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僕の心のヤバイやつ

【インタビュー公開】TVアニメ「僕の心のヤバイやつ」×バンドリ!プロジェクトMyGO!!!!!コラボ企画!!『夢のようなコラボが実現して、うれしさ全開です!』羊宮妃那が熱く語ったインタビューが到着!!

2024.01.30

■MyGO!!!!!とTVアニメ『僕の心のヤバイやつ』のコラボが決まった時のお気持ちを聴かせて下さい。
 
本当にうれしかったです! 「え?え?」と何回か聞き直して、「えーっ!」と叫んでしまいました!(笑)自分が担当させていただいているキャラクターが隣同士に並ぶことって、そうそうにないじゃないですか。私は演じたキャラクターみんなに仲良しでいて欲しいという願いがあります。でも世界軸が違うので、それは絶対叶わないことだと思っていたのですが、今回夢のようなコラボが実現して、うれしさ全開です!
 
■杏奈と燈、ふたりが並んでいるイラストを見たときの印象を教えてください。
 
もう感動しました! 杏奈ちゃんの脚には、燈ちゃんがコレクションしている絆創膏があって。この絆創膏をご提案してくださったのは、3月の『AnimeJapan 2024』にもご登壇される『僕ヤバ』の遠藤プロデューサー(テレビ朝日)です。遠藤さんはアニメ『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』も見てくださっていて、コラボレーションでも燈ちゃんらしさ、MyGO!!!!!らしさを大切に汲み取ってくださいました。MyGO!!!!!ファンの皆さんも、安心してこのコラボレーションを見守って頂けたらなと思っています。
 
 
■今回のコラボレーションでカバーするのは、OPテーマ“「僕は...」”、EDテーマ「恋してる自分すら愛せるんだ」(歌:こはならむ)の「MyGO!!!!!」の2曲。どのような思いで挑もうと考えられていましたか?
 
あたらよさんも、こはならむさんも大好きなアーティストさんです。だから「絶対に(本家に)寄らないぞ」という意気込みの元、改めて楽曲を聴かせていただきました。それと、あたらよさんも、こはならむさんも、きっと市川くんや杏奈ちゃテーマにした曲として作ったものだと思うので、そんな言葉達をどう燈ちゃん視点に置き換えようかなと考えていました。
 
『僕ヤバ』の2期のアフレコは既に終わっていますし、私自身は2期までの結末を全部知ってしまっていて。だから〈煌めく光が校舎を包む 〉といった歌詞ひとつをとっても、私の頭の中には『僕ヤバ』のシーンが思い浮かんでしまうんです。でも燈ちゃんはそれを知らないはずなので、自分が知っている情報が邪心になってしまう。だから一度リセットしようと。でも、自分が知っている景色や情報を捨てていくというのは難しかったです。楽しいだけではいられない、レコーディングまでの期間でした。
 
■では心をまっしろにしながら練習を重ねていったんでしょうか?
 
そうですね。ただ、練習をしすぎてしまうと、いつの間にか本家様に寄ってしまって。そのため、声に出しての練習というよりかは、音を確認しつつ、燈ちゃんだったらどんなシーンが思い浮かぶかなとイメージしていきました。それは、落ちサビの〈特別な”きょう”のイメージが明日へ向かう〉の、”きょう”という一言に顕著なんじゃないかなと思います。
 
■今は「恋してる自分すら愛せるんだ」の“歌ってみた”のレコーディングを終えた直後です。今の率直なお気持ちは?
 
MyGO!!!!!のレコーディングには、音楽プロデューサーの緒方航貴さん(ブシロードミュージック)がレコーディングに付き添ってくださるんです。私はいつも自分が納得いくまで歌わせてもらっているので、レコーディングが終わったあとは「ご迷惑おかけしてなかったかな」「大丈夫だったかな」と、皆さんの様子を伺ってしまうふしがありますね(笑)。
 
■それだけ強いこだわりを持ってレコーディングに挑まれたということですね。
 
『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』は、原作がない分私から出るものがキャラクター像になりますし、燈ちゃんは歌で心があらわになっていく子。歌詞、聴こえ方ひとつがとても大切なものになってくるので、大切に歌いたいなと思っています。
 
■さきほど、『僕ヤバ』のために作られた歌詞をMyGO!!!!!に置き換えていったというお話がありました。「恋してる自分すら愛せるんだ」の景色の置き換えについて、もう少し具体的にうかがってもいいですか?
 
『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の世界に置き換えたときに、〈新しい2人今はじまる 〉という歌詞が『僕ヤバ』とは特に違うんじゃないかなって。『僕ヤバ』の世界では市川くんと杏奈ちゃんの新しい今がはじまっていくんですけど、燈ちゃんの場合は、相手が CRYCHICの(豊川)祥子ちゃんになるのかなと。つまり CRYCHICを通して知り合った燈ちゃんと祥子ちゃんが二手に分かれて、新しい今がはじまっていく。そう私は捉えていました。
 
それと〈君が好き/恋してる自分すら愛せるんだ〉という部分は、バンド活動をしていく上での燈ちゃんの思いを乗せました。音楽と一緒に歩んでいくことがどれほど嬉しいことなのか、どれほど素晴らしいことなのかを感じながら、リズミカルなメロディと楽器と共に笑顔になっていく。私自身も笑顔で歌いました。
 
■羊宮さんの考えている、今の燈らしい歌とは?
 
今の成長した燈ちゃんであれば、母音をつなげてなめらかに歌えるだろうなって。前までは叫ぶしかできなかったけど……音圧だけを上げて叫んでいるように見せるということもできるのかなと。笑顔感は少ないけれど、楽曲や言葉によっては、笑顔になったり、涙が溢れたり、怒りになったりと、いろいろな感情に行き着くのかなと思っています。ただ、燈ちゃんは“憑依する”タイプではないんです。
 
例えば、独特の世界観のある曲でも、“憑依”になってしまうと燈ちゃんとしての心がそこになくなってしまう。もし“憑依”するのであれば、燈ちゃんが憑依するまでの心情を別のところで歌うなど、意味があってそこにたどり着く、という子なのかなと思っています。
 
■羊宮さんが燈を憑依させながら、それを考えるという。
 
燈ちゃんは策略的なタイプではなく、心情的に動く子なので、私が策略的にそれを演じるという感じになるのでしょうか…。
 
■今回のコラボレーションをきっかけに、『僕ヤバ』、MyGO!!!!!、双方に興味を持たれる方も多いのではないでしょうか。

そうなったらうれしいです。MyGO!!!!!ファンの皆さんには、ご本家様の楽曲を聴いていただき、世界観がどう違うのかぜひ聴いていただきたいですね。『僕ヤバ』とMyGO!!!!!では、抱えているものも、歌っている視点もまったく違うので、楽曲を聴き比べたときに異なる楽しみ方ができると思います。特に〈新しい2人今はじまる〉のニュアンスの違いに注目していただきたいです。
 
また、どのタイミングの燈ちゃんの心情で歌うかなどは最初にプロデューサーさんたちとすり合わせさせて頂いています。例えば、1番の出だしのときはまだ状況に馴染むことができなかったけど、背中を押されて、溢れ出るものが止まらずに駆け出していって。そして最後で「こんなに世界は美しいんだ」と、少しだけ気づく。そして、これからはじまっていく……といった流れを意識しました。
 
■「恋してる自分すら愛せるんだ」のレコーディングを終えたあとに、「成長の曲だね」とおっしゃっていました。燈の成長を感じられるようにも歌っているんですね。
 
いつも成長は意識しているんです。普通のカバーであればサビで盛り上がるように歌っても良いのかなと思うんですが、あえて抑えて歌っています。また、〈新しい2人今はじまる〉ということは、ひとつの旅立ちでもあると思っているんです。そういった部分でも成長かなって。
 
■この曲を聴くことで燈ちゃんのことを知ることができるかもしれませんね。
 
そうですね! もっと楽しみたい、もっと知りたいという方はアニメ『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の第3話まででもみてもらいたいです。できれば第7話……。そこまでたどり着いたらきっと止まらなくなって、最後まで見て頂けるかなと思います...。
 
 
■では歌詞にかけて、杏奈と燈と、羊宮さん自身がふたりに恋しているところを教えてください。
 
杏奈ちゃんはお菓子を食べる姿も、いじらしい姿も、「そこは訂正しないのにそっちは訂正するんかい!」というよく分からない視点も(笑)、すべてが愛らしい。でもそれだけじゃなく、本当はたくさん考えていたり悩んでいたり、お仕事に対する思いとかも。ちゃんと考えている子なんですよね。自分じゃないなにかとして表現する尊さを私自身、杏奈ちゃんから教えてもらいました。尊敬しています。
 
逆に燈ちゃんは何かを演じることは大の苦手。だからこそ、周りとのズレを感じてしますし、ズレているということも不思議に感じてしまう。でも、そんな燈ちゃんが一歩を踏み出せた瞬間があって。それがあるから、今MyGO!!!!!が成立しています。そういう意味では、MyGO!!!!!のみんなときちんと向き合いたい、もう離したくないという思いが溢れて、自分の世界から飛び出すことができた。だからこそ、ここからスタートができる。まさにこの歌詞と重なるところがあります。私自身、変化を恐れてしまうタイプなんですけども、燈ちゃんの姿に背中を押してもらえています。
 
■本当に素敵なふたりですね。
 
本当に素敵なんです! ふたりに恋をしています。実は杏奈ちゃんよりも、燈ちゃんのほうが先輩なんです(笑)。そこにも少しふふってなりました。
 
■ところで、今日のインタビューの中で「本家」という言葉がありましたが、羊宮さんはこはなさんともラジオなどを通じて交流があります。今回のカバーについてお話されたのでしょうか?
 
していないです。いつもどおり燈ちゃんとして向き合うということをしたら、良くも悪くも、この曲だけが特別になるということはないんです。私にとってとても特別でも、それを燈ちゃんに影響させてしまうことはメタになってしまうし、世界観を崩してしまうことになりかねないので、そこは自分の人格とは切り離しています。なのでぜひ、燈ちゃんの歌唱として楽しんで頂けたらなと思っています。
 
 
■もう一方の"「僕は…」"のカバーについて、現段階でお話できることはありますか?
 
〈僕は自分を特別だと思ってた〉というセリフの部分があります。ここは『僕ヤバ』の世界だと、市川くんの言葉だと個人的には思っているのですが……市川くんの中の特別と燈ちゃんの特別の意味ってまったく違うと思うんです。そんなふうに「僕は...」に関しても一つ一つ向き合っていけたらなと思っています。
 
 
■レコーディングが楽しみですね。
 
はい!もう一つお話させて頂くと、市川くんの心情が綴られている分、歌いやすそうだなと思っています。というのも、市川くんって誰かに伝えることはそんなにしないんですよね。自分の中でぽろっと言葉に落としたり、モノローグが多かったり。曲のはじまりも〈世界はとても綺麗だったな〉と、まるでつぶやくような言葉使いが印象的です。燈ちゃんもあまり喋らないタイプなので、燈ちゃんと市川くんにも近しいものがあるのかなと思っています。
 
 
ただ、燈ちゃんは自分の心情通り歌詞を書いているので〈書架の隙間に住まう/一輪の花は/僕には届かぬ存在で〉……などのところは、どう歌おうか、考え中です...。
 
■では最後に楽しみにされている方に向けてメッセージをお願いします。
 
『僕の心のヤバイやつ』と『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の世界は、違うものではあるんですけども、だからこそどうしたら燈ちゃんらしく歌うことができるのか、真剣に考えました。妥協を許さず、プロデューサーさんたちと一緒に、念入りに制作しています。『僕ヤバ』もMyGO!!!!!も、思いっきり楽しんでいただけたらなと思っています。
 
今日は燈ちゃんの歌のことを中心にお話させてもらいましたが、杏奈ちゃんとも最後の最後まで、絞り切るくらい向き合わせていただきました。現場でのディレクションを受けながら、杏奈ちゃんがどう思いながら、どう喋っているのか、すり合わせをさせていただきながらアフレコをしています。引き続き『僕ヤバ』のアニメも楽しんでいただけたらと思います。
 
 
インタビュー・逆井マリ
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