崎山つばさ with 桜menデビュー!!で、桜menって一体だれ?
ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの石切丸役、そして人気コミックの舞台化でこの夏話題となった「煉獄に笑う」の主人公のひとり・神社八代目当主・曇芭恋役でさらなる注目を浴びた“崎山つばさ”。今2.5次元舞台を中心に活躍する俳優の中で、常に次作を期待されている役者のひとりだ。それも舞台だけでなく、「石切丸」として参加した「刀剣男士 formation of 三百年」は発売初週にオリコン首位とその人気はまさに上がる一方。
その彼が“崎山つばさ with 桜men”としてCDデビューが決定!
表題曲は舞台『煉獄に笑う』の挿入歌「月花夜」。数あるボーカロイド曲の中でも知らない者はいない「千本桜」で有名な黒うさ氏が作詞作曲した同曲、遠い時代を偲ばせるスケールの大きさとロマンティックさが込められた一曲だ。また、カップリングの「君の隣へ」は、大人気スマホアプリ「茜さすセカイでキミと詠う」のオープニング曲に決定。
あらためて話題になること間違い無しだが、“崎山つばさ with 桜men”の“桜men”って誰? という人も多いはず。今回初めて知ったという人がいても当然、というのも、このために結集した4人のユニットが“桜men”。和楽器界で活躍中の、中村仁樹(尺八) ・古里祐一郎(太鼓) ・ 北村貴寿(津軽三味線) ・大川義秋(箏) のイケメングループなのだ。
そのルックスに加えてさわやかなキャラクターは紹介しないのはもったいない! ということで今回は“桜men”の4人をインタビュー! まずは4人の紹介から。
中村仁樹(尺八)
17歳で尺八に出会い、その魅力に魅せられ、東京藝術大学音楽学部邦楽科尺八専攻に進む。尺八本来の響きを生かし、様々なジャンルを自在に行き来し活動する。各国大使館や神社仏閣での演奏から、SQUARE ENIX『戦国IXA』テーマソング参加やコシノジュンコファッションショーでの演奏など幅広い活動を行っている。2016年には初のソロアルバム「祈り」を発表 。
古里祐一郎(太鼓)
小学校3年のとき「川崎太鼓仲間 響」で和太鼓を始める。2005年に花原京正・花原秀正と「和太鼓パフォーマンスグループ・無限」を結成。ヨーロッパ・アジアなどでの海外公演や、国内の様々な演奏にて精力的に活動する。AKB48への和太鼓指導、バーガーキングwebCM出演など活動は多岐にわたる。
北村貴寿(津軽三味線)
幼少より津軽三味線に興味を持ち、北村正貴氏に師事。現在、津軽三味線北村流師範として後進の指導にあたる。津軽三味線全日本金木大会(青森県) 準優勝の実績をもち、電子機材を使用した新しいスタイルの三味線パフォーマンスに定評がある。また三弦師としても活動しており、自身の三味線工房を持つ。著名な三味線アーティスト達のオリジナル製品の製造やメンテナンスを手掛ける。
大川義秋(箏)
第22回くまもと全国邦楽コンクール箏曲の部優勝をはじめとした実績を持ち、古典の研鑽を積む傍ら邦楽のみならず様々なジャンルの楽曲を独自のアレンジにより斬新に演奏し、箏の新たな可能性を模索する。また「箏男kotomen」として数多くのイベントや演奏会に出演している。
この受賞歴や活動歴を見れば、「イケメン演奏家」といっても見た目だけでなく、それぞれの楽器における活躍はもちろん、それ以外の世界でも広く活動する4人というのがわかったと思います。しかし和楽器の演奏家ってちょっとカタそう…そんな偏見を粉々にする中身もイケメンなインタビューです!
―11/1、待ちに待った“崎山つばさwith桜men”としてのCDリリースですが、今回のインタビューでは“桜men”の4人にフォーカスをあてようと思います!
全員) おー!!(拍手)
―まずひとりずつ自己紹介していただきたいんですけど、名前と演奏する楽器、それに今回は「イケメン楽器隊」としての登場なのでチャームポイントを教えてください!
中村) チャームポイント!?
古里) どれにしようかな~(笑) 。じゃっ、ぼくから行きます! 和太鼓担当の古里祐一郎です。チャームポイントは二の腕っす。和太鼓で鍛え上げた腕を見てほしいですね。今はオフなんで仕上がってないですけど(笑) 。本番の時はモリっと仕上げてくるんで、バキバキに!
北村) 津軽三味線の北村貴寿です。チャームポイントは…自分の眼が好きですね。
大川) 箏担当の大川義秋です。チャームポイントは…ルンルンしてる気分でいることと、ニコニコしてるところかな。あとは…。
古里) 3つあるんだ(笑) 。
大川) じゃあニコニコ楽しくルンルンしてるところです!
中村) 尺八担当している中村仁樹です。チャームポイントは弾いてるときのかなり細かい指使いだと思います。地味ですけど(笑) 。
―みなさんは和楽器という点で共通してますけど、“桜men”以前にそれぞれ面識はあったりするんですか?
中村) ぼくと(古里) 祐一郎くんは共演もあって、お酒も飲んだりもしますね。
北村) ここの2人(北村・大川) は、大川くんが三味線も習ってて先生が同じなんですよ。なんで発表会の時に一緒になったりはしてたんですけど、“桜men”で喋るようになった感じです。
中村) 年齢がちょうど4人が4歳差なんですよ。ぼくが一番年上で、(古里を指差して) 二番目、三番目(北村) 、四番目(大川) 。
年齢だけじゃなくて楽器も個性もそれぞれ違うので、何を話しても新鮮。そういうところもお互いを惹きつけ合う感じで、楽しいですね!
崎山さんのイケメンっぷりに見劣らないようにしないと(笑)
―それぞれの楽器のトップイケメンたちが揃ったわけですよね。
全員) ありがとうございます!
中村) ありがたいプレッシャーとして、どんどん磨きをかけて追い風にしていきたいですね(笑) 。
―今回、崎山さんと組むという形で“桜men”結成というオファーがきたと思うんですけど、最初にその話が来た時どう思いました?
中村) まさに「追い風キター!」って感じでしたよね(笑) 。広くたくさんの人に和楽器の音色だったり、独特の侘び寂びの世界、なおかつ西洋楽器ともわたりあえる和楽器の魅力を発信していけるチャンスだなと思いました。
大川) 崎山さんは昔舞台で見たことあったので「そんな素敵な人とできるんだ!」って嬉しかったですね。あと箏と歌もですけど、和太鼓と箏も一緒に演奏することは今までなかったんですよ。一緒だと箏の音が消えちゃうんです。
古里) 和太鼓の音がでかいんで(笑) 。
大川) ありそうでない組み合わせなんです。
―普通だとバンド編成みたいなことはやらないわけですよね、和楽器だと。
中村) それぞれ独立した、ソロ楽器として発展してきたものですからね。だから一堂に会してのバンド編成というのはめったにないです。昔は洋楽器と交わることは当然、同じ楽器を使っていても交流が厳しかったりもしたんです。でも徐々に先輩方が頑張って外に向けて開いてくれたおかげで、こういうことも出来るんだなって。
―そうなんですね。今回は崎山さんと組む形でのグループですが、崎山さんのことはご存知でした?
北村) ぼくは、崎山さんのことを今回の件で知ったんです。それで初めて舞台も見せていただいたら、すごくキラキラした方で。撮影のとき見たらむちゃくちゃ格好良くて、すごい輝いてるんで、その輝きを共有できるのは嬉しいですね。
古里) ぼくもぜんぜん崎山さん知らなかったんですけど、いろいろ調べたら彼自身も和のものが好きで、神社とか巡るのが好きって知って。そういうのもあってご自身の和楽器とコラボレーションしたいっていう意思を知って共感もできたし、なによりすげえイケメンだなと(笑) 。
北村) ぼくたちも見劣らないように頑張らないと(笑) 。
―崎山さんに、実際お会いした時はどんな印象でしたか?
大川) やさしい…。
中村) 録音の時とか、ボーカルっていう役に入る姿を後ろから見てましたけど、かっこいいなって。ぼくたちは音を追求していて、演奏で感動させれたら最高だなと思ってますけど、崎山さんは声もですけど所作とかいろんなものを追求してる人だなと思いましたね。そこは共通点でもあると思います。
「月花夜」を表現するには、ぼくらの和楽器しかない
―さて“崎山つばさwith桜men”としての今回のシングル「月花夜」ですけども、みなさんが最初に曲を聴いた時の印象を教えてください。
中村) 和の要素とバラードがすごくうまいこと融合されてて、ぼくら和楽器の良さも出してもらえてるなと。歌詞の「秘すれば花」みたいな世界観も調和していて、日本人の感性そのままだなって。これを表現するには和楽器しかないと思うんで、やりやすかったですね。
大川) 最初に聴いた時、箏から入ってきたので「嬉しい~」と思いました(笑) 。
北村) 「月花夜」は歌入りの状態で先に聴いて、素敵だな! と思いましたね。それに三味線もソロパートでバシバシ入ってて、これはやりがいがあるなと(笑) 。音階的にもやりやすくて、和のイメージで遠い昔を偲ばせる、みたいな広がりがありますよね。
古里) ぼくは「月花夜」を最初聴いていい曲だなと思ったんですけど、難しいなと思ったんです。普段ガンガン太鼓打つんですけど、この曲はしっとりじゃないですか。崎山さんの声が超透明感のある感じで入ってたので邪魔するわけにはいかない。一打一打どう表現するか、けっこう悩みましたよ。
―実際完成したものを聞いてみてどうでした?
中村) 思った以上に曲としてどっしりしていて、完成したんだな~って思いましたね。それに今回のCDでバラードの「月花夜」、速いロックの「君の隣へ」やってみて、なんでも出来るんじゃないかと思いましたね。
北村) なんでも合いますよね、この4人だと。ぼくはEDMとかやってみたいですね。電子楽器と絡んだのとかいいんじゃないかな。
古里) ぼくもクラブミュージックぽいのがいいな。大川くんは?
大川) かわいいのがやりた~い!
中村)ぼくはジャズとかと和楽器で組み合わせててみたいですね。包容力ある音だからいい組み合わせになると思うんですよ。
北村) ただこういう形でやるからには、和楽器だけだとインストになりがちなので、みんなに歌われる曲をやりたいですね。口ずさんでもらえるような広まる曲をやれればと思います。
実は「テニスの王子様」ミュージカルに誘われたこともあります(笑)
―普段はみなさん歴史ある和の場所で演奏されてるわけで、今回の“桜men”みたいな場で演ることに対しては、やはりプライドもあるわけですよね。
古里) あります(重々しい声で)
中村) 今のは太字で書いておいてください(笑) 。
古里) アハハ! でもそれはありますよね。やっぱり伝統あるものなので、それぞれの楽器のあり方を変えすぎたり、表現しなさすぎるのも違う。だけど今に合わせたものを届けたい。日々そういう狭間で闘ってる部分があると思うんです。
中村) 和楽器の音を聴いて胸に響くというのは、日本人にしかない感覚や意識なのかなと思うんです。ただ、その演奏の質を高めていって、今回みたいな融合もやりつつ今の和楽器の音を作り上げていけば、海外でも真っ当に勝負が出来る音楽を作れると思うんですよね。
北村) ぼくは三味線を弾いてますけど、もともとは今でいうギターみたいな楽器ですし、どこの家でもあるものだったんです。伝統芸能化されていってその中で進化はしているんですけど、それが逆にネックになって……。だから今回みたいな2.5次元とか若者の文化と重なることでもっと一般的になって、三味線が街の楽器店で買えるくらいのものになってほしいと思っています(笑) 。
―大川さんはどうですか?
大川) 自分は21歳で箏はじめて、諸先輩方に比べてまだまだなんですけど、もともと箏を和楽器だと思ってなくて。何で思ってないかというと、音を出すという意味では他の楽器とも同じじゃないですか。ただ、こういう曲をきっかけに「好きだなあ、これ和楽器だったんだ」みたいな感じで近づいてくれればなって思います。演奏もがんばったんで(笑) 。
中村) 和楽器としての先入観がないんだね。
大川) 形式とかしきたりとか経験してないぶん、自由に弾けてるんじゃないかと思います。
箏って他にはない聴いてて落ち着くってのがあって。自分で弾いてて眠くなっちゃうときもあるんです。
3人) (笑)
古里) もっと身近に感じてほしいですね。
―崎山さんのファンも取り込みたいですね。和の世界は好きな人多いはずですし。
古里) そういえばぼく、「テニスの王子様」のミュージカルの社長さんにスカウトされたことあるんですよ、電車の中で。
中村) 電車で?
古里) そう。「テニスの王子様って知ってますか?」って、20歳くらいの時に。「すいません、太鼓やってるんです」って断ったんですけど(笑) 。
―“古里祐一郎with桜men”だったかもしれない(笑) 。
中村) 「太鼓の王子様」って呼ばれてるかも。たいプリ。
古里) いやいやいや、そこは普通に和太鼓選んでよかったです(笑) 。
プライベートもやっぱり音楽のこと考えてます
―さてシングルの話も聞いたところで、みなさんのプライベートの顔も知りたいんですが、趣味は何ですか?休日にやってることとか。
中村) けっこうぼくは多趣味で、シルバーアクセサリー作ったり、曲作ったり、楽器いじったり…でも音楽関係がなんだかんだ多いですね。けっこう地味にインドアですね。
北村) ぼくはプライベートも仕事も三味線漬けで、工房でパーツを開発するのが趣味ですね。LEDで光る糸巻きとか6弦の三味線とか、あとダブルネックの三味線とかそんなのをつくってます。
中村) 和楽器の世界でもこんな人他にいないですよ(笑) 。
大川) ぼくの趣味は手を動かすことが好きで、裁縫したりパンケーキ作ったり…。
古里) 女子力高い!結婚したい!(笑)
みんなやっぱり音楽のことが多いですね!ぼくも9歳の時から和太鼓やってるんですけど、趣味が仕事になってるんですよ。だから趣味って聞かれても難しいんですけど、わりと外に出たいタイプなんでキャンプとか好きです。
――たしかに皆さん基本は音楽が頭にある感じですね。では最後に、あらためて今回のシングルのおすすめポイントをそれぞれ聞かせてください!
古里) 「月下夜」では和太鼓の一音一音の太い音、「君の隣へ」ではお祭り感も感じるアップテンポさ、その辺も聴いてほしいです。それで「桜menここにあり!」を感じていただければ!
中村) 和楽器同志が融合しあったり闘ったりを、個性が違う曲で楽しめると思います。和の音楽って100年以上前、尺八だったら300年以上前から続いてきた楽器を聴かせるわけです。その音からは本当に当時の様子がありありと浮かぶんです。皆さんにいろんな風景を思い浮かべてほしいなと思いますね。
北村) こういった舞台の楽曲というと打ち込みが多いと思うんですけど、今回は生楽器ということで三味線も生三味線なんで、ぜひその本物の音色に注目してください。普段聴く機会も少ないと思うので。
大川) 見てくださ~い!(ニコニコ) 箏ってこの中でも動きにくい楽器だと思うんですよ。弦弾くことしかないから、なかなか大きく動けないんです。でもPVでも大きく動いてるので、はしっこで頑張ってるところを見てください!
中村) 毎回インタビューが楽しいよね、キャラ立ってるからみんな(笑) 。
―この4人を生で見たら「握手したい!」というファンもいると思いますよ。
北村) 「セカンドシングルで遂に解禁!」とか出来れば。
古里) そんな「満を持して!」感ないですから(笑) 。
中村) でもそこで初めて皆さんの前でミニライヴという形で立てるのは楽しみですね。
―ミニライヴで終わらせたくはないですよね。
北村) 広いところでやりたいですよねー。
中村) 大きいビジョンを持って……武道館とか?(笑) 。一歩一歩、“桜men”も活動の幅を広げていきたいですね。
Debut Single「月花夜」
舞台「煉獄に笑う」挿入歌
詳しくは
http://avex.jp/sakiyama-tsubasa/disco.php
【崎山つばさ with 桜men OFFICIAL SITE】
http://avex.jp/sakiyama-tsubasa/
■中村仁樹(尺八)
公式サイト: http://www.masaki-nakamura.com/
Facebookページ: https://www.facebook.com/1983masaki
Official Blog: http://ameblo.jp/masaki-nakamura-shaku8/
Twitter: https://twitter.com/masaking1983
Instagram: https://www.instagram.com/masakingngn/
■古里祐一郎(太鼓)
Official Blog: https://ameblo.jp/yuichiro0123/
■北村貴寿(津軽三味線)
Official Blog: https://ameblo.jp/shamisenkiju/
Facebook: https://www.facebook.com/kiju.kitamura
■大川義秋(箏)
公式サイト: https://www.kotomen.com/
Twitter: https://twitter.com/ookawayoshiaki
その彼が“崎山つばさ with 桜men”としてCDデビューが決定!
表題曲は舞台『煉獄に笑う』の挿入歌「月花夜」。数あるボーカロイド曲の中でも知らない者はいない「千本桜」で有名な黒うさ氏が作詞作曲した同曲、遠い時代を偲ばせるスケールの大きさとロマンティックさが込められた一曲だ。また、カップリングの「君の隣へ」は、大人気スマホアプリ「茜さすセカイでキミと詠う」のオープニング曲に決定。
あらためて話題になること間違い無しだが、“崎山つばさ with 桜men”の“桜men”って誰? という人も多いはず。今回初めて知ったという人がいても当然、というのも、このために結集した4人のユニットが“桜men”。和楽器界で活躍中の、中村仁樹(尺八) ・古里祐一郎(太鼓) ・ 北村貴寿(津軽三味線) ・大川義秋(箏) のイケメングループなのだ。
そのルックスに加えてさわやかなキャラクターは紹介しないのはもったいない! ということで今回は“桜men”の4人をインタビュー! まずは4人の紹介から。
中村仁樹(尺八)
17歳で尺八に出会い、その魅力に魅せられ、東京藝術大学音楽学部邦楽科尺八専攻に進む。尺八本来の響きを生かし、様々なジャンルを自在に行き来し活動する。各国大使館や神社仏閣での演奏から、SQUARE ENIX『戦国IXA』テーマソング参加やコシノジュンコファッションショーでの演奏など幅広い活動を行っている。2016年には初のソロアルバム「祈り」を発表 。
古里祐一郎(太鼓)
小学校3年のとき「川崎太鼓仲間 響」で和太鼓を始める。2005年に花原京正・花原秀正と「和太鼓パフォーマンスグループ・無限」を結成。ヨーロッパ・アジアなどでの海外公演や、国内の様々な演奏にて精力的に活動する。AKB48への和太鼓指導、バーガーキングwebCM出演など活動は多岐にわたる。
北村貴寿(津軽三味線)
幼少より津軽三味線に興味を持ち、北村正貴氏に師事。現在、津軽三味線北村流師範として後進の指導にあたる。津軽三味線全日本金木大会(青森県) 準優勝の実績をもち、電子機材を使用した新しいスタイルの三味線パフォーマンスに定評がある。また三弦師としても活動しており、自身の三味線工房を持つ。著名な三味線アーティスト達のオリジナル製品の製造やメンテナンスを手掛ける。
大川義秋(箏)
第22回くまもと全国邦楽コンクール箏曲の部優勝をはじめとした実績を持ち、古典の研鑽を積む傍ら邦楽のみならず様々なジャンルの楽曲を独自のアレンジにより斬新に演奏し、箏の新たな可能性を模索する。また「箏男kotomen」として数多くのイベントや演奏会に出演している。
この受賞歴や活動歴を見れば、「イケメン演奏家」といっても見た目だけでなく、それぞれの楽器における活躍はもちろん、それ以外の世界でも広く活動する4人というのがわかったと思います。しかし和楽器の演奏家ってちょっとカタそう…そんな偏見を粉々にする中身もイケメンなインタビューです!
―11/1、待ちに待った“崎山つばさwith桜men”としてのCDリリースですが、今回のインタビューでは“桜men”の4人にフォーカスをあてようと思います!
全員) おー!!(拍手)
―まずひとりずつ自己紹介していただきたいんですけど、名前と演奏する楽器、それに今回は「イケメン楽器隊」としての登場なのでチャームポイントを教えてください!
中村) チャームポイント!?
古里) どれにしようかな~(笑) 。じゃっ、ぼくから行きます! 和太鼓担当の古里祐一郎です。チャームポイントは二の腕っす。和太鼓で鍛え上げた腕を見てほしいですね。今はオフなんで仕上がってないですけど(笑) 。本番の時はモリっと仕上げてくるんで、バキバキに!
北村) 津軽三味線の北村貴寿です。チャームポイントは…自分の眼が好きですね。
大川) 箏担当の大川義秋です。チャームポイントは…ルンルンしてる気分でいることと、ニコニコしてるところかな。あとは…。
古里) 3つあるんだ(笑) 。
大川) じゃあニコニコ楽しくルンルンしてるところです!
中村) 尺八担当している中村仁樹です。チャームポイントは弾いてるときのかなり細かい指使いだと思います。地味ですけど(笑) 。
―みなさんは和楽器という点で共通してますけど、“桜men”以前にそれぞれ面識はあったりするんですか?
中村) ぼくと(古里) 祐一郎くんは共演もあって、お酒も飲んだりもしますね。
北村) ここの2人(北村・大川) は、大川くんが三味線も習ってて先生が同じなんですよ。なんで発表会の時に一緒になったりはしてたんですけど、“桜men”で喋るようになった感じです。
中村) 年齢がちょうど4人が4歳差なんですよ。ぼくが一番年上で、(古里を指差して) 二番目、三番目(北村) 、四番目(大川) 。
年齢だけじゃなくて楽器も個性もそれぞれ違うので、何を話しても新鮮。そういうところもお互いを惹きつけ合う感じで、楽しいですね!
崎山さんのイケメンっぷりに見劣らないようにしないと(笑)
―それぞれの楽器のトップイケメンたちが揃ったわけですよね。
全員) ありがとうございます!
中村) ありがたいプレッシャーとして、どんどん磨きをかけて追い風にしていきたいですね(笑) 。
―今回、崎山さんと組むという形で“桜men”結成というオファーがきたと思うんですけど、最初にその話が来た時どう思いました?
中村) まさに「追い風キター!」って感じでしたよね(笑) 。広くたくさんの人に和楽器の音色だったり、独特の侘び寂びの世界、なおかつ西洋楽器ともわたりあえる和楽器の魅力を発信していけるチャンスだなと思いました。
大川) 崎山さんは昔舞台で見たことあったので「そんな素敵な人とできるんだ!」って嬉しかったですね。あと箏と歌もですけど、和太鼓と箏も一緒に演奏することは今までなかったんですよ。一緒だと箏の音が消えちゃうんです。
古里) 和太鼓の音がでかいんで(笑) 。
大川) ありそうでない組み合わせなんです。
―普通だとバンド編成みたいなことはやらないわけですよね、和楽器だと。
中村) それぞれ独立した、ソロ楽器として発展してきたものですからね。だから一堂に会してのバンド編成というのはめったにないです。昔は洋楽器と交わることは当然、同じ楽器を使っていても交流が厳しかったりもしたんです。でも徐々に先輩方が頑張って外に向けて開いてくれたおかげで、こういうことも出来るんだなって。
―そうなんですね。今回は崎山さんと組む形でのグループですが、崎山さんのことはご存知でした?
北村) ぼくは、崎山さんのことを今回の件で知ったんです。それで初めて舞台も見せていただいたら、すごくキラキラした方で。撮影のとき見たらむちゃくちゃ格好良くて、すごい輝いてるんで、その輝きを共有できるのは嬉しいですね。
古里) ぼくもぜんぜん崎山さん知らなかったんですけど、いろいろ調べたら彼自身も和のものが好きで、神社とか巡るのが好きって知って。そういうのもあってご自身の和楽器とコラボレーションしたいっていう意思を知って共感もできたし、なによりすげえイケメンだなと(笑) 。
北村) ぼくたちも見劣らないように頑張らないと(笑) 。
―崎山さんに、実際お会いした時はどんな印象でしたか?
大川) やさしい…。
中村) 録音の時とか、ボーカルっていう役に入る姿を後ろから見てましたけど、かっこいいなって。ぼくたちは音を追求していて、演奏で感動させれたら最高だなと思ってますけど、崎山さんは声もですけど所作とかいろんなものを追求してる人だなと思いましたね。そこは共通点でもあると思います。
「月花夜」を表現するには、ぼくらの和楽器しかない
―さて“崎山つばさwith桜men”としての今回のシングル「月花夜」ですけども、みなさんが最初に曲を聴いた時の印象を教えてください。
中村) 和の要素とバラードがすごくうまいこと融合されてて、ぼくら和楽器の良さも出してもらえてるなと。歌詞の「秘すれば花」みたいな世界観も調和していて、日本人の感性そのままだなって。これを表現するには和楽器しかないと思うんで、やりやすかったですね。
大川) 最初に聴いた時、箏から入ってきたので「嬉しい~」と思いました(笑) 。
北村) 「月花夜」は歌入りの状態で先に聴いて、素敵だな! と思いましたね。それに三味線もソロパートでバシバシ入ってて、これはやりがいがあるなと(笑) 。音階的にもやりやすくて、和のイメージで遠い昔を偲ばせる、みたいな広がりがありますよね。
古里) ぼくは「月花夜」を最初聴いていい曲だなと思ったんですけど、難しいなと思ったんです。普段ガンガン太鼓打つんですけど、この曲はしっとりじゃないですか。崎山さんの声が超透明感のある感じで入ってたので邪魔するわけにはいかない。一打一打どう表現するか、けっこう悩みましたよ。
―実際完成したものを聞いてみてどうでした?
中村) 思った以上に曲としてどっしりしていて、完成したんだな~って思いましたね。それに今回のCDでバラードの「月花夜」、速いロックの「君の隣へ」やってみて、なんでも出来るんじゃないかと思いましたね。
北村) なんでも合いますよね、この4人だと。ぼくはEDMとかやってみたいですね。電子楽器と絡んだのとかいいんじゃないかな。
古里) ぼくもクラブミュージックぽいのがいいな。大川くんは?
大川) かわいいのがやりた~い!
中村)ぼくはジャズとかと和楽器で組み合わせててみたいですね。包容力ある音だからいい組み合わせになると思うんですよ。
北村) ただこういう形でやるからには、和楽器だけだとインストになりがちなので、みんなに歌われる曲をやりたいですね。口ずさんでもらえるような広まる曲をやれればと思います。
実は「テニスの王子様」ミュージカルに誘われたこともあります(笑)
―普段はみなさん歴史ある和の場所で演奏されてるわけで、今回の“桜men”みたいな場で演ることに対しては、やはりプライドもあるわけですよね。
古里) あります(重々しい声で)
中村) 今のは太字で書いておいてください(笑) 。
古里) アハハ! でもそれはありますよね。やっぱり伝統あるものなので、それぞれの楽器のあり方を変えすぎたり、表現しなさすぎるのも違う。だけど今に合わせたものを届けたい。日々そういう狭間で闘ってる部分があると思うんです。
中村) 和楽器の音を聴いて胸に響くというのは、日本人にしかない感覚や意識なのかなと思うんです。ただ、その演奏の質を高めていって、今回みたいな融合もやりつつ今の和楽器の音を作り上げていけば、海外でも真っ当に勝負が出来る音楽を作れると思うんですよね。
北村) ぼくは三味線を弾いてますけど、もともとは今でいうギターみたいな楽器ですし、どこの家でもあるものだったんです。伝統芸能化されていってその中で進化はしているんですけど、それが逆にネックになって……。だから今回みたいな2.5次元とか若者の文化と重なることでもっと一般的になって、三味線が街の楽器店で買えるくらいのものになってほしいと思っています(笑) 。
―大川さんはどうですか?
大川) 自分は21歳で箏はじめて、諸先輩方に比べてまだまだなんですけど、もともと箏を和楽器だと思ってなくて。何で思ってないかというと、音を出すという意味では他の楽器とも同じじゃないですか。ただ、こういう曲をきっかけに「好きだなあ、これ和楽器だったんだ」みたいな感じで近づいてくれればなって思います。演奏もがんばったんで(笑) 。
中村) 和楽器としての先入観がないんだね。
大川) 形式とかしきたりとか経験してないぶん、自由に弾けてるんじゃないかと思います。
箏って他にはない聴いてて落ち着くってのがあって。自分で弾いてて眠くなっちゃうときもあるんです。
3人) (笑)
古里) もっと身近に感じてほしいですね。
―崎山さんのファンも取り込みたいですね。和の世界は好きな人多いはずですし。
古里) そういえばぼく、「テニスの王子様」のミュージカルの社長さんにスカウトされたことあるんですよ、電車の中で。
中村) 電車で?
古里) そう。「テニスの王子様って知ってますか?」って、20歳くらいの時に。「すいません、太鼓やってるんです」って断ったんですけど(笑) 。
―“古里祐一郎with桜men”だったかもしれない(笑) 。
中村) 「太鼓の王子様」って呼ばれてるかも。たいプリ。
古里) いやいやいや、そこは普通に和太鼓選んでよかったです(笑) 。
プライベートもやっぱり音楽のこと考えてます
―さてシングルの話も聞いたところで、みなさんのプライベートの顔も知りたいんですが、趣味は何ですか?休日にやってることとか。
中村) けっこうぼくは多趣味で、シルバーアクセサリー作ったり、曲作ったり、楽器いじったり…でも音楽関係がなんだかんだ多いですね。けっこう地味にインドアですね。
北村) ぼくはプライベートも仕事も三味線漬けで、工房でパーツを開発するのが趣味ですね。LEDで光る糸巻きとか6弦の三味線とか、あとダブルネックの三味線とかそんなのをつくってます。
中村) 和楽器の世界でもこんな人他にいないですよ(笑) 。
大川) ぼくの趣味は手を動かすことが好きで、裁縫したりパンケーキ作ったり…。
古里) 女子力高い!結婚したい!(笑)
みんなやっぱり音楽のことが多いですね!ぼくも9歳の時から和太鼓やってるんですけど、趣味が仕事になってるんですよ。だから趣味って聞かれても難しいんですけど、わりと外に出たいタイプなんでキャンプとか好きです。
――たしかに皆さん基本は音楽が頭にある感じですね。では最後に、あらためて今回のシングルのおすすめポイントをそれぞれ聞かせてください!
古里) 「月下夜」では和太鼓の一音一音の太い音、「君の隣へ」ではお祭り感も感じるアップテンポさ、その辺も聴いてほしいです。それで「桜menここにあり!」を感じていただければ!
中村) 和楽器同志が融合しあったり闘ったりを、個性が違う曲で楽しめると思います。和の音楽って100年以上前、尺八だったら300年以上前から続いてきた楽器を聴かせるわけです。その音からは本当に当時の様子がありありと浮かぶんです。皆さんにいろんな風景を思い浮かべてほしいなと思いますね。
北村) こういった舞台の楽曲というと打ち込みが多いと思うんですけど、今回は生楽器ということで三味線も生三味線なんで、ぜひその本物の音色に注目してください。普段聴く機会も少ないと思うので。
大川) 見てくださ~い!(ニコニコ) 箏ってこの中でも動きにくい楽器だと思うんですよ。弦弾くことしかないから、なかなか大きく動けないんです。でもPVでも大きく動いてるので、はしっこで頑張ってるところを見てください!
中村) 毎回インタビューが楽しいよね、キャラ立ってるからみんな(笑) 。
―この4人を生で見たら「握手したい!」というファンもいると思いますよ。
北村) 「セカンドシングルで遂に解禁!」とか出来れば。
古里) そんな「満を持して!」感ないですから(笑) 。
中村) でもそこで初めて皆さんの前でミニライヴという形で立てるのは楽しみですね。
―ミニライヴで終わらせたくはないですよね。
北村) 広いところでやりたいですよねー。
中村) 大きいビジョンを持って……武道館とか?(笑) 。一歩一歩、“桜men”も活動の幅を広げていきたいですね。
Debut Single「月花夜」
舞台「煉獄に笑う」挿入歌
詳しくは
http://avex.jp/sakiyama-tsubasa/disco.php
【崎山つばさ with 桜men OFFICIAL SITE】
http://avex.jp/sakiyama-tsubasa/
■中村仁樹(尺八)
公式サイト: http://www.masaki-nakamura.com/
Facebookページ: https://www.facebook.com/1983masaki
Official Blog: http://ameblo.jp/masaki-nakamura-shaku8/
Twitter: https://twitter.com/masaking1983
Instagram: https://www.instagram.com/masakingngn/
■古里祐一郎(太鼓)
Official Blog: https://ameblo.jp/yuichiro0123/
■北村貴寿(津軽三味線)
Official Blog: https://ameblo.jp/shamisenkiju/
Facebook: https://www.facebook.com/kiju.kitamura
■大川義秋(箏)
公式サイト: https://www.kotomen.com/
Twitter: https://twitter.com/ookawayoshiaki
- WRITTEN BY大坪 ケムタ(オオツボ ケムタ)
- アイドル・プロレス・B級グルメから大人方面と一見幅広いようで狭いジャンルを手がけるフリーライター。著作にゆるめるモ!田家大知Pとの共著「ゼロからでも始められるアイドル運営」(コア新書)、「SKE48裏ヒストリーファン公式教本」(白夜書房)など。