屋良朝幸ゲスト出演 m.c.A・T presents 2024 LIVE CIRCUIT Special Issue “Rainbow Experiment”レポート!!
ゴールデンウィーク最後の5月6日、ブルースアレイジャパンにて「m.c.A・T presents 2024 LIVE CIRCUIT Special Issue “Rainbow Experiment”」が開催されました。ゲストには『TOMOYUKI YARA THE NEWLY』をリリースしたばかりの屋良朝幸を迎え、スペシャルな一夜となりました。今回はこのライブの模様をレポートします! 後半にはインタビューも!
ライブはあの代表曲からスタート! 屋良朝幸からサプライズ報告も!
開場前から入場待ちのファンたちが列をなし、立ち見も出るほどの大盛況。今年はm.c.A・Tにとってアーティスト活動30周年となるアニバーサルイヤー。待ちに待ったファンたちの熱気を感じました。
ライブは和やかなMCから始まりました。オープニングから彼の代表曲でもある「Bomb A Head! 」で飛ばします。ライブはキーボードやコーラスを含めたバンドを従えた迫力ある演奏。日本のHIP-HOPシーンに多大なる影響を与えたリズミカルなビートに乗って繰り出される「Bomb A Head!」のサビは、聴いているだけでクセになります。
クールなイメージとは裏腹に、曲間ごとに繰り出される独特なMCも、ライブならでは。今回は実験(?)ということで、MC多めに構成されてました。
2曲目は、切ないバラードの「The Best Love Was Gone 」。ボーカルとギターで聞かせる楽曲に、観客の手拍子が響きわたりました。最近ではプロデューサーとしての印象も強いm.c.A・Tですが、昔と変わらず声量のあるハイトーンボイスが際立っていました。
続いては、m.c.A・Tに多大なる影響を与えたという原田真二さんの楽曲をカバー。「雨のHighway」と「Sweet Baby」では、BETCHIN'のTOMMY、JINの二人を従えて、力強いボーカルを披露していました。
前半戦は最新アルバム「Crystal-Rainbow」から「Funny Friendship」で締めくくりました。デビュー曲の「Bomb A Head! 」から最新曲まで、ルーツを探るようなセットリストでした。
後半戦はBETCHIN'の「Growin' up! My Babe! 」「GirlgirlgirlLadyladylady」を立て続けに披露。しっとりとした艶のある大人のボーカルを聞かせてくれました。「Very Special Journey」ではまさにm.c.A・T節とも言えるラップとメロの見事な融合の楽曲に、客席も大盛り上がり。ボルテージが高まったところに、「彼のおかげでチケットが瞬殺で売り切れた」というMCで登場したのは、屋良朝幸さん。
ステージに立つだけで人々の視線を集めてしまうような、圧倒的なオーラを放っていた屋良さん。m.c.A・Tのカバー「愛は2 shy」をツインボーカルで歌うと、息のあったハーモニーに魅了されました。1月の事務所独立後、初めてのステージとなったライブ。屋良さんは、笑顔を交えながらクールなステージングを見せていました。今度は大きなステージで踊っている姿が見たいと感じさせるパフォーマンスでした。
屋良さんは「自分にとってのアーティストの軸を作るために独立しました。こんなにも早くステージに立てて嬉しい」とファンに気持ちを伝えました。屋良さんからm.c.A・T作曲の新曲を制作中という嬉しいサプライズ報告もありました。
二曲目は、「THE YOUNG LOVE DISCOTHEQUE」。聞いているだけでこちらの気分も上がっていくナンバーは、一瞬で会場をダンスフロアに一変。屋良さんの華のあるパフォーマンスと、m.c.A・Tのボーカルとギターは贅沢な空間でした。
屋良さんがステージから去った後は、富樫明生名義の楽曲「Primitve Power」。どの年代の楽曲も色あせることなく、今のm.c.A・Tの歌になっています。「ごきげんだぜっ! 」のイントロが始まると、フロアから歓声が上がりました。3時間を超えるライブの終盤はハイテンポなナンバーが並び、最後は、最新アルバム『Crystal-Rainbow』から「彼女はRainbow Children」で締めくくられました。
アンコールの声にこたえて、ステージに再度登場。ラストは「Oh! My Precious! 」。会場中、立ち上がって手を叩きながら盛り上がる中、3時間を超えるライブは大団円を迎えました。
これでライブが終わりと思いきや、屋良さんがサプライズで誕生日ケーキを持ってステージへ! m.c.A・Tは「生きているだけで幸せ」と喜びをあらわにしていました。
m.c.A・Tインタビュー「屋良っちとのコラボ曲の聴きどころは……」
そして、ライブの興奮が冷めやらない二人にそれぞれインタビューを行いました!
──2020年からm.c. A・Tさんと屋良さんはユニットを組んでいますが、結成当初と変わった部分はありますか。
m.c.A・T 制作に関しては、よりお互いの意見をしっかりと言い合えるような間柄になった気がします。
──二人がタッグを組んでいる「BITTER fnk 75%」のステージでは、どういう部分にこだわっていますか。
m.c.A・T ステージに関しては、ほぼ屋良っちが考えてくれています。自分としてはあまり出過ぎず出なさ過ぎずのイメージでいます。でもダンスもあるので、つい張り切っちゃいますが(笑)。演出のアイデアも、屋良っちがリーダーシップを持って行ってくれています。自分は音楽全般の演出を考えています。
──m.c.A・Tさんがソロで歌う時と、屋良さんと歌う時には、歌い方を変えたりされていますか?
m.c.A・T 特別な意識はしていないのですが、二人で歌う時はアドリブが少ないかもしれないですね。あとは屋良っちとのコラボ曲の聴きどころは、絶妙な歌い分けでしょうか(笑)。
──自身が手掛けた楽曲を自分で歌うのと、ほかのアーティストが歌う曲と、それぞれで意識していることはありますか?
m.c.A・T 自分自身のためのオリジナル曲はややクセやメッセージが強いものが多いのですが、提供させていただく曲は聞いていてなるべくスッと入っていく曲が多いと思います。
──m.c.A・Tさんの楽曲は、「Bomb A Head! 」を始め一歌詞にインパクトがあります。どうやってメロディやリズムにうまく言葉を乗せるようにしているのでしょうか。
m.c.A・T 自分が意識しているのは言葉選びです。曲のグルーヴをより引き出すようにアクセントの置き方で歌詞を選んでいますね。
──プロデュースだけではなく、精力的にライブも行っています。m.c.A・Tさんにとって、ライブやステージはどのような場所ですか。
m.c.A・T ライブは自分の現状を確認するために大事な行動になっています。ライブには自分自身のパフォーマンス、バンドとの一体感、アレンジ等も含まれます。まだまだなかなか満足できないってところが、活動の一番のモチベーションになっています。まだまだやりたいことが尽きないということも原動力の一つですね。
──今後やってみたいジャンルの音楽や、気になるアーティストはいますか?
m.c.A・T より一層、ファンクを感じられる音楽を作っていきたいです。もう少しエレクトロサウンドを取り入れてみたいという欲もあります。声の良さをもつアーティストには自然に惹かれる傾向があるようです。
あとは、自分以外のアーティストの方々全員がライバルですので(笑)、常にアンテナを張っていたいですね。
屋良朝幸インタビュー「『THE NEWLY』ではリミッターが外れました!」
──今年1月に大阪・東京で上演されて、今回 [Blu-ray Disc+LIVE CD + PHOTO BOOK]という形でリリースされた「THE NEWLY」ですが、どのような気持ちで臨まれたライブでしたか。
屋良 これまでの様々な活動を経て、自分が本当に突き詰めたい事。憧れていたアーティストという土壌に向かう“覚悟”を持ってLIVEに挑みました。色々なものを削ぎ落としてシンプルに歌、音楽とダンスで表現するパフォーマーでありたいという思いが強いので、まずはその軸を作るためのスタート地点になったと思います。
──「THE NEWLY」は、浜中文一さんや、DJ U-ICHIさん(HOME MADE 家族)、いつかさん(Charisma.com)など個性豊かなゲストの方とコラボしています。それぞれのコラボでこだわった部分はありますか。
屋良 2018年からプロデュースさせて頂いた「THE YOUNG LOVE DISCOTHEQUE」 から共にメインメンバーとしてパフォーマンスをしていたので、彼らの武器を活かせるステージングを考えました。
浜中文一で言えば何が飛び出すかわからないハラハラ感が見どころですね(笑)。いつかはラップで会場を沸かせ、DJ U-ICHI君は、彼の身体には小さすぎるターンテーブルで魅せる。それぞれのカラーが絡み合って自分のステージは構築されている。再出発のステージでご一緒できたのはとても嬉しく感じました。
──スペシャルパフォーマーとしてバックダンサーを務めたGREATER’z CREWはどのような経緯で出演が決まりましたか。
屋良 過去に同じグループで活動していたり、振付などで関わったことのある後輩達を集めました。それは、あえて「ダンスだけで見せたい」という思いから始まりました。以前所属していた事務所のダンスレベルを底上げしたい! という思いも心のどこかでありました。だから、最後のステージでそれを証明できてよかったかな。
実際に素晴らしいパフォーマンスとスキルで俺自身が一番驚きました!ちなみに「GREATER’z」とは、屋良朝幸の“良”=GREATから取ってチーム名にしました。その名の通り「良い奴ら」です(笑)。
──事務所を退所されてから、パフォーマンスに対する取り組みで変わった部分はありますか?
屋良 パフォーマンスに対しての取り組み方は今の所は変わっていません。でも、「THE NEWLY」を経験して、クリエイターとして人に任せられる勇気を知りました。
これまでは演出も構成も振付も全て自分でやっていたのですが、自分で自分をプロデュースするのが苦手だというのがわかっていたのにも関わらず、そうしないといけないという環境に追い込んでいました。
「THE NEWLY」では、構成と振付をIPPEIに任せられたのでリミッターが外れたというか、ステージ上での開放感を初めて経験しました。もちろん、ステージでは「これだっ! 」という手応えがあったので、一人で抱えるのではなく仲間と共に走るって思えたのが変化ですね。
──楽曲提供や、ライブ共演もしているm.c.A・Tさんからは、ライブパフォーマンスでアドバイスなど受けていますか?
屋良 もちろん、楽曲やアレンジの相談で様々なアドバイスを頂いています。自分が求めている世界観とメジャーシーンをしっかりと繋いでくださっているし、その中で自由にやらせてくださる懐の大きさに毎回、助けられています。「BITTER fnk 75%」では、ダンスも踊ってもらったり、無茶振りもかなりしてしまっているのですが……。それでも、A・Tさんからは一度も「ノー! 」と言われた事はなく受け入れてくださるので頭があがりません(笑)。
──ライブでも披露されている「Coffee Scotch Mermaid」は、m.c.A・TさんやDA PUMPさんも歌っています。その中で屋良さんらしさをどのように出そうと思っていますか?
屋良 まず、大好きなこのナンバーをステージで歌えた事を十代の自分に自慢したい!Blu-rayを見てこの曲を歌っている自分を見ると今でも不思議な気持ちになります。
ATさんのパフォーマンスもDA PUMPさんのパフォーマンスもビデオテープが擦り切れるほど見ていました(笑)。一人でメロディもラップも全て歌うのはもちろん、ガッツリ踊るというのは自分の中からは外せない部分だったので、スタミナ勝負なナンバーになったことが屋良朝幸らしさ……かもしれないです。
──プロ意識の高い屋良さんですが、いつも最善のパフォーマンスを行うために、日ごろから気をつけていることはありますか。
屋良 これは特にないですね。食事に気をつかっているとかも全くないですし、身体を動かすのは当たり前の習慣なので特に意識していることはないです。ただ、歌にしてもダンスにしてももっとスキルを上げないと、自分が目指している場所に到達できないので、向上しようという意識は常に持っています。あとは様々なジャンルの音楽を聞いて“自分だったら~”のイメージングをするようにはしています。
今は自分が思う良い音楽に出会うこと。そこからインスパイアされる”何か”を見つけること。それを一番大事にしています。
──ライブではジャケット姿からラフなファッションまで着こなしていますが、衣装はどのような部分にこだわっていますか。
屋良 基本はダンスが格好良く見えるものが好きです。普段着も、稽古着もベースはそこにある気がします。その中で楽曲の世界観やダンサーとのバランスを考えて今の時代にハマっているものや、オールドスクールなファッションをバランスよく取り入れることですかね。正直、ファッションにそこまで詳しくないのでここも信頼できる仲間からアドバイスを頂いて構築しています。
──これまでの舞台や振付というような経験は、どのような形で活かせたと思いますか。
屋良 これまでタレントとしてお芝居もMCも少なからず経験させてもらっていたモノがステージに生かされているのは間違いないのかなと思います。お芝居で言えば、表現すること。曲によっては自分自身ではないキャラクターでパフォーマンスした方が素敵に見える瞬間もあったりしますし、MCで言えばステージ上でのトーク部分とかで話のネタを作ることとかですかね。正直、どちらも苦手意識はあるものの経験させてもらったことは宝物としてこの先のアーティスト活動に活かしていきたいなと思っています。
今年は30周年になるm.c.A・T。ライブ以外にも、プロデュース業と精力的に活動をしていくそうです。また新曲制作を発表した屋良朝幸さんの楽曲も、新たな旋風を巻き起こしそうです。これからの二人の活動もぜひお見逃しなく!
『TOMOYUKI YARA THE NEWLY』
2024.05.01 ON SALE
『Crystal-Rainbow』
NOW ON SALE
【屋良朝幸avexアーティストページ】
https://avexnet.jp/contents/music_j/YARAT-OFCL-0001/
【屋良朝幸オフィシャルサイト】
https://www.discotheque-official.com/
【屋良朝幸 X】
https://twitter.com/Tomoyukiyara_kd
【屋良朝幸LIVE X】
https://twitter.com/DISCOTHEQUE_JP
【屋良朝幸 Instagram】
https://www.instagram.com/tomoyuki_yara/
【m.c.A・T OFFICIAL WEBSITE】
http://www.aquiowonder.com
【m.c.A・T X】
https://twitter.com/mcat1993
【m.c.A・Tスタッフ X】
https://twitter.com/mcattOFFICIAL1
【m.c.A・T Instagram】
https://www.instagram.com/m.c.a.t1993/
ライブはあの代表曲からスタート! 屋良朝幸からサプライズ報告も!
開場前から入場待ちのファンたちが列をなし、立ち見も出るほどの大盛況。今年はm.c.A・Tにとってアーティスト活動30周年となるアニバーサルイヤー。待ちに待ったファンたちの熱気を感じました。
ライブは和やかなMCから始まりました。オープニングから彼の代表曲でもある「Bomb A Head! 」で飛ばします。ライブはキーボードやコーラスを含めたバンドを従えた迫力ある演奏。日本のHIP-HOPシーンに多大なる影響を与えたリズミカルなビートに乗って繰り出される「Bomb A Head!」のサビは、聴いているだけでクセになります。
クールなイメージとは裏腹に、曲間ごとに繰り出される独特なMCも、ライブならでは。今回は実験(?)ということで、MC多めに構成されてました。
2曲目は、切ないバラードの「The Best Love Was Gone 」。ボーカルとギターで聞かせる楽曲に、観客の手拍子が響きわたりました。最近ではプロデューサーとしての印象も強いm.c.A・Tですが、昔と変わらず声量のあるハイトーンボイスが際立っていました。
続いては、m.c.A・Tに多大なる影響を与えたという原田真二さんの楽曲をカバー。「雨のHighway」と「Sweet Baby」では、BETCHIN'のTOMMY、JINの二人を従えて、力強いボーカルを披露していました。
前半戦は最新アルバム「Crystal-Rainbow」から「Funny Friendship」で締めくくりました。デビュー曲の「Bomb A Head! 」から最新曲まで、ルーツを探るようなセットリストでした。
後半戦はBETCHIN'の「Growin' up! My Babe! 」「GirlgirlgirlLadyladylady」を立て続けに披露。しっとりとした艶のある大人のボーカルを聞かせてくれました。「Very Special Journey」ではまさにm.c.A・T節とも言えるラップとメロの見事な融合の楽曲に、客席も大盛り上がり。ボルテージが高まったところに、「彼のおかげでチケットが瞬殺で売り切れた」というMCで登場したのは、屋良朝幸さん。
ステージに立つだけで人々の視線を集めてしまうような、圧倒的なオーラを放っていた屋良さん。m.c.A・Tのカバー「愛は2 shy」をツインボーカルで歌うと、息のあったハーモニーに魅了されました。1月の事務所独立後、初めてのステージとなったライブ。屋良さんは、笑顔を交えながらクールなステージングを見せていました。今度は大きなステージで踊っている姿が見たいと感じさせるパフォーマンスでした。
屋良さんは「自分にとってのアーティストの軸を作るために独立しました。こんなにも早くステージに立てて嬉しい」とファンに気持ちを伝えました。屋良さんからm.c.A・T作曲の新曲を制作中という嬉しいサプライズ報告もありました。
二曲目は、「THE YOUNG LOVE DISCOTHEQUE」。聞いているだけでこちらの気分も上がっていくナンバーは、一瞬で会場をダンスフロアに一変。屋良さんの華のあるパフォーマンスと、m.c.A・Tのボーカルとギターは贅沢な空間でした。
屋良さんがステージから去った後は、富樫明生名義の楽曲「Primitve Power」。どの年代の楽曲も色あせることなく、今のm.c.A・Tの歌になっています。「ごきげんだぜっ! 」のイントロが始まると、フロアから歓声が上がりました。3時間を超えるライブの終盤はハイテンポなナンバーが並び、最後は、最新アルバム『Crystal-Rainbow』から「彼女はRainbow Children」で締めくくられました。
アンコールの声にこたえて、ステージに再度登場。ラストは「Oh! My Precious! 」。会場中、立ち上がって手を叩きながら盛り上がる中、3時間を超えるライブは大団円を迎えました。
これでライブが終わりと思いきや、屋良さんがサプライズで誕生日ケーキを持ってステージへ! m.c.A・Tは「生きているだけで幸せ」と喜びをあらわにしていました。
m.c.A・Tインタビュー「屋良っちとのコラボ曲の聴きどころは……」
そして、ライブの興奮が冷めやらない二人にそれぞれインタビューを行いました!
──2020年からm.c. A・Tさんと屋良さんはユニットを組んでいますが、結成当初と変わった部分はありますか。
m.c.A・T 制作に関しては、よりお互いの意見をしっかりと言い合えるような間柄になった気がします。
──二人がタッグを組んでいる「BITTER fnk 75%」のステージでは、どういう部分にこだわっていますか。
m.c.A・T ステージに関しては、ほぼ屋良っちが考えてくれています。自分としてはあまり出過ぎず出なさ過ぎずのイメージでいます。でもダンスもあるので、つい張り切っちゃいますが(笑)。演出のアイデアも、屋良っちがリーダーシップを持って行ってくれています。自分は音楽全般の演出を考えています。
──m.c.A・Tさんがソロで歌う時と、屋良さんと歌う時には、歌い方を変えたりされていますか?
m.c.A・T 特別な意識はしていないのですが、二人で歌う時はアドリブが少ないかもしれないですね。あとは屋良っちとのコラボ曲の聴きどころは、絶妙な歌い分けでしょうか(笑)。
──自身が手掛けた楽曲を自分で歌うのと、ほかのアーティストが歌う曲と、それぞれで意識していることはありますか?
m.c.A・T 自分自身のためのオリジナル曲はややクセやメッセージが強いものが多いのですが、提供させていただく曲は聞いていてなるべくスッと入っていく曲が多いと思います。
──m.c.A・Tさんの楽曲は、「Bomb A Head! 」を始め一歌詞にインパクトがあります。どうやってメロディやリズムにうまく言葉を乗せるようにしているのでしょうか。
m.c.A・T 自分が意識しているのは言葉選びです。曲のグルーヴをより引き出すようにアクセントの置き方で歌詞を選んでいますね。
──プロデュースだけではなく、精力的にライブも行っています。m.c.A・Tさんにとって、ライブやステージはどのような場所ですか。
m.c.A・T ライブは自分の現状を確認するために大事な行動になっています。ライブには自分自身のパフォーマンス、バンドとの一体感、アレンジ等も含まれます。まだまだなかなか満足できないってところが、活動の一番のモチベーションになっています。まだまだやりたいことが尽きないということも原動力の一つですね。
──今後やってみたいジャンルの音楽や、気になるアーティストはいますか?
m.c.A・T より一層、ファンクを感じられる音楽を作っていきたいです。もう少しエレクトロサウンドを取り入れてみたいという欲もあります。声の良さをもつアーティストには自然に惹かれる傾向があるようです。
あとは、自分以外のアーティストの方々全員がライバルですので(笑)、常にアンテナを張っていたいですね。
屋良朝幸インタビュー「『THE NEWLY』ではリミッターが外れました!」
──今年1月に大阪・東京で上演されて、今回 [Blu-ray Disc+LIVE CD + PHOTO BOOK]という形でリリースされた「THE NEWLY」ですが、どのような気持ちで臨まれたライブでしたか。
屋良 これまでの様々な活動を経て、自分が本当に突き詰めたい事。憧れていたアーティストという土壌に向かう“覚悟”を持ってLIVEに挑みました。色々なものを削ぎ落としてシンプルに歌、音楽とダンスで表現するパフォーマーでありたいという思いが強いので、まずはその軸を作るためのスタート地点になったと思います。
──「THE NEWLY」は、浜中文一さんや、DJ U-ICHIさん(HOME MADE 家族)、いつかさん(Charisma.com)など個性豊かなゲストの方とコラボしています。それぞれのコラボでこだわった部分はありますか。
屋良 2018年からプロデュースさせて頂いた「THE YOUNG LOVE DISCOTHEQUE」 から共にメインメンバーとしてパフォーマンスをしていたので、彼らの武器を活かせるステージングを考えました。
浜中文一で言えば何が飛び出すかわからないハラハラ感が見どころですね(笑)。いつかはラップで会場を沸かせ、DJ U-ICHI君は、彼の身体には小さすぎるターンテーブルで魅せる。それぞれのカラーが絡み合って自分のステージは構築されている。再出発のステージでご一緒できたのはとても嬉しく感じました。
──スペシャルパフォーマーとしてバックダンサーを務めたGREATER’z CREWはどのような経緯で出演が決まりましたか。
屋良 過去に同じグループで活動していたり、振付などで関わったことのある後輩達を集めました。それは、あえて「ダンスだけで見せたい」という思いから始まりました。以前所属していた事務所のダンスレベルを底上げしたい! という思いも心のどこかでありました。だから、最後のステージでそれを証明できてよかったかな。
実際に素晴らしいパフォーマンスとスキルで俺自身が一番驚きました!ちなみに「GREATER’z」とは、屋良朝幸の“良”=GREATから取ってチーム名にしました。その名の通り「良い奴ら」です(笑)。
──事務所を退所されてから、パフォーマンスに対する取り組みで変わった部分はありますか?
屋良 パフォーマンスに対しての取り組み方は今の所は変わっていません。でも、「THE NEWLY」を経験して、クリエイターとして人に任せられる勇気を知りました。
これまでは演出も構成も振付も全て自分でやっていたのですが、自分で自分をプロデュースするのが苦手だというのがわかっていたのにも関わらず、そうしないといけないという環境に追い込んでいました。
「THE NEWLY」では、構成と振付をIPPEIに任せられたのでリミッターが外れたというか、ステージ上での開放感を初めて経験しました。もちろん、ステージでは「これだっ! 」という手応えがあったので、一人で抱えるのではなく仲間と共に走るって思えたのが変化ですね。
──楽曲提供や、ライブ共演もしているm.c.A・Tさんからは、ライブパフォーマンスでアドバイスなど受けていますか?
屋良 もちろん、楽曲やアレンジの相談で様々なアドバイスを頂いています。自分が求めている世界観とメジャーシーンをしっかりと繋いでくださっているし、その中で自由にやらせてくださる懐の大きさに毎回、助けられています。「BITTER fnk 75%」では、ダンスも踊ってもらったり、無茶振りもかなりしてしまっているのですが……。それでも、A・Tさんからは一度も「ノー! 」と言われた事はなく受け入れてくださるので頭があがりません(笑)。
──ライブでも披露されている「Coffee Scotch Mermaid」は、m.c.A・TさんやDA PUMPさんも歌っています。その中で屋良さんらしさをどのように出そうと思っていますか?
屋良 まず、大好きなこのナンバーをステージで歌えた事を十代の自分に自慢したい!Blu-rayを見てこの曲を歌っている自分を見ると今でも不思議な気持ちになります。
ATさんのパフォーマンスもDA PUMPさんのパフォーマンスもビデオテープが擦り切れるほど見ていました(笑)。一人でメロディもラップも全て歌うのはもちろん、ガッツリ踊るというのは自分の中からは外せない部分だったので、スタミナ勝負なナンバーになったことが屋良朝幸らしさ……かもしれないです。
──プロ意識の高い屋良さんですが、いつも最善のパフォーマンスを行うために、日ごろから気をつけていることはありますか。
屋良 これは特にないですね。食事に気をつかっているとかも全くないですし、身体を動かすのは当たり前の習慣なので特に意識していることはないです。ただ、歌にしてもダンスにしてももっとスキルを上げないと、自分が目指している場所に到達できないので、向上しようという意識は常に持っています。あとは様々なジャンルの音楽を聞いて“自分だったら~”のイメージングをするようにはしています。
今は自分が思う良い音楽に出会うこと。そこからインスパイアされる”何か”を見つけること。それを一番大事にしています。
──ライブではジャケット姿からラフなファッションまで着こなしていますが、衣装はどのような部分にこだわっていますか。
屋良 基本はダンスが格好良く見えるものが好きです。普段着も、稽古着もベースはそこにある気がします。その中で楽曲の世界観やダンサーとのバランスを考えて今の時代にハマっているものや、オールドスクールなファッションをバランスよく取り入れることですかね。正直、ファッションにそこまで詳しくないのでここも信頼できる仲間からアドバイスを頂いて構築しています。
──これまでの舞台や振付というような経験は、どのような形で活かせたと思いますか。
屋良 これまでタレントとしてお芝居もMCも少なからず経験させてもらっていたモノがステージに生かされているのは間違いないのかなと思います。お芝居で言えば、表現すること。曲によっては自分自身ではないキャラクターでパフォーマンスした方が素敵に見える瞬間もあったりしますし、MCで言えばステージ上でのトーク部分とかで話のネタを作ることとかですかね。正直、どちらも苦手意識はあるものの経験させてもらったことは宝物としてこの先のアーティスト活動に活かしていきたいなと思っています。
今年は30周年になるm.c.A・T。ライブ以外にも、プロデュース業と精力的に活動をしていくそうです。また新曲制作を発表した屋良朝幸さんの楽曲も、新たな旋風を巻き起こしそうです。これからの二人の活動もぜひお見逃しなく!
撮影 マゴメタクミ
『TOMOYUKI YARA THE NEWLY』
2024.05.01 ON SALE
『Crystal-Rainbow』
NOW ON SALE
【屋良朝幸avexアーティストページ】
https://avexnet.jp/contents/music_j/YARAT-OFCL-0001/
【屋良朝幸オフィシャルサイト】
https://www.discotheque-official.com/
【屋良朝幸 X】
https://twitter.com/Tomoyukiyara_kd
【屋良朝幸LIVE X】
https://twitter.com/DISCOTHEQUE_JP
【屋良朝幸 Instagram】
https://www.instagram.com/tomoyuki_yara/
【m.c.A・T OFFICIAL WEBSITE】
http://www.aquiowonder.com
【m.c.A・T X】
https://twitter.com/mcat1993
【m.c.A・Tスタッフ X】
https://twitter.com/mcattOFFICIAL1
【m.c.A・T Instagram】
https://www.instagram.com/m.c.a.t1993/
- WRITTEN BY池守りぜね
- 趣味は子供と一緒にプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。Twitter@rizeneration