【8ヵ月連続 最終回!】SWANKY DANK 活動休止前に聞きたいこと。ほぼ全部、答えちゃいます【前編】
今年5月からお送りしてきたSWANKY DANK8ヵ月連続インタビュー企画も、ついに最終回!
ということで今回は、ファンの皆さんからお送りいただいた質問をメンバーにぶつけて、できる限り答えてもらおうという企画であります! 短い期間にもかかわらず50以上も集まった質問に、彼らはどう答えるのか? 酒も進む終盤は、果たしてまともな答えが期待できるのか?(笑)……ということでやってみたら、何と約3時間、全部で3万字近い大長編に! これまでも1万字を超えるボリュームはありましたが、さすがに長すぎる(笑)ということで、急きょ前後編になりました。まずは前編、いってみましょう!
──ついにこの日が来てしまいました。8ヵ月連続インタビューも、今回で最終回でございます。
KOJI 最近は完全に「飲み会」と化してますけどね(笑)。
──いやいや(笑)。最後ということで、今日はファンの皆さんから募った質問をぶつけてみたいと思います。……じゃあ、まず乾杯しますか(笑)。
YUICHI では、カンパーイ!
一同 カンパーイ! お疲れ様でした~!
──今日は12月ということもあって、ここ茅場町「鳥徳」もコースメニューとなってます。まずは鶏とキュウリのお通しからですね。料理も次々に来ると思うので、食べながら、飲みながら答えていただければ。では最初の質問から行きます!
★こんなにもカッコいい音楽を作り続けてきて、立ち止まる今、音楽以外でやりたいと思っている事は何ですか?(カノン)
★音楽以外でチャレンジしたい事、仕事はありますか?(きょうちゃん)
YUICHI ホントにガチの話になっちゃうんだけど(笑)、キッチンカーをやってみたいなと。「日本にこれを持ってきたら面白いんじゃないかっていう商品があるんですよ。
──それはどういうものですか?
YUICHI カフェラテなんですけど、ミントが入ってるんですよ。インスタ映えもするもので。そのミントを扱ってる外国の会社と交渉しようと、英語でメールを書いたんですけど、アドレスが間違ってたのか、まだ返事がないんですよね(笑)。
──あらら。しかしいきなりすごい話が出てきましたね(笑)。
YUICHI マジですぐにやるってわけじゃないですよ。音楽以外に何もないから、ちょっと考えて行動に移してみたっていうだけで。知り合いから、商店街を活性化できないかっていう相談を受けて、何か面白そうなものはないかなあと考えた時に出てきたんですけど。でもキッチンカーって、調べたらいろいろ大変そうなんですよ(笑)。ただ、相手の国との文化交流にもなると思うので、何かやりたいなと。
──けっこう壮大な話ですね。KO-TAさんは?
KO-TA 僕は動画編集を改めてやってみようかなと思ってまして。これまでもチョコチョコとはやってインスタに上げたりはしてたんですけど、もうちょっと突き詰めてやってみたいなと。パソコンも新しく買ったので。
YUICHI すごく向いてるよね。またカッコいいのを作るんですよ!
──しかし、仕事からはあまり離れてない感じがしますが(笑)。
KO-TA そうですね(笑)。まあ他にやりたいこともそんなにないんで、今の延長上のことをもうちょっと突き詰めてみたいなと。
KOJI 俺もやりたいことはいろいろあるんですけど、現実にやるのはまだまだ先ですね。とりあえず、12月17日にSWANKY DANKを一区切りつけるまでは音楽をしっかりやって、それ以外のことはその後に考えようかなと思ってます。
YUICHI まあ結局、音楽から離れたことはできないし、音楽しかないから、俺も「キッチンカーやりてぇ」とか何だかんだ言ってても、結局は音楽を作ってると思いますよ(笑)。
KOJI 発信することはやめないと思いますね。
★SWANKY DANKで一番の思い出は?(もゆ)
YUICHI 何だろう? いろいろあるなぁ……。ああ、「Magna Carta」ツアー(2015年)の時かな。それまで自分たちで企画を作ってイベントして、すげえ頑張って人集めをして、100人は呼べるようになったって喜んでたんですけど、ソールドアウトには一歩及ばないバンドだったんです。どこに行っても、ソールドアウトにはもう一歩及ばなくて。でも、「Magna Carta」ツアーのファイナルではCLUB QUATTROをソールドアウトできたんです。初めて自分たちが納得いくような状態でソールドアウトできて、終わって外に出たらお客さんがいっぱい外で待っててくれて。それでカッコつけて、「一人ひとりは対応できないから!」とか言ってみんなで記念写真を撮ったんですよね。それまでは一人ひとりと写真撮ったりできてたんですけど。ちゃんと自分たちの力でソールドアウトしたなっていうのがうれしかったですね。
KO-TA 僕の思い出は、韓国と台湾に行った時(2016年3月)ですね。韓国から台湾に移動する時にけっこう余裕ぶっこいてたんですけど、飛行機に間に合わなくなりそうになって、全員で全力ダッシュしたんですよ。添乗スタッフが「早く早く!」って言うんですけど、お兄ちゃん(YUICHI)なんか諦めちゃって「もう無理……」ってなってるし(笑)。
YUICHI 俺と事務所のスタッフが同い年で、当時で30代後半だったから、走りながら2人で「もう無理だよ……諦めよう……」って(笑)。
KO-TA 乗り場が、バスだか電車だかで移動したさらに先の、一番奥だったんですよ。一番疲れましたけど、いい思い出ですね(笑)。
KOJI 俺は、「Circles」のレコーディングが一番の思い出ですね。
YUICHI あー! それあるな!
KOJI KO-TAも入って、4人になって初めてのレコーディングで。すっごく印象に残ってるし、その過程で「このアルバムが売れるな」って分かるぐらい、すごく手応えがあったんですよ。不思議な感覚でしたね。KO-TAが入ってギターのフレーズとかもすげえうまくいって。あの時のレコーディングは今でも鮮明に覚えてるし、忘れられないですね。それ以降はそこまでの手応えはなかったんですけど(笑)。
YUICHI その中の「One Sided」という曲で「タラタタラタタラタ……」っていうフレーズを何回やってもエンジニアの人に「何か跳ねてね?」って言われて、もう跳ねてることすらも分からなくて「KO-TA、やって!」って(笑)。「コイツが何言ってるのか、もう分かんねぇんだよ! 『いいならいいけど』って言ってるけど、『いいならいいけど』じゃヤだし!」つってね(笑)。
KOJI 「Sink Like a Stone」のブレイクのところで使う「カシャッ!」っていう音を、KOJIとTSUTAYAでCD聴いて探しまくったりね(笑)。
YUICHI そういう意味で言ったら、俺がすごく手応えを感じたのは、「Circles」のレコーディングの時にメチャメチャ大雪が降ったことがあったんですよ。
KO-TA ああ、あったね!
YUICHI 俺、「このままじゃ雪道を走れない」っていう手応えを感じたよ(笑)。スタジオを出たら坂があるんですけど、そこを上れなくてスタッフの人に押してもらって、それでもやっぱり上れなくて。「すみません、明日も来るんで1日だけ置かせてください!」って、そのままバックで戻って、置いて帰ったんですよ。すげえ手応えだった!
KOJI そんな手応えかよ!(笑)
★KOJIさんはいつもベースのチューニングを「ドロップC」にしていると思うんですけど、どんな意図があってドロップCにしていますか?(uuu)
KO-TA 攻めた質問だね。
KOJI もともとは、バンド全体で「音を重くしていこう」っていう方針があって、俺がドロップCにしたんですよ。ギター陣もついてくると思ったんですけど、全くついてこなくて。「アレ? ドロップCにするって言ったよね?」って。
YUICHI (笑)
KO-TA 俺はまだいない頃だね。
KOJI そうか、YUICHIが、って話か! YUICHIが全然ドロップCにしてこなくて、俺はドロップCのままになって。まあ、ベースだし低音をグイグイ効かせればいいかなと思ってそのままになったという。
YUICHI 俺もドロップCにしようと思ってたんですけど、17歳の時に初めて買ったレスポールを、初めてレギュラー以外のチューニングにしないといけないっていう行為に、「弦を太くしないといけないよなー」、「ナット削らなきゃいけないよなー」から「ヤだなー……」になっちゃって(笑)。
KOJI 音楽的なところで言ったら、絶対に合わせた方がいいんですよ(笑)。
KO-TA そうだよね。それでけっこう苦労してたよね。
YUICHI そう、合わせた方がいいんだよ。だから後半は、新しいギターにしてドロップCにしたけどね(笑)。
KOJI だから、「最初の約束が守られなかった」っていう話ですよ(笑)。
★スワンキーの曲の主なチューニングを知りたいです。バンドでコピーしたいのでよろしくお願いします。(しゅん)
KO-TA 基本的には「ドロップD」チューニングで、ギターの6弦とベースの4弦だけ一音下げで。それと、「ドロップC」の2種類ですね。両方あります。
KOJI コピー頑張ってください!
★何を生きがいに生きればいいですか?(しほり)
KOJI 俺たちが活動休止になった後に、ってことですかね?
YUICHI そんなのテメエで見つけろって! 人間の生きがいなんて自分で見つけるもんだろ!
KOJI それはかわいそうだろ! 俺らの音楽を生きがいにしてくれてたんだろうし。
YUICHI だったらそれをずっと生きがいにしてればいいじゃん!
KOJI 新作がないからってことでしょ?
YUICHI じゃあ待ってろや!
──ツンデレですか(笑)。では次の質問行きます! あ、お鍋が来ましたね。
★辛いことや壁にぶち当たったとき、どんなことをして乗り越えてきましたか?(ふみや)
YUICHI 人に会って、飲んで話す。人間って、一人でずっと居続けると、何も乗り越えられなくて下がっていくんですよ。でも信頼できる仲間と会っていろんな考え方を聞いたり、自分の思ってることを話すと、「これはこうだからできない」じゃなくて、「やってみて、できなかったらいいや」っていう考え方に変わってくるんですよ。虚勢でもいいから、とにかくみんなと一緒にいて、前向きなことを話すんです。できなくてもいいから。そうすると、俺は乗り越えられますね。一人だと「つらいな」「できないな」と思ってたことでも、みんなから「こうしなよ」「その考え方はこうだよ」って言われることによって「あ、そうか」ってなるんで。人とのつながりで乗り越えられてきた気がしますね。乗り越えるのは一人じゃ無理なんで。
KO-TA 僕も近いですね。友達と会って話をして。あとはよく寝て栄養のあるものを食べて、ゆっくり風呂に入ってスッキリして、「また新しくやろう」と思うと。体調によって精神状態も変わってくるなっていうのを、最近すごく感じるんで、体調を整えることを一番に考えるようにしてます。
YUICHI KOJIはどうせ筋トレでしょ?(笑)
KOJI ……いや、「壁にぶち当たったことって何かあったかな?」って考えてて。「壁って何だろうな?」って。壁だって感じたことがなかったかもしれないですね。
YUICHI おお~、すごい! 俺の人生なんか壁だらけだったけどね!
KOJI でも、「壁にぶち当たった時にどうするか」という問いの答えは、もう分かってると思うんですけどね。壁が何かにもよるとは思うんですけど、技術的なものだったら「練習すればいい」だし。答えはあるはずなのに、ただそれをやってないだけのような気がするんですよ。だから俺に関しては、「何で壁に当たったかな?」と。
YUICHI でも、人間関係の壁とかもあるじゃん?
KOJI それだって、「人間関係をよくしよう」っていうのが答えでしょ? 俺も人間関係はそんなに上手にできる方じゃないけど、それを壁だとは思ってないかもしれない。だって、「仲良くしよう」と思えば自分を変えていくしかないから。そこで自分を変えられなければ、壁になると思いますけどね。自分を変えていけば、壁はなくなっていくんじゃないかな?
YUICHI それって何もかもが「人のせい」じゃなくて「自分のせい」っていう考え方だから、「人のせい」にしなければ壁はなくなるってことだよね。
──なるほど! あ、焼き鳥も来ました!
YUICHI (店員さんに)ウーロンハイください! 濃いめで!
店員さん じゃあボトルで持ってきましょうか。
YUICHI ぜひ! 分かってらっしゃる!
★静岡UMBERのライブに行ってから、ずっと好きでした!もっとライブに行きたかったし、見れなくなるのは辛いです。なので、今後もツイッターやインスタグラムなどは続けて欲しいのですが、続けてくれますか?(Mai)
KO-TA いいとも~!
KOJI これが回答ということで(笑)。ツイッターもインスタも続けますんで。
YUICHI 逆に、やめさせてみろや!
KOJI なぜ無意味にケンカを売る(笑)。
★長崎、福岡で楽しませてもらいました。お疲れ様でした!全員に質問です。今の楽器以外で好きな楽器、またはやってみたい楽器はありますか?(カイ)
YUICHI ドラムですね。やっぱリズム隊ってカッコいいし、俺はドラムの打ち込みはやるんですけど、自分で打ち込んだリズムを叩いてみたいっていうのは思いますね。自分ではできないから聴いてて気持ちいいなって思うし、ライブ見ててもドラムばっかり見ちゃうんですよ。でもドラマーはみんな頭おかしいからね(笑)。シンバル一発叩くたびに脳細胞が1つ死んでるから。
──はい、そのへんでストップで!(笑)
YUICHI まあ、それ以外ならピアノは弾いてみたいかな。ロックと離れたキレイな旋律っていうのには興味がありますね。
KO-TA 僕も、自分がドラムでライブやってみたいなっていうのはありますね。そんなできるわけじゃないんですけど(笑)。でも自分でリズムをコントロールして全体を動かしたら気持ちいいんだろうなっていうのはすごく感じるんで。ステージの後ろから見る景色も、フロントマンが見るものとは違うじゃないですか。だから生まれ変わったらやってみたいですね。今世ではいいです(笑)。
KOJI 俺はピアノですかね。ピアノ弾きながら歌ったらカッコよくないですか? ということで。
★スワンキーのメンバーはとにかくファンを大事にしてくれるし、ライブの時も絶対楽しませてくれる! もうずっとずっと大好きです! 活動再開をいつまでも待ってます。ところでスワンキーのみんなはなんでそんなにイケメンなんですか?(おこめでえすき)
KOJI ハハハハハ!
YUICHI 神様に選ばれたからじゃないですか?(キリッ)
KOJI (無視して)イケメンっていうか……オシャレが好きだったり、そういう部分には気を使ってるから。雰囲気とかでも変わってくるじゃないですか。そういうことなのかなって思いますけどね。
KO-TA ああ、それはあるね。カッコよくいたいなっていうのは、常日頃から思ってますから。
KOJI KO-TAのお父さんに会ったことがあるんですけど、超ダンディですよ。
──そうなんですね! ではKO-TAさんは遺伝ということで?
KOJI まあ誰でも遺伝ですよ(笑)。遺伝と努力ですよね。
YUICHI 神に選ばれし者ってことですよ!
──ウーロンハイがだいぶ濃いですかね(笑)。次行きます!
★SWANKYが目指してきたものは何ですか? そしてそこに到達したのでしょうか? 今後の個々が目指すことを教えてください。(terry corona)
YUICHI うーん……音楽家だったら誰しも、「理想に到達した」と思った時点でやめちゃうんじゃないですかね? 理想を掲げはしますけど、漠然としたものだったり感覚的なものだったりするから、言葉にした瞬間に変な感じになる場合もあるんですよね。だから目指したものっていうのは、自分たちがバンドとして「こうなりたいな」って思ったものを究極に追求できたかどうかというところで。それも、「こうしたいな」と思ってやってみたら、まだ先があるという繰り返しなんですよね。だから俺たちが目指してきたものっていうのは、自分たちが楽しんで表現していくこと。「この表現で合ってるのか、間違ってるのか」って追求しながら、自分たちが納得できるものを作ること。
KOJI バンドは一つのものではあるんですけど、その中身は個人個人なので、一人ひとりが見てる目標は全然違うんですよね。だからその個人が「到達した」と思えば到達してるんだろうし、してないと思えばしてないんだろうし。バンドとして何かを掲げるのもいいんでしょうけど、やっているとそんな余裕もないんですよ。目の前のことをやっていくのに必死で。「目標」はそれぞれあるかもしれないですけど、「理想」はまた全然違うものなんじゃないかと思いますね。
YUICHI だから、「今後目指すこと」も変わらないですよね。自分が表現していきたいこと、自分が興味あること。人生賭けてそこに到達したいと思えるものを、言葉だけじゃなくて行動で追求していく。それが全てだと思います。
★好きな女性のタイプは?(Toku)(たいぷう23合)
YUICHI タイプ? タイプなんて言ってたら、世の中生きていけないですよ! じゃあ例えば、俺が「長谷川潤がタイプです!」って言って、長谷川潤に出会えるのかと。似てる人を探すのも失礼だし……
KOJI (遮って)年を取ると、こんな風に屁理屈が多くなるんですよ! 単純に「こういう人がタイプです」じゃなくて、「出会えるのかと!」とか言い出すんですよ。年は取りたくないねえ(笑)。
YUICHI じゃあひと言で言うと、「全ての女性が大好き!」 だから理想とかタイプとかないから!
KO-TA 僕は……うーん、難しいなあ……あ、好きなタイプと言うより、SNSにガンガン書き込むタイプの人は好きじゃないっていうのはありますね。
KOJI 分かる!
KO-TA だから好きな女性のタイプは「SNSをやらない人」ですかね(笑)。
YUICHI ガラケーの人か(笑)。らくらくホンは?
KO-TA 30年後にお会いできれば(笑)。
KOJI 俺は「優しい人」、「寛容な人」ですね。
★音楽活動をしてきて楽しかったことは?また、戻るならどの時期に戻りたいですか?(ジェーン)
YUICHI 楽しかったことは、「音楽活動をしたこと自体」!
KO-TA いろんな地方に行ってライブができるというのは、なかなかできることではないので、それはすごく楽しいし幸せなことで、バンド人生の中で大きかったなと思います。
KOJI 俺は、信頼できる人ができたというのがよかったですね。バンドとして。兄弟だけじゃなくて、KO-TAだったり他の人たちだったりという存在ができたというのは大きかったですね。
──2番目の「戻るならどの時期に」というのは?
KO-TA 考えることもありますけど、俺はまあ、戻らなくていいかなと思いますね。
YUICHI 俺は中学2年生の時に、大好きだったN・Aちゃんという子にラブレターを出したんですよ。返事が返ってきたんですけど、文面が全てローマ字だったんです。その当時、それが読めなくて、親に読んでもらったら「アンタ、フラレたね」って言われたんですけど、内容は分からないままだったんですよ。25歳になって同窓会でその子に会ったんですけど、2児の母になった彼女に「フッた記憶はないよ?」って言われたんです。内容、メッチャ知りたいやん! 「アレは何だったんだ?」っていうのが、人生のテーマになってしまったぐらいですから!(笑) だから中2の時に戻って、返信の内容が読みたいです。
KOJI 俺も戻りたい時期はないかな? 今でいいです。
YUICHI みんなカッコいいな(笑)。
★今まで生きてきて命をかけてもいいぐらい好きになった人はいますか?(Yurina)
KOJI そもそも親がいますよね。
YUICHI それ以前に、「命をかける」って何だろう?っていうところを考えちゃうんですよね。今の時代、「これに命かけます!」って言っても、それがダメだったとして切腹するわけにもいかないし、暴漢がナイフ持って襲ってくることも、まあないわけじゃないですか。だとすると「命をかける」っていうのは、「自分の時間を捧げる」ってことだと俺は思ってるんですよ。それは仕事でも何でも一緒で、だから俺はもう……N・Aちゃんですよね。
──いい話だなあと思って聞いてたら、ソレですか(笑)。
YUICHI いや(笑)マジメな話、「命をかけてもいいぐらい好きな人」っていうのは、きっとその都度いるんだと思います。
KO-TA そうだね。それはメンバーでもそうだし、家族もそうだし。
YUICHI 何かあった時に、俺の時間を割いてでも駆けつけてあげたいと思う相手は、それはもう命をかけてるんですよ。
KO-TA 今お兄ちゃんが言った通り、「この人のためなら時間を使うこともいとわない」っていう対象は、メンバーもそうだし家族もそうだし、都度都度いるので、ホントにいつの時代でもいますね。
KOJI 俺も、そういう人が常にいてほしいですね。親もそうだし、パートナーとかそういう人たちにも命をかけていたいなと思います。まあでも、死にたくないですけどね(笑)。
YUICHI 生きて守りたいよね。
KOJI 正直、死にたくはないですけど、今まさに斬られそうになってるところに「代わりに俺が!」って言えるような相手は誰かってことじゃないですか。俺はモッコちゃんって名前の犬を飼ってるんですけど、モッコちゃんにもそれは思ってるんですよ。犬にも命はかけます(笑)。
★大好きなバンドでした! ありがとうございました!いつかまた活動してくれる事を願ってます。(ばぁどぅ)
YUICHI 過去形かよ!(笑)
KOJI なくなったわけじゃないからね(笑)。
YUICHI でもありがとうございます!
★いろいろなファンの人がいて、中には変態な人もいるとは思いますが、メンバーにとってファンとはどんな存在ですか? 私はSWANKY DANKというバンドに出会って人生が変わりました。ほぼほぼ海外バンドにしか興味がなかったんですがSWANKYに出会って、日本のPOP PUNKもやばい!カッコいい!と気付かせられました。
何かのインタビューでお兄ちゃんが、『外タレのお客さんは日本のバンドに対して斜めに構えてる』って言葉。ほんとにその通りだと思うし、私もそっち側の人間でした。
SWANKYを追っかけたのはここ数年でしかなかったけど、何なら初めて見た2011年のアコースティックLIVEの記憶もないけど(笑)私にとってSWANKY DANKは自信を持ってカッコいい日本のPOP PUNKバンドだって言えます! 活休は寂しいけど、SWANKYメンバーからの言葉を信じて待ってます。(シホ)
YUICHI 「ファンとはどういう存在か」ですか。これも難しいなあ。月並みな言い方になっちゃうんですけど、やっぱり自分たちのことを好きでいてくれる、かけがえのない存在ですよね。同じ時代の同じ瞬間に生まれて、俺たちの音楽を聴いてくれるっていうのは、50年前に生まれた人にはできないことじゃないですか。そう考えると、「尊いなあ……」って思います。
KO-TA 自分たちがただ好きで始めたことを支持してくれて、応援してくれるってことは、バンドをやってなかったら味わえないことじゃないですか。それは特殊な関係性でもあるし、僕らはウチのファンを信頼しているので、「どういう存在か」って聞かれたら「信頼できる存在」ってことになりますね。信頼できるからこそ、僕らも自由に曲を作れるし、ステージに立てるし。時には厳しい意見をもらうこともありますけど、それも愛があるからこそで、興味がなかったら言ってもらえないと思うし。だから、自分の鏡的な存在とも言い換えられるかなと思います。
KOJI 俺は、今いるファンの人たちに対しては「出会ってくれてありがとう」だし、「俺らの音楽を聴いてくれてありがとう」でもあるんですけど、ちょっと怖い存在でもあるなっていうのはちょっとありますね。それこそ昨日まで聴いててくれた人が今日から聴かなくなることもあるし、昔ファンだった人たちが「久しぶりに来ました!」って来てくれるのはもちろんうれしいんですけど……そういうのも含めて、怖い存在でもあるなと。
★普段、どこで飲むことが多いですか?(キッチンドリンクカー)
★いつもどこで飲んでるんですか?見かけたら、声かけてもよいですか?(諏訪團十郎)
YUICHI 地元で、夫婦でやってる小さな焼き鳥屋さんですね。そこで常連のオジサマたちをいじくり倒してボトルを入れさせるのが楽しいんです。ちょっといじって、「オマエ、俺のことバカにしてんのか!」って来たら「そんなことないっすよ! 尊敬してますよ!」「オマエ、そんなこと言っても何も出ねえぞ」「ボトルぐらい入れるっしょ!」「よーし、じゃあ飲みな! ローストビーフも食うかい?」なんつって(笑)。
KO-TA 僕は下北沢とか渋谷とか、中目黒が多いですね。集まりやすいってこともあるので。
KOJI 俺も渋谷か恵比寿ですね。
YUICHI メッチャカッコいいじゃん、2人とも(笑)。
KO-TA 僕とKOJIは渋谷に出やすいところに住んでるからということもあります。
──「見かけたら声をかけてもいいか」という質問には?
YUICHI そっとしといてください(笑)。オジサマいじるので大変なんで。
KO-TA 僕は平気です。
KOJI 俺も大丈夫かな。でも、SNSに書くのはやめてほしいですね。「●●で会ったよ」とか。
KO-TA 「●●って店で見た」とかね。
──やっぱり人前に出る仕事ならではの苦労もありますよね。
ここまででも鋭くツッコむもの、やわらかーいテーマなど、いろんなタイプの質問が出ましたが、お寄せいただいた質問はまだまだたくさん! ファンの方々が一番気になる「あの件」なんかについても答えてもらってますので、後編をお楽しみに!
後編はこちら
https://avexnet.jp/column/detail.php?id=1000334
2019.12.17(火)
SWANKY PLAYGROUND ONEMAN SHOW
会場:渋谷 CLUB QUATTRO(ONE MAN)
開場/開演 18:00 / 19:00
チケット代 ¥3,300
INFO:渋谷 CLUB QUATTRO
http://www.club-quattro.com/shibuya/
2019/11/6 ON SALE
『Life is Full of Choices-Greatest Songs-』
CTCR-14975/B
¥3,000(税抜)
【SWANKY DANK OFFICIAL WEBSITE】
https://www.swankydank.net/
【SWANKY DANK Twitter】
https://twitter.com/SDANKofficial
ということで今回は、ファンの皆さんからお送りいただいた質問をメンバーにぶつけて、できる限り答えてもらおうという企画であります! 短い期間にもかかわらず50以上も集まった質問に、彼らはどう答えるのか? 酒も進む終盤は、果たしてまともな答えが期待できるのか?(笑)……ということでやってみたら、何と約3時間、全部で3万字近い大長編に! これまでも1万字を超えるボリュームはありましたが、さすがに長すぎる(笑)ということで、急きょ前後編になりました。まずは前編、いってみましょう!
──ついにこの日が来てしまいました。8ヵ月連続インタビューも、今回で最終回でございます。
KOJI 最近は完全に「飲み会」と化してますけどね(笑)。
──いやいや(笑)。最後ということで、今日はファンの皆さんから募った質問をぶつけてみたいと思います。……じゃあ、まず乾杯しますか(笑)。
YUICHI では、カンパーイ!
一同 カンパーイ! お疲れ様でした~!
──今日は12月ということもあって、ここ茅場町「鳥徳」もコースメニューとなってます。まずは鶏とキュウリのお通しからですね。料理も次々に来ると思うので、食べながら、飲みながら答えていただければ。では最初の質問から行きます!
★こんなにもカッコいい音楽を作り続けてきて、立ち止まる今、音楽以外でやりたいと思っている事は何ですか?(カノン)
★音楽以外でチャレンジしたい事、仕事はありますか?(きょうちゃん)
YUICHI ホントにガチの話になっちゃうんだけど(笑)、キッチンカーをやってみたいなと。「日本にこれを持ってきたら面白いんじゃないかっていう商品があるんですよ。
──それはどういうものですか?
YUICHI カフェラテなんですけど、ミントが入ってるんですよ。インスタ映えもするもので。そのミントを扱ってる外国の会社と交渉しようと、英語でメールを書いたんですけど、アドレスが間違ってたのか、まだ返事がないんですよね(笑)。
──あらら。しかしいきなりすごい話が出てきましたね(笑)。
YUICHI マジですぐにやるってわけじゃないですよ。音楽以外に何もないから、ちょっと考えて行動に移してみたっていうだけで。知り合いから、商店街を活性化できないかっていう相談を受けて、何か面白そうなものはないかなあと考えた時に出てきたんですけど。でもキッチンカーって、調べたらいろいろ大変そうなんですよ(笑)。ただ、相手の国との文化交流にもなると思うので、何かやりたいなと。
──けっこう壮大な話ですね。KO-TAさんは?
KO-TA 僕は動画編集を改めてやってみようかなと思ってまして。これまでもチョコチョコとはやってインスタに上げたりはしてたんですけど、もうちょっと突き詰めてやってみたいなと。パソコンも新しく買ったので。
YUICHI すごく向いてるよね。またカッコいいのを作るんですよ!
──しかし、仕事からはあまり離れてない感じがしますが(笑)。
KO-TA そうですね(笑)。まあ他にやりたいこともそんなにないんで、今の延長上のことをもうちょっと突き詰めてみたいなと。
KOJI 俺もやりたいことはいろいろあるんですけど、現実にやるのはまだまだ先ですね。とりあえず、12月17日にSWANKY DANKを一区切りつけるまでは音楽をしっかりやって、それ以外のことはその後に考えようかなと思ってます。
YUICHI まあ結局、音楽から離れたことはできないし、音楽しかないから、俺も「キッチンカーやりてぇ」とか何だかんだ言ってても、結局は音楽を作ってると思いますよ(笑)。
KOJI 発信することはやめないと思いますね。
★SWANKY DANKで一番の思い出は?(もゆ)
YUICHI 何だろう? いろいろあるなぁ……。ああ、「Magna Carta」ツアー(2015年)の時かな。それまで自分たちで企画を作ってイベントして、すげえ頑張って人集めをして、100人は呼べるようになったって喜んでたんですけど、ソールドアウトには一歩及ばないバンドだったんです。どこに行っても、ソールドアウトにはもう一歩及ばなくて。でも、「Magna Carta」ツアーのファイナルではCLUB QUATTROをソールドアウトできたんです。初めて自分たちが納得いくような状態でソールドアウトできて、終わって外に出たらお客さんがいっぱい外で待っててくれて。それでカッコつけて、「一人ひとりは対応できないから!」とか言ってみんなで記念写真を撮ったんですよね。それまでは一人ひとりと写真撮ったりできてたんですけど。ちゃんと自分たちの力でソールドアウトしたなっていうのがうれしかったですね。
KO-TA 僕の思い出は、韓国と台湾に行った時(2016年3月)ですね。韓国から台湾に移動する時にけっこう余裕ぶっこいてたんですけど、飛行機に間に合わなくなりそうになって、全員で全力ダッシュしたんですよ。添乗スタッフが「早く早く!」って言うんですけど、お兄ちゃん(YUICHI)なんか諦めちゃって「もう無理……」ってなってるし(笑)。
YUICHI 俺と事務所のスタッフが同い年で、当時で30代後半だったから、走りながら2人で「もう無理だよ……諦めよう……」って(笑)。
KO-TA 乗り場が、バスだか電車だかで移動したさらに先の、一番奥だったんですよ。一番疲れましたけど、いい思い出ですね(笑)。
KOJI 俺は、「Circles」のレコーディングが一番の思い出ですね。
YUICHI あー! それあるな!
KOJI KO-TAも入って、4人になって初めてのレコーディングで。すっごく印象に残ってるし、その過程で「このアルバムが売れるな」って分かるぐらい、すごく手応えがあったんですよ。不思議な感覚でしたね。KO-TAが入ってギターのフレーズとかもすげえうまくいって。あの時のレコーディングは今でも鮮明に覚えてるし、忘れられないですね。それ以降はそこまでの手応えはなかったんですけど(笑)。
YUICHI その中の「One Sided」という曲で「タラタタラタタラタ……」っていうフレーズを何回やってもエンジニアの人に「何か跳ねてね?」って言われて、もう跳ねてることすらも分からなくて「KO-TA、やって!」って(笑)。「コイツが何言ってるのか、もう分かんねぇんだよ! 『いいならいいけど』って言ってるけど、『いいならいいけど』じゃヤだし!」つってね(笑)。
KOJI 「Sink Like a Stone」のブレイクのところで使う「カシャッ!」っていう音を、KOJIとTSUTAYAでCD聴いて探しまくったりね(笑)。
YUICHI そういう意味で言ったら、俺がすごく手応えを感じたのは、「Circles」のレコーディングの時にメチャメチャ大雪が降ったことがあったんですよ。
KO-TA ああ、あったね!
YUICHI 俺、「このままじゃ雪道を走れない」っていう手応えを感じたよ(笑)。スタジオを出たら坂があるんですけど、そこを上れなくてスタッフの人に押してもらって、それでもやっぱり上れなくて。「すみません、明日も来るんで1日だけ置かせてください!」って、そのままバックで戻って、置いて帰ったんですよ。すげえ手応えだった!
KOJI そんな手応えかよ!(笑)
★KOJIさんはいつもベースのチューニングを「ドロップC」にしていると思うんですけど、どんな意図があってドロップCにしていますか?(uuu)
KO-TA 攻めた質問だね。
KOJI もともとは、バンド全体で「音を重くしていこう」っていう方針があって、俺がドロップCにしたんですよ。ギター陣もついてくると思ったんですけど、全くついてこなくて。「アレ? ドロップCにするって言ったよね?」って。
YUICHI (笑)
KO-TA 俺はまだいない頃だね。
KOJI そうか、YUICHIが、って話か! YUICHIが全然ドロップCにしてこなくて、俺はドロップCのままになって。まあ、ベースだし低音をグイグイ効かせればいいかなと思ってそのままになったという。
YUICHI 俺もドロップCにしようと思ってたんですけど、17歳の時に初めて買ったレスポールを、初めてレギュラー以外のチューニングにしないといけないっていう行為に、「弦を太くしないといけないよなー」、「ナット削らなきゃいけないよなー」から「ヤだなー……」になっちゃって(笑)。
KOJI 音楽的なところで言ったら、絶対に合わせた方がいいんですよ(笑)。
KO-TA そうだよね。それでけっこう苦労してたよね。
YUICHI そう、合わせた方がいいんだよ。だから後半は、新しいギターにしてドロップCにしたけどね(笑)。
KOJI だから、「最初の約束が守られなかった」っていう話ですよ(笑)。
★スワンキーの曲の主なチューニングを知りたいです。バンドでコピーしたいのでよろしくお願いします。(しゅん)
KO-TA 基本的には「ドロップD」チューニングで、ギターの6弦とベースの4弦だけ一音下げで。それと、「ドロップC」の2種類ですね。両方あります。
KOJI コピー頑張ってください!
★何を生きがいに生きればいいですか?(しほり)
KOJI 俺たちが活動休止になった後に、ってことですかね?
YUICHI そんなのテメエで見つけろって! 人間の生きがいなんて自分で見つけるもんだろ!
KOJI それはかわいそうだろ! 俺らの音楽を生きがいにしてくれてたんだろうし。
YUICHI だったらそれをずっと生きがいにしてればいいじゃん!
KOJI 新作がないからってことでしょ?
YUICHI じゃあ待ってろや!
──ツンデレですか(笑)。では次の質問行きます! あ、お鍋が来ましたね。
★辛いことや壁にぶち当たったとき、どんなことをして乗り越えてきましたか?(ふみや)
YUICHI 人に会って、飲んで話す。人間って、一人でずっと居続けると、何も乗り越えられなくて下がっていくんですよ。でも信頼できる仲間と会っていろんな考え方を聞いたり、自分の思ってることを話すと、「これはこうだからできない」じゃなくて、「やってみて、できなかったらいいや」っていう考え方に変わってくるんですよ。虚勢でもいいから、とにかくみんなと一緒にいて、前向きなことを話すんです。できなくてもいいから。そうすると、俺は乗り越えられますね。一人だと「つらいな」「できないな」と思ってたことでも、みんなから「こうしなよ」「その考え方はこうだよ」って言われることによって「あ、そうか」ってなるんで。人とのつながりで乗り越えられてきた気がしますね。乗り越えるのは一人じゃ無理なんで。
KO-TA 僕も近いですね。友達と会って話をして。あとはよく寝て栄養のあるものを食べて、ゆっくり風呂に入ってスッキリして、「また新しくやろう」と思うと。体調によって精神状態も変わってくるなっていうのを、最近すごく感じるんで、体調を整えることを一番に考えるようにしてます。
YUICHI KOJIはどうせ筋トレでしょ?(笑)
KOJI ……いや、「壁にぶち当たったことって何かあったかな?」って考えてて。「壁って何だろうな?」って。壁だって感じたことがなかったかもしれないですね。
YUICHI おお~、すごい! 俺の人生なんか壁だらけだったけどね!
KOJI でも、「壁にぶち当たった時にどうするか」という問いの答えは、もう分かってると思うんですけどね。壁が何かにもよるとは思うんですけど、技術的なものだったら「練習すればいい」だし。答えはあるはずなのに、ただそれをやってないだけのような気がするんですよ。だから俺に関しては、「何で壁に当たったかな?」と。
YUICHI でも、人間関係の壁とかもあるじゃん?
KOJI それだって、「人間関係をよくしよう」っていうのが答えでしょ? 俺も人間関係はそんなに上手にできる方じゃないけど、それを壁だとは思ってないかもしれない。だって、「仲良くしよう」と思えば自分を変えていくしかないから。そこで自分を変えられなければ、壁になると思いますけどね。自分を変えていけば、壁はなくなっていくんじゃないかな?
YUICHI それって何もかもが「人のせい」じゃなくて「自分のせい」っていう考え方だから、「人のせい」にしなければ壁はなくなるってことだよね。
──なるほど! あ、焼き鳥も来ました!
YUICHI (店員さんに)ウーロンハイください! 濃いめで!
店員さん じゃあボトルで持ってきましょうか。
YUICHI ぜひ! 分かってらっしゃる!
★静岡UMBERのライブに行ってから、ずっと好きでした!もっとライブに行きたかったし、見れなくなるのは辛いです。なので、今後もツイッターやインスタグラムなどは続けて欲しいのですが、続けてくれますか?(Mai)
KO-TA いいとも~!
KOJI これが回答ということで(笑)。ツイッターもインスタも続けますんで。
YUICHI 逆に、やめさせてみろや!
KOJI なぜ無意味にケンカを売る(笑)。
★長崎、福岡で楽しませてもらいました。お疲れ様でした!全員に質問です。今の楽器以外で好きな楽器、またはやってみたい楽器はありますか?(カイ)
YUICHI ドラムですね。やっぱリズム隊ってカッコいいし、俺はドラムの打ち込みはやるんですけど、自分で打ち込んだリズムを叩いてみたいっていうのは思いますね。自分ではできないから聴いてて気持ちいいなって思うし、ライブ見ててもドラムばっかり見ちゃうんですよ。でもドラマーはみんな頭おかしいからね(笑)。シンバル一発叩くたびに脳細胞が1つ死んでるから。
──はい、そのへんでストップで!(笑)
YUICHI まあ、それ以外ならピアノは弾いてみたいかな。ロックと離れたキレイな旋律っていうのには興味がありますね。
KO-TA 僕も、自分がドラムでライブやってみたいなっていうのはありますね。そんなできるわけじゃないんですけど(笑)。でも自分でリズムをコントロールして全体を動かしたら気持ちいいんだろうなっていうのはすごく感じるんで。ステージの後ろから見る景色も、フロントマンが見るものとは違うじゃないですか。だから生まれ変わったらやってみたいですね。今世ではいいです(笑)。
KOJI 俺はピアノですかね。ピアノ弾きながら歌ったらカッコよくないですか? ということで。
★スワンキーのメンバーはとにかくファンを大事にしてくれるし、ライブの時も絶対楽しませてくれる! もうずっとずっと大好きです! 活動再開をいつまでも待ってます。ところでスワンキーのみんなはなんでそんなにイケメンなんですか?(おこめでえすき)
KOJI ハハハハハ!
YUICHI 神様に選ばれたからじゃないですか?(キリッ)
KOJI (無視して)イケメンっていうか……オシャレが好きだったり、そういう部分には気を使ってるから。雰囲気とかでも変わってくるじゃないですか。そういうことなのかなって思いますけどね。
KO-TA ああ、それはあるね。カッコよくいたいなっていうのは、常日頃から思ってますから。
KOJI KO-TAのお父さんに会ったことがあるんですけど、超ダンディですよ。
──そうなんですね! ではKO-TAさんは遺伝ということで?
KOJI まあ誰でも遺伝ですよ(笑)。遺伝と努力ですよね。
YUICHI 神に選ばれし者ってことですよ!
──ウーロンハイがだいぶ濃いですかね(笑)。次行きます!
★SWANKYが目指してきたものは何ですか? そしてそこに到達したのでしょうか? 今後の個々が目指すことを教えてください。(terry corona)
YUICHI うーん……音楽家だったら誰しも、「理想に到達した」と思った時点でやめちゃうんじゃないですかね? 理想を掲げはしますけど、漠然としたものだったり感覚的なものだったりするから、言葉にした瞬間に変な感じになる場合もあるんですよね。だから目指したものっていうのは、自分たちがバンドとして「こうなりたいな」って思ったものを究極に追求できたかどうかというところで。それも、「こうしたいな」と思ってやってみたら、まだ先があるという繰り返しなんですよね。だから俺たちが目指してきたものっていうのは、自分たちが楽しんで表現していくこと。「この表現で合ってるのか、間違ってるのか」って追求しながら、自分たちが納得できるものを作ること。
KOJI バンドは一つのものではあるんですけど、その中身は個人個人なので、一人ひとりが見てる目標は全然違うんですよね。だからその個人が「到達した」と思えば到達してるんだろうし、してないと思えばしてないんだろうし。バンドとして何かを掲げるのもいいんでしょうけど、やっているとそんな余裕もないんですよ。目の前のことをやっていくのに必死で。「目標」はそれぞれあるかもしれないですけど、「理想」はまた全然違うものなんじゃないかと思いますね。
YUICHI だから、「今後目指すこと」も変わらないですよね。自分が表現していきたいこと、自分が興味あること。人生賭けてそこに到達したいと思えるものを、言葉だけじゃなくて行動で追求していく。それが全てだと思います。
★好きな女性のタイプは?(Toku)(たいぷう23合)
YUICHI タイプ? タイプなんて言ってたら、世の中生きていけないですよ! じゃあ例えば、俺が「長谷川潤がタイプです!」って言って、長谷川潤に出会えるのかと。似てる人を探すのも失礼だし……
KOJI (遮って)年を取ると、こんな風に屁理屈が多くなるんですよ! 単純に「こういう人がタイプです」じゃなくて、「出会えるのかと!」とか言い出すんですよ。年は取りたくないねえ(笑)。
YUICHI じゃあひと言で言うと、「全ての女性が大好き!」 だから理想とかタイプとかないから!
KO-TA 僕は……うーん、難しいなあ……あ、好きなタイプと言うより、SNSにガンガン書き込むタイプの人は好きじゃないっていうのはありますね。
KOJI 分かる!
KO-TA だから好きな女性のタイプは「SNSをやらない人」ですかね(笑)。
YUICHI ガラケーの人か(笑)。らくらくホンは?
KO-TA 30年後にお会いできれば(笑)。
KOJI 俺は「優しい人」、「寛容な人」ですね。
★音楽活動をしてきて楽しかったことは?また、戻るならどの時期に戻りたいですか?(ジェーン)
YUICHI 楽しかったことは、「音楽活動をしたこと自体」!
KO-TA いろんな地方に行ってライブができるというのは、なかなかできることではないので、それはすごく楽しいし幸せなことで、バンド人生の中で大きかったなと思います。
KOJI 俺は、信頼できる人ができたというのがよかったですね。バンドとして。兄弟だけじゃなくて、KO-TAだったり他の人たちだったりという存在ができたというのは大きかったですね。
──2番目の「戻るならどの時期に」というのは?
KO-TA 考えることもありますけど、俺はまあ、戻らなくていいかなと思いますね。
YUICHI 俺は中学2年生の時に、大好きだったN・Aちゃんという子にラブレターを出したんですよ。返事が返ってきたんですけど、文面が全てローマ字だったんです。その当時、それが読めなくて、親に読んでもらったら「アンタ、フラレたね」って言われたんですけど、内容は分からないままだったんですよ。25歳になって同窓会でその子に会ったんですけど、2児の母になった彼女に「フッた記憶はないよ?」って言われたんです。内容、メッチャ知りたいやん! 「アレは何だったんだ?」っていうのが、人生のテーマになってしまったぐらいですから!(笑) だから中2の時に戻って、返信の内容が読みたいです。
KOJI 俺も戻りたい時期はないかな? 今でいいです。
YUICHI みんなカッコいいな(笑)。
★今まで生きてきて命をかけてもいいぐらい好きになった人はいますか?(Yurina)
KOJI そもそも親がいますよね。
YUICHI それ以前に、「命をかける」って何だろう?っていうところを考えちゃうんですよね。今の時代、「これに命かけます!」って言っても、それがダメだったとして切腹するわけにもいかないし、暴漢がナイフ持って襲ってくることも、まあないわけじゃないですか。だとすると「命をかける」っていうのは、「自分の時間を捧げる」ってことだと俺は思ってるんですよ。それは仕事でも何でも一緒で、だから俺はもう……N・Aちゃんですよね。
──いい話だなあと思って聞いてたら、ソレですか(笑)。
YUICHI いや(笑)マジメな話、「命をかけてもいいぐらい好きな人」っていうのは、きっとその都度いるんだと思います。
KO-TA そうだね。それはメンバーでもそうだし、家族もそうだし。
YUICHI 何かあった時に、俺の時間を割いてでも駆けつけてあげたいと思う相手は、それはもう命をかけてるんですよ。
KO-TA 今お兄ちゃんが言った通り、「この人のためなら時間を使うこともいとわない」っていう対象は、メンバーもそうだし家族もそうだし、都度都度いるので、ホントにいつの時代でもいますね。
KOJI 俺も、そういう人が常にいてほしいですね。親もそうだし、パートナーとかそういう人たちにも命をかけていたいなと思います。まあでも、死にたくないですけどね(笑)。
YUICHI 生きて守りたいよね。
KOJI 正直、死にたくはないですけど、今まさに斬られそうになってるところに「代わりに俺が!」って言えるような相手は誰かってことじゃないですか。俺はモッコちゃんって名前の犬を飼ってるんですけど、モッコちゃんにもそれは思ってるんですよ。犬にも命はかけます(笑)。
★大好きなバンドでした! ありがとうございました!いつかまた活動してくれる事を願ってます。(ばぁどぅ)
YUICHI 過去形かよ!(笑)
KOJI なくなったわけじゃないからね(笑)。
YUICHI でもありがとうございます!
★いろいろなファンの人がいて、中には変態な人もいるとは思いますが、メンバーにとってファンとはどんな存在ですか? 私はSWANKY DANKというバンドに出会って人生が変わりました。ほぼほぼ海外バンドにしか興味がなかったんですがSWANKYに出会って、日本のPOP PUNKもやばい!カッコいい!と気付かせられました。
何かのインタビューでお兄ちゃんが、『外タレのお客さんは日本のバンドに対して斜めに構えてる』って言葉。ほんとにその通りだと思うし、私もそっち側の人間でした。
SWANKYを追っかけたのはここ数年でしかなかったけど、何なら初めて見た2011年のアコースティックLIVEの記憶もないけど(笑)私にとってSWANKY DANKは自信を持ってカッコいい日本のPOP PUNKバンドだって言えます! 活休は寂しいけど、SWANKYメンバーからの言葉を信じて待ってます。(シホ)
YUICHI 「ファンとはどういう存在か」ですか。これも難しいなあ。月並みな言い方になっちゃうんですけど、やっぱり自分たちのことを好きでいてくれる、かけがえのない存在ですよね。同じ時代の同じ瞬間に生まれて、俺たちの音楽を聴いてくれるっていうのは、50年前に生まれた人にはできないことじゃないですか。そう考えると、「尊いなあ……」って思います。
KO-TA 自分たちがただ好きで始めたことを支持してくれて、応援してくれるってことは、バンドをやってなかったら味わえないことじゃないですか。それは特殊な関係性でもあるし、僕らはウチのファンを信頼しているので、「どういう存在か」って聞かれたら「信頼できる存在」ってことになりますね。信頼できるからこそ、僕らも自由に曲を作れるし、ステージに立てるし。時には厳しい意見をもらうこともありますけど、それも愛があるからこそで、興味がなかったら言ってもらえないと思うし。だから、自分の鏡的な存在とも言い換えられるかなと思います。
KOJI 俺は、今いるファンの人たちに対しては「出会ってくれてありがとう」だし、「俺らの音楽を聴いてくれてありがとう」でもあるんですけど、ちょっと怖い存在でもあるなっていうのはちょっとありますね。それこそ昨日まで聴いててくれた人が今日から聴かなくなることもあるし、昔ファンだった人たちが「久しぶりに来ました!」って来てくれるのはもちろんうれしいんですけど……そういうのも含めて、怖い存在でもあるなと。
★普段、どこで飲むことが多いですか?(キッチンドリンクカー)
★いつもどこで飲んでるんですか?見かけたら、声かけてもよいですか?(諏訪團十郎)
YUICHI 地元で、夫婦でやってる小さな焼き鳥屋さんですね。そこで常連のオジサマたちをいじくり倒してボトルを入れさせるのが楽しいんです。ちょっといじって、「オマエ、俺のことバカにしてんのか!」って来たら「そんなことないっすよ! 尊敬してますよ!」「オマエ、そんなこと言っても何も出ねえぞ」「ボトルぐらい入れるっしょ!」「よーし、じゃあ飲みな! ローストビーフも食うかい?」なんつって(笑)。
KO-TA 僕は下北沢とか渋谷とか、中目黒が多いですね。集まりやすいってこともあるので。
KOJI 俺も渋谷か恵比寿ですね。
YUICHI メッチャカッコいいじゃん、2人とも(笑)。
KO-TA 僕とKOJIは渋谷に出やすいところに住んでるからということもあります。
──「見かけたら声をかけてもいいか」という質問には?
YUICHI そっとしといてください(笑)。オジサマいじるので大変なんで。
KO-TA 僕は平気です。
KOJI 俺も大丈夫かな。でも、SNSに書くのはやめてほしいですね。「●●で会ったよ」とか。
KO-TA 「●●って店で見た」とかね。
──やっぱり人前に出る仕事ならではの苦労もありますよね。
ここまででも鋭くツッコむもの、やわらかーいテーマなど、いろんなタイプの質問が出ましたが、お寄せいただいた質問はまだまだたくさん! ファンの方々が一番気になる「あの件」なんかについても答えてもらってますので、後編をお楽しみに!
後編はこちら
https://avexnet.jp/column/detail.php?id=1000334
撮影 長谷英史
2019.12.17(火)
SWANKY PLAYGROUND ONEMAN SHOW
会場:渋谷 CLUB QUATTRO(ONE MAN)
開場/開演 18:00 / 19:00
チケット代 ¥3,300
INFO:渋谷 CLUB QUATTRO
http://www.club-quattro.com/shibuya/
2019/11/6 ON SALE
『Life is Full of Choices-Greatest Songs-』
CTCR-14975/B
¥3,000(税抜)
【SWANKY DANK OFFICIAL WEBSITE】
https://www.swankydank.net/
【SWANKY DANK Twitter】
https://twitter.com/SDANKofficial
- WRITTEN BY高崎計三
- 1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。