終焉と新生の刹那! 福原香織とRAB ラストライヴ!!
デビューから3年。11月30日、原宿アストロホールで行われた福原香織とRABラストライヴ2ndワンマンライヴ追加公演。
“福原香織とRAB”として正真正銘最後のライヴは、6人が疾走してきた軌跡と
これから起きるかもしれない奇跡を感じさせる特別な時間だった。
そんな思い出深いライヴを振り返る前に、“福原香織とRAB”についてまだご存知でない人のために簡単に説明をしておこう。
ボーカルを務める福原香織、その本業は声優。
「らき☆すた」の柊つかさ役で大ブレーク! 現在も「異能バトルは日常系のなかで」工藤美玲役などなど、人気キャラクターを演じる有名声優だ。
そんな彼女とユニットを組んでいるのが、秋葉原のヲタクダンサーチームRAB(リアルアキバボーイズ)。
ムラトミ、けいたん、涼宮あつき、ドラゴン、マロン
なんとメンバー5人全員がガチオタク! しかし、色物と侮ることなかれ!
数々のブレイクダンスの大会で優勝するなど、メンバーの実力は本物!
そんな6人が出会ったのは2011年。
日本テレビ「スタードラフト会議」に出演したことがきっかけで(劇団ひとりがフィギュアを口に入れてアニオタを敵に回した時のこと)ユニットを結成することに。
あれから3年、成長を続けた彼らの集大成のライヴとは…?
深夜アニメもニコ動も良く見るけど、アニソンもダンスもたいして詳しくないという筆者が取材にいくことに。当日会場へ着いてみると、既に多くのファンが集結していた。
開場後、ホールはあっという間に満員御礼。男女比は意外にも半々といったところ。
福原香織好きの女性ファンもいれば、RAB目当ての男性ファンもいるようだ。
ライヴはRAB5人のキレッキレのダンスからスタート。しばし圧倒されていると、ふと気づいた。なんと踊っていたのはRABの4人と福原香織!
この人本当に声優なのかという程、動き回って歌いまくる。
「声優が歌ってる回りでダンスしてる感じかな」という適当なイメージはすぐに破壊された。
ダンス後、RABはユニフォームとも言うべきオタクファッションに早変わり。
自己紹介の後、「もってけセーラーふく」「太陽曰く燃えよカオス」「secret base~君がくれたもの~」と、立て続けにアニソンカバーを披露。
福原香織の可憐な歌声とRABのダイナミックなダンス…
一見すると相反するような組み合わせは、見事に調和してファンの目をステージに釘付けにしていた。
このライヴで印象的だったのは、「音楽」と「ダンス」以外に「笑い」という魅力も強烈だったこと。
MCはもちろんのこと、幕間には、「ムラトミ!インポシッブル!」という映像がスタート。
某番組の“七変化”のように、ムラトミがメンバーを笑わすために扮装して大奮闘。
なんと福原香織のマネージャーや、実の父に有給を使わせてまで出演させていた。
avexの映像チームが本格的に撮影・編集したという、無駄にハイクオリティな仕上がりも手伝って、会場は爆笑の渦に巻き込まれた。
※幕間の映像に出演していたムラトミパパ
ライヴ終了後、ファンに囲まれまんざらでもない様子?
その後、レギュラー番組でファンから募集したアニソンメドレー「お前らが決めたんだぞメドレー」など立て続けに披露すると、
いよいよ「福原香織とRAB」のオリジナル曲へ。
「福原香織とRAB、最後の姿を焼きつけて下さい!」と福原香織。
デビューシングル「トロ子のランナンバン」を歌い終えると、メンバーは退場。
3年間走り続けた“福原香織とRAB”の歴史にピリオドを打った。
ファンからの熱烈なアンコールの後、スクリーンに映し出されたのは3年間の思い出。
しんみりとしたBGMとともに、思い出にふけるファンたち。
そんな空気を一変させたのは、新たなコスチュームに身を包んだ6人だった。
実はこの日は、「福原香織とRAB」としての最後のライヴであるとともに、
「FUNCTION6ch」と改名して再スタートする記念すべき初ライヴの日でもあった。
「FUNCTION6ch」としての新曲『6STEP』、『ゴールデンチケット』を披露すると、
会場のボルテージは最高潮に達した。
涼宮あつき 「ビジュアルを変えることで、企画から離れてアーティストになるんだと思う。
福原香織とRABというアニメが終わり。FUNCTION6chというアニメが始まります!タイトルは変わるが、メンバーは変わらない。この6人ならアニメのようなことができるはず!」
マロン 「みんながいなければここまで来られなかった。今日は終わりじゃなくて、始まり。
もっとすごいことができると思う!」
けいたん「いろんなところでやって、みんなをいろんなところに連れて行きたい。
もっとみんなに楽しいを届けたい。言いたくないけど、お前ら大好きだ!」
ドラゴン 「いろんな障害を乗り越えて、誰も欠けることなく次のステージへ行けるのが、すごいうれしい。後ろを振り返らず、前にバク進していきたい。
これが新しい第一歩。」
ムラトミ 「チェックシャツを着て踊った時、『なんでオタクが?』って反感もあった。
チェックシャツを脱いだ今、『オタクがなんで?』って思われるかもしれない。
新しいことをすれば反感は受けるけど、もっと楽しいこともできるはず!」
福原香織 「何も取り柄がない私が3年間頑張り続けました。そうしたら景色が変わってきました。こんな奇跡もあるんだなって。初めは『オタクダンサーとユニットを組んで何をやってるの?』って知らない人にも仕事仲間にも言われました。どこか後ろめたい気持ちがあったけど、今日は初めてお世話になっているスタッフさんや友達を招待しました。これからも諦めないで続けたい。いつか大きなところでやって、続けてきて良かったねって言われるように頑張ります。」
涙と希望をタップリためこんで、6人の記念すべきライヴは終了。
「福原香織とRAB」という声優とオタクダンサーのユニットが、「FUNCTION6ch」と改名して全員同じ衣装に身を包んだ意味…。
それは、彼らの新しい活動によって、より鮮明になっていくだろう。
01. DANCE SHOW
02. もってけセーラーふく
03. 太陽曰く燃えよカオス
04. secret base ~君がくれたもの~
幕間映像「ムラトミ!インポシッブル!」
05. ETERNAL BLAZE
06. only my railugun
07. お前らが決めたんだぞ!メドレー
08. ウルトラオレンジ
09. SHORT MC
10. 声のサプリメント
11. トロ子のランナンバン
EN1. 6STEP
EN2. ゴールデンチケット
EN3. フラグゲット
これからも目が離せない「FUNCTION6ch」の最新情報はこちらでチェック!
http://function6ch.com/
“福原香織とRAB”として正真正銘最後のライヴは、6人が疾走してきた軌跡と
これから起きるかもしれない奇跡を感じさせる特別な時間だった。
そんな思い出深いライヴを振り返る前に、“福原香織とRAB”についてまだご存知でない人のために簡単に説明をしておこう。
ボーカルを務める福原香織、その本業は声優。
「らき☆すた」の柊つかさ役で大ブレーク! 現在も「異能バトルは日常系のなかで」工藤美玲役などなど、人気キャラクターを演じる有名声優だ。
そんな彼女とユニットを組んでいるのが、秋葉原のヲタクダンサーチームRAB(リアルアキバボーイズ)。
ムラトミ、けいたん、涼宮あつき、ドラゴン、マロン
なんとメンバー5人全員がガチオタク! しかし、色物と侮ることなかれ!
数々のブレイクダンスの大会で優勝するなど、メンバーの実力は本物!
そんな6人が出会ったのは2011年。
日本テレビ「スタードラフト会議」に出演したことがきっかけで(劇団ひとりがフィギュアを口に入れてアニオタを敵に回した時のこと)ユニットを結成することに。
あれから3年、成長を続けた彼らの集大成のライヴとは…?
深夜アニメもニコ動も良く見るけど、アニソンもダンスもたいして詳しくないという筆者が取材にいくことに。当日会場へ着いてみると、既に多くのファンが集結していた。
開場後、ホールはあっという間に満員御礼。男女比は意外にも半々といったところ。
福原香織好きの女性ファンもいれば、RAB目当ての男性ファンもいるようだ。
ライヴはRAB5人のキレッキレのダンスからスタート。しばし圧倒されていると、ふと気づいた。なんと踊っていたのはRABの4人と福原香織!
この人本当に声優なのかという程、動き回って歌いまくる。
「声優が歌ってる回りでダンスしてる感じかな」という適当なイメージはすぐに破壊された。
ダンス後、RABはユニフォームとも言うべきオタクファッションに早変わり。
自己紹介の後、「もってけセーラーふく」「太陽曰く燃えよカオス」「secret base~君がくれたもの~」と、立て続けにアニソンカバーを披露。
福原香織の可憐な歌声とRABのダイナミックなダンス…
一見すると相反するような組み合わせは、見事に調和してファンの目をステージに釘付けにしていた。
このライヴで印象的だったのは、「音楽」と「ダンス」以外に「笑い」という魅力も強烈だったこと。
MCはもちろんのこと、幕間には、「ムラトミ!インポシッブル!」という映像がスタート。
某番組の“七変化”のように、ムラトミがメンバーを笑わすために扮装して大奮闘。
なんと福原香織のマネージャーや、実の父に有給を使わせてまで出演させていた。
avexの映像チームが本格的に撮影・編集したという、無駄にハイクオリティな仕上がりも手伝って、会場は爆笑の渦に巻き込まれた。
※幕間の映像に出演していたムラトミパパ
ライヴ終了後、ファンに囲まれまんざらでもない様子?
その後、レギュラー番組でファンから募集したアニソンメドレー「お前らが決めたんだぞメドレー」など立て続けに披露すると、
いよいよ「福原香織とRAB」のオリジナル曲へ。
「福原香織とRAB、最後の姿を焼きつけて下さい!」と福原香織。
デビューシングル「トロ子のランナンバン」を歌い終えると、メンバーは退場。
3年間走り続けた“福原香織とRAB”の歴史にピリオドを打った。
ファンからの熱烈なアンコールの後、スクリーンに映し出されたのは3年間の思い出。
しんみりとしたBGMとともに、思い出にふけるファンたち。
そんな空気を一変させたのは、新たなコスチュームに身を包んだ6人だった。
実はこの日は、「福原香織とRAB」としての最後のライヴであるとともに、
「FUNCTION6ch」と改名して再スタートする記念すべき初ライヴの日でもあった。
「FUNCTION6ch」としての新曲『6STEP』、『ゴールデンチケット』を披露すると、
会場のボルテージは最高潮に達した。
涼宮あつき 「ビジュアルを変えることで、企画から離れてアーティストになるんだと思う。
福原香織とRABというアニメが終わり。FUNCTION6chというアニメが始まります!タイトルは変わるが、メンバーは変わらない。この6人ならアニメのようなことができるはず!」
マロン 「みんながいなければここまで来られなかった。今日は終わりじゃなくて、始まり。
もっとすごいことができると思う!」
けいたん「いろんなところでやって、みんなをいろんなところに連れて行きたい。
もっとみんなに楽しいを届けたい。言いたくないけど、お前ら大好きだ!」
ドラゴン 「いろんな障害を乗り越えて、誰も欠けることなく次のステージへ行けるのが、すごいうれしい。後ろを振り返らず、前にバク進していきたい。
これが新しい第一歩。」
ムラトミ 「チェックシャツを着て踊った時、『なんでオタクが?』って反感もあった。
チェックシャツを脱いだ今、『オタクがなんで?』って思われるかもしれない。
新しいことをすれば反感は受けるけど、もっと楽しいこともできるはず!」
福原香織 「何も取り柄がない私が3年間頑張り続けました。そうしたら景色が変わってきました。こんな奇跡もあるんだなって。初めは『オタクダンサーとユニットを組んで何をやってるの?』って知らない人にも仕事仲間にも言われました。どこか後ろめたい気持ちがあったけど、今日は初めてお世話になっているスタッフさんや友達を招待しました。これからも諦めないで続けたい。いつか大きなところでやって、続けてきて良かったねって言われるように頑張ります。」
涙と希望をタップリためこんで、6人の記念すべきライヴは終了。
「福原香織とRAB」という声優とオタクダンサーのユニットが、「FUNCTION6ch」と改名して全員同じ衣装に身を包んだ意味…。
それは、彼らの新しい活動によって、より鮮明になっていくだろう。
01. DANCE SHOW
02. もってけセーラーふく
03. 太陽曰く燃えよカオス
04. secret base ~君がくれたもの~
幕間映像「ムラトミ!インポシッブル!」
05. ETERNAL BLAZE
06. only my railugun
07. お前らが決めたんだぞ!メドレー
08. ウルトラオレンジ
09. SHORT MC
10. 声のサプリメント
11. トロ子のランナンバン
EN1. 6STEP
EN2. ゴールデンチケット
EN3. フラグゲット
これからも目が離せない「FUNCTION6ch」の最新情報はこちらでチェック!
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写真撮影:重岡幾太郎、重岡美有、小松崎大雄
- WRITTEN BY原 雄二(ハラ ユウジ)
- 放送作家。日本テレビやフジテレビ、BSフジ等で番組の企画・構成、リサーチ業務を担当