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Do As Infinity

スイーツと共に振り返るDo As Infinity 20周年 リアレンジアルバム『Lounge』インタビュー

2019.06.05
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インタビュー
元号が「令和」となってから早くも、1カ月が過ぎてしまいました。
さて、本日のコラムはそんな「平成」に誕生したDo As Infinity(ドゥ・アズ・インフィニティ)のお二方へのインタビューをお届けいたします。20周年記念アルバムに込められた思いとは?

デビュー20周年アルバムをスイーツと共に振り返る!?

1999年、つまり平成11年にデビューしたDo As Infinityは2019年でデビュー20周年!!
この20周年を記念して本日(2019年6月5日)に発売されるのが、お二方にご紹介いただくリアレンジアルバム『Lounge』です。

Rearrange Album『Lounge』
2019.6.5 Release




【CD+DVD】AVCD-96293/B 4,500 (税抜)
【CD+Blu-ray】AVCD-96294/B 5,000 (税抜)
【CD Only】AVCD-96295 2,800 (税抜)
 
「平成」を彩ったDo As Infinityの楽曲が、ピアニストSinによって大人にアレンジされた『Lounge』。その魅力をお二方に大いに語っていただきました。
 
そう。大いに語って…!!
はっ!! 企画主旨の説明を忘れていました!!

“Do As Infinity”シングルリアレンジアルバム『2 of Us - 14 Re:SINGLES-』[RED]/[BLUE]発売記念!! アルコールの入ったDo As大渡 亮、大いに語る!!
https://avexnet.jp/column/detail.php?id=1000087


3年前に大渡亮さんには「これまでの制作秘話やお酒の失敗談(!??)までをお酒の力を借りてお聞き」していました(笑)
 
そこで、今回は「伴さんにも大いに語っていただきたい」と考えたコラム編集部。女性はスイーツに弱いはず!!という分かりやすい発想を基にインタビュー企画を作りました。
 
ということで、本日のインタビュー「スイーツと共に振り返るDo As Infinity 20周年 リアレンジアルバム『Lounge』インタビュー」始まります!!


※今回のインタビューはDo As InfinityのOFFICIAL WEBSITEにあるバイオグラフィ( https://d-a-i.com/biography/ )とご覧いただきながら読んでいただけると「Do As Infinityとその楽曲が彩った時間」を思い出しながらお楽しみいただけます!!
 

──前回は大渡さんにお酒を飲みながらお話しいただきましたが、今回はまだ日が高いので(笑)この20年の間に流行ったスイーツと共にお話しいただこうと思っています。
スイーツを用意する前に、まずはリアレンジアルバムLoungeを出すことになったキッカケを教えてください。

伴都美子 『2 of Us』の流れがあって、「次の『2 of Us』を」という話もあったのですが…。デビューから20年でみんな大人になったこともあって、「違う大人なアプローチをしたい」と提案しまして、スタッフと話す中で、ピアノサウンドでやってみようとなりました。
 
大渡亮 えぇ、はい。そういう流れですね(笑)
 
──ありがとうございます(笑)。続いて、Loungeというアルバムタイトルの意味を教えてください。
 
 普段やっている自分たちのサウンドから「別空間」へ。タイトルからそんな連想ができるようなキーワードが良いなと思って、名付けました。
 
──「大人になったあなたへ、もう一度届けたい」というコピーがありますが、どのような想いで付けられたものなのでしょうか。
 


 『Lounge』は20年の活動における前期、中期、後期の楽曲をバランス良く選曲していまして、当時の想いや感情を別のアプローチから届けたいなと。「今の自分たちらしい音作りや歌い方の10曲ができました」という感じですね。
 
大渡 この10曲を聞いて、当時大学生だった方が「当時の彼女とどこどこにいた時に流れていた曲だな」とか思い出して懐かしみつつ、今ある現状を噛みしめて楽しんでいただけたらと思っています。
 
──「ナイター」、「To Know You」、「科学の夜」は2 of Usにはなく初リアレンジとなりますね。この3曲を選んだ理由はあるのでしょうか。
 
大渡 この3曲はどれも我々にとって大事な曲で、もともと『2 of Us』の候補曲でもあったんです。ただ、まだリアレンジに手を付けていなかったので、Sinさんにアレンジいただいて収録しました。
 
 そうですね。「科学の夜」はライブでも大切にしている曲ですので、あえて20周年企画の第1弾に入れてもらいました。
 
──2 of Usでは、大渡さんと伴さんの「1ボーカル、3ギター」でリアレンジをされていました。今回のLoungeにおけるリアレンジとの大きな差はどのような部分でしょうか。
 
大渡 『2 of Us』との最大の違いは、今回はSinさんというアカデミックなルーツを持つピアニストの方にリアレンジをしてもらったことですね。『2 of Us』はDo As Infinityの2人だけで作ったリアレンジアルバムですが、『Lounge』はSinさんによってリアレンジされたことで、ジャズなど大人な印象の曲になっている点ですね。
 
──今回は大渡さんのギターが控えめの楽曲がいくつかありますね。楽曲のアレンジについてはどのようなことを意識されて制作されたのでしょうか。
 
大渡 実は「Desire」と「ナイター」「誓い」には僕のギターは入っていません。今回はあくまでSinさんのアレンジがメインのアルバムですので、僕のギターが入った方が雰囲気の出る曲には入れましたが、入らなくても成立する楽曲には入れる選択をしませんでした。
 
──ギターが入っていない楽曲というのは、Do As Infinityにとっても珍しいと思うのですが。
 
大渡 実際にギターを録音している楽曲もあったんですよ。でも、合わせてみて「なくても成立するね」ということでMIXされています。
 
──そこには、大渡さん自身が感じる20年の「成長」や「変化」があるのでしょうか。
 
大渡 昔の僕であったら、アコースティックギター1本でこのようなアレンジの楽曲をレコーディングするのを少し嫌がっていたんじゃないかと思います。そういうコードを弾くということがその当時は難しかったんですが、今では自然と弾けるようになったので、それが成長かもしれないです。
 
──この20年で特に変わったこと、心に残っていることはありますか。
 
大渡 僕は音楽産業の変化だと思っています。これが一番の変化であり、心に残っていることですね。楽曲1曲に対する価値もだいぶ変わったのではないかと考えています。それは同時に、これからの我々にとっての課題だと思っています。
 
 私にとっては出産・育児ですね。生活そのものが変わりました。働く女性の環境は変わったと思いますが、活動を続けながら育児も両立するというのは、大きな変化でした。
 
──出産・育児を経て、20年間で楽曲へ込める想いなども変わったりしたのでしょうか。Loungeの中で特に感じた曲があれば教えてください。
 
 そうですね。「柊」は“年輪”を感じますかね(笑)。 当時は必死だったり、がむしゃらだったり、現状についていくのが夢中だったのですが、今はより広く深い想像を基に想いを込められていると思います。


めまぐるしく過ごしていた日々の曲を再び

──では、お待ちかねのスイーツを。お二人のデビューした1999年にエッグタルトが流行りました。覚えていらっしゃいますか。
 

大渡 エッグタルト、これね!! 美味しいですね!!
 
 そうかぁ。エッグタルトね!! 懐かしい気もするし、まだ最近な気もしますね。うん、タルト美味しいです!!
 
──お口に合ったようで幸いです。この頃にスターバックスが増えて、発売されるフレーバーが常に話題でした。
 
 うんうん。そんな時だったかも!!
 
──Loungeでチョイスされている「Desire」と「遠くまで」、「深い森」は、そんな2001年の楽曲になります。特に「深い森」はアニメ「犬夜叉」のエンディングテーマとなっていたので、印象に強く残っている方も多いかと思うのですが。
 
大渡 当時はドラマのタイアップが多かった中、アニメのエンディングテーマになったのは「深い森」が初めてだったんです。2001年という早いタイミングでアニメーションに携われたことに、今とても感謝していますね。「深い森」のおかげで海外でのライブが実現し、アニメフェスに呼ばれるようにもなったんですから。
 
 けっこう目まぐるしく、忙しい日々を過ごしていた印象ですが、初めてアニメのエンディングを見て、曲と合っていて感動したのをよく覚えていますね。
 
──Loungeのファーストナンバーがリアレンジされた「深い森」で、一気にジャズの世界に引っ張られました。
 
大渡 そうですね。まず『Lounge』の雰囲気を一番に持っているのが「深い森」だと私は感じまして、「深い森」でムードを染め上げたいと。ムーディーなジャズとしても僕は大満足なアレンジだと思っていますね。
 
──活動前期である2002年に「陽のあたる坂道」が、2003年にシングル「柊」、アルバムGATES OF HEAVEN収録の「科学の夜」が出ています。そして、この頃流行ったのが、こちらのマカロンとフルーツタルトでございます。
 
 

大渡 タルト、流行りましたね!! と、僕はあんまり食べたことないけど、マカロンね!!
 
 マカロンはですね…。ちょっと、私には分からないんですよ(苦笑)。
 
──今ではメジャーなスイーツかと思いますが、分からないとは?
 
 なんていうか「甘いスイーツです!!」という感じではなく、ぼそっとするというか、口の水分を取られる感じがあまり…。なので、世の女性たちが「美味しい!!」って食べる感じが分からないんです(笑)。
 
大渡 えっ、そうなんだ。ちょっと食べてみますね。
 
<マカロンを真剣に味わう大渡さん>
 
大渡 うん。これは確かに、ぼそっとする(笑)。そこまで甘くないんだね。
 
 でしょ(笑)。
 
──「伴さんへはマカロンの差し入れをしない方が良い」と分かったところで(笑)、「陽のあたる坂道」と「柊」、「科学の夜」を制作していた当時のことを教えていただけますでしょうか。
 
伴都美子 「陽のあたる坂道」は、とても忙しかったはずですが、「あー、あの頃は◯◯区民だったなぁ」って思い出しますね(笑)。あの部屋でこの歌詞を書いたなぁというのは意外と鮮明に覚えてます。
 
大渡 正直、当時は3ヶ月連続リリースなど忙し過ぎて、今どの曲のMVを撮影してて、どのジャケット撮影を確認してて~なんて、頭ぐちゃぐちゃでしたね…。
 
 そうそう、「陽のあたる坂道」のMVはクリスマスイブに撮影したんですよ。で、あれよあれよと年を越してましたね…。
 
大渡 「柊」はMVのために根室に行きましたね。
 
 釧路湿地帯じゃなかったかなぁ。ハナサキガニが美味しかったなぁ~という記憶があります。
 
大渡 (喰い気味に)うん、うまかったね!!

Do As Infinity / 柊(Hiiragi)


──「科学の夜」はどなたの選曲でしょうか。
 
 「科学の夜」は私のリクエストです。オリジナルの楽曲も歌詞もメッセージ性の強い楽曲なので、どう変化するか興味があって。
 
──リアレンジされた「科学の夜」を聞いてどう思われましたか。
 
 やわらかく変わって、“優しさ”がプラスされた印象を持ちましたね。こういう強い楽曲って、なかなかアレンジしづらいと思うのですが、「ライブでも、こういう雰囲気で「科学の夜」をできたらいいな」って思える仕上がりになったと思います。
 
大渡 「科学の夜」はライブの重要な局面で使用したり、メッセージ性の強い映像と演奏したりするので、こういう機会だからこそのアレンジを楽しんでもらえたらなって思いますね。
 

10年間で熟された「ナイター」。いつか歌えなくなる日も……?

──それでは活動中期に入ります。すでに10年前の楽曲となった「ナイター」は、今回のリアレンジで、より歌詞が映えるように感じたのですが。
 
 ライブでもピアノと合わせたりしていたので、このピアノをメインとするアレンジは、私としてはしっくり来ている楽曲ですね。
 
──この10年で父親を亡くされた方には、より刺さるように思いました。この「ナイター」は実話なのでしょうか。
 
大渡 「ナイター」は当時一緒に制作していたスタッフの実話なんですよ。で、歌詞を頂戴した時は「どうですか この私いい娘でしたか?」という部分が「息子」だったので、伴ちゃん用に「娘」に変えてもらいましたね。
 
 その時のやり取り、覚えてるなぁ。あと、私の両親はまだ健在なので「この曲を私の両親が聞いた時どう思うんだろうな!?」とか当時思ったのも覚えてます(笑)。
 
──10年前と比べて、「ナイター」という楽曲への想いは変わりましたか。
 
 私の周りでも両親に会えなくなってしまった方がいますし、この曲は熟されているんじゃないでしょうか。うん、これからも熟されていくんでしょうね。で、いつかこの歌を歌う時に、私は涙で歌えなくなる時が来るかもしれませんね…。
 
──続いて、2011年の楽曲が2曲、「誓い」と「アリアドネの糸」がリアレンジとして入っていますね。特に「アリアドネの糸」はガラッと印象が変わりましたよね。こういうアレンジで出て来て、どう思われましたか。
 
 うん、カッコいい!! 素直にそう思いましたね。『Lounge』感が出てました!!
 
──リアレンジの時の歌い方はどのようにされたのでしょうか。
 
 原曲やライブではエモーショナルですが、今回は力まず、素直、かつ、カッコいい!! そんなことを意識しました。
 
──そんな頃に流行ったのが、このグルメポップコーンです(笑)。今日はキャラメルにチーズ、トリュフの3種類をご用意しました。
 
 うーん。これはたまらないですね。美味しい!! 原宿では、まだポップコーン屋さんに並んでますよね。
 
大渡 えっ!? まだ並んでんの!? ポップコーンって並んでまで食べなくない!?
 
 いやー、私は好きだなぁ~、ポップコーン。
 
大渡 あ、でも、これは美味しいわ!!
 
──気に入っていただけて良かった(笑)。 ちなみに「誓い」を制作していた当時の思い出はありますか。
 
大渡 これは間違いなくMVですね。あの当時にみんなでスマートフォンの動画を撮って、繋いだMVを作ったのは僕らぐらいじゃないかな。僕は当時、スマートフォンの画質や動画が「ここまで良いものなんだ!!」と痛感したのを鮮明に覚えていますね。

Do As Infinity / 誓い(Chikai)】

──最新のアルバム「ALIVE」の楽曲「To Know You」ですが、これはなぜ選曲されたのでしょうか。
 
大渡 『2 of Us』のこともあったんですが、「To Know You」はフォーキーなアレンジを想像できいていたんですね。で、Sinさんにアレンジいただいたところ、満足いく想像通りのフォーキーな仕上がりになっています。


20年経って初めて明かされる、初期の意外な事実!?

──そして、新曲、熊本朝日放送「くまわパワJ」のコーナー「がんばれ 小さなヒーロー」のテーマ曲「小さなヒーロー」ですが、どんなイメージから制作されたのでしょうか。

 頑張るキッズを応援するコーナーで、曲を亮くん、歌詞を私が担当しました。
 
大渡 子供が行進しているのをイメージして、テンポなどを決めていきましたね。ロックなイメージの強い僕ですが、70年代80年代の歌謡曲でベースが作られていたりするので、こういうメロディアスなものは得意なのかな。それにカントリーロックとお遊戯感みたいなものを合わせて、遊びながら作っていきました。
 
──デビューから20年の時を経て、お二方の楽曲制作は変わったのでしょうか。
 
大渡 歌詞のやり取りをLINEでやったりしたんですが、熊本と東京でも距離を感じさせないやり取りをしていました。それはスマートフォンあってできたと言っても良いのではないでしょうか。
 
 なんでしょうか。うーん、私個人になりますが、亮君に対して怖がらない。何を言われても受け止める。みたいなところが昔よりタフになれたかな(笑)
 
大渡 それは、歌詞のやり取りとか!?
 
 歌詞もだし、アイディア一つ取っても、「私はこう思う」という発言ができるようになったかな。当たり前だけどね(笑)。
 
──大渡さんのことが、少し怖かったんですか。
 
大渡 え、待って。いま、それを初めて聞いて動揺してるんですけど(笑)。
 
 こうやって話している時はいいけど、クリエイティブについては正解がないじゃないですか。感覚的なことって、どうしても意見が折り合わなかったりもしますから。
 
──大渡さんと伴さんは年齢はどれくらい離れてるのでしょうか。
 
大渡 7歳? 8歳? かな。
 
──デビュー当時に20歳だった伴さんからしたら、けっこうな年の差だったんじゃないですか。

 そうですよ。経験だって、全く違いますから。ビビってましたね(笑)。
 
大渡 僕は28歳で、デビューが二度目だったので燃えていたり、焦っていたりしたんでしょうね。アルバイトに戻りたくなかったんですよ~(苦笑)。「とにかく、アルバイトに戻りたくない」という僕の気迫に、伴ちゃんが負けちゃったんでしょうね(笑)。
 
──最後にファンの皆さんへ、コメントをお願いします。
 
 紆余曲折ありますが、20年という時間を噛みしめながら『Lounge』を作りました。久しぶりに聞いてみようかなという方も、ぜひこの熟成された楽曲たちを楽しんでください。
 
大渡 あの頃の私はこんなことをしていた。あの彼氏、あの彼女と付き合っていた。なんてことを『Lounge』を通じて感じてもらって、昔を振り返るも良し、昔を振り返って今を見つめ直しても良し。そんなふうに『Lounge』を使ってもらえたらと思います。
 
──今日はありがとうございました。
 
 
Do As Infinityのお二方が20年かけて織り成し、熟成されたリアレンジ楽曲の数々が収録された『Lounge』。皆さんもぜひ、あの時を思い出しながらスイーツと共に楽しんでみてはいかがでしょうか。
 
 
【Do As Infinity OFFICIAL WEBSITE】
http://d-a-i.com/
 
【Do As Infinity Facebook】
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【Do As Infinity Twitter】
https://twitter.com/doasinfinity929
 
【Do As Infinityファンクラブ Dive At It】
https://dai.fc.avex.jp/
 
 
撮影 木川将史
 
雜賀 信之助(サイカ シンノスケ)
WRITTEN BY雜賀 信之助(サイカ シンノスケ)
キマイラ株式会社 代表取締役。上智大学文学部卒、プロデューサー。ブランディングやプロモーション領域においてWEB、映像、イベントの企画制作を行う。また、著名人へのインタビューを行うなど自身もライターとして活躍。
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