【新たな文明ペリ・ウブ誕生の瞬間!】20歳のバースデーイベントに密着!
第2期BiSの解散から約5ヵ月。その中心メンバーであったペリ・ウブさんが、エイベックスとTWHが設立したWaVEに所属し、ソロアーティストとして活動を開始しました。そのお披露目の機会として急きょ発表されたのが、10月5日、彼女の20歳の誕生日に行われるイベント「PERi UBU BiRTHDAY EVENT『Born-Now.』」。イベント開始前に彼女をキャッチして、いろんなことを話してもらいました。イベントレポートとともにどうぞ!
イベント開始前にインタビュー敢行!
「ファッションと音楽を両立させて、大きな意味での“アーティスト”に!」
まずは14時半、イベント開始を数時間後に控えたペリ・ウブさんに直撃!マネージャーの佐竹義康さんにもご同席いただき、イベント前の心境や新曲のこと今後の夢なども話してもらいました!
──何よりもまず、お誕生日おめでとうございます!
ペリ・ウブ おっ! ありがとうございます! やったー!
──日付が変わった瞬間から、言われ飽きたかもですが(笑)。
ペリ・ウブ いえいえ、全然!
佐竹 シャワー浴びてましたからね(笑)。
ペリ・ウブ そう、お風呂に入ってました。お風呂から上がったら12時9分で、誕生日になってましたね。
──カウントダウンとかしましょうよ(笑)。
ペリ・ウブ ね! 人生の節目だし、早く大人になりたいって思ってたので、この日をメッチャ楽しみにしてたんです。でも、今日はソロになって初めてのライブっていうことで、そっちの方が私にとっては重要だったので、すっかりお風呂に入ってましたね。明日の準備のために。
──今日から飲めるようになったお酒が、増税前に買いだめできなかったのは残念でしたが(笑)。
ペリ・ウブ ツイッター、めっちゃチェックしてますね!(笑) 買っときたかったんですけどね~(笑)。でもこれからは全然買えるんで。
──そこも含めておめでとうございますということで(笑)。さて、今日のイベントなんですが、開演を数時間後に控えた今はどんな気分ですか?
ペリ・ウブ 緊張してはいるんですけど、どう緊張したらいいのかが分からないみたいな感じですね。本当にまっさらな状態なので、緊張しようにもできない、みたいな。もうどうにでもなれというか……これから作っていくものなので、もう思う存分、何も考えずに楽しんで、これからのスタートにできたらなと思っております。
──もちろん、今日のための準備もしっかりやってきたんですよね?
ペリ・ウブ バッチリです! かなりスピード感を持って準備してきて、勢いがあったので「イェイイェーイ!」って感じで進めてこれたんですよ。ありがたいことに! なので、この勢いのままどんどん行けたらなと思ってます。
──5月の第2期BiSラストライブ以降、7月に写真展があった以外は、表立った活動はなかったですよね。SNSを見ると「元気そうだな」というのは伝わってきましたが(笑)、この間って実際どんな風に過ごしてきたんですか?
ペリ・ウブ 今の事務所とお話しする前、フリーの間は「一般人」を楽しもうと思って、けっこう遊びました。海に行くこととかも今までなかったし、お祭りにも2回も行ったし、すごく遊びましたね(笑)。でもすぐに、「やっぱり働きたいな」と思って、事務所とお話しさせていただいて所属させてもらうことを決めて、今日までの準備をどんどんしていった感じです。
──その中でも大きかったのは、イベント前々日の深夜にオフィシャルサイトでも突如公開された新曲2曲だったと思います。この準備はいつから?
ペリ・ウブ フフッ(笑)。これもかなり最近なんですよ。レコーディングが先週とかだっけ?
佐竹 先週ですね。
ペリ・ウブ ホントにそれぐらいのスピード感があって、皆さんに助けていただきながら作りました。ホントは私の誕生日がもっと遅かったらよかったんですけどね(笑)。誕生日に合わせてギリギリのスケジュールでイベントを組んでいただいて、みんな大変だったと思うんですけど……だからすごく感謝してます。
──ただ、ご自分としては大変だとしてもやりたかったわけですよね。
ペリ・ウブ 私は、BiSが解散した時点から「10月の誕生日の時には、みんなの前に立てるようにしたい」と思ってたんです。でも心配性だったというか、「次に始めるならもう一生続けていきたい」と思ってすごく慎重になっていて、私としてはちょっと始動が遅くなってしまったなと思うんですけど……でもやっぱり、急いだからと言って間に合わせのものを用意しても意味がないので、しっかりしたものができたという意味ではいいタイミングだったなと思ってます。
──そのスピード感って、BiSの時のスピード感とはまた違うものですか?
ペリ・ウブ BiSもスピード感ありましたからね! でもやっぱり、以前は仲間がいたし、ずっとやってきてたことで自分の中に前例があったので、今振り返るとそんなに大変だったとは思わないんですよね。やっぱり今の方が前例がないというか、初めてのことばかりなので、大変だったなと思います。でもきっと、時が経ってからさかのぼると、これも大変じゃなかったって感じるようになると思います。常に今が大変でありたいなって思ってます。
──スケジュールがもっと大変になったらおおごとですね(笑)。
ペリ・ウブ どんどん大変になっていけたらと思います。
佐竹 今回は最初だからという大変さがあったんですよ。自分もペリ・ウブさんを十分理解できてない状態から始まって。
ペリ・ウブ 初めましての方たちが多かったですからね。
佐竹 曲も、どんなのをやりたいのか分からなくて。曲のジャンルを絞るところで時間がかかりましたよね。
ペリ・ウブ かかりましたっけ?
佐竹 自分的にはかかりました(笑)。
ペリ・ウブ ウソ!?(笑) 私、ジャンルの名前とかがよく分からなかったりもして。
佐竹 最初、「ヒップホップがいい!」って言うからヒップホップを聴かせたら、「これじゃない!」って(笑)。
ペリ・ウブ EDMをヒップホップだと思ってたんですよ、ラップが好きだったので。でもヒップホップは音が少なめじゃないですか。ヒップホップがどういうものか理解した時には、「これじゃない」ってなって。音がうるさめな方が好きなんですよね。ヒップホップとは真逆でした(笑)。
──そうしてできた2曲なんですが、これ、本当にやみつきになりますね! 歌詞もサウンドもカッコよくて。
ペリ・ウブ それはうれしいです! 今回は「EDMがやりたい」というところからスタートしてるんです。子供の頃とかにライブで体験した重低音をすごく覚えていて、体で音を感じる感覚がすごく好きで。EDMはまさしくそういう感覚だなあっていうのがずっとあったし、最初にEDMというものを知った時にすごく衝撃を受けて、「このジャンルが好きだ!」って気付いたので、次に音楽をやるとしたらEDMがやりたいなって、ずっと思ってました。
──まず「Birth」の方は、新たにペリ・ウブというアーティストが生まれるという決意がよく表れていて、特に二字熟語の羅列になる部分が印象的でした。最初、歌詞を見ないで聴いていたら、一つ分からない熟語が出てきて……。
ペリ・ウブ 「徒爾」(「とじ」=「無駄なこと」の意)ですか?
──そう、それです。
ペリ・ウブ その言葉は私が出したんです! 今回、歌詞は基本的にお任せで作っていただいたんですが、そこは私の案で。難しいですよね(笑)。
──おかげで語彙が増えました(笑)。
ペリ・ウブ この「Birth」という曲は私にとっての始まりの曲で、これからこの曲と一緒に成長していけたらなと思ってます。「誕生」して、ここからどんどんどんどん進んでいくぞ!っていうイメージの熱い曲かなって思います。
──なるほど。歌詞にもある通り、「殻を破る」曲ですよね。もう1曲の「POI」ですが、まずタイトルの読み方は、「ピーオーアイ」なんでしょうか?
ペリ・ウブ ああ、私は「ポイ」だと思ってました。「ピーオーアイ」だと思いました?
──最初に出てくる「気に入らない奴POI/着てない服もPOI/なんだか女王POI」というところでは「ポイ」と歌ってますが、その後の「say P.O.I P.O.I」で「ピーオーアイ」と連呼する部分で「あれ、こっちかな?」と。
ペリ・ウブ あー、どっちだろう。(佐竹氏に)どっちにします?
──決まってなかったんだ!(笑)
佐竹 自分は「ポイ」だと思ってましたけどね。制作段階でも「ポイ」って言ってました。
ペリ・ウブ じゃあ「ポイ」にしましょう! 「ポイ」の方が言いやすいですしね。今から「ポイ」になりました(笑)。
──こちらも「今までのものを捨てる」という、新たな旅立ちに相応しい歌詞ですよね。
ペリ・ウブ メチャメチャ強い歌詞ですよね。最初、こんなに強いことを言うのはちょっと怖かったんですよ。生意気、じゃないですけど。でも、音がすごく気持ちいいんですよね。私、文字の歌詞よりも耳で聴いたイメージを大事にしたいと思っているんですよ。だから、けっこう強めなことも言っているけど、この歌詞に負けないぐらいのアーティストになればいいってことなんだなあって思いました。だから強気で、この歌詞を歌っていきたいと思ってます。
──歌詞のとおり「女王」ですよね。
ペリ・ウブ ですよね。そういう感じを演じて……っていうのも考えてはいるんですけど、ステージ上では何をするのか分かんないです。
──というと?
ペリ・ウブ もちろん練習とかもしっかりやるんですけど、ステージに立つ直前まではいろいろ全部を気にして、立った瞬間からは何も気にせずに、その時の感情を楽しみたいと思ってます。なので、今はメッチャ考えるし、「こうしよう」「ああしよう」って思いますけど、いざステージに立ったら自分がどうするかとかは全然分からないです。
──それに合わせるスタッフの人は大変かもですね(笑)。
ペリ・ウブ 大変だと思いますよ。ウフッ(笑)。
佐竹 ウフッて(笑)。いやもう、僕らは昼夜問わず24時間、ずっと大変ですから(笑)。
ペリ・ウブ みんな「チーム ペリ・ウブ」としてすごくいろいろやってくれてますから。ソロなんですけど、もちろん一人じゃできないし、いろんな方々のおかげがあるからこそ、私がステージに立てるわけですからね。私は一人で表にいますけど、みんなで作ってるものなので、本当に「ありがとうございます」って思ってます。
佐竹 今日のイベントで発売するグッズも、かなりなスピード感でしたからね(笑)。発案から1ヵ月なかったですから!
ペリ・ウブ ホントにね、何とか届いて(笑)。
佐竹 昨日届きました(笑)。グッズは昨日届くわ、一昨日はまだ曲のミックスしてるわで(笑)。
ペリ・ウブ ギリギリ! ホントにありがとうございます!(笑)
──じゃあ、2曲がサイトに上がったのは本当にできたてのホヤホヤだったんですね!
ペリ・ウブ ホヤホヤですよ!
佐竹 「できたらすぐ公開したい!」って言うのを「 いやちょっと待て慎重に考えよう」って言ってたんですけど、 翌朝の4時に「やっぱり公開したい」って連絡が来て(笑)。「 お客さんもイベントで初めて聴くのを楽しみにしてるんじゃないの ?」って言ったら「いやいや大丈夫」と。
ペリ・ウブ 先に曲を聴いてもらった方が、知ってる曲をイベントで聴いてもらうことになるわけじゃないですか。その方が楽しいだろうなって思って。私がお客さんでも、知らない曲を聴くより、聴いたことのある曲、先に公開されてる曲を聴いて行った方が絶対楽しいだろうなって思ったので。一発目ですからね。
佐竹 どのジャンルで行くのかも明らかになってなかったからファンの人たちの反応もドキドキしてたんですけど、みんな気に入ってくれたみたいで、よかったです。
グッズ購入サイト
https://peri-ubu.themedia.jp/pages/3277840/shopItem
──グッズのデザインもご自分でされたんですよね? それも急だったのでは?
佐竹 製作することが決まったのがギリギリでしたからね(笑)。「どうしよう、誰に作ってもらおう?」と思ってたんですけど、彼女は絵が描けたんですよ! だから今回のワークシャツの背中の絵は、彼女の絵を見て、「全然これでいけるじゃん! 間に合うかもしれない!」ってなって。「そのデータ、くれ!」って(笑)。「スマホで描いたから小さいです」「それでいい! くれ!」みたいな(笑)。
ペリ・ウブ 描きました! デザイナーさんのおかげでちゃんと大きくしていただきました(笑)。
佐竹 そしたら「袖にこう入れたい」って来て(笑)。でもギリギリ間に合って……死ぬかと思いました(笑)。
ペリ・ウブ でもちゃんとやってくれて、ホントに感謝してます!
──いろんな支えがあって今日があると(笑)。さて、今まではグループの一員でしたが、これからは自分の名前で、一人での活動になりますよね。不安とかは……
ペリ・ウブ メチャクチャあります。それは今まで言葉にはしなかったんですけど、一人だと全視線が私にしか注がれないから、すごく緊張するし、怖い。でも、マイナスなことってプラスなことと紙一重だから、私が注目されてるからこそ見られる機会も多いわけで、虜にさせる機会も多いわけじゃないですか。だから1秒1秒を勝負だと思って、やっていきたいなって思ってます。
──その意味では、「楽勝」ではないかもしれないところに、あえて踏み出すわけですよね。
ペリ・ウブ そうですね! これはずっと言ってるんですけど、人生が楽勝なわけはないんですよ。私、BiSでは「人生楽勝担当」になってて「人生、楽勝そうに見える」ってよく言われてて、まあそれもいいかなって思うんですけど、本当は楽勝なわけはないし、誰だって努力はするし、努力した人が幸せになれるに決まってるんですよね。してないで幸せになれる人もいるかもしれないですけど、それは本当に恵まれてる人で。だから私は、「努力して楽勝になった人」がいいなって思います。
──なるほど、そのための努力は惜しまないということですね。さて今日この後のイベントなんですが、どんな風にしたいですか?
ペリ・ウブ 「お、ペリ・ウブ、いいかも!」って思ってもらえたらいいなと思います。今日のイベントで発表するんですけど、ツアーをやるんですよ。だから今日、来てくれたお客さんが、誰一人欠けることなくツアーにも来てくれたら何よりも嬉しいなって思います。
──発表時の反応も楽しみですね。
ペリ・ウブ ハイ! 私がやりたいのは、「視覚に訴える」ことなんですよ。ファッション・アイコンになりたいし、女の子の憧れになりたいというのがあるので、その一歩にできたらいいなと思います。もちろん男の子のファンも大歓迎なんですけど(笑)。
──では今後の活動も、そういう部分も見据えて?
ペリ・ウブ やっていきたいですね。将来はファッション・ブランドを立ち上げるのが夢なので、それに向かってイメージをつけていければなと思ってます。服が本当に好きなので、「ブランドを作る」っていうのが人生の一番の夢なんですよ。もちろん歌もやっていくんですけど、私が死んだ後も残るようなブランドを作りたいから、今すぐには作らないんです。もっともっと知名度を上げて有名になってからじゃないと意味がないって思ってて。それを叶えるために音楽もやってるし、ファッションと音楽で高め合えたらいいなって思ってます。
──ずっと先に、「あのブランドを作ったペリ・ウブって人、ミュージシャンだったらしいよ」って言われるみたいな。
ペリ・ウブ それ、いいですよね! 私がブランドを立ち上げた時には、そのブランドから音楽を知ってくれるのもいいし、音楽からブランドを知ってくれるのもいいし。
──音楽の方では?
ペリ・ウブ 海外に進出したいなって考えてます。ホントに大きなことを言って恐縮なんですけど。
──いやいや、言っときましょう(笑)。
ペリ・ウブ けっこう洋楽とか聞くんですけど、カッコいいなーって思うんですよ。憧れるし。そんな感じの人に私もなりたいので、日本人を虜にして、その後海外に進出できたらなって考えてます。
──誰かと共演してみたいとかありますか?
ペリ・ウブ エエーッ!? でも言霊ってあるのでこれはありえないですが言っといた方がいいな(笑)。ビリー・アイリッシュさんですね。すごくかわいくて、かっこいい。彼女もすごく視覚を重視されてて、MVとかメッチャきれいなんですよ。映像がすごく素敵だなと思って、見させてもらってます。
──実現したらカラフルな共演になりそうですね! 立ちたい場所、ステージという面での目標は?
ペリ・ウブ 名古屋出身なので、ナゴヤドームですね。いつになるかは分からないけど、夢を持ってどんどんどんどんそこに近づいていけたらいいなって思います。最終的にはファッションでも音楽でも認知されて、大きな意味での「アーティスト」になりたいなって。
──今日はそのための第一歩ですね。ところで今回はEDMですが、この先はまたガラリと違う曲も出てきたりするんですか?
佐竹 いや、まずはこのままで行きたいかなと。今回のも「もっとこうすれば」という部分もありますからね。今日のイベントが終わったら、また2曲ほど提案しようと思ってますから。本当はイベント前に言いそうになったんですけど、「いや、まずはイベントに集中だ」と。
ペリ・ウブ ホント!? 楽しみ! じゃあ今日の夜中にまた連絡しますね(笑)。
佐竹 今日は終わったら死んでるよ(笑)。ツアーもあるので、これから曲を増やしていかないといけないですしね。
ペリ・ウブ でも忙しいのはホントにありがたいです! これからまたアゲアゲな曲が増えたら、ツアーは本当にパーティーみたいに楽しくなりそうですし。終わったらみんなヘトヘトになるぐらいにしたいです(笑)。
いよいよ生誕イベント開始! 彼女が歌ったのは……
生誕イベント「PERi UBU BiRTHDAY EVENT『Born-Now.』」の舞台となったのは、渋谷駅からほど近いshibuya PLUG。地下2階に下りていく時点からドキドキしますね。入ってみるとコンパクトなハコでステージも低く、これだとペリ・ウブさんがホントに近そう!
18時に開場すると、フロアはすぐにギッシリに(当然)。当日発売されたTシャツやワークシャツを待機時にさっそく購入して着替えた人もたくさんいます。そして女の子も多い! 開演を待つ間、皆さんのワクワク感が伝わってくるようです。
アナウンスの後に場内暗転! ステージバックには映像が映し出され、勢いのあるイントロが響き渡る中、薄紫のチュールを基調とした衣装に身を包んだペリ・ウブさんがいよいよ降臨! 「はじめまして、ペリ・ウブでーす!」の声に、歓声が上がります。
1曲目は、イベント2日前にオフィシャルサイトで公開された「Birth」。アゲアゲなEDMナンバーですが……お客さんの反応が固い!? 目の前に現れたペリ・ウブさんの久々の雄姿に緊張しているのか、まだどうノっていいのか探っているのか? しかしご本人は力強い歌声で「新たな文明の誕生」を高らかに宣言。すぐさま2曲目の「POI」が始まります。
アゲアゲナンバーが2曲続いて、さすがにお客さんたちもほぐれてきた様子。さらにペリ・ウブさんが手拍子を促したり、途中で「ピーオーアイ」を連呼する部分があったりで、どんどんノリが加速! 間奏のパートでは「拳を握って手を挙げてください! みんなでここの天井をぶち破りましょう!」との声に「オイ! オイ!」と振り上げられる拳が壮観です! もうこの時点では最初の固さはどこへやら、shibuya PLUGは完全に一体化!
そしてここで重大発表! 2020年1月から「Nice to meet you TOUR」開催決定!
しかし、「ナイス・トゥー・ミーチュー・ツアー」はちょっとした早口言葉であります。ペリ・ウブさん、「チュアー」になっちゃったりして、なかなかビシッと言えません(笑)。でもそんな細かいことはいいのです!
トークも終わったところで、「あと2曲歌わせてもらいます。でも2曲しかないので、もう1回(笑)」。いやいや、みんなもう1回聴きたいと思っていたはず。ではイントロ・スタート!……と思いきや、ん? さっきとはちょっと違うような……あ、これは「ハッピー・バースデー」だ! ということで、サプライズのケーキも登場!
改めてお客さん全員が「ハッピー・バースデー・ディア・ペリた~ん」と大合唱で20歳の誕生日を祝福しました。本当に聞かされてなかった上にイベントの準備で誕生日どころではなかったペリ・ウブさん、大喜びで満面の笑顔です。
印象的だったのは、中間のトーク部分をはじめとして、彼女が何度も何度も「ありがとう」という言葉を繰り返していたこと。インタビューにもある通り、このスタートにあたって彼女と一緒に走っている「チーム ペリ・ウブ」の皆さん、そして何よりこの日を心待ちにしていた満員のお客さんに対して、感謝してもしきれないという様子がとてもよく伝わってきました。
さて、いよいよラスト2曲! 「Birth」でのお客さんのノリもさっきとは大違いです。そして「POI」ではさらにパワーアップした「オイ! オイ!」も聞かれ、さっきとは比べものにならないぐらいの一体感! まさに新たな文明ペリ・ウブ誕生の瞬間を全員が目撃したのでした!
では、イベント終了後のペリ・ウブさんを直撃してみましょう!
──お疲れ様でした!
ペリ・ウブ ありがとうございました! やっぱりすごく緊張してたんですけど、「始まったな」って思えました。お客さんも探りながらで来てくれたと思うし、私も探り探りだったのが、今日でようやく、“色”がちょっと見えたのかなって思います。曲をやるごとにどんどん盛り上がってくれたので嬉しかったです。歌ってて楽しかったですね! 今日という大事なステップを経て、次のツアーではもっともっとバージョンアップした、もっとうんと楽しんでもらえる空間を作れたらなって思います!
──バースデー・サプライズもありましたね。
ペリ・ウブ 全然知らなかったんですよ! 曲がかかった時、「こんな曲知らない! えっ、間違えた!?」って思ったんですけど、まさかでしたね。「あ、こんなことあるんだ!」って思いました(笑)。これからは私がどんどん皆さんにサプライズをお届けできるようにしていきたいです!
というわけで、ペリ・ウブさんにとって記念すべき第一歩となった20歳の誕生日。もし今回出遅れた!という人は、来たるツアーで彼女をキャッチしてください!
「Nice to meet you TOUR」
1/25(土)名古屋 LIVE HOUSE CIRCUS
1/26(日)大阪 LIVE HOUSE ANIMA
2/9(日)東京 渋谷VUENOS
【ペリ・ウブ OFFICIAL SITE】
https://peri-ubu.themedia.jp/
【ペリ・ウブ Twitter】
https://twitter.com/UBU_PERi_
【ペリ・ウブ Instagram】
https://www.instagram.com/periperi_days/
イベント開始前にインタビュー敢行!
「ファッションと音楽を両立させて、大きな意味での“アーティスト”に!」
まずは14時半、イベント開始を数時間後に控えたペリ・ウブさんに直撃!マネージャーの佐竹義康さんにもご同席いただき、イベント前の心境や新曲のこと今後の夢なども話してもらいました!
──何よりもまず、お誕生日おめでとうございます!
ペリ・ウブ おっ! ありがとうございます! やったー!
──日付が変わった瞬間から、言われ飽きたかもですが(笑)。
ペリ・ウブ いえいえ、全然!
佐竹 シャワー浴びてましたからね(笑)。
ペリ・ウブ そう、お風呂に入ってました。お風呂から上がったら12時9分で、誕生日になってましたね。
──カウントダウンとかしましょうよ(笑)。
ペリ・ウブ ね! 人生の節目だし、早く大人になりたいって思ってたので、この日をメッチャ楽しみにしてたんです。でも、今日はソロになって初めてのライブっていうことで、そっちの方が私にとっては重要だったので、すっかりお風呂に入ってましたね。明日の準備のために。
──今日から飲めるようになったお酒が、増税前に買いだめできなかったのは残念でしたが(笑)。
ペリ・ウブ ツイッター、めっちゃチェックしてますね!(笑) 買っときたかったんですけどね~(笑)。でもこれからは全然買えるんで。
──そこも含めておめでとうございますということで(笑)。さて、今日のイベントなんですが、開演を数時間後に控えた今はどんな気分ですか?
ペリ・ウブ 緊張してはいるんですけど、どう緊張したらいいのかが分からないみたいな感じですね。本当にまっさらな状態なので、緊張しようにもできない、みたいな。もうどうにでもなれというか……これから作っていくものなので、もう思う存分、何も考えずに楽しんで、これからのスタートにできたらなと思っております。
──もちろん、今日のための準備もしっかりやってきたんですよね?
ペリ・ウブ バッチリです! かなりスピード感を持って準備してきて、勢いがあったので「イェイイェーイ!」って感じで進めてこれたんですよ。ありがたいことに! なので、この勢いのままどんどん行けたらなと思ってます。
──5月の第2期BiSラストライブ以降、7月に写真展があった以外は、表立った活動はなかったですよね。SNSを見ると「元気そうだな」というのは伝わってきましたが(笑)、この間って実際どんな風に過ごしてきたんですか?
ペリ・ウブ 今の事務所とお話しする前、フリーの間は「一般人」を楽しもうと思って、けっこう遊びました。海に行くこととかも今までなかったし、お祭りにも2回も行ったし、すごく遊びましたね(笑)。でもすぐに、「やっぱり働きたいな」と思って、事務所とお話しさせていただいて所属させてもらうことを決めて、今日までの準備をどんどんしていった感じです。
──その中でも大きかったのは、イベント前々日の深夜にオフィシャルサイトでも突如公開された新曲2曲だったと思います。この準備はいつから?
ペリ・ウブ フフッ(笑)。これもかなり最近なんですよ。レコーディングが先週とかだっけ?
佐竹 先週ですね。
ペリ・ウブ ホントにそれぐらいのスピード感があって、皆さんに助けていただきながら作りました。ホントは私の誕生日がもっと遅かったらよかったんですけどね(笑)。誕生日に合わせてギリギリのスケジュールでイベントを組んでいただいて、みんな大変だったと思うんですけど……だからすごく感謝してます。
──ただ、ご自分としては大変だとしてもやりたかったわけですよね。
ペリ・ウブ 私は、BiSが解散した時点から「10月の誕生日の時には、みんなの前に立てるようにしたい」と思ってたんです。でも心配性だったというか、「次に始めるならもう一生続けていきたい」と思ってすごく慎重になっていて、私としてはちょっと始動が遅くなってしまったなと思うんですけど……でもやっぱり、急いだからと言って間に合わせのものを用意しても意味がないので、しっかりしたものができたという意味ではいいタイミングだったなと思ってます。
──そのスピード感って、BiSの時のスピード感とはまた違うものですか?
ペリ・ウブ BiSもスピード感ありましたからね! でもやっぱり、以前は仲間がいたし、ずっとやってきてたことで自分の中に前例があったので、今振り返るとそんなに大変だったとは思わないんですよね。やっぱり今の方が前例がないというか、初めてのことばかりなので、大変だったなと思います。でもきっと、時が経ってからさかのぼると、これも大変じゃなかったって感じるようになると思います。常に今が大変でありたいなって思ってます。
──スケジュールがもっと大変になったらおおごとですね(笑)。
ペリ・ウブ どんどん大変になっていけたらと思います。
佐竹 今回は最初だからという大変さがあったんですよ。自分もペリ・ウブさんを十分理解できてない状態から始まって。
ペリ・ウブ 初めましての方たちが多かったですからね。
佐竹 曲も、どんなのをやりたいのか分からなくて。曲のジャンルを絞るところで時間がかかりましたよね。
ペリ・ウブ かかりましたっけ?
佐竹 自分的にはかかりました(笑)。
ペリ・ウブ ウソ!?(笑) 私、ジャンルの名前とかがよく分からなかったりもして。
佐竹 最初、「ヒップホップがいい!」って言うからヒップホップを聴かせたら、「これじゃない!」って(笑)。
ペリ・ウブ EDMをヒップホップだと思ってたんですよ、ラップが好きだったので。でもヒップホップは音が少なめじゃないですか。ヒップホップがどういうものか理解した時には、「これじゃない」ってなって。音がうるさめな方が好きなんですよね。ヒップホップとは真逆でした(笑)。
──そうしてできた2曲なんですが、これ、本当にやみつきになりますね! 歌詞もサウンドもカッコよくて。
ペリ・ウブ それはうれしいです! 今回は「EDMがやりたい」というところからスタートしてるんです。子供の頃とかにライブで体験した重低音をすごく覚えていて、体で音を感じる感覚がすごく好きで。EDMはまさしくそういう感覚だなあっていうのがずっとあったし、最初にEDMというものを知った時にすごく衝撃を受けて、「このジャンルが好きだ!」って気付いたので、次に音楽をやるとしたらEDMがやりたいなって、ずっと思ってました。
──まず「Birth」の方は、新たにペリ・ウブというアーティストが生まれるという決意がよく表れていて、特に二字熟語の羅列になる部分が印象的でした。最初、歌詞を見ないで聴いていたら、一つ分からない熟語が出てきて……。
ペリ・ウブ 「徒爾」(「とじ」=「無駄なこと」の意)ですか?
──そう、それです。
ペリ・ウブ その言葉は私が出したんです! 今回、歌詞は基本的にお任せで作っていただいたんですが、そこは私の案で。難しいですよね(笑)。
──おかげで語彙が増えました(笑)。
ペリ・ウブ この「Birth」という曲は私にとっての始まりの曲で、これからこの曲と一緒に成長していけたらなと思ってます。「誕生」して、ここからどんどんどんどん進んでいくぞ!っていうイメージの熱い曲かなって思います。
──なるほど。歌詞にもある通り、「殻を破る」曲ですよね。もう1曲の「POI」ですが、まずタイトルの読み方は、「ピーオーアイ」なんでしょうか?
ペリ・ウブ ああ、私は「ポイ」だと思ってました。「ピーオーアイ」だと思いました?
──最初に出てくる「気に入らない奴POI/着てない服もPOI/なんだか女王POI」というところでは「ポイ」と歌ってますが、その後の「say P.O.I P.O.I」で「ピーオーアイ」と連呼する部分で「あれ、こっちかな?」と。
ペリ・ウブ あー、どっちだろう。(佐竹氏に)どっちにします?
──決まってなかったんだ!(笑)
佐竹 自分は「ポイ」だと思ってましたけどね。制作段階でも「ポイ」って言ってました。
ペリ・ウブ じゃあ「ポイ」にしましょう! 「ポイ」の方が言いやすいですしね。今から「ポイ」になりました(笑)。
──こちらも「今までのものを捨てる」という、新たな旅立ちに相応しい歌詞ですよね。
ペリ・ウブ メチャメチャ強い歌詞ですよね。最初、こんなに強いことを言うのはちょっと怖かったんですよ。生意気、じゃないですけど。でも、音がすごく気持ちいいんですよね。私、文字の歌詞よりも耳で聴いたイメージを大事にしたいと思っているんですよ。だから、けっこう強めなことも言っているけど、この歌詞に負けないぐらいのアーティストになればいいってことなんだなあって思いました。だから強気で、この歌詞を歌っていきたいと思ってます。
──歌詞のとおり「女王」ですよね。
ペリ・ウブ ですよね。そういう感じを演じて……っていうのも考えてはいるんですけど、ステージ上では何をするのか分かんないです。
──というと?
ペリ・ウブ もちろん練習とかもしっかりやるんですけど、ステージに立つ直前まではいろいろ全部を気にして、立った瞬間からは何も気にせずに、その時の感情を楽しみたいと思ってます。なので、今はメッチャ考えるし、「こうしよう」「ああしよう」って思いますけど、いざステージに立ったら自分がどうするかとかは全然分からないです。
──それに合わせるスタッフの人は大変かもですね(笑)。
ペリ・ウブ 大変だと思いますよ。ウフッ(笑)。
佐竹 ウフッて(笑)。いやもう、僕らは昼夜問わず24時間、ずっと大変ですから(笑)。
ペリ・ウブ みんな「チーム ペリ・ウブ」としてすごくいろいろやってくれてますから。ソロなんですけど、もちろん一人じゃできないし、いろんな方々のおかげがあるからこそ、私がステージに立てるわけですからね。私は一人で表にいますけど、みんなで作ってるものなので、本当に「ありがとうございます」って思ってます。
佐竹 今日のイベントで発売するグッズも、かなりなスピード感でしたからね(笑)。発案から1ヵ月なかったですから!
ペリ・ウブ ホントにね、何とか届いて(笑)。
佐竹 昨日届きました(笑)。グッズは昨日届くわ、一昨日はまだ曲のミックスしてるわで(笑)。
ペリ・ウブ ギリギリ! ホントにありがとうございます!(笑)
──じゃあ、2曲がサイトに上がったのは本当にできたてのホヤホヤだったんですね!
ペリ・ウブ ホヤホヤですよ!
佐竹 「できたらすぐ公開したい!」って言うのを「
ペリ・ウブ 先に曲を聴いてもらった方が、知ってる曲をイベントで聴いてもらうことになるわけじゃないですか。その方が楽しいだろうなって思って。私がお客さんでも、知らない曲を聴くより、聴いたことのある曲、先に公開されてる曲を聴いて行った方が絶対楽しいだろうなって思ったので。一発目ですからね。
佐竹 どのジャンルで行くのかも明らかになってなかったからファンの人たちの反応もドキドキしてたんですけど、みんな気に入ってくれたみたいで、よかったです。
グッズ購入サイト
https://peri-ubu.themedia.jp/pages/3277840/shopItem
──グッズのデザインもご自分でされたんですよね? それも急だったのでは?
佐竹 製作することが決まったのがギリギリでしたからね(笑)。「どうしよう、誰に作ってもらおう?」と思ってたんですけど、彼女は絵が描けたんですよ! だから今回のワークシャツの背中の絵は、彼女の絵を見て、「全然これでいけるじゃん! 間に合うかもしれない!」ってなって。「そのデータ、くれ!」って(笑)。「スマホで描いたから小さいです」「それでいい! くれ!」みたいな(笑)。
ペリ・ウブ 描きました! デザイナーさんのおかげでちゃんと大きくしていただきました(笑)。
佐竹 そしたら「袖にこう入れたい」って来て(笑)。でもギリギリ間に合って……死ぬかと思いました(笑)。
ペリ・ウブ でもちゃんとやってくれて、ホントに感謝してます!
──いろんな支えがあって今日があると(笑)。さて、今まではグループの一員でしたが、これからは自分の名前で、一人での活動になりますよね。不安とかは……
ペリ・ウブ メチャクチャあります。それは今まで言葉にはしなかったんですけど、一人だと全視線が私にしか注がれないから、すごく緊張するし、怖い。でも、マイナスなことってプラスなことと紙一重だから、私が注目されてるからこそ見られる機会も多いわけで、虜にさせる機会も多いわけじゃないですか。だから1秒1秒を勝負だと思って、やっていきたいなって思ってます。
──その意味では、「楽勝」ではないかもしれないところに、あえて踏み出すわけですよね。
ペリ・ウブ そうですね! これはずっと言ってるんですけど、人生が楽勝なわけはないんですよ。私、BiSでは「人生楽勝担当」になってて「人生、楽勝そうに見える」ってよく言われてて、まあそれもいいかなって思うんですけど、本当は楽勝なわけはないし、誰だって努力はするし、努力した人が幸せになれるに決まってるんですよね。してないで幸せになれる人もいるかもしれないですけど、それは本当に恵まれてる人で。だから私は、「努力して楽勝になった人」がいいなって思います。
──なるほど、そのための努力は惜しまないということですね。さて今日この後のイベントなんですが、どんな風にしたいですか?
ペリ・ウブ 「お、ペリ・ウブ、いいかも!」って思ってもらえたらいいなと思います。今日のイベントで発表するんですけど、ツアーをやるんですよ。だから今日、来てくれたお客さんが、誰一人欠けることなくツアーにも来てくれたら何よりも嬉しいなって思います。
──発表時の反応も楽しみですね。
ペリ・ウブ ハイ! 私がやりたいのは、「視覚に訴える」ことなんですよ。ファッション・アイコンになりたいし、女の子の憧れになりたいというのがあるので、その一歩にできたらいいなと思います。もちろん男の子のファンも大歓迎なんですけど(笑)。
──では今後の活動も、そういう部分も見据えて?
ペリ・ウブ やっていきたいですね。将来はファッション・ブランドを立ち上げるのが夢なので、それに向かってイメージをつけていければなと思ってます。服が本当に好きなので、「ブランドを作る」っていうのが人生の一番の夢なんですよ。もちろん歌もやっていくんですけど、私が死んだ後も残るようなブランドを作りたいから、今すぐには作らないんです。もっともっと知名度を上げて有名になってからじゃないと意味がないって思ってて。それを叶えるために音楽もやってるし、ファッションと音楽で高め合えたらいいなって思ってます。
──ずっと先に、「あのブランドを作ったペリ・ウブって人、ミュージシャンだったらしいよ」って言われるみたいな。
ペリ・ウブ それ、いいですよね! 私がブランドを立ち上げた時には、そのブランドから音楽を知ってくれるのもいいし、音楽からブランドを知ってくれるのもいいし。
──音楽の方では?
ペリ・ウブ 海外に進出したいなって考えてます。ホントに大きなことを言って恐縮なんですけど。
──いやいや、言っときましょう(笑)。
ペリ・ウブ けっこう洋楽とか聞くんですけど、カッコいいなーって思うんですよ。憧れるし。そんな感じの人に私もなりたいので、日本人を虜にして、その後海外に進出できたらなって考えてます。
──誰かと共演してみたいとかありますか?
ペリ・ウブ エエーッ!? でも言霊ってあるのでこれはありえないですが言っといた方がいいな(笑)。ビリー・アイリッシュさんですね。すごくかわいくて、かっこいい。彼女もすごく視覚を重視されてて、MVとかメッチャきれいなんですよ。映像がすごく素敵だなと思って、見させてもらってます。
──実現したらカラフルな共演になりそうですね! 立ちたい場所、ステージという面での目標は?
ペリ・ウブ 名古屋出身なので、ナゴヤドームですね。いつになるかは分からないけど、夢を持ってどんどんどんどんそこに近づいていけたらいいなって思います。最終的にはファッションでも音楽でも認知されて、大きな意味での「アーティスト」になりたいなって。
──今日はそのための第一歩ですね。ところで今回はEDMですが、この先はまたガラリと違う曲も出てきたりするんですか?
佐竹 いや、まずはこのままで行きたいかなと。今回のも「もっとこうすれば」という部分もありますからね。今日のイベントが終わったら、また2曲ほど提案しようと思ってますから。本当はイベント前に言いそうになったんですけど、「いや、まずはイベントに集中だ」と。
ペリ・ウブ ホント!? 楽しみ! じゃあ今日の夜中にまた連絡しますね(笑)。
佐竹 今日は終わったら死んでるよ(笑)。ツアーもあるので、これから曲を増やしていかないといけないですしね。
ペリ・ウブ でも忙しいのはホントにありがたいです! これからまたアゲアゲな曲が増えたら、ツアーは本当にパーティーみたいに楽しくなりそうですし。終わったらみんなヘトヘトになるぐらいにしたいです(笑)。
いよいよ生誕イベント開始! 彼女が歌ったのは……
生誕イベント「PERi UBU BiRTHDAY EVENT『Born-Now.』」の舞台となったのは、渋谷駅からほど近いshibuya PLUG。地下2階に下りていく時点からドキドキしますね。入ってみるとコンパクトなハコでステージも低く、これだとペリ・ウブさんがホントに近そう!
18時に開場すると、フロアはすぐにギッシリに(当然)。当日発売されたTシャツやワークシャツを待機時にさっそく購入して着替えた人もたくさんいます。そして女の子も多い! 開演を待つ間、皆さんのワクワク感が伝わってくるようです。
アナウンスの後に場内暗転! ステージバックには映像が映し出され、勢いのあるイントロが響き渡る中、薄紫のチュールを基調とした衣装に身を包んだペリ・ウブさんがいよいよ降臨! 「はじめまして、ペリ・ウブでーす!」の声に、歓声が上がります。
1曲目は、イベント2日前にオフィシャルサイトで公開された「Birth」。アゲアゲなEDMナンバーですが……お客さんの反応が固い!? 目の前に現れたペリ・ウブさんの久々の雄姿に緊張しているのか、まだどうノっていいのか探っているのか? しかしご本人は力強い歌声で「新たな文明の誕生」を高らかに宣言。すぐさま2曲目の「POI」が始まります。
アゲアゲナンバーが2曲続いて、さすがにお客さんたちもほぐれてきた様子。さらにペリ・ウブさんが手拍子を促したり、途中で「ピーオーアイ」を連呼する部分があったりで、どんどんノリが加速! 間奏のパートでは「拳を握って手を挙げてください! みんなでここの天井をぶち破りましょう!」との声に「オイ! オイ!」と振り上げられる拳が壮観です! もうこの時点では最初の固さはどこへやら、shibuya PLUGは完全に一体化!
そしてここで重大発表! 2020年1月から「Nice to meet you TOUR」開催決定!
しかし、「ナイス・トゥー・ミーチュー・ツアー」はちょっとした早口言葉であります。ペリ・ウブさん、「チュアー」になっちゃったりして、なかなかビシッと言えません(笑)。でもそんな細かいことはいいのです!
トークも終わったところで、「あと2曲歌わせてもらいます。でも2曲しかないので、もう1回(笑)」。いやいや、みんなもう1回聴きたいと思っていたはず。ではイントロ・スタート!……と思いきや、ん? さっきとはちょっと違うような……あ、これは「ハッピー・バースデー」だ! ということで、サプライズのケーキも登場!
改めてお客さん全員が「ハッピー・バースデー・ディア・ペリた~ん」と大合唱で20歳の誕生日を祝福しました。本当に聞かされてなかった上にイベントの準備で誕生日どころではなかったペリ・ウブさん、大喜びで満面の笑顔です。
印象的だったのは、中間のトーク部分をはじめとして、彼女が何度も何度も「ありがとう」という言葉を繰り返していたこと。インタビューにもある通り、このスタートにあたって彼女と一緒に走っている「チーム ペリ・ウブ」の皆さん、そして何よりこの日を心待ちにしていた満員のお客さんに対して、感謝してもしきれないという様子がとてもよく伝わってきました。
さて、いよいよラスト2曲! 「Birth」でのお客さんのノリもさっきとは大違いです。そして「POI」ではさらにパワーアップした「オイ! オイ!」も聞かれ、さっきとは比べものにならないぐらいの一体感! まさに新たな文明ペリ・ウブ誕生の瞬間を全員が目撃したのでした!
では、イベント終了後のペリ・ウブさんを直撃してみましょう!
──お疲れ様でした!
ペリ・ウブ ありがとうございました! やっぱりすごく緊張してたんですけど、「始まったな」って思えました。お客さんも探りながらで来てくれたと思うし、私も探り探りだったのが、今日でようやく、“色”がちょっと見えたのかなって思います。曲をやるごとにどんどん盛り上がってくれたので嬉しかったです。歌ってて楽しかったですね! 今日という大事なステップを経て、次のツアーではもっともっとバージョンアップした、もっとうんと楽しんでもらえる空間を作れたらなって思います!
──バースデー・サプライズもありましたね。
ペリ・ウブ 全然知らなかったんですよ! 曲がかかった時、「こんな曲知らない! えっ、間違えた!?」って思ったんですけど、まさかでしたね。「あ、こんなことあるんだ!」って思いました(笑)。これからは私がどんどん皆さんにサプライズをお届けできるようにしていきたいです!
というわけで、ペリ・ウブさんにとって記念すべき第一歩となった20歳の誕生日。もし今回出遅れた!という人は、来たるツアーで彼女をキャッチしてください!
「Nice to meet you TOUR」
1/25(土)名古屋 LIVE HOUSE CIRCUS
1/26(日)大阪 LIVE HOUSE ANIMA
2/9(日)東京 渋谷VUENOS
【ペリ・ウブ OFFICIAL SITE】
https://peri-ubu.themedia.jp/
【ペリ・ウブ Twitter】
https://twitter.com/UBU_PERi_
【ペリ・ウブ Instagram】
https://www.instagram.com/periperi_days/
撮影 長谷英史
- WRITTEN BY高崎計三
- 1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。