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FAKY

FAMM'INがAVC発の巨大LED空間で、新曲の雅楽グライム「Animus」を発表! FAMM'IN performed their new song "Animus" at the big LED stage produced by AVC!

2016.07.08

4人組ダンス&ヴォーカル・グループ『FAKY』と、マネキン・デュオ『FEMM』、そして、シンガーソングライターの『Yup’in』からなるガールズ・ユニティー『FAMM'IN』。いずれも映像作品が「MTV」をはじめ、国内外のメディアから高い評価を得ており、ライヴでも『BENZENE』『H2Kgraphics』などの気鋭のVJチームと共演し、楽曲だけでなくそのビジュアライズと共に、東京渋谷を中心に徐々にその存在感を強めている。

そんな彼女達が、7月6日~8日まで幕張メッセで行われた「第3回 ライブ&イベント産業展」の『AVC(株式会社 映像センター)』出展のブースにて、「Animusic Visualization feat. BRDG / FAMM'IN / HIDALI / K.K.H.U.」と題したパフォーマンス 兼 PV撮影イベントを行った。「Animusic」は、今回のショーのために書き下ろされ、初披露となった新曲のタイトル「Animus」と、「Music」を足した造語。そもそも「アニムス」は、ユングの説において "女性の中の無意識の男性的特性" を意味する言葉で、歌詞・映像・スタイリングなど、全てにおいて、そのコンセプトが反映されている。

映像クリエイティヴにおける、ハード面からのインスピレーションを提案し続ける『AVC』が、本展のために用意したのは、超薄型の設計によりフレキシブルな設置を可能とした「Linx-9」を駆使した、横幅12mの超巨大LEDブース。これ自体が、ステージと呼ぶべきひとつの作品であり、壁面はもちろん、そこから美しい曲面で繋がった天井、さらには、シンメトリーに配置された6本の柱に至るまで、全てが高精細映像を投影可能なLEDで覆われた特殊な空間となっている。

そんなまたとない舞台には、今回の総合プランナーで、国内外のイベントで企画・演出を手掛ける『K.K.H.U.』の『潤間大仁(ウルマ ヒロヨシ)』氏を中心に、クリエイティヴ・ディレクターに『2nd Function』、さらには、各界で注目を浴びている『BRDG (映像)』『HIDALI (ダンス)』『Radical Hardcore Clique (音楽)』といった気鋭のクリエイターたちが集結した。

LEDに投射される映像を制作した『BRDG』は、3Dホログラムを駆使したVJを中心とした「VRDG+H」や、自身の名を冠したイベントで超話題のクリエイター集団。人気動画サイト『Vimeo』では異例の「STAFF PIC」を常連獲得している。写真を見てもらえれば分かるが、もはや言葉では説明不可能な、とんでもない映像を仕上げ、来場者の視線を、巨大LEDスクリーンに釘付けにしていた。

コレオグラフは、多くのアーティストから引く手数多の『HIDALI』が担当。7人のメンバーが異なるタイミングで、ダンスにおけるアクセントを取るなど複雑なアレンジを加えつつも、一切それを感じさせない一点突破の強さを兼ね備えたものとなっている。振り付けという範疇を超え、動きをトータルでデザインするチームだけあり、細部に至るまで、計算され尽くした所作により、ダンス以外の面でストーリーを補完する演出となっていた。

楽曲プロデュースには、『FAMM'IN』のデビュー曲「circle」で「雅楽トラップ」という新たなスタイルを提唱し、海外からも高い評価を得た『Radical Hardcore Clique』を再び迎え、今度は、唯一無二の「雅楽グライム」と呼ぶべきラップ・ミュージックを生み出している。メンバー本人も、作詞・作曲に携わった男勝りな意欲作だ。

クリエイティヴ・ディレクションを担当した『2nd Function』は、これまでにインタラクティヴなミュージック・ビデオ表現を追求する先駆者として、数々の企画を世に送り出している。今回も、実演中のメンバーをモーション・キャプチャすることで、その動きをLEDへリアルタイム投影する演出を『BRDG』と構築。本人を3Dスキャンし、過激にデフォルメされた仮想キャラクターが、エフェクティヴで強烈な映像表現をまといながら、実際の動きを追随してゆく様は圧巻の一言だ。

リアルをバーチャルに取り込み、そのバーチャルを投射した巨大LED空間に、またリアルなメンバーが投入され、オーディエンスに、えも言われぬ没入感を生み出した今回の試み。新しい感覚を人々に植え付けることを念頭におかれたショーは、冒頭にもあるとおり、PV撮影を兼ねており、オーディエンスが全くいない状況で撮影された映像を加える事で、ライヴなようでライヴでない、PVなようでPVでない、リアルとバーチャルを含め、あらゆる境界線が曖昧になる演出が組み込まれる予定だ。

実際に会場で体験した人も、そうでない人も、また、新たな別体験として味わえるこちらのビデオは、近日公開予定。










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