【mzsrz】音楽家『かいゑ』を迎え、時代という行進や更新に抗うマーチ「ストレイシープ後進曲」をリリース。不条理な世界に群れずに挑む6分強に及ぶ鋭利な抒情。
2022.12.07
mzsrz(ミズシラズ)

声に焦点を当てたオーディション「ヨルヤン」から生まれた5人組『mzsrz』。
歌唱力という物差しでは計り切れない
深く、青く、儚いが群れず、鋭い、逸した表現で
現在、東京のライヴ・シーンから引く手数多となっている。
セカイの何もかもが変わってしまった2020年末、1年で最も長い冬至の夜が明ける瞬間に先行公開されたデビュー曲「夜明け」の歌詞は、すぐさま人気歌詞サイトでリアルタイム・ランキング1位に輝き、以降、6作連続同1位を獲得し続けた。
一貫して、敗れること、逃げること、弱いこと、違うことを、全面的に許そうとする少し歪んだmzsrzなりの応援歌は、時に冒涜的にも感じるが、悩み立ち止まっている人の背中を無邪気に後ろから押すような横暴さや無闇さはない。
楽曲の冒頭にある「9月」からライヴで必ず歌われてきた今作「ストレイシープ後進曲」も、他に漏れず
「言葉にすれば消えてしまう辞書にない感情で息してる。
そんな僕らが更新され続ける日々に抗うための後進曲。」
という、mzsrzらしい説明が付されている。
まさにその文通り、聴き終えた後に訪れる感覚を言葉にしようとしても、聴いている間は分かっていたはずの感情が言語外にあることを、ただただ痛感するのみ。
そんな、ある意味、実に音楽でしかない音楽である今作の作詞・作曲を手掛けたのは、新進気鋭のボカロP「かいゑ」。そのデカダンスな音楽性は、分類不可の広域な独創に終始している。彼の作品を聴き終えた後に広がるのは、宮沢賢治の長篇や中原中也の詩集の読後感、あるいは、映画館を出た直後に眩し過ぎる日常への過敏な倦怠感が溶け込んだ空の蒼白さのようだ。
この言外の感覚を生み出すには、合理を求める時代にあえて逆行し、現代人には度し難い6分間という「時間」が不可欠だったのかも知れない。あらゆる周辺速度に、本来は感じる必要のない(相対的でしかない)遅れを感じてしまっている人には、ふと立ち止まって時を割く価値のある逸作となっている。
ストレイシープ後進曲 - Music Video:
1月11日には、自身初のワンマンライヴの開催も決定。
バックバンドには、
ギター:FZ(sfpr / 今作の編曲・ギター演奏も務めている)
Mas Kimura(NOTHING TO DECLARE)
ベース:白神真志朗(自身もアーティストとして活動しながら、まふまふなどのサポートでも活躍)
ドラムス:Eiji Matsumoto(Ken Band / ex.FACT)
という、堅固なメンバーが集結している。
同メンバーを背負って行われたオンライン・ライヴを音源化したアルバムも本日同時リリースされた。
1st アルバム『現在地未明(全曲DECO*27プロデュース)』の楽曲を中心に構成されたこのアルバムは、大人でも子供でもない曖昧な時代に誰しもが抱える “無色透明の不安” と “ 意味不明の焦燥” が散乱する多感な時期のアトモスフィア(空気)を追体験するような臨場感であふれている。
彼女たちが標榜する『micro music(何の変哲もない日常を些細に祝って些細に呪う)』。
それは、一人独りの “アナタ” にとっての “私の詩(ウタ)” だ。
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【 RELEASE INFO 】
本日、2作同時リリース
New Digital Single「ストレイシープ後進曲」
各配信リンク:https://mzsrz.lnk.to/peehsyarts
Digital Live Album「現在地未明(LIVE)」
各配信リンク:https://mzsrz.lnk.to/genzaichiLIVE
全曲DECO*27 プロデュースによる “今” を網羅した1st Album「現在地未明」好評発売中
各配信リンク:https://mzsrz.lnk.to/genzaichi
CD:https://mzsrz.lnk.to/1stALBUM
クロスフェード:https://youtu.be/rSps_IOSB_M
参加クリエイター:kous・椎乃味醂・TeddyLoid・teppe・ポリスピカデリー・Rockwell
【 mzsrz / PROFILE 】
多様な感情を表現する憑依声を持ち、顔出しマストではない次世代オーディション「ヨルヤン」を勝ち抜いたボーカリスト:大原きらり / 作山 由衣 / 実果 / ゆゆん / よせい からなる5人組。彼女たちが歌うのは、1/不特定多数(アノニマスブンノイチ)なボクら “一人独り” が暮らす何の変哲もない日常の些細をつづった『micro music(ミクロ・ミュージック)』。来年1月11日には、オーディションの最終審査会場だった渋谷eggmanにて、自身初のワンマンLIVE開催も決定!
初のワンマンLIVE「始線」
2023年1月11日(水)@東京・渋谷 eggman
OPEN:18:15 / START 19:00
来場者全員に New Single & 限定ステッカーをプレゼント!
ローソンチケット:
https://l-tike.com/mzsrz230111/ (Lコード:73627)
主催LIVE「水底現在地 vol.2」今週末開催!
2022年12月10日(土)@東京・吉祥寺 SHUFFLE
OPEN 11:30 / START 12:00
出演:棘-おどろ- / com / リリスリバース / mzsrz
チケット:https://tiget.net/events/203417
twitter:https://twitter.com/mzsrz_official
Instagram:https://www.instagram.com/mzsrz_official/
TikTok:https://avex.lnk.to/mzsrz
Official Web-site:https://mzsrz.com/
【 かいゑ / PROFILE 】
2020年5月に突如インターネットに現れた新進気鋭の音楽家。美を至上とする「耽美」という言葉さえ陳腐に感じられるピアノは単に美しいのではなく、人間社会の「理想と現実」や「怒りと許し」あるいは「畏怖と解放」などを内包したかのように心の内深くにまで響き渡る。現在「ソナチネ」がニコニコ動画アワード2022(https://site.nicovideo.jp/premiumaward/nominated-video/)にノミネートされている。
Twitter:https://twitter.com/cahievo
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCVHPTisQmrAc3-whhP3G4Rg