【SHOW-WA】もう1000回以上歌った「君の王子様」でメジャーデビュー!!
1stシングル「君の王子様」をリリースするSHOW-WA。秋元康プロデュースのもと、昭和歌謡、昭和ポップスのリバイバルをテーマに行われた「夢をあきらめるな!オーディション」の中から選ばれた12人が「SHOW-WA」と「MATSURI」の2グループを結成。その中でいち早くメジャーデビューのチャンスを掴んだ彼らに、これまでの活動のこと、楽曲のこと、これからのことなどについてお聞きしました!
いろんなバックボーンを背負って集まった6人! これまでの活動は?
──3000人以上が集まったという「夢をあきらめるな!オーディション」から、早くも1年ですね。この1年はいかがでしたか?
寺田真二郎 あ、じゃあ向こうから(と、サッと反対側を示す)
井筒雄太 僕から?(笑) 僕はもともとテレビのスタッフとして働かせていただいたんですけども、そうしてた自分が今毎日いろんなステージで歌わせていただいてるというのも、本当に夢を見てるような感覚ですし、そして今回メジャーデビューをさせていただけるということで、本当にもう毎日が幸せの連続で過ごさせていただいています。
青山 隼 この1年間、全く知らないこの6人が集まって、本当にゼロからスタートしてる中で、自分自身の今まで生きてきた経験とか、そういったものを出しながらも、でも、やってること自体はダンスにしても歌にしても僕にとっては初めての経験なので、そこのスキル面という部分では、本当に右も左も分からないまま、現在もそうなんですけど、突っ走ってる状態で、その中でもこの6人としての考え方だったり、意見の言い合いだったりを経て、この1年でもグループとしてはすごく成長してきてる、まとまってきてる部分と、そのいい波に僕自身も乗って、少しずつですけど、ダンスや歌に慣れてきてる自分と、まだまだやっていかなきゃいけないっていう自分と……っていう、この両方の気持ちが今、交差してる状態で、この1年間経ったなと思います。
──元Jリーガーということで、同じ突っ走るにしてもピッチとは違いますか?
青山 そうですね、本当にプロ1年目の頃の自分みたいな、時間配分も分からないまま90分間突っ走った自分がいたので、まさに燃料切れまで、スタミナが切れるまで突っ走ってる感じですね。ライブでは5~10分でも疲れちゃう時もありましたし、気持ちも含めて。そこの時間調整とかも全くできない中、本当にガムシャラにやってる1年だなと思います。
塩田将己 まず、怒涛の1年だったっていう感じですね。もともと歌手活動はしてたんですけど、やっぱり今までの活動とは、同じ歌手という業界なのにやってることが180度変わってきていて、経験を生かせる部分もあるんですけど、ステージの大きさだったり1個1個のお仕事の内容が、インディーズの地下のライブハウスでやっていた時とはまた違うので、すごく新鮮ですし、毎日「ありがたい」という気持ちでやらせてもらってます。
向山 毅 僕も、この1年はやっぱりあっという間に過ぎていきましたし、その中で「ぽかぽか」さんが始まる前から、この6人で毎日一緒にいることが多かったんですね。そこから「ぽかぽか」さんが始まって、お互いが尊重し合って意見を言い合ったりぶつかり合ったりして、この6人の絆が深まった1年間だったなと思ってます。
山本佳志 もう本当に早かった1年でしたね。今までやったことないことをたくさんやらせていただいて、追われてるといいますか、常に新しいことに挑戦させていただいてるっていう状態が1年間ずっと続いていて、メンバーについては、家族が増えたような感じがありますね。1年前の山本佳志と、今の山本佳志ではもう別人なのかなっていう感じで1年が経ちました。
寺田 僕は39歳の時にオーディションに参加して、40歳からこの活動が始まったんですけど、本当に全く違う40代になれたなっていうのがすごくありますね。これから生きていく上でも、すごく楽しめそうな40代だなと思います。僕は料理の仕事をしていたんですが、また40代から新しいチャレンジができていて、夢を追いかけられることもすごく幸せですね。
青山 今の内容だったら、一番最初にしゃべってもよかったんじゃない?(一同・笑い) 考える時間あったけど、今のコメントだったら全然……
寺田 (かぶせて)考える時間があったから、今のが出たかも。
塩田 あー、時間を置いたからこそね(笑)。
──最初に左端の寺田さんからお願いしようかと思った時、流れるように「あっちから」って指示が出ましたからね(笑)。
青山 いつもそうなんですよ。考える時間が必要らしくて、最後の締めになるし、パッと締めてくれるかなと思ったら、一番最初でもできたんじゃない?っていうコメントだったので。
寺田 でもそっちだって、早めのコメントだったからけっこう長めの尺を取れたわけだよね。
青山 あー、そういうこと?
寺田 次は締めます(笑)。
昭和生まれは6人中4人。それぞれにとっての「昭和」とは?
──で(笑)、皆さんはグループ名の通り、昭和歌謡がコンセプトですよね。最年長の寺田さんが昭和58年生まれなので、5歳ぐらいの頃に昭和は終わってますよね。山本さん、向山さん、青山さんが昭和63年生まれで、ギリギリ昭和の最後。で、塩田さんと井筒さんが平成生まれ。そんな皆さんにとって、「昭和」とはどういうものですか?
井筒 僕にとっては、いろんな分野、音楽業界とかゲーム業界もそうですけど、「スター」と言われる人がいた時代という感じがしますね。そこに対して皆さんが熱狂できた時代というイメージというか。靴とかも、すごく人気な靴があったらみんな朝からメチャクチャ並んで一生懸命手に入れようとしたり。音楽だったら松田聖子さんとか、昭和の大スター、「国民的スター」と言われる方がいっぱいいて、みんなが盛り上がった時代という感覚があります。
青山 今はスマートフォンとかで、情報がすごくいろいろな角度からすぐ知れる時代だと思うんですけど、昭和の頃は、僕は触ったことないですけどポケベル……は平成か。手紙とか電話とかがメインでツールが少ない中で、自分がどう成長していくかみたいな。でも人と頼り合いながら、より人との距離が近い環境で、仕事だったり生活をしていってた時代なのかなと、僕の中では思ってます。
──待ち合わせに失敗すると、永遠に会えなかったですからね(笑)。
青山 だから『シティーハンター』に出てくるみたいに、駅の黒板にメッセージを書いたりしてたんですよね。
寺田 僕は中学ぐらいまで、それやってました。
青山 さすが! リュックみたいな携帯電話を背負ってたんでしょ?
寺田 さすがに使ってはなかったけど、それを知ってる世代かな(笑)。
塩田 僕は平成生まれなんですけど、ずっと実家でおばあちゃんと暮らしていて、おばあちゃんっ子だったので、古き良き風習みたいものがずっと叩き込まれていて。例えば隣のおうちだったり、近所に住んでいた親戚とかとご飯を交換したり、夏とかは玄関を開けっ放しで蚊取り線香を焚いてたりとかして。農園の野菜とか柿とかもそのまま食べたりして、すごくいい夏休みでしたね。
山本 そのへんの野菜とか食べるの?
塩田 いや、親戚の!(笑)
青山 勝手に人の畑の作物を食べちゃうのかと思った!
塩田 違う違う!(笑) やっぱり人と人同士の繋がりがすごく濃いというか。今みたいに壁を感じたり、妙に気遣うとかがあんまりなくて、支え合うみたいな文化があるのかなと思ってて。やっぱり戦争も経験してきた方たちなので、人への想いや優しさみたいなものがすごく溢れていた時代なのかなと感じています。
向山 僕の昭和のイメージは「自由」ですね。今っていろんな縛りがメチャクチャ多くて、「これはダメ」「あれはダメ」みたいな感じで何か一つやるたびに何かしらの縛りがあるじゃないですか。けど昭和って、一つ一つのことに対して全部をトライしてみるというか、トライアンドエラーというか、そういったイメージがとてもあって。今の学校事情とか聞くと、僕の幼稚園とか小学生ぐらいまでは、そういう流れが学校の中にも何か残ってたのかなっていうのを感じるんですよね。昭和って自由なのかなっていうのが、僕の中のイメージです。
山本 僕は感じるのは、熱量がすごくあったんじゃないかなと思うんですよね。エンタメの世界だと特にコンテンツが少なかったと思いますし、今みたいなサブスクとかYouTubeとかも何もなくて、一つのことに夢中になってたのかなと思うんですよ。みんなが一つのことに夢中になるために、その話をしたり、一緒に見たりとかっていうところで、たくさんはなかったことにから夢中になれた時代だったのかなって思いますね。
寺田 僕が思う昭和は「シンプル・イズ・ベスト」という感じがするんですよね。昭和の歌ってすごく分かりやすくて、だからこそ、今でも誰でも口ずさめるじゃないですか。あと喫茶店のメニューとかもナポリタンとかオムライスとか、シンプルで変わらず、それがベストなんですっていう……。
山本 ちゃんと料理と重ねてきましたよ。さすが料理研究家(笑)。
寺田 そこで生まれたものが、令和になってもいまだにそのまま残ってるので、やっぱりそれがベストなんじゃないかなと思いますね。
向山 「何々を添えて」とか、そういうメニューがなかったってことでしょ?
寺田 そうそう。結果、それが人気ですからね。
山本 勉強になります(笑)。
青山 さすが、昭和を6年生きただけはありますね。
カラオケ歴代最速の配信「君の王子様」。MVも必見!
──そんな中、1stシングル「君の王子様」がリリースされました。これが1stシングルとして出るわけですが、皆さんにとっては「新曲」というわけではないですよね?
向山 気持ち的にはそうですね。「ぽかぽか」さんで1月8日から毎日歌わせていただいてたので、僕たち的にもやっぱり「新曲」というわけではないんですけど……なんか待ちに待ったというか、待望のというか。
塩田 「ようやくリリース」という感じですね。
──「満を持して」と。
山本 僕は音楽活動とか歌手活動をやっていなかったので、この曲が初めてなんですよ。だからこれが僕の中ではベースなんですよね。それで半年間テレビで歌い続けてからやっとメジャーデビューとなったことについて、「こういうものなのかな」とか思っちゃったりもするんですけど、そんな方ってほとんどいらっしゃらないじゃないですか。
──そうですね。
山本 だから「普通はこうじゃないんだな」と思って。だから勘違いしないようにしないとな、と思っています。
寺田 デビューする前に皆さんがデビュー曲を知ってくださってるっていうのが、不思議でもあり、ありがたいですね。
向山 それもあって、カラオケのDAMさんで歴代最速の配信をしていただいたんですよ。僕たちが「ぽかぽか」さんで毎日歌わせいただいていて、番組を見てくださっている方はもうみんな知ってくださってるから、リリースよりも1ヵ月前倒しで入れてくださったとお聞きしました。
塩田 リリースの前から携帯で聞けたり、カラオケもあるから、みんなもう全部歌えちゃうんですよ(笑)。だから、「新曲がようやく出たんです!」って感じでもなくて、それが不思議な感覚ですよね。普通、まず「こういう曲なんだ!」ってワクワクするところから入ると思うんですけど。
──だから「楽曲解禁」という概念が、これに関してはもうないという(笑)。ただそれだけにもうガッチリ歌い込んできたという自信はあるんじゃないですか?
向山 去年の10月にこの曲を秋元康先生からいただいて、すぐにレコーディングをさせていただいたんですね。その時と、メジャーデビューが決まって半年後にリ・レコーディングさせてもらったものを聴き比べると、6人全員が歌い慣れてるし、感情も乗ってるっていうのがすごく伝わってくる1曲になったなと思います。
山本 練習も合わせたら1000回以上歌ってるもんね(笑)。
青山 やっぱり歌い込んできたので、リズム感とか歌い方とか、歌い方の種類が増えたり、「ここはこういう感じで歌えばいいのか」とかっていう発見が、2回目のレコーディングまでに僕の中でもありましたし、あっていましたし、「ぽかぽか」さんの企画で合宿をやったり、メンバーとも毎日一緒にいるので、アドバイスとかもいただきながらやっていて、歌詞に対する想いというか、解読しながら歌うようにはなれたのかなって思いますね。
──またこの曲のMVが、グループのコンセプトに沿っていて、しかもステージセットとかの細かいところまでよく凝って作ってある力作ですよね。
井筒 画質もちょっとザラザラした感じというか、昔のテレビの感じが再現されていて、すごいなと思いました。撮影の時にちょっと見させていただいたんですけど、それだけで全然雰囲気が変わってましたね。見て一発で分かる違いなので、そこはすごいなと感じてましたね。
塩田 生バンドさんも、『ザ・ベストテン』で実際に演奏されてた方々なんですよね。
──そこまで凝って、皆さんに限らずどんなアーティストも、今は経験したくてもできない場面が再現されているわけですね。で、今、画質の話もありましたが、井筒さんは撮る側だったのが撮られる側に転身したわけじゃないですか。その違いは大きいですよね?
井筒 はい、もうとんでもなく大きいですね(笑)。いまだに前職の感覚が抜け切れてないところがあって、「機材運ばなきゃ!」と思うんですけど、でも皆様がいろいろ用意してくださって、スポットライトが当たる中で歌わせていただけるのは、とびきり喜びが大きいですね。
山本 でも、まだカメラマンやってるんですよ。
──えっ?
山本 「心のカメラマン」をよくやってるんですよ。
井筒 今はお客様の笑顔を、心のカメラで撮っていこうかなと。「今日も皆様の素敵な笑顔を、心のカメラで収めていきたいと思います!」っていう自己紹介をやらせていただいていて。
青山 画質、最悪ですからね(笑)。
井筒 やめてよ(笑)。
──またこのリリースを機に、MVも加わって挨拶代わりのものができるわけで、これからの活動もまた楽しみですね。
向山 やっぱりパッケージになるというのはすごくありがたいことですし、おっしゃった通り、これが名刺代わりになるので、これを持っていろんなところに挨拶に行けたらいいなって思ってます。
山本 もともと歌手をやってた塩田なんか、本当にこのために、ずっとやってたと思うんですよ。
塩田 そうですね、ずーっとメジャーデビューを夢見ていたので。自主制作しても、売れても100枚いかないような規模でしたし、どんなに最高にいい曲を作っても、聴いてくれる人が10人しかいなかったら、広まらないので。それがこうして、いい曲が広まるという、今のこの環境がすごくうれしいです。
──今はレコード盤もまた人気になっているので、シングル・レコードでのリリースとかもあるといいですよね。
寺田 いいですね。8センチCDとかも。
──さて、カップリング曲は「キッスキッスキッス」ですが、こちらはちょっとアップテンポで、ロックサウンドになっていますが。
寺田 ライブで、Ruby(SHOW-WAのファンネーム)の皆さんと一緒に楽しめるオリジナル曲があったらいいなと思っていたんですが、この「キッスキッスキッス」は本当に皆さんが楽しめる楽曲で、いろんな場面を見せられる曲なのかなと思っていて。普段、僕たちは「カッコいい」部分を「ぽかぽか」でもあんまり見せられていないんですけど、けっこうカッコいいメンバーの一面を、この楽曲で出せるんじゃないかなと思っています。
山本 色っぽさとかね。「君の王子様」とはまた違った感じなんですけども、聴いていてどこか懐かしく感じるのは同じだし、耳に残りやすくて覚えやすい楽曲なのかなと、僕は思います。
向山 この曲の主人公の男性って、すごいモテる人なんだろうなと思うんですよ。その人が、本当に最愛の方を見つけて、その人にどうアプローチするか。キスはするんだけども、言葉では「愛してる」って言わないっていう。モーションで愛してる気持ちを伝えるというところが、この「キッスキッスキッス」の世界観ってすごいなと。秋元先生、やっぱり本当にすごいなと思ったんですよ。で、一番最後のセリフ部分で初めて「愛してる」っていう言葉が出てくるんです。そこを担っているのが隼ちゃんで。それまで誰1人愛してるって言葉を発しなくて。
山本 「わかるでしょ?」とかね。
向山 この曲を振り付きでパフォーマンスした時の、僕たちの様子とかも楽しみにしていただきたいなと思ってます。僕たちも楽しみなんです。
塩田 「君の王子様」と違って、この「キッスキッスキッス」はむしろモテそうな男性が1人の対象の女性に対して一目ぼれをするような話になっていて、テーマとしては昭和歌謡とはまた真逆っていう感じがするんですよね。落としにいってる感じと、運命的な出会いなんだけど「愛してる」とはなかなか言えず、でも最後に言う、みたいなところがギャップというか。
青山 そういう意味があったのね?
塩田 いやいや(笑)。
寺田 昭和のドラマのワンシーンみたいなね。
青山 僕らは「夢を諦めるな!オーディション」で今の活動を勝ち獲ったので、6人はまだ夢の途中で、人生、切羽詰まってる状態なんですよ。そういう中で、余裕のある男性を演じ切るって難しいよね?(一同・笑い) だって、余裕ないんだもん、俺ら。
塩田 いろいろ大変だけどね(笑)。
青山 「ぽかぽか」の放送で、秋元先生からメッセージをいただいたんですよ。「今まで売れなかった、ツイてなかった経験こそ、ラーメン屋さんの雨ざらしの暖簾のように、味が出てくる」っていう、いい言葉を。今まで生きてきた各々の職業、僕の場合はサッカーですけど、その中で苦い思いとか、いろんな経験をした6人が集まっての「君の王子様」と「キッスキッスキッス」なので、特にこの「キッスキッスキッス」では、もしかしたら各々の過去の恋愛とか、そういう一面がどこかで出てくるのかもという面白さもあるのかなって、僕は思います。
──では、その決めゼリフには青山さんご自身の恋愛観がバシッと込められていると。
青山 そうっすねえ……そんなには恋愛してないんでね。まあ雨ざらしの暖簾のような経験はあるので、それを生かして言いたいと思います。
MATSURIへの思い、そしてこれからのビジョンは?
──さらに、カバー曲が2曲。「め組のひと」と「DESIRE-情熱-」が収録されています。
塩田 初めて僕らがステージに立ったのが、ちょうど1年前ぐらいの「ぽかぽかフェス」というイベントだったんですね。その時は持ち曲がなかったので、どんな曲を歌っていいか分からない中、秋元先生が「DESIRE-情熱-」を推薦してくれて、「歌ってみたらどう?」ってことで初めてチャレンジした曲なんですよ。
井筒 「め組のひと」と「DESIRE-情熱-」はライブでもRubyの皆様やお客様がすごく盛り上がる人気の曲になってるんですけど、今回収録された音源はいつも披露しているライブ音源とはまた違ったサウンドになっているので、いつもライブとかで聴いてくださっている方も、また違った一面を楽しめるようになってるかなと思います。
山本 「DESIRE-情熱-」は秋元先生が選んでくださって、「め組のひと」は事務所の人が選んでくださって。僕と青山の事務所の先輩に鈴木雅之さんがいらっしゃって、オーディションで課題曲として歌った曲でもあるんですよ。その時に、すごく幅広い人々に認知されてる曲だなと思って。
塩田 やってて楽しいよね。
──「DESIRE-情熱-」は中森明菜さんの曲で、女性の曲を歌うという点ではどうでしたか?
向山 女性アーティストの曲をカバーさせていただく機会って、すごく多いんですよ。昭和の時代にメチャクチャ流行って有名だった曲を、この令和の時代に僕たち男性がどうアプローチするかというところで、すごく昭和らしさが出てるんじゃないかと思うんですよね。やっぱり、女性の曲を男性が歌うと、またイメージがガラッと変わると思うので、そこにSHOW-WAの6人でやる意味があるのかなと感じてます。そういうところが、僕が考える秋元先生の昭和のイメージなのかなって、この「DESIRE-情熱-」を選んでいただいた時に思いました。
──また、皆さんを語る上で欠かせないのが、MATSURIの存在ですよね。
向山 去年の7月25日、同じ日に一緒に誕生した兄弟グループですし、僕たちが先に「ぽかぽか」さんだったり、いろんな環境の中でやらせていただいてますけど、MATSURIはMATSURIで、すごく頑張っている姿は僕たちも知ってますし、歌とかダンスとかは初めてやるというメンバーが多いにしろ、「MATSURIには負けない」という気持ちを持ってるライバル同士でもありますし。MATSURIには僕が前にいたSOLIDEMOでリーダーだった渡辺真さんがいるので、MATSURIにも真さんにも、メジャーデビューを掴んでもらって、同じ土俵でそれぞれが活動して、12人が集結したら、もっとすごいことができると思うんですよね。そんな感じのグループに、お互いがなっていかなきゃいけないと思うので、僕たちも頑張りますし、MATSURIのみんなもお互いに高め合っていける存在になっていければ一番いいなと思いますね。
塩田 「昭和歌謡リバイバルプロジェクト」というのが立ち上がっているので、どちらも人気が出れば出るだけ、このプロジェクトが盛り上がりますよね。MATSURIから来られる方もいらっしゃいますし、お互いが活躍していけば、どんどん相乗効果でファンが増えていくと思うので、まずは昭和歌謡だったり、MATSURIは平成初期のポップスとかも扱ってるんですけど、全体を通じて懐かしさのあるサウンドを、今の令和の若い子たちから、あの頃をリアルタイムで経験してきたご年配の方々まで、老若男女に愛されるように、SHOW-WAとMATSURIという唯一無二の組み合わせでやっていきたいと思います。
寺田 2グループいるとやっぱり比べられるんですよね。そこも相乗効果で、ライバルがいるから僕たちも上に上がれる部分があると思うので、そうなれるように頑張っていきたいです。
──さて、ここからはこのCDを引っ提げて活動されていくことになるわけなんですが、ここからどうしていきたいか、お一人ずつ伺えますか?
寺田 (無言で反対側を示すと、他のメンバーから笑いが起きる)
井筒 はい(笑)。僕たちは昭和歌謡を現代にリバイバルさせるというコンセプトのもとに結成されたグループでもありますので、「君の王子様」はじめ、いろんな楽曲を通して、昭和時代を楽しく過ごされた方が、今度は僕たちの曲を通して、その当時の気持ちを思い出していただける、そんなグループになれたらいいなと思っております。
青山 僕らが本当に今まで生きてきた思いだったりとか人生観みたいなものを、30歳を越えてからもう1回大きな夢を掴み取るために僕ら6人、そしてRubyの皆さんとやっていくんだというところで今僕らは取り組んでいるので、それを一生懸命やるということが僕らSHOW-WAの軸になっていると思います。いろんな壁もあると思うんですけど、そこに向かっていく姿勢というか、誠実さみたいなものを、僕らがこの活動なり歌を通して伝えられるようなグループになれるよう、これからも頑張っていきたいです。しかも、そうやって伝える時間がより長く、10年20年と続けられるような、国民に愛されるような、そんなグループに僕はなっていきたいと思います。
塩田 僕はこの「君の王子様」を軸として、いろんな名曲のカバー曲もたくさんあるんですけど、だんだんオリジナル曲を増やしていって、その中でみんなの目標である日本武道館だったり横浜アリーナだったり、どんどんどんどん大きいステージで、たくさんの方に聴いてもらえる環境を作れるように全国を飛び回りたいなと思ってます。
向山 SHOW-WAは「愛」を伝えるグループなのかな思っていまして。恋愛だったり、子供たちへの愛だったり、年上の方々への愛だったり、いろんな愛をこれからどんどん伝えられるようなグループになっていけたらなと思っています。
山本 メジャーデビューまでは、本当にファンの皆様、スタッフ・関係者の皆様に連れてきてもらったと思っているので、ここからは本当に自分たちの力ももっともっと鍛えて見せていって、今、男性グループってすごい数があると思うので、その中でも「やっぱりSHOW-WAしかいないよね」って言われるような、唯一無二のグループになっていきたいなと思っています。
寺田 まずは紅白歌合戦を目指して活動しています。僕たちはそれぞれいろんな職業を経験した上で集まったグループで、ライブとかでもそれぞれおもてなしの仕方があるので、ぜひそれを楽しんでいただけたらと思います。
1st Debut SINGLE
「君の王子様」
2024.09.04 ON SALE
「君の王子様」リリース記念イベント
9月6日(金) 大宮ステラタウン
9月7日(土) ららぽーと立川立飛
9月8日(日) アリオ橋本
9月14日(土) けやきウォーク前橋
9月15日(日) イオンモール盛岡
9月16日(月・祝) 泉中央駅前広場
9月21日(土) イオンモール土岐
【SHOW-WA / MATSURI オフィシャルサイト】
https://show-wa-matsuri.com/
【SHOW-WA X】
https://x.com/SHOW_WAofficial
【SHOW-WA Instagram】
https://www.instagram.com/show_waofficial/
【SHOW-WA YouTube 「SHOW-WAの○○しましょーわ」】
https://www.youtube.com/@SHOW-WA6
【SHOW-WA / MATSURI オフィシャル ONLINE STORE】
https://e-mart.jp/show-wa-matsuri/
いろんなバックボーンを背負って集まった6人! これまでの活動は?
──3000人以上が集まったという「夢をあきらめるな!オーディション」から、早くも1年ですね。この1年はいかがでしたか?
寺田真二郎 あ、じゃあ向こうから(と、サッと反対側を示す)
井筒雄太 僕から?(笑) 僕はもともとテレビのスタッフとして働かせていただいたんですけども、そうしてた自分が今毎日いろんなステージで歌わせていただいてるというのも、本当に夢を見てるような感覚ですし、そして今回メジャーデビューをさせていただけるということで、本当にもう毎日が幸せの連続で過ごさせていただいています。
青山 隼 この1年間、全く知らないこの6人が集まって、本当にゼロからスタートしてる中で、自分自身の今まで生きてきた経験とか、そういったものを出しながらも、でも、やってること自体はダンスにしても歌にしても僕にとっては初めての経験なので、そこのスキル面という部分では、本当に右も左も分からないまま、現在もそうなんですけど、突っ走ってる状態で、その中でもこの6人としての考え方だったり、意見の言い合いだったりを経て、この1年でもグループとしてはすごく成長してきてる、まとまってきてる部分と、そのいい波に僕自身も乗って、少しずつですけど、ダンスや歌に慣れてきてる自分と、まだまだやっていかなきゃいけないっていう自分と……っていう、この両方の気持ちが今、交差してる状態で、この1年間経ったなと思います。
──元Jリーガーということで、同じ突っ走るにしてもピッチとは違いますか?
青山 そうですね、本当にプロ1年目の頃の自分みたいな、時間配分も分からないまま90分間突っ走った自分がいたので、まさに燃料切れまで、スタミナが切れるまで突っ走ってる感じですね。ライブでは5~10分でも疲れちゃう時もありましたし、気持ちも含めて。そこの時間調整とかも全くできない中、本当にガムシャラにやってる1年だなと思います。
塩田将己 まず、怒涛の1年だったっていう感じですね。もともと歌手活動はしてたんですけど、やっぱり今までの活動とは、同じ歌手という業界なのにやってることが180度変わってきていて、経験を生かせる部分もあるんですけど、ステージの大きさだったり1個1個のお仕事の内容が、インディーズの地下のライブハウスでやっていた時とはまた違うので、すごく新鮮ですし、毎日「ありがたい」という気持ちでやらせてもらってます。
向山 毅 僕も、この1年はやっぱりあっという間に過ぎていきましたし、その中で「ぽかぽか」さんが始まる前から、この6人で毎日一緒にいることが多かったんですね。そこから「ぽかぽか」さんが始まって、お互いが尊重し合って意見を言い合ったりぶつかり合ったりして、この6人の絆が深まった1年間だったなと思ってます。
山本佳志 もう本当に早かった1年でしたね。今までやったことないことをたくさんやらせていただいて、追われてるといいますか、常に新しいことに挑戦させていただいてるっていう状態が1年間ずっと続いていて、メンバーについては、家族が増えたような感じがありますね。1年前の山本佳志と、今の山本佳志ではもう別人なのかなっていう感じで1年が経ちました。
寺田 僕は39歳の時にオーディションに参加して、40歳からこの活動が始まったんですけど、本当に全く違う40代になれたなっていうのがすごくありますね。これから生きていく上でも、すごく楽しめそうな40代だなと思います。僕は料理の仕事をしていたんですが、また40代から新しいチャレンジができていて、夢を追いかけられることもすごく幸せですね。
青山 今の内容だったら、一番最初にしゃべってもよかったんじゃない?(一同・笑い) 考える時間あったけど、今のコメントだったら全然……
寺田 (かぶせて)考える時間があったから、今のが出たかも。
塩田 あー、時間を置いたからこそね(笑)。
──最初に左端の寺田さんからお願いしようかと思った時、流れるように「あっちから」って指示が出ましたからね(笑)。
青山 いつもそうなんですよ。考える時間が必要らしくて、最後の締めになるし、パッと締めてくれるかなと思ったら、一番最初でもできたんじゃない?っていうコメントだったので。
寺田 でもそっちだって、早めのコメントだったからけっこう長めの尺を取れたわけだよね。
青山 あー、そういうこと?
寺田 次は締めます(笑)。
昭和生まれは6人中4人。それぞれにとっての「昭和」とは?
──で(笑)、皆さんはグループ名の通り、昭和歌謡がコンセプトですよね。最年長の寺田さんが昭和58年生まれなので、5歳ぐらいの頃に昭和は終わってますよね。山本さん、向山さん、青山さんが昭和63年生まれで、ギリギリ昭和の最後。で、塩田さんと井筒さんが平成生まれ。そんな皆さんにとって、「昭和」とはどういうものですか?
井筒 僕にとっては、いろんな分野、音楽業界とかゲーム業界もそうですけど、「スター」と言われる人がいた時代という感じがしますね。そこに対して皆さんが熱狂できた時代というイメージというか。靴とかも、すごく人気な靴があったらみんな朝からメチャクチャ並んで一生懸命手に入れようとしたり。音楽だったら松田聖子さんとか、昭和の大スター、「国民的スター」と言われる方がいっぱいいて、みんなが盛り上がった時代という感覚があります。
青山 今はスマートフォンとかで、情報がすごくいろいろな角度からすぐ知れる時代だと思うんですけど、昭和の頃は、僕は触ったことないですけどポケベル……は平成か。手紙とか電話とかがメインでツールが少ない中で、自分がどう成長していくかみたいな。でも人と頼り合いながら、より人との距離が近い環境で、仕事だったり生活をしていってた時代なのかなと、僕の中では思ってます。
──待ち合わせに失敗すると、永遠に会えなかったですからね(笑)。
青山 だから『シティーハンター』に出てくるみたいに、駅の黒板にメッセージを書いたりしてたんですよね。
寺田 僕は中学ぐらいまで、それやってました。
青山 さすが! リュックみたいな携帯電話を背負ってたんでしょ?
寺田 さすがに使ってはなかったけど、それを知ってる世代かな(笑)。
塩田 僕は平成生まれなんですけど、ずっと実家でおばあちゃんと暮らしていて、おばあちゃんっ子だったので、古き良き風習みたいものがずっと叩き込まれていて。例えば隣のおうちだったり、近所に住んでいた親戚とかとご飯を交換したり、夏とかは玄関を開けっ放しで蚊取り線香を焚いてたりとかして。農園の野菜とか柿とかもそのまま食べたりして、すごくいい夏休みでしたね。
山本 そのへんの野菜とか食べるの?
塩田 いや、親戚の!(笑)
青山 勝手に人の畑の作物を食べちゃうのかと思った!
塩田 違う違う!(笑) やっぱり人と人同士の繋がりがすごく濃いというか。今みたいに壁を感じたり、妙に気遣うとかがあんまりなくて、支え合うみたいな文化があるのかなと思ってて。やっぱり戦争も経験してきた方たちなので、人への想いや優しさみたいなものがすごく溢れていた時代なのかなと感じています。
向山 僕の昭和のイメージは「自由」ですね。今っていろんな縛りがメチャクチャ多くて、「これはダメ」「あれはダメ」みたいな感じで何か一つやるたびに何かしらの縛りがあるじゃないですか。けど昭和って、一つ一つのことに対して全部をトライしてみるというか、トライアンドエラーというか、そういったイメージがとてもあって。今の学校事情とか聞くと、僕の幼稚園とか小学生ぐらいまでは、そういう流れが学校の中にも何か残ってたのかなっていうのを感じるんですよね。昭和って自由なのかなっていうのが、僕の中のイメージです。
山本 僕は感じるのは、熱量がすごくあったんじゃないかなと思うんですよね。エンタメの世界だと特にコンテンツが少なかったと思いますし、今みたいなサブスクとかYouTubeとかも何もなくて、一つのことに夢中になってたのかなと思うんですよ。みんなが一つのことに夢中になるために、その話をしたり、一緒に見たりとかっていうところで、たくさんはなかったことにから夢中になれた時代だったのかなって思いますね。
寺田 僕が思う昭和は「シンプル・イズ・ベスト」という感じがするんですよね。昭和の歌ってすごく分かりやすくて、だからこそ、今でも誰でも口ずさめるじゃないですか。あと喫茶店のメニューとかもナポリタンとかオムライスとか、シンプルで変わらず、それがベストなんですっていう……。
山本 ちゃんと料理と重ねてきましたよ。さすが料理研究家(笑)。
寺田 そこで生まれたものが、令和になってもいまだにそのまま残ってるので、やっぱりそれがベストなんじゃないかなと思いますね。
向山 「何々を添えて」とか、そういうメニューがなかったってことでしょ?
寺田 そうそう。結果、それが人気ですからね。
山本 勉強になります(笑)。
青山 さすが、昭和を6年生きただけはありますね。
カラオケ歴代最速の配信「君の王子様」。MVも必見!
──そんな中、1stシングル「君の王子様」がリリースされました。これが1stシングルとして出るわけですが、皆さんにとっては「新曲」というわけではないですよね?
向山 気持ち的にはそうですね。「ぽかぽか」さんで1月8日から毎日歌わせていただいてたので、僕たち的にもやっぱり「新曲」というわけではないんですけど……なんか待ちに待ったというか、待望のというか。
塩田 「ようやくリリース」という感じですね。
──「満を持して」と。
山本 僕は音楽活動とか歌手活動をやっていなかったので、この曲が初めてなんですよ。だからこれが僕の中ではベースなんですよね。それで半年間テレビで歌い続けてからやっとメジャーデビューとなったことについて、「こういうものなのかな」とか思っちゃったりもするんですけど、そんな方ってほとんどいらっしゃらないじゃないですか。
──そうですね。
山本 だから「普通はこうじゃないんだな」と思って。だから勘違いしないようにしないとな、と思っています。
寺田 デビューする前に皆さんがデビュー曲を知ってくださってるっていうのが、不思議でもあり、ありがたいですね。
向山 それもあって、カラオケのDAMさんで歴代最速の配信をしていただいたんですよ。僕たちが「ぽかぽか」さんで毎日歌わせいただいていて、番組を見てくださっている方はもうみんな知ってくださってるから、リリースよりも1ヵ月前倒しで入れてくださったとお聞きしました。
塩田 リリースの前から携帯で聞けたり、カラオケもあるから、みんなもう全部歌えちゃうんですよ(笑)。だから、「新曲がようやく出たんです!」って感じでもなくて、それが不思議な感覚ですよね。普通、まず「こういう曲なんだ!」ってワクワクするところから入ると思うんですけど。
──だから「楽曲解禁」という概念が、これに関してはもうないという(笑)。ただそれだけにもうガッチリ歌い込んできたという自信はあるんじゃないですか?
向山 去年の10月にこの曲を秋元康先生からいただいて、すぐにレコーディングをさせていただいたんですね。その時と、メジャーデビューが決まって半年後にリ・レコーディングさせてもらったものを聴き比べると、6人全員が歌い慣れてるし、感情も乗ってるっていうのがすごく伝わってくる1曲になったなと思います。
山本 練習も合わせたら1000回以上歌ってるもんね(笑)。
青山 やっぱり歌い込んできたので、リズム感とか歌い方とか、歌い方の種類が増えたり、「ここはこういう感じで歌えばいいのか」とかっていう発見が、2回目のレコーディングまでに僕の中でもありましたし、あっていましたし、「ぽかぽか」さんの企画で合宿をやったり、メンバーとも毎日一緒にいるので、アドバイスとかもいただきながらやっていて、歌詞に対する想いというか、解読しながら歌うようにはなれたのかなって思いますね。
──またこの曲のMVが、グループのコンセプトに沿っていて、しかもステージセットとかの細かいところまでよく凝って作ってある力作ですよね。
井筒 画質もちょっとザラザラした感じというか、昔のテレビの感じが再現されていて、すごいなと思いました。撮影の時にちょっと見させていただいたんですけど、それだけで全然雰囲気が変わってましたね。見て一発で分かる違いなので、そこはすごいなと感じてましたね。
塩田 生バンドさんも、『ザ・ベストテン』で実際に演奏されてた方々なんですよね。
──そこまで凝って、皆さんに限らずどんなアーティストも、今は経験したくてもできない場面が再現されているわけですね。で、今、画質の話もありましたが、井筒さんは撮る側だったのが撮られる側に転身したわけじゃないですか。その違いは大きいですよね?
井筒 はい、もうとんでもなく大きいですね(笑)。いまだに前職の感覚が抜け切れてないところがあって、「機材運ばなきゃ!」と思うんですけど、でも皆様がいろいろ用意してくださって、スポットライトが当たる中で歌わせていただけるのは、とびきり喜びが大きいですね。
山本 でも、まだカメラマンやってるんですよ。
──えっ?
山本 「心のカメラマン」をよくやってるんですよ。
井筒 今はお客様の笑顔を、心のカメラで撮っていこうかなと。「今日も皆様の素敵な笑顔を、心のカメラで収めていきたいと思います!」っていう自己紹介をやらせていただいていて。
青山 画質、最悪ですからね(笑)。
井筒 やめてよ(笑)。
──またこのリリースを機に、MVも加わって挨拶代わりのものができるわけで、これからの活動もまた楽しみですね。
向山 やっぱりパッケージになるというのはすごくありがたいことですし、おっしゃった通り、これが名刺代わりになるので、これを持っていろんなところに挨拶に行けたらいいなって思ってます。
山本 もともと歌手をやってた塩田なんか、本当にこのために、ずっとやってたと思うんですよ。
塩田 そうですね、ずーっとメジャーデビューを夢見ていたので。自主制作しても、売れても100枚いかないような規模でしたし、どんなに最高にいい曲を作っても、聴いてくれる人が10人しかいなかったら、広まらないので。それがこうして、いい曲が広まるという、今のこの環境がすごくうれしいです。
──今はレコード盤もまた人気になっているので、シングル・レコードでのリリースとかもあるといいですよね。
寺田 いいですね。8センチCDとかも。
──さて、カップリング曲は「キッスキッスキッス」ですが、こちらはちょっとアップテンポで、ロックサウンドになっていますが。
寺田 ライブで、Ruby(SHOW-WAのファンネーム)の皆さんと一緒に楽しめるオリジナル曲があったらいいなと思っていたんですが、この「キッスキッスキッス」は本当に皆さんが楽しめる楽曲で、いろんな場面を見せられる曲なのかなと思っていて。普段、僕たちは「カッコいい」部分を「ぽかぽか」でもあんまり見せられていないんですけど、けっこうカッコいいメンバーの一面を、この楽曲で出せるんじゃないかなと思っています。
山本 色っぽさとかね。「君の王子様」とはまた違った感じなんですけども、聴いていてどこか懐かしく感じるのは同じだし、耳に残りやすくて覚えやすい楽曲なのかなと、僕は思います。
向山 この曲の主人公の男性って、すごいモテる人なんだろうなと思うんですよ。その人が、本当に最愛の方を見つけて、その人にどうアプローチするか。キスはするんだけども、言葉では「愛してる」って言わないっていう。モーションで愛してる気持ちを伝えるというところが、この「キッスキッスキッス」の世界観ってすごいなと。秋元先生、やっぱり本当にすごいなと思ったんですよ。で、一番最後のセリフ部分で初めて「愛してる」っていう言葉が出てくるんです。そこを担っているのが隼ちゃんで。それまで誰1人愛してるって言葉を発しなくて。
山本 「わかるでしょ?」とかね。
向山 この曲を振り付きでパフォーマンスした時の、僕たちの様子とかも楽しみにしていただきたいなと思ってます。僕たちも楽しみなんです。
塩田 「君の王子様」と違って、この「キッスキッスキッス」はむしろモテそうな男性が1人の対象の女性に対して一目ぼれをするような話になっていて、テーマとしては昭和歌謡とはまた真逆っていう感じがするんですよね。落としにいってる感じと、運命的な出会いなんだけど「愛してる」とはなかなか言えず、でも最後に言う、みたいなところがギャップというか。
青山 そういう意味があったのね?
塩田 いやいや(笑)。
寺田 昭和のドラマのワンシーンみたいなね。
青山 僕らは「夢を諦めるな!オーディション」で今の活動を勝ち獲ったので、6人はまだ夢の途中で、人生、切羽詰まってる状態なんですよ。そういう中で、余裕のある男性を演じ切るって難しいよね?(一同・笑い) だって、余裕ないんだもん、俺ら。
塩田 いろいろ大変だけどね(笑)。
青山 「ぽかぽか」の放送で、秋元先生からメッセージをいただいたんですよ。「今まで売れなかった、ツイてなかった経験こそ、ラーメン屋さんの雨ざらしの暖簾のように、味が出てくる」っていう、いい言葉を。今まで生きてきた各々の職業、僕の場合はサッカーですけど、その中で苦い思いとか、いろんな経験をした6人が集まっての「君の王子様」と「キッスキッスキッス」なので、特にこの「キッスキッスキッス」では、もしかしたら各々の過去の恋愛とか、そういう一面がどこかで出てくるのかもという面白さもあるのかなって、僕は思います。
──では、その決めゼリフには青山さんご自身の恋愛観がバシッと込められていると。
青山 そうっすねえ……そんなには恋愛してないんでね。まあ雨ざらしの暖簾のような経験はあるので、それを生かして言いたいと思います。
MATSURIへの思い、そしてこれからのビジョンは?
──さらに、カバー曲が2曲。「め組のひと」と「DESIRE-情熱-」が収録されています。
塩田 初めて僕らがステージに立ったのが、ちょうど1年前ぐらいの「ぽかぽかフェス」というイベントだったんですね。その時は持ち曲がなかったので、どんな曲を歌っていいか分からない中、秋元先生が「DESIRE-情熱-」を推薦してくれて、「歌ってみたらどう?」ってことで初めてチャレンジした曲なんですよ。
井筒 「め組のひと」と「DESIRE-情熱-」はライブでもRubyの皆様やお客様がすごく盛り上がる人気の曲になってるんですけど、今回収録された音源はいつも披露しているライブ音源とはまた違ったサウンドになっているので、いつもライブとかで聴いてくださっている方も、また違った一面を楽しめるようになってるかなと思います。
山本 「DESIRE-情熱-」は秋元先生が選んでくださって、「め組のひと」は事務所の人が選んでくださって。僕と青山の事務所の先輩に鈴木雅之さんがいらっしゃって、オーディションで課題曲として歌った曲でもあるんですよ。その時に、すごく幅広い人々に認知されてる曲だなと思って。
塩田 やってて楽しいよね。
──「DESIRE-情熱-」は中森明菜さんの曲で、女性の曲を歌うという点ではどうでしたか?
向山 女性アーティストの曲をカバーさせていただく機会って、すごく多いんですよ。昭和の時代にメチャクチャ流行って有名だった曲を、この令和の時代に僕たち男性がどうアプローチするかというところで、すごく昭和らしさが出てるんじゃないかと思うんですよね。やっぱり、女性の曲を男性が歌うと、またイメージがガラッと変わると思うので、そこにSHOW-WAの6人でやる意味があるのかなと感じてます。そういうところが、僕が考える秋元先生の昭和のイメージなのかなって、この「DESIRE-情熱-」を選んでいただいた時に思いました。
──また、皆さんを語る上で欠かせないのが、MATSURIの存在ですよね。
向山 去年の7月25日、同じ日に一緒に誕生した兄弟グループですし、僕たちが先に「ぽかぽか」さんだったり、いろんな環境の中でやらせていただいてますけど、MATSURIはMATSURIで、すごく頑張っている姿は僕たちも知ってますし、歌とかダンスとかは初めてやるというメンバーが多いにしろ、「MATSURIには負けない」という気持ちを持ってるライバル同士でもありますし。MATSURIには僕が前にいたSOLIDEMOでリーダーだった渡辺真さんがいるので、MATSURIにも真さんにも、メジャーデビューを掴んでもらって、同じ土俵でそれぞれが活動して、12人が集結したら、もっとすごいことができると思うんですよね。そんな感じのグループに、お互いがなっていかなきゃいけないと思うので、僕たちも頑張りますし、MATSURIのみんなもお互いに高め合っていける存在になっていければ一番いいなと思いますね。
塩田 「昭和歌謡リバイバルプロジェクト」というのが立ち上がっているので、どちらも人気が出れば出るだけ、このプロジェクトが盛り上がりますよね。MATSURIから来られる方もいらっしゃいますし、お互いが活躍していけば、どんどん相乗効果でファンが増えていくと思うので、まずは昭和歌謡だったり、MATSURIは平成初期のポップスとかも扱ってるんですけど、全体を通じて懐かしさのあるサウンドを、今の令和の若い子たちから、あの頃をリアルタイムで経験してきたご年配の方々まで、老若男女に愛されるように、SHOW-WAとMATSURIという唯一無二の組み合わせでやっていきたいと思います。
寺田 2グループいるとやっぱり比べられるんですよね。そこも相乗効果で、ライバルがいるから僕たちも上に上がれる部分があると思うので、そうなれるように頑張っていきたいです。
──さて、ここからはこのCDを引っ提げて活動されていくことになるわけなんですが、ここからどうしていきたいか、お一人ずつ伺えますか?
寺田 (無言で反対側を示すと、他のメンバーから笑いが起きる)
井筒 はい(笑)。僕たちは昭和歌謡を現代にリバイバルさせるというコンセプトのもとに結成されたグループでもありますので、「君の王子様」はじめ、いろんな楽曲を通して、昭和時代を楽しく過ごされた方が、今度は僕たちの曲を通して、その当時の気持ちを思い出していただける、そんなグループになれたらいいなと思っております。
青山 僕らが本当に今まで生きてきた思いだったりとか人生観みたいなものを、30歳を越えてからもう1回大きな夢を掴み取るために僕ら6人、そしてRubyの皆さんとやっていくんだというところで今僕らは取り組んでいるので、それを一生懸命やるということが僕らSHOW-WAの軸になっていると思います。いろんな壁もあると思うんですけど、そこに向かっていく姿勢というか、誠実さみたいなものを、僕らがこの活動なり歌を通して伝えられるようなグループになれるよう、これからも頑張っていきたいです。しかも、そうやって伝える時間がより長く、10年20年と続けられるような、国民に愛されるような、そんなグループに僕はなっていきたいと思います。
塩田 僕はこの「君の王子様」を軸として、いろんな名曲のカバー曲もたくさんあるんですけど、だんだんオリジナル曲を増やしていって、その中でみんなの目標である日本武道館だったり横浜アリーナだったり、どんどんどんどん大きいステージで、たくさんの方に聴いてもらえる環境を作れるように全国を飛び回りたいなと思ってます。
向山 SHOW-WAは「愛」を伝えるグループなのかな思っていまして。恋愛だったり、子供たちへの愛だったり、年上の方々への愛だったり、いろんな愛をこれからどんどん伝えられるようなグループになっていけたらなと思っています。
山本 メジャーデビューまでは、本当にファンの皆様、スタッフ・関係者の皆様に連れてきてもらったと思っているので、ここからは本当に自分たちの力ももっともっと鍛えて見せていって、今、男性グループってすごい数があると思うので、その中でも「やっぱりSHOW-WAしかいないよね」って言われるような、唯一無二のグループになっていきたいなと思っています。
寺田 まずは紅白歌合戦を目指して活動しています。僕たちはそれぞれいろんな職業を経験した上で集まったグループで、ライブとかでもそれぞれおもてなしの仕方があるので、ぜひそれを楽しんでいただけたらと思います。
撮影 長谷英史
1st Debut SINGLE
「君の王子様」
2024.09.04 ON SALE
「君の王子様」リリース記念イベント
9月6日(金) 大宮ステラタウン
9月7日(土) ららぽーと立川立飛
9月8日(日) アリオ橋本
9月14日(土) けやきウォーク前橋
9月15日(日) イオンモール盛岡
9月16日(月・祝) 泉中央駅前広場
9月21日(土) イオンモール土岐
【SHOW-WA / MATSURI オフィシャルサイト】
https://show-wa-matsuri.com/
【SHOW-WA X】
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【SHOW-WA Instagram】
https://www.instagram.com/show_waofficial/
【SHOW-WA YouTube 「SHOW-WAの○○しましょーわ」】
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【SHOW-WA / MATSURI オフィシャル ONLINE STORE】
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- WRITTEN BY高崎計三
- 1970年2月20日、福岡県生まれ。ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て2002年より有限会社ソリタリオ代表。編集&ライター。仕事も音楽の趣味も雑食。著書に『蹴りたがる女子』『プロレス そのとき、時代が動いた』(ともに実業之日本社)。