいなものも全部混ぜて、やさしい時間にしてもらえたらという思いを込めて、『latte』というタイトルにしました。
──ちなみに崎山さんはコーヒー派ですか? 紅茶派ですか?
崎山 どっちも飲みますね。舞台の時は紅茶派ですけど、基本的にはコーヒーの方が多いかもしれです。「スロートコート」という喉にいい紅茶がが大好きで、舞台やライブの前には必ずそれを飲んでます。あったかいから喉も開くし、ハーブなので鼻も通るし。舞台俳優界隈ではスロートコートはわりと有名で、愛飲している人も多いんですよ。
──ジャケットは熊本・阿蘇で撮影されたそうですね。これは崎山さんからのリクエストだったそうですが、なぜここを選んだのですか?
崎山 熊本の阿蘇に上色見熊野座神社という神社があるんですけど、ずっとそこに行きたかったんです。もともと神社が好きで、普段からいろんな神社をめぐったりしていて。それで、上色見熊野座神社にもずっと行きたくて、MVを撮るにあたって行きたいところはありますかと聞かれた時、採用されるかはわからないけどここに行きたいと言ったんです。神社もそうなんですけど、その周りにも日本とは思えないくらい広大な草原があったり、樹齢400年超の高森殿の杉があったり、そういうのが一箇所に散りばめられていて、すごくいい場所だねということで行くことになりました。
──その神社を知ったきっかけは何だったんですか?
崎山 普段からいろいろ神社を調べることが多くて、そんな時にたまたま見つけたんです。アニメの聖地にもなってるらしいんですけど、見た瞬間に「ジブリだ!」と思って、これは行くしかないなと。神話も好きなんですけど、祀ってる神様も格式高い神様で、そういう意味でもものすごく行きたいなと思っていたんですよね。神社の上に行くと穿戸岩(うげといわ)というでっかい岩があって、そこもパワースポットだと言われているんですよ。もう空気から違いましたし、背筋が伸びる場所という感じでしたね。
──撮影している時、パワーはもらえました?
崎山 撮影中は花粉症にやられてましたね(笑)。杉がものすごく生えてる場所だったので。そこで初めて花粉というものを目の当たりにしました。最初はあの黄色い粉が花粉とはわからなかったんですけど、MVを撮影している間にだんだんくしゃみ、目のかゆみが強くなってきて、「これ、花粉だ!」って気づいて(苦笑)。だから、花粉症にやられながら撮影したという思い出があります。でもあの場所に行けたこと自体がうれしかったですね。最初にあそこの階段と、灯篭と、鳥居を見た瞬間、ものすごいテンション上がりました。神秘体験ではないですけど、呼ばれたのかなという感覚はありましたね。タイミングもそうですし、天気にも恵まれて。そういう意味では、そこに行くべき時だったのかなって勝手に思っています。
──前回のリリースから14か月ぶり、約1年ぶりのリリースでわりと間が空いたと思うのですが、この間の活動は今回のアルバムに込められた、という感触はありますか?
崎山 歌詞を書かせていただくようになってからまだ自分のオリジナリティを一発で出せてはいなくて、いろいろ試行錯誤しながら執筆しているんですけど、でもそれって今までの経験があるからこそというか、昔書いた楽曲があったからこそ悩むことができるんだなと思うんですよね。いろんな言葉を見つけることができたおかげというか。そういうことは思いましたね。歌詞を書いていても、パッと思い浮かぶ時もあれば、全然思い浮かばない時もあるんですけど、そういう一つひとつの小さな経験が今に活きてるのかな、と思いながら歌詞を書かせていただきました。
──崎山さんが作詞された曲はタイトルや歌詞の言葉が美しいものが多いと感じます。作詞をする時に考えていること、日々心がけていることは何ですか? どんな時に歌詞を思いつきますか?
崎山 その時々の環境によって変わるというか、平行している仕事とかにもよるんですけど。例えば移動中に歌詞を思いついたり、家に帰ってきてシャワー浴びてる最中に思い浮かぶとか、ソファーでぼけっとしている瞬間に思い浮かぶとか、環境によっていろいろですね。でもひとつ思っているのは、思い浮かんだ歌詞や単語が、もしかしたら自分がどこかで聞いたことのある言葉なんじゃないかと一回疑うこと。いい歌詞を思いついたと思っても、どこかで聞いたことある言葉じゃないかな?というのは気にします。一番大事なのは崎山つばさが生む言葉であること。それを大切にしたいという気持ちがあるので、思いついても一回考え直してみたり、どんどん膨らませていくという感じで歌詞を書いています。あとは、日頃から思いついたことは携帯にメモったり、ノートに書いて残しておきます。
歌詞を書く上で、昔の方が詠まれた俳句を読んだりもするんですよ。言ってしまえば俳句も歌詞のひとつじゃないですか。そういうのをいろいろと研究したり、見るようにしてます。名前は忘れちゃったんですけど、昔の中国の方が書いた戦争の詩があって、それがすごく切なくて印象に残ってますね。自分が戦争に行く時の気持ちを書いた詩なんですよ。
ライブではコミュニケーションを楽しみたい
──今回のアルバムではできなかったけど、挑戦してみたい曲はありますか?
崎山 ジャンルにとらわれず、いろんな曲に挑戦していきたいという気持ちがあります。今までロックなことをやってこなかったからロックな曲をやってみたり、和風なことをやってみたり、踊ってみたり、今までいろんなことをさせていただきましたが、そういう風にこれというものを決めずにこれからもいろんな音楽に触れていけたらいいなと思いますし、その中で崎山つばさらしさというものできたらいいなという気持ちがあります。今までやったことがないジャンルの曲というと、パッと思いつくのはジャズですかね。もしかしたらBillboard Liveでそういう瞬間があったりするかもしれないですけど(笑)。
──今回のアルバムの出来には満足ですか?
崎山 ハーフ&ハーフという感じですね。あとはもう聴いてくれた方と合わさって、感想をいただいて、その割合が変わっていく感じです。基本的に褒められて伸びるタイプなので、褒めてもらえたらうれしいです。でも、せっかく聴いてもらえるんだったら似たような曲よりも聴いたことのない新しいものを聴いてもらいたいという気持ちが一番強いので、「新しくて好き!」と言ってもらえたらうれしいです。新しいけどなんかあんまりよくないよねってなったら、それは今後やらなくていいだけなので。なので、正直に聴いてもらえたらなと思います。
──そしてこのアルバムをひっさげて東京と大阪でBillboard Liveでの公演も予定されています。場所的にとても特別なライブハウスだと思いますが、どんなライブになりそうですか?
崎山 個人的には2019年にセカンドのワンマンライブをやらせていただいて、そこからけっこう久々の音楽を交えたコミュニケーションの場になるので、やっぱり楽しみでもあるし、純粋に楽しみたいし、楽しんでもらいたいという気持ちが大きいですね。大人な空間なので、そういう雰囲気も全力で肌で感じてもらいながら、甘くてやさしい空間になったらいいなと思います。
──ムーディーで大人な崎山さんが見られるということですか?
崎山 そうですね(笑)。今までの楽曲もバンドでやるというよりは、たぶんビルボードアレンジみたいな感じになると思うので、楽器隊も少し変わってくるんじゃんないかなと思います。衣装は、どうしようかな。お客さんもたぶんドレスアップして来てくれるような気がするんですよね。だからそれに合うように、スーツかな? そういう雰囲気も味わっていただきたいですね。
──ライブで一番、楽しみにしていることは?
崎山 やっぱりコミュニケーションですね。もちろん曲も歌うんですけど、Billboard Liveはきっと客席との距離も近いので、みなさんと普通に会話できたらいいなと思ってます(笑)。そういう会話って台本にはないし、その時しか生まれないものじゃないですか。そういうのも含めてをライブを楽しみたいし、楽しんでもらえたらうれしいです。
──歌手として、俳優として、今後やりたいことはありますか?
崎山 自分の主演したドラマの主題歌に憧れます。ドラマの主題歌になると毎週聴けるじゃないですか。それがいいなって(笑)。しかもドラマの最中にも流れますしね。
──崎山さんといえば今年、崎山さんがプロデュースした「崎山ツバサの純喫茶ビーフカレー」はおいしすぎて入手困難になっています。もし今後もカレー関係でお仕事をするとしたら、やりたいことはありますか?
崎山 第二弾もいろいろと考えてるというか、またぜひやりたいなと思っています。具体的に何になるのかはまだわからないですけど、カレーでまた面白いことができたらいいなとは思ってますね。純喫茶の一日マスターとかも面白そうですよね。
──日々お忙しいと思いますが、息抜きは何ですか?
崎山 趣味でカメラをはじめたんですよ。神社めぐりもそうですけど、神社に行って写真を撮ったり、サウナだったり、趣味で息抜きするというのが大事だなと思っています。カメラは、仕事場に持っていって、仕事の合間や休憩中に、その時の景色をパシャパシャ撮っています。たまにファンサイトのブログに写真を載せたりするんですけど、僕が見ている景色を見たいと言ってくださる方が意外といらっしゃって、僕の写真をそういう風に見てくれてるんだと知って、やっててよかったなと思いましたね。
──最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
崎山 ミニ・アルバム『latte』が4月に発売されます。タイトルに込めた想いもそうですし、僕が書いた歌詞にもいろんな想いが込められていますが、何より今のこういう状況、嫌なことや苦い思い出を、このアルバムを聴いていただき、アルバムに混ぜながら、深く味わってもらえたらなと思っています。このアルバムを引っさげてBillboard Liveでの公演もやらせていただくので、こちらも全身で味わってもらえたらうれしいです。ぜひよろしくお願いします。
NEW ALBUM『latte』
2021年4月21日(水)On sale
【崎山つばさ Official Site】
https://sakiyama-tsubasa.net/
【崎山つばさ avex Site】
https://avex.jp/sakiyama-tsubasa/
【崎山つばさ Official Twitter】
https://twitter.com/sakiyama_staff
【崎山つばさ Official Instagram】
https://www.instagram.com/sakiyamaofficial/
【崎山つばさ オフィシャルブログ】
https://ameblo.jp/sakiyama-tsubasa/entry-12563577899.html
自ら作詞した新曲3曲に込められた、それぞれの想い
──今回のアルバムのリード曲「叫べ」は今までと違ったアーティスト・崎山つばさが表現されています。この曲にどんな意味を込めていますか?
崎山 今までにはなかった方向性、空気感の楽曲にしたいと思って、ちょっと攻撃的な歌詞や、今までだったら選ばなかったであろう言葉が並んでいます。意図としては、現代にはびこるいろんなストレスや嫌なこと、ブッ壊したいことに対して一石を投じる、叫びたくなるような曲にしたいと思って歌詞を書きました。ただ攻撃的なだけじゃなく、この曲を聴いた人が前を向けるような、この曲がその人の背中を押してあげられるような曲にしたいなという思いが込められています。
──ミュージックビデオ(MV)でアコギをかき鳴らす姿が印象的でした。
崎山 もともとステイホーム期間中にギターをマスターしたいと思って練習していて、いつかはみなさんの前でギターを披露したいなと思っていたら、じゃあせっかくだからMVでギターを弾いてみようという話になり、わりと早くその機会が来ました(笑)。楽曲もギターのストロークが印象的だったので、僕がギターを弾くことでうまくハマればいいなと思って、実際のコードで練習して、僕が演奏したシーンをMVとして撮影しました。
──ギターは今どれくらい弾けるようになったんですか?
崎山 父親も兄もギターをやっていたので、自分もギターを弾きたいなと思って小学生と中学生の頃に2回挑戦したんですけど、その時は挫折しまして。ずっと“Fの壁”(5本の指全部を使う難しいコード)を超えられなくて挫折してしまったんですよね。でも、このステイホーム期間の2か月ぐらいでFの壁を突破して、そこからまた“Bの壁”だったり“Aの壁”はありましたけど(苦笑)、でもなんとか少しずつ克服しながら、自分がギターでやりたい曲、spitzさんとかあいみょんさんとか、今だったらマカロニえんぴつさんとかの曲を練習してるという感じですね。
──じゃあ、ライブでギター演奏を披露する日も近いですね。
崎山 次のライブには間に合わないと思いますけどね。でも、違う楽曲ならどうにか。「叫べ」はちょっと難しすぎるので(笑)。
(スタッフ)やればできる!
崎山 やればできるって!(笑) あれはMVだったからできたんであって、ライブだとちょっと話は変わってきますよね。まあ(曲の)コードをもらって練習して、もしできたらがんばります。でも、まだまだ難しいですよ。ずっと練習していた他のアーティストの方の曲をカバーだったらできるので、やるならそっちでお願いします!
──「叫べ」というタイトルにちなんで、今、崎山さんが叫びたいことは何ですか?
崎山 「アルバムを買って、僕の曲を聴いてください!」と叫びたいですね(笑)。
──その他の新曲「春始笑」は今の季節にぴったりの曲です。タイトルがとてもきれいで歌詞も切なく印象的でした。何を思って書いた曲ですか?
崎山 今の情勢を鑑みて、今はコロナのせいで会いたいけど会えない人がたくさんいますよね。「同じ空の下でこの唄を口ずさむから」というこの曲の歌詞のように、今は会えないけどみなさんと音楽で繋がっていたいという思いを込めています。それに、今の時代っていろんなものが変わったと言われるけど、自然の流れって実はそんなに変わってないと思うんですよね。日々生活しながら、ちょっと目を咲いている花に向けてみると、自然は自然のままに生きてるんだなと感じられる。そういう瞬間を歌詞からも感じてもらえたらうれしいです。あとは、リリースが春だったので、春を感じられるような曲にしたかったというのもありますね。
──崎山さんにとって春はどういう季節ですか?
崎山 春は出会いと別れの季節というイメージがありますね。あとは、スタート。「春始笑(はるはじめてさく)」というタイトルは「桃始笑(ももはじめてさく)」という季節を表す七十二候の言葉から着想を得たものですが、春がはじまったことで、別れを迎えてさみしい思いを抱えていたり、もしくは落ち込んでいる気持ちを笑みに変えられたら、という願いも込めています。
──普段から花や自然に目が行くタイプですか?
崎山 そうですね、自然に目が行くタイプですし、春はよりそれを感じるんですよね。歌詞にも出てくるんですけど、窓を開けてベランダから春のにおいを嗅いで、昔の同じような時季のことを思い出したりとか。季節を感じる瞬間が多いというか、それを自分の中でイメージして、そういうものを言葉にできたらいいなと思っています。
──「Story」はお父様からの提供を受けた楽曲に崎山さんが作詞した曲ですよね。
崎山 父から曲をもらうのは1stアルバム『UTOPIA』に収録した「IN THE HIGHWAY」に続いて2回目なんですけど、父の曲に僕が僕が歌詞を書くというのは今回が初めてですね。
もともとは、僕が帰省した時、父親が昔バンドをやってた時に作ったアルバムをたまたま車の中で聴いたのが前回のアルバムに曲が収録されたきっかけなんです。ちょうどその頃、1stアルバムを作成するタイミングだったので、父の曲を僕が歌ったら面白いなと思って父のアルバムを借りまして。採用してもらえるかどうかはわからなかったんですけど、もしこの中にいい曲があったらぜひ使ってくださいと上層部の方にお話して、採用されたのが「IN THE HIGHWAY」だったんです。
その後も父親から「まだまだいい曲あるから」とずっと言われ続けてまして(笑)。1stアルバムに採用されたのはたまたまだよとは言ったんですけど、「もしまたアルバムを作ることがあったら使ってくれ」と言うので、今回またアルバムを出すことになって、もしいい曲があればという感じで持っていったら、「Story」が選ばれたんです。父親的には「月よ太陽よ」という曲を一番推してて、そっちを使ってほしかったらしいんですけどね。それでもやっぱりうれしがってました。
──「Story」というタイトルははじめからついていたんですか?
崎山 はい、「Story」は父親がつけたタイトルですね。歌詞もあったので、元の歌詞をそのまま残してる部分もあります。なので今回はより親子共作感が強くなりました。今回、僕が歌詞を書く上で、やっぱり父親が作った曲なので、作った人の意思は尊重したいと思ったし、こだわりは残したいなと思っていたので、それについて話を聞きました。何歳の時に書いた曲なの?とか、どういう人を思って書いたの?とか、ここの歌詞はこだわりあるの?とか。いろんな話を聞いて、想像を膨らませながら歌詞を書きました。
──お父様は何歳の時にこの曲を書かれたんですか?
崎山 20代前半って言ってました。24、5歳ぐらいですね。今の自分より若い父親が書いた曲に僕が歌詞を書くっていうのも不思議なめぐり合わせですけど、こういう形で親孝行ができたのはうれしいです。
──「Story」はドライブしている場面が思い浮かぶ歌詞ですが、作詞をする時に思い描いていたことは何ですか?
崎山 最初の歌詞には「ボンネットの奥に沈む夕日」と書いてあったんですけど、ボンネットはちょっとなー…と思って、もう少しおしゃれな言葉にしたいなと思って変えちゃいました(笑)。それ意外にもいろいろあったんですけど、もともとドライブがテーマの曲だったので、そこは生かしています。「サイドシートにまだ残るムラサキの香り」というところは父親の歌詞そのままですね。70年代ぐらいの恋愛模様みたいな雰囲気は残したいなと思って歌詞を書きました。
アルバムタイトル「latte」の意味とは?
──このアルバムは新曲3曲と既発表曲3曲で構成されていますが、崎山さんが特にお気に入り、おすすめしたい曲を教えてください。
崎山 どの曲も思い入れがありますし、おすすめではあるんですけど、今回のアルバムを制作するにあたって感動したのが、Yuさんの曲なんですよ。ピアノだけの音をアルバムに入れてくださいってお願いしたぐらい感動しました。だから「春始笑」という曲はより多くの方に聴いてもらいたいなと思います。そのピアノも含めて。
──「春始笑」はこのアルバムの中でとりわけ崎山さんらしい曲だと思いました。
崎山 今までもYuさんから「キンモクセイ」、「frost flower」という楽曲をいただいているんですけど、ファンの方の中でもけっこうそれが印象深いらしくて。崎山つばさ=バラードというイメージがついてるのかなと思うので、そういった意味では「春始笑」はもしかしたら崎山つばさ節が全開なのかもしれないですね。「叫べ」はわりと新鮮で、今までやったことがないことに挑戦させてもらいました。ギターもそうですし、歌詞もそうですし。レコーディングの時に電気を消してやってみたり、いろんな挑戦をさせてもらえた楽曲なので、そういう意味ではリード曲らしいというか、いわば推し曲ですね。
──電気を消してレコーディングしたのには、何か理由があったんですか?
崎山 単純に、思いつきです。最初は普通に歌ってたんですけど、ちょっと身も心もダークにしてみたいなと思って、電気を暗くしてもらって、カーテンも閉めてもらって、レコーディングしました。
──今回のアルバム『latte』というタイトルの意味は?
崎山 アルバムのタイトルは全部の曲ができてから決めたんですけど、「叫べ」というちょっとダークで苦々しい曲があって、「春始笑」というやさしい曲もあって、なんかそれがラテっぽいなと思ったんですよね。苦いエスプレッソコーヒーと牛乳を混ぜることで、ひとつの飲み物になるというか。そしてそれを飲むことで、自分自身もそうだけど、その時間自体もコーヒータイムみたいにやさしい時間になったらいいなと思って。このアルバムを聴いてくれた人の嫌なことや苦い思い出みたいなものも全部混ぜて、やさしい時間にしてもらえたらという思いを込めて、『latte』というタイトルにしました。
──ちなみに崎山さんはコーヒー派ですか? 紅茶派ですか?
崎山 どっちも飲みますね。舞台の時は紅茶派ですけど、基本的にはコーヒーの方が多いかもしれです。「スロートコート」という喉にいい紅茶がが大好きで、舞台やライブの前には必ずそれを飲んでます。あったかいから喉も開くし、ハーブなので鼻も通るし。舞台俳優界隈ではスロートコートはわりと有名で、愛飲している人も多いんですよ。
──ジャケットは熊本・阿蘇で撮影されたそうですね。これは崎山さんからのリクエストだったそうですが、なぜここを選んだのですか?
崎山 熊本の阿蘇に上色見熊野座神社という神社があるんですけど、ずっとそこに行きたかったんです。もともと神社が好きで、普段からいろんな神社をめぐったりしていて。それで、上色見熊野座神社にもずっと行きたくて、MVを撮るにあたって行きたいところはありますかと聞かれた時、採用されるかはわからないけどここに行きたいと言ったんです。神社もそうなんですけど、その周りにも日本とは思えないくらい広大な草原があったり、樹齢400年超の高森殿の杉があったり、そういうのが一箇所に散りばめられていて、すごくいい場所だねということで行くことになりました。
──その神社を知ったきっかけは何だったんですか?
崎山 普段からいろいろ神社を調べることが多くて、そんな時にたまたま見つけたんです。アニメの聖地にもなってるらしいんですけど、見た瞬間に「ジブリだ!」と思って、これは行くしかないなと。神話も好きなんですけど、祀ってる神様も格式高い神様で、そういう意味でもものすごく行きたいなと思っていたんですよね。神社の上に行くと穿戸岩(うげといわ)というでっかい岩があって、そこもパワースポットだと言われているんですよ。もう空気から違いましたし、背筋が伸びる場所という感じでしたね。
──撮影している時、パワーはもらえました?
崎山 撮影中は花粉症にやられてましたね(笑)。杉がものすごく生えてる場所だったので。そこで初めて花粉というものを目の当たりにしました。最初はあの黄色い粉が花粉とはわからなかったんですけど、MVを撮影している間にだんだんくしゃみ、目のかゆみが強くなってきて、「これ、花粉だ!」って気づいて(苦笑)。だから、花粉症にやられながら撮影したという思い出があります。でもあの場所に行けたこと自体がうれしかったですね。最初にあそこの階段と、灯篭と、鳥居を見た瞬間、ものすごいテンション上がりました。神秘体験ではないですけど、呼ばれたのかなという感覚はありましたね。タイミングもそうですし、天気にも恵まれて。そういう意味では、そこに行くべき時だったのかなって勝手に思っています。
──前回のリリースから14か月ぶり、約1年ぶりのリリースでわりと間が空いたと思うのですが、この間の活動は今回のアルバムに込められた、という感触はありますか?
崎山 歌詞を書かせていただくようになってからまだ自分のオリジナリティを一発で出せてはいなくて、いろいろ試行錯誤しながら執筆しているんですけど、でもそれって今までの経験があるからこそというか、昔書いた楽曲があったからこそ悩むことができるんだなと思うんですよね。いろんな言葉を見つけることができたおかげというか。そういうことは思いましたね。歌詞を書いていても、パッと思い浮かぶ時もあれば、全然思い浮かばない時もあるんですけど、そういう一つひとつの小さな経験が今に活きてるのかな、と思いながら歌詞を書かせていただきました。
──崎山さんが作詞された曲はタイトルや歌詞の言葉が美しいものが多いと感じます。作詞をする時に考えていること、日々心がけていることは何ですか? どんな時に歌詞を思いつきますか?
崎山 その時々の環境によって変わるというか、平行している仕事とかにもよるんですけど。例えば移動中に歌詞を思いついたり、家に帰ってきてシャワー浴びてる最中に思い浮かぶとか、ソファーでぼけっとしている瞬間に思い浮かぶとか、環境によっていろいろですね。でもひとつ思っているのは、思い浮かんだ歌詞や単語が、もしかしたら自分がどこかで聞いたことのある言葉なんじゃないかと一回疑うこと。いい歌詞を思いついたと思っても、どこかで聞いたことある言葉じゃないかな?というのは気にします。一番大事なのは崎山つばさが生む言葉であること。それを大切にしたいという気持ちがあるので、思いついても一回考え直してみたり、どんどん膨らませていくという感じで歌詞を書いています。あとは、日頃から思いついたことは携帯にメモったり、ノートに書いて残しておきます。
歌詞を書く上で、昔の方が詠まれた俳句を読んだりもするんですよ。言ってしまえば俳句も歌詞のひとつじゃないですか。そういうのをいろいろと研究したり、見るようにしてます。名前は忘れちゃったんですけど、昔の中国の方が書いた戦争の詩があって、それがすごく切なくて印象に残ってますね。自分が戦争に行く時の気持ちを書いた詩なんですよ。
ライブではコミュニケーションを楽しみたい
──今回のアルバムではできなかったけど、挑戦してみたい曲はありますか?
崎山 ジャンルにとらわれず、いろんな曲に挑戦していきたいという気持ちがあります。今までロックなことをやってこなかったからロックな曲をやってみたり、和風なことをやってみたり、踊ってみたり、今までいろんなことをさせていただきましたが、そういう風にこれというものを決めずにこれからもいろんな音楽に触れていけたらいいなと思いますし、その中で崎山つばさらしさというものできたらいいなという気持ちがあります。今までやったことがないジャンルの曲というと、パッと思いつくのはジャズですかね。もしかしたらBillboard Liveでそういう瞬間があったりするかもしれないですけど(笑)。
──今回のアルバムの出来には満足ですか?
崎山 ハーフ&ハーフという感じですね。あとはもう聴いてくれた方と合わさって、感想をいただいて、その割合が変わっていく感じです。基本的に褒められて伸びるタイプなので、褒めてもらえたらうれしいです。でも、せっかく聴いてもらえるんだったら似たような曲よりも聴いたことのない新しいものを聴いてもらいたいという気持ちが一番強いので、「新しくて好き!」と言ってもらえたらうれしいです。新しいけどなんかあんまりよくないよねってなったら、それは今後やらなくていいだけなので。なので、正直に聴いてもらえたらなと思います。
──そしてこのアルバムをひっさげて東京と大阪でBillboard Liveでの公演も予定されています。場所的にとても特別なライブハウスだと思いますが、どんなライブになりそうですか?
崎山 個人的には2019年にセカンドのワンマンライブをやらせていただいて、そこからけっこう久々の音楽を交えたコミュニケーションの場になるので、やっぱり楽しみでもあるし、純粋に楽しみたいし、楽しんでもらいたいという気持ちが大きいですね。大人な空間なので、そういう雰囲気も全力で肌で感じてもらいながら、甘くてやさしい空間になったらいいなと思います。
──ムーディーで大人な崎山さんが見られるということですか?
崎山 そうですね(笑)。今までの楽曲もバンドでやるというよりは、たぶんビルボードアレンジみたいな感じになると思うので、楽器隊も少し変わってくるんじゃんないかなと思います。衣装は、どうしようかな。お客さんもたぶんドレスアップして来てくれるような気がするんですよね。だからそれに合うように、スーツかな? そういう雰囲気も味わっていただきたいですね。
──ライブで一番、楽しみにしていることは?
崎山 やっぱりコミュニケーションですね。もちろん曲も歌うんですけど、Billboard Liveはきっと客席との距離も近いので、みなさんと普通に会話できたらいいなと思ってます(笑)。そういう会話って台本にはないし、その時しか生まれないものじゃないですか。そういうのも含めてをライブを楽しみたいし、楽しんでもらえたらうれしいです。
──歌手として、俳優として、今後やりたいことはありますか?
崎山 自分の主演したドラマの主題歌に憧れます。ドラマの主題歌になると毎週聴けるじゃないですか。それがいいなって(笑)。しかもドラマの最中にも流れますしね。
──崎山さんといえば今年、崎山さんがプロデュースした「崎山ツバサの純喫茶ビーフカレー」はおいしすぎて入手困難になっています。もし今後もカレー関係でお仕事をするとしたら、やりたいことはありますか?
崎山 第二弾もいろいろと考えてるというか、またぜひやりたいなと思っています。具体的に何になるのかはまだわからないですけど、カレーでまた面白いことができたらいいなとは思ってますね。純喫茶の一日マスターとかも面白そうですよね。
──日々お忙しいと思いますが、息抜きは何ですか?
崎山 趣味でカメラをはじめたんですよ。神社めぐりもそうですけど、神社に行って写真を撮ったり、サウナだったり、趣味で息抜きするというのが大事だなと思っています。カメラは、仕事場に持っていって、仕事の合間や休憩中に、その時の景色をパシャパシャ撮っています。たまにファンサイトのブログに写真を載せたりするんですけど、僕が見ている景色を見たいと言ってくださる方が意外といらっしゃって、僕の写真をそういう風に見てくれてるんだと知って、やっててよかったなと思いましたね。
──最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
崎山 ミニ・アルバム『latte』が4月に発売されます。タイトルに込めた想いもそうですし、僕が書いた歌詞にもいろんな想いが込められていますが、何より今のこういう状況、嫌なことや苦い思い出を、このアルバムを聴いていただき、アルバムに混ぜながら、深く味わってもらえたらなと思っています。このアルバムを引っさげてBillboard Liveでの公演もやらせていただくので、こちらも全身で味わってもらえたらうれしいです。ぜひよろしくお願いします。
撮影 長谷英史
NEW ALBUM『latte』
2021年4月21日(水)On sale
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- WRITTEN BY尹秀姫(ゆんすひ)
- 出版社勤務を経て、現在はフリーの編集・ライター。
たまに韓国語の通訳・翻訳も。K- POPを中心にさまざまなアーティスト・ 俳優にインタビューしています。