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11月に開幕したばかりのプロダンスリーグ「第一生命D.LEAGUE21-22」。まだまだ序章にすぎないROUND.3だが、どのチームも様子を見ながらも闘志を燃やし全力で臨んできている。今シーズンからメンバー総入れ替えとなり話題と注目を集めている新生avex ROYALBRATS（以下aRB）は、前ラウンドで見事なランクアップを成し遂げたこともあり本ラウンドにもますます期待が高まる。
 
この日は11組中10番目というラウンド終盤に登場したaRB。出演メンバーはJUMPEI、KooDa、SuGuRu、Kohsuke Hattori、Kanta、MATSURI、かばお、Shungoの8人。メンバー全員が同じスーツ姿で登場したのだが、ヘアスタイルはかなり遊んでいるというギャップ。この時点でこれは単なるサラリーマンネタではないのだろうとワクワクさせられる。
 
ショーはサラリーマンに扮した SuGuRuのソロ演技からスタート。動きや表情で忙しなさや苛立ちを存分に表現する彼の演技力の高さにまず驚く。全員が椅子に一列に座り新聞を広げながら脚のステップを中心に展開、かと思いきや一斉に立ち上がり新聞を放り投げ、振り切ったように笑顔全開で踊り出す。今作ではこれまでにはなかった新聞や椅子、ビジネスバッグといった小道具を効かせた演出が特徴的だった。そしてコミカルに振り切ったメンバー全員の表現力が素晴らしい。しかしそれだけではなく、コレオグラフはやはり高難易度で、aRBならではのスキルの高さをしっかりと魅せることにも成功していたのではないだろうか。コミカルなのにハイスキルという、このギャップがたまらなく良い。また使用していた楽曲がゴスペルやカントリーを思わせるどこか懐かしいR&B・ソウルミュージック調で、このサウンドも作品の世界観を後押しし盛り上げていた。個人的にツボだったのが、ジャケットを脱いだらボトムがまさかのベアタイプのオールインワンだったこと。後半であんな良い意味での裏切りがあるとは…。最後まで笑わせてもらった。
今作は全編を通してひとつのミュージカルを観たような感動と爽快感があった。“観客を沸かせた、心を掴んだエンターテイメント性”で言ったら、この日はaRBがダントツだったのではないかと思う。
テーマとなっていた「Slow down」に込められた「肩の力を脱いて気楽にいこう」というメッセージは、きっと観ていた全ての者に伝わっていたことだろう。
 
作品披露を終えた時点でのジャッジの結果は、74.5ポイントという高得点を獲得し暫定2位につけた。ジャッジ8人中7人が9ポイント以上をつけ、2人から10点満点が出るという高評価を得た。
ゲストダンサージャッジのSeishiro氏は「すごくレベルの高い作品で素晴らしかった。椅子を使ったステージでは高低差をつけていたり、メンバーのキャラクターの良さ、作品の作り方、選曲、全てにおいて相乗して素晴らしかった。またエンタメ性と踊りのバランスも良かったし、今後にさらに期待したい」とコメント。
 
ジャッジの評価を受けてメンバーの Kohsuke Hattoriは「みんな仲良く元気に作品作りに取り組んでいることが今回の作品からも伝わったと思う。まだD.LEAGUEは始まったばかりだけど、みんなで試行錯誤しながら一つひとつを大事にエンターテイメントをみなさんに届けるように頑張ります」と話した。
 
その後オーディエンスポイントで17ポイントが加算され合計91.5ポイントとなり、順位は変わらず2位という結果になった。優勝まであと一歩及ばず。トータルランキングでは現在5位。ラウンドを重ねる毎に着実に順位を上げていることも事実だ。まだまだこれから、ここから。
 
次戦ROUND.4は12月24日に開催される。これまでのラウンドを通して全く毛色の異なるステージを見せてきたaRB。今度はどんなエンターテイメントを届けてくれるのか。そしてランクをひとつ上げて優勝を勝ち取ることはできるだろうか。約２週間後、クリスマスイブの結果を待とう。
 



■「avex ROYALBRATS」 概要
チーム名：「avex ROYALBRATS（読み：エイベックス ロイヤルブラッツ）」
ディレクター：Yuta Nakamura（読み：ユウタ ナカムラ）
公式サイト：https://home.dleague.co.jp/teams/tah0/
Instagram：https://www.instagram.com/avex_royalbrats/
Twitter：https://twitter.com/avex_ROYALBRATS
YouTube：https://www.youtube.com/c/aRB_JAPAN
TikTok：https://vt.tiktok.com/ZSwtKkkv/