アイナ・ジ・エンド
"終わり"という名の"始まり"によせて
2020.12.03
アイナ・ジ・エンドです。
この1年間、ずっと曲を作っていました。
"曲を作る"とか、格好いい響きで言っていますが、私が一人で作れるものは、ただの心のぼやきみたいなもので、本当に拙いものでした。
そんな私のぼやきが、周りの友達や先輩、ずっとお世話になっているスタッフさん、エンジニアの牧野さん、そして何より亀田誠治さんのおかげで一つ一つ、丁寧に音楽になっていきました。
亀田さんは、本当に優しいのですが唯一無二の、圧倒的で分厚いオーラが漂っていて、私は亀田さんの前ではいつも変な感じになってしまいます(笑)。
突然の出来事で、家では一人で堪えていた涙も亀田さんが隣にいると勝手に流れてしまう日もありました。そんな未熟者な私に、いつも心から寄り添ってくださいました。
そして、生まれて初めての全曲自分で作詞作曲したアルバムが出来ました。
東京に出てきて右も左も分からない毎日でできた曲。
BiSHになって人の温もりを知ってできた曲。
こんな時代になってみんなに急に会えなくなった時に浮かんだ曲。
友達がどうしたって消えてしまいそうな時に祈るように作った曲。
こっ恥ずかしいけど、自分を開け晒しにしてみた曲。
言葉が苦手で、踊りの方が大好きだと強がっていた私ですが、メロディに言葉をのせてみると少し楽に息ができていく感覚がありました。
おこがましいかもしれないですが…。
もし辛くなったり、うまく笑えなくなった時。
この曲達で、あなたが少しでも眠れますように。
明日もちゃんと起きて笑ったり怒ったりできますように。
嬉しい時に抱き合って、悲しい時は寄り添ってくれますように。
少しでもそんな風に届いてくれたら、嬉しいです。
待っていてくれた人もいるのかな。
いつもありがとう。
そして、これから出会ってくれる人に会えるのも楽しみです。
“THE END”は私にとって”始まり”の意味です。
アイナ・ジ・エンドです。
よろしくお願いします。