COLUMNコラム

話題
ハイレゾ

【音楽基礎講座】「ハイレゾ」って何!? “森恵”のハイレゾ試聴会に潜入してきた!!

2017.02.22
話題
ハイレゾ
アーティスト
シンガーソングライター
音楽
「ハイレゾ」。最近、CMなどでよく耳にしますよね。
うん。なんか言いたくなりますよね「ハイレゾ」。
 
「あぁ、あの曲なら一昨日『ハイレゾ音源』でダウンロードして聴いてるぜ。」なんて、言ってみたい。
 
しかしながら、読者の皆様は「ハイレゾ」って、どういう音楽のことなのか知ってますか!??
 
「ハイレゾ」は「いい音楽だ」というアバウトな認識の方も多いのではないでしょうか。
これ、全く間違いというわけではないんです。
 

 「ハイレゾ」って何!?

「ハイレゾ」とはHigh Resolution(ハイ・レゾリューション)音源の略で、CDを圧倒的に上回る情報量を持つ音楽データのこと。
 
ちょうど良い図がありましたので、まずはコチラをご覧ください。

(参照:ハイレゾ・オーディオ・スマートフォン オンキヨー「GRANBEAT」WEBサイト

ハイレゾの曲線のが滑らかですよね。
CDとハイレゾでは3~6倍情報量が違うのです。
 
初代プレイステーションで『ファイナルファンタジー7』が発売された時のCGを覚えていますか?
当時のCGは3頭身のキャラクターが動いている程度でしたよね。
 
でも、2016年にプレイステーション4で発売された『ファイナルファンタジー15』は滑らかなで髪の毛1本だって見えるような8頭身(以上)のキャラがリアルに動いています
 
CD音源とハイレゾ音源、オーバーな表現ですが「それぐらい違う」んです!!!
 
 

どうやったら、ハイレゾ音源を聞けるの!?

私もそうなのですが、このコラムを読んでいる方の大半はまだハイレゾ体験をしたことがない方々だと思います。
だって、iPhoneや普通のスマートフォン、MP3プレイヤーではハイレゾ音源が聞けないのですから。
 
『ファイナルファンタジー15』をプレイするためには、プレイステーション4とそのソフトが必要ですよね。
それと同じようにハイレゾを聞くには、

(1)ハイレゾ対応のミュージックプレイヤー
(2)ハイレゾ対応のスピーカー(ヘッドホン)
(3)ハイレゾ音源


が必要です。
 
なので、今現状はミュージシャンや音楽関係者、愛好家の方のみがハイレゾ音源を聴いているという感じでしょうか。
 
しかしながら、ハイレゾ対応のミュージックプレイヤーやスピーカー(ヘッドホン)も手軽になってきたという状況があります。
 
例えば、2017年2月末にONKYOから発売されるコチラ



ONKYO DP-CMX1(B) ハイレゾ・スマートフォン「GRANBEAT(グランビート)」
 
ハイレゾ対応オーディオプレイヤーで、しかもスマートフォンという「ハイレゾ・オーディオ・スマートフォン GRANBEAT」が発売されるんです。
 
最近ではスマートフォンで音楽を聞く方も増えて、オーディオプレイヤーを別で持つという方も少なくなっていますよね。私も同じような形の物が2つある感じで分けて持つのをやめてしまいました。
 
この「GRANBEAT」ならハイレゾも聴けるしスマートフォンとしても使えるので、とってもシンプルで嬉しいですよね。
実際に手に持ってみると、かなり角ばってて、骨太な印象。
かなり『違いのわかるオトコ』感が演出できそうです。



ハイレゾ音源って、CD音源とどう違うの!? 試聴会に行ってきた。

CDとハイレゾ、両方を聞き比べてみたい!ということで、行ってきたのは「e-onkyo music presents 『森恵ハイレゾ試聴&トーク・イベント』」。
 
“森恵”さんは15歳からストリートミュージシャンとして活躍。2010/7にavexよりメジャーデビューし、世界最大の楽器イベントthe NAMM showに日本人女性で初出演されたアーティストです。



2017/2/14に<森恵 アーカイヴ・ハイレゾ音源化プロジェクト第一弾> ということで、『Megumi Mori Soul Song's BOOK Re:Make1』、『Grace of The Guitar』、『COVERS Grace of The Guitar+』の収録楽曲をハイレゾ音源化してリリース!
リリース当日に、ハイレゾ音源とCD音源の聞き比べを行う試聴会が開催されました。


<左から大坂孝之介(“森恵”のライヴにてバンマスを担当)、“森恵”、 久保田泰平(音楽ライター)>

森)ハイレゾになるということでリマスタリングしてるのですが、ギターのスライディングした時の「キュッ!」という音やピックや指で弾く音の違いや温もり、立体感もより感じられると思います。今日はハイレゾ音源とCD音源の違いをいち早く皆様に聴いてもらいたいと思います。
 
まずは『Megumi Mori Soul Song's BOOK Re:Make1』に収録されている竹内まりやの名曲「元気を出して」のカヴァーがハイレゾでかかります。
 
森)よく聞いてみると、ピアノのペダルを踏む音も聞こえてきましたね。CDだとここまで「優しい感じ」では聞こえてきません。
 
森さんがそう話すと、次はCD音源がかかります。
 
すると、なんということでしょう。確かにペダルの音が鮮明には聞こえず、ハイレゾと比較すると臨場感がありません。
さらに、森さんの声もハイレゾの方が「滑らかで、艶やか」だったと気付きます。
 
恐るべき差です。正直、「ハイレゾとCDの聞き比べがあまり分からなかったら、某TV番組の「格付け」のような恥をかくのではないだろうか!??」と心配していた私ですが、私程度の耳でも違いが分かりました!!
 


次に、イルカの名曲「なごり雪」のカヴァーを聞き比べます。
弾き語りで収録された「なごり雪」はギターとヴォーカルを同じマイクで録音していたそうで、マイクとの距離感に苦労された楽曲とのこと。
 
森)ハイレゾを聞くと「暖炉のある部屋で弾き語っている」感じがして、CDだと「電気ストーブのある部屋で弾き語っている」そんなイメージが湧きました。
 
と表現。確かに私にも「暖かみ」というか、「息遣い」までもが違って聞こえるようでしたね。

続いて、最新作『COVERS Grace of The Guitar+』の楽曲も聞き比べます。



森)ピアノを担当する大坂さんが苦しんだイントロを聴き比べたいので「ロビンソン」を。
とリクエスト。
 
原曲で印象的だったイントロはギターで弾かれているアルペジオでしたが、森さんのカヴァーではピアノにアレンジされている「ロビンソン」。これをハイレゾで聞くと、ピアノだけで表現されたアルペジオはピアノの箱鳴りによる低音がよく響いていて「すぐそこにピアノがあるかのような」距離感が伝わります。
 
そして、最後に聞き比べたのが「残酷な天使のテーゼ」。
まずはハイレゾから。
原曲よりも荒々しく迫るようなギターバッキングでイントロがアレンジされたこの楽曲は、音圧や倍音、臨場感といったレコーディングスタジオ自体の空気をそのまま再現したかのような迫力が会場に広がりました。

森)ギター3本使ってるのですが、ちゃんとぶつかることなく聞こえるのはハイレゾだからですね。

そして、CDが流れると…。
久保田)あれ?これはこれでいいですね(笑)

森)ハイレゾの方は爽やかで、CDは重厚感があって「エヴァ寄り」な感じがしますね。曲によって、自分の好みで聴くことができて選択肢が増えた感じですよね。

その後の質疑応答では来場者から「ハイレゾでの新曲を待っています」との声も聞こえると、「これはハイレゾ配信第一弾!なので、これから是非楽しみにしていてください♩」と、今後もハイレゾ音源でのリリースを匂わせてました。


しかし、ハイレゾって、こんなに良い音だったんですね~。「普段はハイレゾで聞いてるんだけど、こっちの曲はCD音源のが好みなんだよね」なんて言ってみたい!なんて思ってしまいましたよ(笑)

ちなみに、「e-onkyo music presents 『森恵ハイレゾ試聴&トーク・イベント』」が開催された場所は東京駅八重洲にあるGibson Brands Showroom TOKYO

こちらは文字通りギターメーカーGibsonのショールームであるだけでなく、音響機器メーカーONKYOのショールームでもあり、先程紹介した「GRANBEAT」も試聴できる施設なのです。


ゆったりとしたソファーでハイレゾを堪能することが出来ます。
 
月曜とイベントなどの指定休業日以外であれば、誰でも無料で体験することができます。場所も東京駅近くで仕事帰りにもオススメですよ。


【森恵 OFFICIAL WEB SITE】
http://www.multiformatstudio.jp/morimegumi/

【森恵 avex Official Site】
http://avex.jp/morimegumi/

【森恵 公式Twitter】
https://twitter.com/megumimori
 
【森恵 公式Instagram】
https://www.instagram.com/morimegumi_official/
 
【ハイレゾ・オーディオ・スマートフォン GRANBEAT】
http://granbeat.jp/
 
【Gibson Brands Showroom TOKYO】
http://gibsonsr.jp/
 
 
“森恵”イベント撮影・名鹿祥史
雜賀 信之助(サイカ シンノスケ)
WRITTEN BY雜賀 信之助(サイカ シンノスケ)
プロデューサー。PRイベントや映像制作、キュレーションサイト『和食ラボ』等の運営・進行管理を担当。
もどる