U-KISSのスヒョンとフンがシングル「I Wish」を2月24日リリース!日韓同時先行デジタルリリースも!
フンが除隊後、初となるU-KISSのボーカル2人のユニットによるシングル「I Wish」が日本語・韓国語で同時リリースされた。2人がファンを想って書いた歌詞をもとに、MVでは男女のラブストーリーを描きながら、韓国でスヒョンが大注目されるきっかけとなった番組「文明特急」のMCを務めるジェジェがキューピッド役で登場。U-KISSのこれまでのストーリーとファンへの感謝を表現したシングル「I Wish」について語ってもらった。
二人で作詞した「I Wish」。そこに込められた想いとは?
──フンさん除隊おめでとうございます! 除隊した今のお気持ちは?
フン 除隊する直前は自信満々でしたが、除隊して1日経ったら不安な気持ちが出てきて…。いろんな現実に直面した感じがしたんですよね。今は大変な時期だし。除隊したらすぐに日本に行けると思ってたけど行けないし、ファンのみなさんにも会えないし。リモートで活動するのも経験したことなかったから、最初は心配だらけだったんですけど、スヒョンさんといろんな活動の準備を続けていくうちに心配もなくなって、今はとても幸せな気持ちでがんばっています。
スヒョン 僕は早くフンが帰ってきてほしかったですね。去年、「文明特急」という番組がきっかけで韓国でものすごく注目してもらって、すごくうれしいし幸せだなって思ってはいたんですけど、やっぱりひとりだと寂しいし、早く2人で活動したい気持ちでした。フンが戻ってきてこうして一緒にユニットで活動しているのがすごく幸せで、うれしいですね。
──シングル「I Wish」はフンさん、スヒョンさんが作詞を共作した作品だそうですが、どんな思いを込めて書いたものですか?
フン 好きな人を想うラブソングなんですが、誰もが経験したことのあるロマンティックな恋愛を、懐かしさを感じてもらえるように、誰もが共感できる歌詞にしたいと思って、2人で作詞しました。
スヒョン フンが言ったとおり、この曲を聴いた誰もが共感できる歌詞にしたかったっていうのもあるけど、まずは今のような大変な時期にも、遠く離れていても、僕らを応援してくれるファンのみなさんに伝えたい気持ちを歌詞に込めました。
──歌詞の中で特にお気に入りの部分を、日本語・韓国語歌詞の中から1つずつ教えてください。
スヒョン 韓国語の歌詞の中で「降り注ぐ星の光の下で 触れるくちびる Feel my love」というところが好きです。「降り注ぐ星の光」というと、韓国ではあんまり見られないんですけど、フィンランドではそういう星が落ちてくるような景色が見られるんですよね。そういうすごくきれいな場所で、花火みたいな星の下で、愛している人とキスするシーンを考えたんですけど、個人的にすごく好きな歌詞ですし、バケットリスト(死ぬまでにしたい100のことを書いたリスト)に入りました(笑)。日本語の歌詞の中で一番好きなのはやっぱり最後の「もう二度とこの手を 君を離さない」の部分。ここで言う「君」はもちろんKISSme(U-KISSのファンの名称)ですよ。このパートは歌う時に本当に感情を込めて歌いっていますし、KISSmeのみなさんのことを考えながら歌って、涙が出そうでした。曲の準備をしている時は、いつもここはKISSmeに入れ替えて歌いたいなって思って作るところがあるんですけど、この曲の中ではこの歌詞の「君を離さない」を「KISSmeを離さない」っていうふうに歌いたいですね。
フン 僕は、韓国語の歌詞の中では「初雪が降った日に~」のところですね。僕は“初”というのが好きなんです。この曲も除隊してから初の活動だし、いつも最初の時を思い出して初心に戻るのがフン的には大事だと思うし、初雪で愛する人、KISSmeのみなさんとの思い出を思い出しながら歌詞を考えていたら、どんどんきれいな言葉が浮かんできて、歌詞を書く時に助けになりました。日本語の歌詞の中では、「どんな言葉も物足りなくて 君がくれた想いに比べ」です。どうやって表現しても物足りない、でも君との思い出を考えてみたら、僕は君にはふさわしくない男みたいに感じる、だから自分のすべてをあげたいという歌詞は、U-KISSがKISSmeに対して抱いている思いそのままなんですよね。だからその心がKISSmeに届いたらいいなと思います。いつもU-KISSは言ってるんですけど、みんながくれた愛を何倍にもして返してあげたいっていうのが、こういう歌詞になったんだと思います。
スヒョン 僕らとしてはKISSmeのことを想ってるけど、KISSmeのみなさんは愛した誰かを想って聴くかもしれないですよね。それがU-KISSのメンバーのことかはわからないけど。
フン 歌詞を書く時は誰が聴いても共感できるように書いたんですけど、やっぱり僕たちふたりの人生でKISSmeとの思い出がいっぱいあるから、そういうKISSmeとの思い出から作られた、きれいな言葉が歌詞になった感じです。
──フンさんとスヒョンさんが2人でユニットを組むのは意外にも初めてだそうですが、やってみてどうですか? U-KISSとして活動している時との違いは?
フン 僕は日本でデビューして10周年になるんですけど、10年前からスヒョンさんとユニットやりたいと言ってて、でもずっと断られてたんですよ。
スヒョン ちょっと待って。断ったことないし、そもそもユニットやりたいって言われたことない(笑)。
フン 頭の中では考えてたんですよ(笑)。で、実際にスヒョンさんとユニット活動をしてみたら、メンバーがいっぱいいるのもうれしいけど、スヒョンさんと2人だけのユニットもそれなりに魅力があるし、やっぱりスヒョンさんはU-KISSのリーダーだし、オカシラだし、頼りになるから、僕が緊張してもスヒョンさんがいてくれるから緊張もほぐれるし、個人的にはとても助かっています。
スヒョン 僕はU-KISSとして活動を行った時もうそうだったし、フンと一緒に活動している今も同じ気持ちです。みんながんばってここまで活動してきたわけじゃないですか。さっきも言ったんですけど、今残っているメンバーと新しい曲、そして一緒に歌いたい気持ちがすごくあったので、本当に今フンと活動しているのが毎日幸せで、楽しいです。フンとは韓国で一緒に暮らしてたこともあるから、今すごく楽しいです。
──フンさんはレコーディングも久しぶりだったと思いますが、いかがでしたか? スヒョンさんは久しぶりにレコーディングするフンさんを見守っていたと思いますが、スヒョンさんから見たフンさんはどうでした?
フン 緊張し過ぎて、自分の実力が全然出せなかったですね。その時は「もう諦めたい」くらいに落ち込んでたんですけど、スヒョンさんからのアドバイスもあってだんだん慣れてきました。でも、今レコーディングしたらもっと完璧にできると思うんですけど、スヒョンさんが助けてくれ、今の作品が作られたと思います。
スヒョン 今回は日本のavexのディレクターさんが韓国に来られなくて、リモートでのやりとりだったんですよね。なので今回、僕とフンがおたがいディレクションし合って、僕がレコーディングする時はフンが、フンがレコーディングする時は僕が「ここはもっとこうしたほうがいいよ」という話をしました。レコーディングの時、フンが言ってたとおり最初はすごく緊張してて、僕も本当にびっくりしました。今までそういうことは一度もなかったから。フンは歌がうまいし、僕も何も心配なくレコーディングに臨んだんですけど、いざレコーディングになったらフンがすごく緊張しててびっくりしました。でも僕も除隊した直後に「Start Again」の曲を準備していた時、すごく緊張したし、僕的には満足できなかったんですよね。僕も同じような経験があったから、フンがゆっくり自分のペースを取り戻せるように、僕もたくさんアドバイスしたし、今回のレコーディングはいつもより長く時間をかけました。でも慣れてきたらすぐ前のフンに戻りました。
──日本語バージョンと韓国語バージョンを聴いて、日本語バージョンのほうが自然に聴こえるぐらい日本語が自然でした。
スヒョン 本当ですか!? 大成功! これまで日本の曲をたくさん歌ってきたけど、今回は本当に発音、歌い方をすごく気にしてレコーディングしたので、そう言ってもらえたら大成功ですね。フンは日本語はうまいけど、発音は僕のほうがうまいです(笑)。今回は、U-KISSを知らない日本の方が聴いたら、日本の歌手が歌ってるのかな?と思ってもらえるのを目指してたんですよ。
「文明特急」ジェジェさんとの強い絆!
──今回、日韓同時先行デジタルリリースとなります。MVも同じ曲の日本語バージョン、韓国語バージョンでそれぞれ主人公が交代する形で恋の始まりが表現されていますが、撮影はどうでしたか?
スヒョン どちらのバージョンも内容的にそんなに違いはなくて、2人のそれぞれの背景が違う感じですね。だから撮影も、フンが撮ってOKだったらすぐ僕のシーンの撮影をして、みたいな感じでした。
フン だからおたがいの撮影は見てましたね。スヒョンさんの演技はうまかったです。
スヒョン 嘘つくなよ!
フン 嘘じゃないよ(笑)。
スヒョン フンは完璧でした。フンは撮影に入る前は普通なのに、撮影がはじまるとすぐ俳優になってました。
フン スヒョンさんはめちゃくちゃ演技がうまいのに。
スヒョン そんなことないです(笑)。僕は演技は苦手だから、すごく恥ずかしかったですね。
──MVには「文明特急」のMC、ジェジェさんも出演しています。ジェジェさんが出演することになったきっかけは?
スヒョン まず「文明特急」という番組でジェジェさんがU-KISSを紹介してくれたおかげで去年、僕がすごく注目されることになったんですけど、そのおかげで昔、僕たちのファンだった人も戻ってきたし、新しくU-KISSを知ってくれた人も増えたんですね。このMVでもジェジェさんはそういう役割を担っていて、その時の気持ちをMVを見ているファンに見せたかったんですよね。MVに登場する女性はKISSme、韓国語バージョンではスヒョンが、日本語バージョンはフンが主人公なんだけど、最後のエピローグではフンとスヒョン、KISSme、そして他のメンバーとまた出会えるようにジェジェさんが手伝ってくれる、そんなストーリーを込めました。ジェジェさんは義理堅い人なので、お願いしたらすぐお返事くれて、出演を快諾してくれました。ちなみにジェジェさんは韓国のテレビ局SBSのプロデューサーなんですけど、なんでもできる人です。今回もMVで助けてくれて、日本のファンも韓国のファンも喜んでくれて、僕たちもうれしいです。
──MVでジェジェさんが女性とお2人を引き合わせるシーンは、「文明特急」によって昔のファンが戻ってきた、もしくは新しいファンが増えたことを表現していたんですね。
スヒョン もともとは、とある男女が愛しあって、でも別れて、またやり直して、そういうストーリーなんですよね。だからU-KISSを知らない方が観たら、ただ男の子と女の子のラブストーリーとして見えると思います。けど、僕らとしては、U-KISSのファンが観たらわかるだろうメッセージを伝えたかったんですよ。大変な時もあったし、みんな少し離れていく時間もあったけど、でもまたこうやってU-KISSを応援しに来てくれて…。そういうきっかけをみなさんに伝えたかったので、僕らも撮影の間にいろいろアイディアを出しました。エピローグで、2人でバイバイしている時にジェジェさんがうなずく、そこの照明も僕らの意見です。
なぜかというと、僕らも不安だったんですよね。今回はユニットだけど、またU-KISSとしてみなさんにどんな曲を見せられるのか、わからなかったし。だからMVの最後でジェジェさんにありがとうを伝えたかったし、ユニットでも2人でこうして新曲を見せることができるというのをみんなに伝えたかったんですよ。今回は本当に、曲もそうだし、MVもいろいろ、僕とフンの愛情がたくさんこもった曲だと思います。
──ジェジェさんといえば「文明特急」ですが、この番組のおかげでスヒョンさんは今、韓国でスヒョンOPPAとして大人気になっています。大ブレイクを果たした今、どんな気持ちですか?
スヒョン うれしいです(笑)。でも僕ひとりががんばったから、とは思わないです。やっぱり今までがんばってくれたメンバーたちがいたから、そして応援してくれた全世界のKISSmeがいたからこそだと思うし、すごくありがたいです。あの時、応援してくれるKISSmeがいなかったらダメだったなと思うし。メンバーががんばってくれたということに関しては本当に自信があるから、そのことをわかってくれるKISSmeが「昔がんばったから、今みんなに愛されてるんだよ」と言ってくれるのもうれしいですね。フンもジュンもそうだけど、今までメンバーだったみんなに、そして未熟な僕らを応援し続けてくれたKISSmeのみなさんに、本当に感謝したいですね。
また日本で活動できる日が待ちきれない!
──韓国で長く一つのアイドルグループが存続するのは日本以上に難しいことだと思いますが、U-KISSがここまで残ったのはなぜだと思いますか?
スヒョン U-KISSというグループの名前をずっと守りたい気持ち、それだけです。ちょっと前、韓国のバラエティ番組「ラジオスター」でも言ったんですけど、僕は自分がU-KISSだと思いながら活動してたから、今も活動ができると思うし。その気持ちを守ってくれるメンバー、今僕の隣にはフンもいるしジュンもいるけれど、この僕の気持ちを2人が守ってくれるから、もっと気持ちが強化されて、またU-KISSとして活動ができるんだろうなと思います。あとはやっぱり、U-KISSを応援してくれるみなさんがいるから。そういう人がたった1人でもいてくれたら、僕たちは歌い続けます。
──フンさんは除隊したらスヒョンさんがものすごい人気者になっていたと思うのですが、びっくりしませんでしたか?
フン 軍隊にいる時にもスヒョンさんがどんな活動をしているのか、ずっと見ていたので、特に驚きませんでしたね。実際に「文明特急」にスヒョンさんが出演した時は見ていて胸がいっぱいになったし、番組も楽しかったし、スヒョンさんがかっこよく見えました。番組に出演した後、スヒョンさんが注目されはじめて、早くスヒョンさんに会ってお祝いしたいないう気持ちでした。実際には伝えなかったんですけど、心の中では「スヒョンさん大人気おめでとう」って思ってましたよ。でも直接は伝えてないです、恥ずかしいから!
スヒョン 今、初めて聞いて涙が止まりません(笑)。
──「文明特急」効果でU-KISSへの注目度も高まりましたが、気になる今後のU-KISSの活動は?
スヒョン 決まっていることはないんですけど、個人的にはU-KISSのためにがんばってくれたメンバーを集めてまた活動したいなと毎日思ってて、そのために今がんばっています。この気持ちは変わらないから、いつになるかはわからないけど、できるメンバーを集めて一緒に新曲だったり、思い出がたくさんある曲をやりたいです。できれば早くやりたいから、がんばって動いています。これは書いてもらっても大丈夫ですよ!
フン 僕はスヒョンさんについて行きます!
──これが実現したら古くからのファンの方はすごく喜ぶと思います。
スヒョン 今までKISSmeからたくさん愛をもらったから、それを返したいです。みんなが幸せだったら僕も幸せだし、みんなが喜んでくれたら僕もうれしいから。
──日本の活動でやってみたいことは?
スヒョン ミュージカルとして作品を作ってみたいです。コンサートじゃなくて、今までのU-KISSとしての歴史を演技で表現して、歌ったり踊ったりのライブを挟みつつまた演技のパートに戻って、というふうに、U-KISSの思い出を物語にしてミュージカルを作りたいんですよね。
フン ライブをミュージカルとして見せる、みたいな感じです。
──2021年にやりたいことは?
スヒョン まずは2人のユニットをがんばって、ジュンも一緒にやりたいって思ってるから、3人でU-KISSとして活動するために今、がんばっています。今はまだ決まったことは何にもないけど、次の活動は3人でやりたいなと思ってます。
フン 今はそのためにがんばっています。
──ジュンさんから2人にメッセージはありました?
フン 今日もインタビューする前にジュンと会ったんですけど、ジュンもやっぱり兄さんたちと一緒にやりたい気持ちが強いみたいです。
スヒョン 今は1人でも自分の俳優としての道をがんばっていて、今回は一緒に活動できないけどすごく応援したいし、心はいつもU-KISSにあるっていうのは僕らもわかってるから、またU-KISSとして活動するためにがんばります。
──最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。
フン 除隊してすぐ日本に行ってみなさんに会いたかったし、何でもできると思っていましたが、今の状況では何もできなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。軍隊にいる時、KISSmeジャパンのみなさんからいろんな応援をもらったし、愛ももらったし、みなさんのおかげでけっこう楽しい軍隊生活でした。他のことはとてもつらかったけど(笑)、みなさんの応援のおかげでけっこう楽しい生活でした。除隊したのにみなさんからもらった愛を返すことができなくて、とてもつらい気持ちです。だから今、スヒョンさんと「I Wish」の活動をがんばって、KISSmeのみなさんにもっとたくさんこういう企画とかいろんなイベントを見せられるようにがんばって、早くみなさんに愛を伝えたいと思います。
スヒョン 今は大変な時期をみなさん過ごしてると思うんですけど、遠くにいても、いつもスヒョンとフン、そしてU-KISSをたくさん応援してくれていること、十分伝わっています。みなさんには毎日、幸せでいてほしいです。早く会いに行きたいです。今はつらいけど、僕もみなさんもがんばって乗り越えて、イベントとかライブで元気に会いましょう。何でもいいから早く会いに行きたい気持ちです。会える日までみなさんお元気で。みんないつもありがとう、感謝します。感謝しますよりもっと上の表現はないんですかね。そのくらい強い感謝の気持ちを伝えたいです!
「I Wish」/SOOHYUN&HOON (from U-KISS)
2021.2.24 ON SALE
【U-KISS JAPAN公式ホームページ】
https://u-kiss.jp/
【日本オフィシャルファンクラブ KISSme JAPAN】
https://bit.ly/3o3WsMb
二人で作詞した「I Wish」。そこに込められた想いとは?
──フンさん除隊おめでとうございます! 除隊した今のお気持ちは?
フン 除隊する直前は自信満々でしたが、除隊して1日経ったら不安な気持ちが出てきて…。いろんな現実に直面した感じがしたんですよね。今は大変な時期だし。除隊したらすぐに日本に行けると思ってたけど行けないし、ファンのみなさんにも会えないし。リモートで活動するのも経験したことなかったから、最初は心配だらけだったんですけど、スヒョンさんといろんな活動の準備を続けていくうちに心配もなくなって、今はとても幸せな気持ちでがんばっています。
スヒョン 僕は早くフンが帰ってきてほしかったですね。去年、「文明特急」という番組がきっかけで韓国でものすごく注目してもらって、すごくうれしいし幸せだなって思ってはいたんですけど、やっぱりひとりだと寂しいし、早く2人で活動したい気持ちでした。フンが戻ってきてこうして一緒にユニットで活動しているのがすごく幸せで、うれしいですね。
──シングル「I Wish」はフンさん、スヒョンさんが作詞を共作した作品だそうですが、どんな思いを込めて書いたものですか?
フン 好きな人を想うラブソングなんですが、誰もが経験したことのあるロマンティックな恋愛を、懐かしさを感じてもらえるように、誰もが共感できる歌詞にしたいと思って、2人で作詞しました。
スヒョン フンが言ったとおり、この曲を聴いた誰もが共感できる歌詞にしたかったっていうのもあるけど、まずは今のような大変な時期にも、遠く離れていても、僕らを応援してくれるファンのみなさんに伝えたい気持ちを歌詞に込めました。
──歌詞の中で特にお気に入りの部分を、日本語・韓国語歌詞の中から1つずつ教えてください。
スヒョン 韓国語の歌詞の中で「降り注ぐ星の光の下で 触れるくちびる Feel my love」というところが好きです。「降り注ぐ星の光」というと、韓国ではあんまり見られないんですけど、フィンランドではそういう星が落ちてくるような景色が見られるんですよね。そういうすごくきれいな場所で、花火みたいな星の下で、愛している人とキスするシーンを考えたんですけど、個人的にすごく好きな歌詞ですし、バケットリスト(死ぬまでにしたい100のことを書いたリスト)に入りました(笑)。日本語の歌詞の中で一番好きなのはやっぱり最後の「もう二度とこの手を 君を離さない」の部分。ここで言う「君」はもちろんKISSme(U-KISSのファンの名称)ですよ。このパートは歌う時に本当に感情を込めて歌いっていますし、KISSmeのみなさんのことを考えながら歌って、涙が出そうでした。曲の準備をしている時は、いつもここはKISSmeに入れ替えて歌いたいなって思って作るところがあるんですけど、この曲の中ではこの歌詞の「君を離さない」を「KISSmeを離さない」っていうふうに歌いたいですね。
フン 僕は、韓国語の歌詞の中では「初雪が降った日に~」のところですね。僕は“初”というのが好きなんです。この曲も除隊してから初の活動だし、いつも最初の時を思い出して初心に戻るのがフン的には大事だと思うし、初雪で愛する人、KISSmeのみなさんとの思い出を思い出しながら歌詞を考えていたら、どんどんきれいな言葉が浮かんできて、歌詞を書く時に助けになりました。日本語の歌詞の中では、「どんな言葉も物足りなくて 君がくれた想いに比べ」です。どうやって表現しても物足りない、でも君との思い出を考えてみたら、僕は君にはふさわしくない男みたいに感じる、だから自分のすべてをあげたいという歌詞は、U-KISSがKISSmeに対して抱いている思いそのままなんですよね。だからその心がKISSmeに届いたらいいなと思います。いつもU-KISSは言ってるんですけど、みんながくれた愛を何倍にもして返してあげたいっていうのが、こういう歌詞になったんだと思います。
スヒョン 僕らとしてはKISSmeのことを想ってるけど、KISSmeのみなさんは愛した誰かを想って聴くかもしれないですよね。それがU-KISSのメンバーのことかはわからないけど。
フン 歌詞を書く時は誰が聴いても共感できるように書いたんですけど、やっぱり僕たちふたりの人生でKISSmeとの思い出がいっぱいあるから、そういうKISSmeとの思い出から作られた、きれいな言葉が歌詞になった感じです。
──フンさんとスヒョンさんが2人でユニットを組むのは意外にも初めてだそうですが、やってみてどうですか? U-KISSとして活動している時との違いは?
フン 僕は日本でデビューして10周年になるんですけど、10年前からスヒョンさんとユニットやりたいと言ってて、でもずっと断られてたんですよ。
スヒョン ちょっと待って。断ったことないし、そもそもユニットやりたいって言われたことない(笑)。
フン 頭の中では考えてたんですよ(笑)。で、実際にスヒョンさんとユニット活動をしてみたら、メンバーがいっぱいいるのもうれしいけど、スヒョンさんと2人だけのユニットもそれなりに魅力があるし、やっぱりスヒョンさんはU-KISSのリーダーだし、オカシラだし、頼りになるから、僕が緊張してもスヒョンさんがいてくれるから緊張もほぐれるし、個人的にはとても助かっています。
スヒョン 僕はU-KISSとして活動を行った時もうそうだったし、フンと一緒に活動している今も同じ気持ちです。みんながんばってここまで活動してきたわけじゃないですか。さっきも言ったんですけど、今残っているメンバーと新しい曲、そして一緒に歌いたい気持ちがすごくあったので、本当に今フンと活動しているのが毎日幸せで、楽しいです。フンとは韓国で一緒に暮らしてたこともあるから、今すごく楽しいです。
──フンさんはレコーディングも久しぶりだったと思いますが、いかがでしたか? スヒョンさんは久しぶりにレコーディングするフンさんを見守っていたと思いますが、スヒョンさんから見たフンさんはどうでした?
フン 緊張し過ぎて、自分の実力が全然出せなかったですね。その時は「もう諦めたい」くらいに落ち込んでたんですけど、スヒョンさんからのアドバイスもあってだんだん慣れてきました。でも、今レコーディングしたらもっと完璧にできると思うんですけど、スヒョンさんが助けてくれ、今の作品が作られたと思います。
スヒョン 今回は日本のavexのディレクターさんが韓国に来られなくて、リモートでのやりとりだったんですよね。なので今回、僕とフンがおたがいディレクションし合って、僕がレコーディングする時はフンが、フンがレコーディングする時は僕が「ここはもっとこうしたほうがいいよ」という話をしました。レコーディングの時、フンが言ってたとおり最初はすごく緊張してて、僕も本当にびっくりしました。今までそういうことは一度もなかったから。フンは歌がうまいし、僕も何も心配なくレコーディングに臨んだんですけど、いざレコーディングになったらフンがすごく緊張しててびっくりしました。でも僕も除隊した直後に「Start Again」の曲を準備していた時、すごく緊張したし、僕的には満足できなかったんですよね。僕も同じような経験があったから、フンがゆっくり自分のペースを取り戻せるように、僕もたくさんアドバイスしたし、今回のレコーディングはいつもより長く時間をかけました。でも慣れてきたらすぐ前のフンに戻りました。
──日本語バージョンと韓国語バージョンを聴いて、日本語バージョンのほうが自然に聴こえるぐらい日本語が自然でした。
スヒョン 本当ですか!? 大成功! これまで日本の曲をたくさん歌ってきたけど、今回は本当に発音、歌い方をすごく気にしてレコーディングしたので、そう言ってもらえたら大成功ですね。フンは日本語はうまいけど、発音は僕のほうがうまいです(笑)。今回は、U-KISSを知らない日本の方が聴いたら、日本の歌手が歌ってるのかな?と思ってもらえるのを目指してたんですよ。
「文明特急」ジェジェさんとの強い絆!
──今回、日韓同時先行デジタルリリースとなります。MVも同じ曲の日本語バージョン、韓国語バージョンでそれぞれ主人公が交代する形で恋の始まりが表現されていますが、撮影はどうでしたか?
スヒョン どちらのバージョンも内容的にそんなに違いはなくて、2人のそれぞれの背景が違う感じですね。だから撮影も、フンが撮ってOKだったらすぐ僕のシーンの撮影をして、みたいな感じでした。
フン だからおたがいの撮影は見てましたね。スヒョンさんの演技はうまかったです。
スヒョン 嘘つくなよ!
フン 嘘じゃないよ(笑)。
スヒョン フンは完璧でした。フンは撮影に入る前は普通なのに、撮影がはじまるとすぐ俳優になってました。
フン スヒョンさんはめちゃくちゃ演技がうまいのに。
スヒョン そんなことないです(笑)。僕は演技は苦手だから、すごく恥ずかしかったですね。
──MVには「文明特急」のMC、ジェジェさんも出演しています。ジェジェさんが出演することになったきっかけは?
スヒョン まず「文明特急」という番組でジェジェさんがU-KISSを紹介してくれたおかげで去年、僕がすごく注目されることになったんですけど、そのおかげで昔、僕たちのファンだった人も戻ってきたし、新しくU-KISSを知ってくれた人も増えたんですね。このMVでもジェジェさんはそういう役割を担っていて、その時の気持ちをMVを見ているファンに見せたかったんですよね。MVに登場する女性はKISSme、韓国語バージョンではスヒョンが、日本語バージョンはフンが主人公なんだけど、最後のエピローグではフンとスヒョン、KISSme、そして他のメンバーとまた出会えるようにジェジェさんが手伝ってくれる、そんなストーリーを込めました。ジェジェさんは義理堅い人なので、お願いしたらすぐお返事くれて、出演を快諾してくれました。ちなみにジェジェさんは韓国のテレビ局SBSのプロデューサーなんですけど、なんでもできる人です。今回もMVで助けてくれて、日本のファンも韓国のファンも喜んでくれて、僕たちもうれしいです。
──MVでジェジェさんが女性とお2人を引き合わせるシーンは、「文明特急」によって昔のファンが戻ってきた、もしくは新しいファンが増えたことを表現していたんですね。
スヒョン もともとは、とある男女が愛しあって、でも別れて、またやり直して、そういうストーリーなんですよね。だからU-KISSを知らない方が観たら、ただ男の子と女の子のラブストーリーとして見えると思います。けど、僕らとしては、U-KISSのファンが観たらわかるだろうメッセージを伝えたかったんですよ。大変な時もあったし、みんな少し離れていく時間もあったけど、でもまたこうやってU-KISSを応援しに来てくれて…。そういうきっかけをみなさんに伝えたかったので、僕らも撮影の間にいろいろアイディアを出しました。エピローグで、2人でバイバイしている時にジェジェさんがうなずく、そこの照明も僕らの意見です。
なぜかというと、僕らも不安だったんですよね。今回はユニットだけど、またU-KISSとしてみなさんにどんな曲を見せられるのか、わからなかったし。だからMVの最後でジェジェさんにありがとうを伝えたかったし、ユニットでも2人でこうして新曲を見せることができるというのをみんなに伝えたかったんですよ。今回は本当に、曲もそうだし、MVもいろいろ、僕とフンの愛情がたくさんこもった曲だと思います。
──ジェジェさんといえば「文明特急」ですが、この番組のおかげでスヒョンさんは今、韓国でスヒョンOPPAとして大人気になっています。大ブレイクを果たした今、どんな気持ちですか?
スヒョン うれしいです(笑)。でも僕ひとりががんばったから、とは思わないです。やっぱり今までがんばってくれたメンバーたちがいたから、そして応援してくれた全世界のKISSmeがいたからこそだと思うし、すごくありがたいです。あの時、応援してくれるKISSmeがいなかったらダメだったなと思うし。メンバーががんばってくれたということに関しては本当に自信があるから、そのことをわかってくれるKISSmeが「昔がんばったから、今みんなに愛されてるんだよ」と言ってくれるのもうれしいですね。フンもジュンもそうだけど、今までメンバーだったみんなに、そして未熟な僕らを応援し続けてくれたKISSmeのみなさんに、本当に感謝したいですね。
また日本で活動できる日が待ちきれない!
──韓国で長く一つのアイドルグループが存続するのは日本以上に難しいことだと思いますが、U-KISSがここまで残ったのはなぜだと思いますか?
スヒョン U-KISSというグループの名前をずっと守りたい気持ち、それだけです。ちょっと前、韓国のバラエティ番組「ラジオスター」でも言ったんですけど、僕は自分がU-KISSだと思いながら活動してたから、今も活動ができると思うし。その気持ちを守ってくれるメンバー、今僕の隣にはフンもいるしジュンもいるけれど、この僕の気持ちを2人が守ってくれるから、もっと気持ちが強化されて、またU-KISSとして活動ができるんだろうなと思います。あとはやっぱり、U-KISSを応援してくれるみなさんがいるから。そういう人がたった1人でもいてくれたら、僕たちは歌い続けます。
──フンさんは除隊したらスヒョンさんがものすごい人気者になっていたと思うのですが、びっくりしませんでしたか?
フン 軍隊にいる時にもスヒョンさんがどんな活動をしているのか、ずっと見ていたので、特に驚きませんでしたね。実際に「文明特急」にスヒョンさんが出演した時は見ていて胸がいっぱいになったし、番組も楽しかったし、スヒョンさんがかっこよく見えました。番組に出演した後、スヒョンさんが注目されはじめて、早くスヒョンさんに会ってお祝いしたいないう気持ちでした。実際には伝えなかったんですけど、心の中では「スヒョンさん大人気おめでとう」って思ってましたよ。でも直接は伝えてないです、恥ずかしいから!
スヒョン 今、初めて聞いて涙が止まりません(笑)。
──「文明特急」効果でU-KISSへの注目度も高まりましたが、気になる今後のU-KISSの活動は?
スヒョン 決まっていることはないんですけど、個人的にはU-KISSのためにがんばってくれたメンバーを集めてまた活動したいなと毎日思ってて、そのために今がんばっています。この気持ちは変わらないから、いつになるかはわからないけど、できるメンバーを集めて一緒に新曲だったり、思い出がたくさんある曲をやりたいです。できれば早くやりたいから、がんばって動いています。これは書いてもらっても大丈夫ですよ!
フン 僕はスヒョンさんについて行きます!
──これが実現したら古くからのファンの方はすごく喜ぶと思います。
スヒョン 今までKISSmeからたくさん愛をもらったから、それを返したいです。みんなが幸せだったら僕も幸せだし、みんなが喜んでくれたら僕もうれしいから。
──日本の活動でやってみたいことは?
スヒョン ミュージカルとして作品を作ってみたいです。コンサートじゃなくて、今までのU-KISSとしての歴史を演技で表現して、歌ったり踊ったりのライブを挟みつつまた演技のパートに戻って、というふうに、U-KISSの思い出を物語にしてミュージカルを作りたいんですよね。
フン ライブをミュージカルとして見せる、みたいな感じです。
──2021年にやりたいことは?
スヒョン まずは2人のユニットをがんばって、ジュンも一緒にやりたいって思ってるから、3人でU-KISSとして活動するために今、がんばっています。今はまだ決まったことは何にもないけど、次の活動は3人でやりたいなと思ってます。
フン 今はそのためにがんばっています。
──ジュンさんから2人にメッセージはありました?
フン 今日もインタビューする前にジュンと会ったんですけど、ジュンもやっぱり兄さんたちと一緒にやりたい気持ちが強いみたいです。
スヒョン 今は1人でも自分の俳優としての道をがんばっていて、今回は一緒に活動できないけどすごく応援したいし、心はいつもU-KISSにあるっていうのは僕らもわかってるから、またU-KISSとして活動するためにがんばります。
──最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。
フン 除隊してすぐ日本に行ってみなさんに会いたかったし、何でもできると思っていましたが、今の状況では何もできなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。軍隊にいる時、KISSmeジャパンのみなさんからいろんな応援をもらったし、愛ももらったし、みなさんのおかげでけっこう楽しい軍隊生活でした。他のことはとてもつらかったけど(笑)、みなさんの応援のおかげでけっこう楽しい生活でした。除隊したのにみなさんからもらった愛を返すことができなくて、とてもつらい気持ちです。だから今、スヒョンさんと「I Wish」の活動をがんばって、KISSmeのみなさんにもっとたくさんこういう企画とかいろんなイベントを見せられるようにがんばって、早くみなさんに愛を伝えたいと思います。
スヒョン 今は大変な時期をみなさん過ごしてると思うんですけど、遠くにいても、いつもスヒョンとフン、そしてU-KISSをたくさん応援してくれていること、十分伝わっています。みなさんには毎日、幸せでいてほしいです。早く会いに行きたいです。今はつらいけど、僕もみなさんもがんばって乗り越えて、イベントとかライブで元気に会いましょう。何でもいいから早く会いに行きたい気持ちです。会える日までみなさんお元気で。みんないつもありがとう、感謝します。感謝しますよりもっと上の表現はないんですかね。そのくらい強い感謝の気持ちを伝えたいです!
「I Wish」/SOOHYUN&HOON (from U-KISS)
2021.2.24 ON SALE
【U-KISS JAPAN公式ホームページ】
https://u-kiss.jp/
【日本オフィシャルファンクラブ KISSme JAPAN】
https://bit.ly/3o3WsMb
- WRITTEN BY尹秀姫(ゆんすひ)
- 出版社勤務を経て、現在はフリーの編集・ライター。
たまに韓国語の通訳・翻訳も。K- POPを中心にさまざまなアーティスト・ 俳優にインタビューしています。