【ニューシングル発売】「キラッとプリ☆チャン」主題歌を歌うRun Girls, Run!インタビュー!
5月19日、Run Girls, Run!の8thシングル「ドリーミング☆チャンネル!」がリリースされた。
Run Girls, Run!は2017年のアニメ『Wake Up, Girls!新章』の新キャストにして劇中歌のボーカリストとして結成された3人組の声優ユニット。その後、2018年からはアニメ『キラッとプリ☆チャン』のメインキャストを務め、また常にこのアニメのオープニングテーマを歌い続けてきた。
今回リリースされるシングルの表題曲も『キラッとプリ☆チャン』のオープニングテーマに採用されている。そしてそのサウンドデザインは、メンバーの林鼓子曰く「原点回帰的」。はじめてこのアニメに提供した楽曲「キラッとプリ☆チャン」を思わせる、打ち込みをベースにした踊れてかわいいギターロックに仕上がっている。
Run Girls, Run!はなぜ今、原点回帰するのか? そして激動の新型コロナ禍をどう暮らしているのか。林、森嶋優花、厚木那奈美の3人のその胸の内を探った。
コロナ禍で新たに見つけたこととは……
──いわゆる新型コロナ禍の中、生活様式って変わったりしました?
林鼓子(以下、林) もともと映画が好きなこともあって、よりたくさんの作品を観るようになったし、今までは観て終わりだったんですけど、今は1作品ごとにちゃんと感想であったり「役者さんのこのお芝居がよかった」という記録を付けるようになりました。
──その去年から今年にかけて行われている“林映画祭”の中でも、特に優秀だった作品は?
林 えー!? なんだろう?(笑)。外画だと『ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語』がすごく印象に残ってますね。去年の夏ごろ、久しぶりに劇場で観ることができた作品だっていう体験としての意味でもそうですし、あと子どものころから『若草物語』がすごく好きなので。しかも『若草物語』って女性の自立のお話だから今の時代に観てもすごく刺さるものがあったんです。
──新しい発見もあった?
林 原作を読んでいたころは四姉妹の末っ子のエイミー(・マーチ)だすごく嫌いだったんです。同じ末っ子で同じようにワガママだった私を見せられてるようだから(笑)。でも18歳の今、映画で観直してみたら、エイミーがすごく自立していて芯の強い女性に映って。それもすごく印象的でした。あっ、あと邦画では『AKIRA』が気になりました。
──2021年の今ですか?
林 確かにもう30年くらい前の作品(1988年公開)なんですけど、だからこそスゴいなと思っていて。あの映像って全部手描きのはずなのに、本当に細かいし、カッコいいし、美しいし。その後、いろんな映像作品でオマージュされたり、パロディのネタにされたりする理由がわかりました。
──森嶋さんは新型コロナ禍、なにか始めました?
森嶋優花(以下、森嶋) 今、林の話を聞きながら「私はなにやってたかな?」って考えてたんですけど、料理をするようになりました。
──もともとお料理は?
森嶋 まったくといっていいほどしていなかったです。だから自粛期間や新型コロナ禍の中で始めたことと言えば料理なんです。ただ、まだ始めたばかりなので誰かに振る舞うレベルに達している自信はないです(笑)。
林 クッキーの写真をSNSに上げてるのは見たことあるけど、そういえば食べたことない!(笑) ほかになにを作ってるのかメッチャ気になるんだけど。
森嶋 やっぱりデザート的なもの? サーターアンダギーとか。
──「料理を始めました」と聞いた瞬間は、ごはんを炊いて、味噌汁を作って、魚を焼いて、みたいな話だと思ってたんですけど……。
厚木那奈美(以下、厚木) すごい変化球ですよね(笑)。
森嶋 薄力粉とベーキングパウダーをひたすらに油で揚げていただけなんだけど(笑)、個人的には充実してましたね。
──そして厚木さんはなにか新しいチャレンジは?
厚木 私はお料理が好きだし「おうちにいてできることって言ったら料理だな」とも思ったので、自粛期間中はいろんなものを作っていたし、その美味しいものを作って食べるのが毎日の楽しみになっていました。……あっ、でも自粛期間っておうちにいなきゃいけないからあんまり動かないじゃないですか?
──はい。
厚木 だから「あんまりカロリーの高いものはさすがにヤバいな」と思って。友だちに「オートミールはダイエットにいい」と聞いたので……。
──森嶋さんがただひたすらに揚げ物をしていた同時期、厚木さんは……。
厚木 ひたすらにオートミールのアレンジレシピを開発してました(笑)。
──“The カロリー”みたいな料理をしていた森嶋さんとは対照的ですね(笑)。
森嶋 確かに(笑)。
林 でも、いいなあ。私もオートミールはけっこう食べるんだけど、どうしてもアレンジのパターンが決まっちゃうから飽きるんだよね。
厚木 グラタンやお好み焼きやリゾットやハンバーグにしてみることもできるし、実はオートミールは無限の可能性を秘めてるんだよ(笑)。
──一方、お仕事の上で新型コロナ禍ゆえの発見ってありました?
森嶋 ユニットとしての活動で言うと、YouTubeチャンネルを使って動画配信をしたり、なかなか会えなくなったランナーさん(Run Girls, Run!ファンの総称)と、それでもつながれるような場を設けるようにしていました。
林 あとはラジオ番組の収録が「それぞれ自宅にいてもらってリモートで」ということになったのにビックリしたりとか……。
──3者間で電話している感じ?
林 そうですそうです。それがそのままオンエアされると聞いたので「えっ、どんな感じ!?」ってビックリしたし、実際にやってみたら対面と違ってタイムラグがあるから、なかなか話が進まなかったりもして。そういう経験がトークを磨いてくれた気もしています。
厚木 そういう意味では「今、みんなにできることはないか?」を考えることができる有意義な時間でもあったのかな、とも思いますし。それと最近はやっぱり配信系のライブイベントが増えてきて、そこでも勉強することは多いですね。私たちは今まで、あまりカメラの前でライブをするという経験がなかったので。
──やっぱり客前で歌うのとカメラ前だと心持ちはもちろん、パフォーマンスのしかたも変わる?
森嶋 有観客のライブの場合、お客さんの反応が1回ごとに違うから2度と同じ時間は共有できないわけじゃないですか。ツアーなんかを回っていて、こちらが前の会場と同じアクションをしても、全然違うリアクションがあったりするんですけど……。
──映像の場合は、中継・録画された1回のパフォーマンスを全国・全世界の人が観ることになりますもんね。
一同 そうなんですよ!
林 しかも歌を届ける相手がそこにいないから「どこに向かって歌えばいいんだろう?」ってすごく考えました。「カメラを見ればいいんじゃないの?」と思われるかもしれないけど、カメラもカメラマンさんも私たちのパフォーマンスにリアクションはしてくれないので(笑)。お客さんにはどう映っているのかわからないからちょっと不安でもありました。
厚木 今、どのカメラで撮られているのかは、そのカメラの上の赤いランプが光るからわかるんですけど、どのくらいの距離で撮られているのかわからなかったりもするので。自分では「今、膝上くらいで抜かれてるのかな?」と思って歌っていたシーンをアーカイブで観てみたら、すごいアップになっていたりして(笑)。「ヤバい! 顔を保たなきゃ!」って反省したこともあります。
林 アーカイブを観てみると目線も気になるんですよね。普段のライブだと、私たちはある意味どこを見ていても自由というか。上手にいても下手のお客さんに視線を送ってもいいし、メンバーを見ていてもいいんですけど、カメラで抜かれていると、目線が外れていることになんか違和感に覚えるんです。「私はなんでこんなにキョロキョロしてるんだろう」って。
──とはいえ、もう何度か配信ライブは経験なさっている。さすがに慣れました?
森嶋 確かに配信ライブに何回か出させていただいた経験は大きかったです。やっぱり数を重ねないとカメラ前での振る舞い方なんかの成長速度が違ってくるはずなので。そういう意味では配信ライブがたくさんあってよかったな、って思ってます。
林 先輩方と競演するイベントもあったし、あとはアイドルさんとのライブ……『TIF』(『TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020』)もありましたし。そういうところでほかの方々のパフォーマンスやカメラの使い方を勉強させてもらったのも、いい経験になりました。
厚木 それに、いろんな方が配信ライブをなさっていたじゃないですか。そういうのも積極的に観るようにしていましたし。
林 うん。ステージに上がれない時間ができたからこそ「あっ、この人、配信ライブをやるんだ」「観てみようかな」って思える機会は増えたし、会場に行かなくても観られるありがたみも感じました。「この人のライブ、1回お邪魔したかったんだよな」というライブもたくさん観られましたし。
「ドリーミング☆チャンネル!」は原点回帰の一曲!
──ただ、去年からのみなさんの活動を振り返ってみると、歩みを止めてはいない。その配信ライブやラジオやYouTubeもそうですし、去年の5月に1stオリジナルアルバム『Run Girls, World!』を発表しているし、12月にはシングル「ルミナンスプリンセス」もリリースしている。
林 ありがたいことに、確かに止まっている時間はなかった印象はありますね。
──さらに「ルミナンスプリンセス」から5カ月後となる、5月19日には「ドリーミング☆チャンネル!」を発売します。
一同 はい。
──そして表題曲はみなさんも出演しているアニメ『キラッとプリ☆チャン』(『プリ☆チャン』)のオープニングテーマ。今作で『プリ☆チャン』のオープニングテーマを担当するのは……。
林 8回目ですね。
──そしてその8回のうちに、“ランガの歌う『プリ☆チャン』楽曲”ってある種ブランドになったというか。UNISON SQUARE GARDENの田淵智也さんがベースを弾いている「キラリスト・ジュエリスト」(2019年発表)なんかが象徴的。軽快で明るくてかわいいギターロックというイメージがあったんですけど……。
林 今回は最初にオープニングを担当させてもらった曲「キラッとスタート」(2018年発表)に近いな、と思っています。
──そうなんですよね。もちろんギターがシグネチャサウンドにはなっているんだけど、打ち込みでグルーヴを作っているところが、今のランガによる『プリ☆チャン』サウンドととは違うな、と思いました。
林 このタイミングで集大成というか、原点回帰をしたかったんです。
──なぜ今、原点回帰を?
森嶋 実はそろそろ『プリ☆チャン』が最終回を迎えることになっていて……。だからこそ、作家さんたちやレコーディングスタッフさんたちも、アニメが放送されていた3年間の集大成として「キラッとスタート」的なサウンドに戻って、ひと区切り付けようとしたんだと思います。
──みなさん、もともとは2017年放送の『Wake Up, Girls!新章』由来で結成されたグループではあるものの、2018年以降、ずっとキャストとして、そしてオープニングテーマのボーカリストとして『プリ☆チャン』に携わってきたわけですよね。
一同 そうですね。
──しかも『プリ☆チャン』以前に放送されていた『プリティーリズム』や『プリパラ』から数えるともう……。
厚木 「プリティー」シリーズは10年になりますね。
──プリ☆チャンが終盤を迎えるにあたって思うことってやっぱりたくさんあります?
林 それが実はまったく実感がなくて(笑)。私が『プリ☆チャン』で初めて桃山みらい役を担当させてもらったのは中学3年生……放送が始まったときには高校生になっていたんですけど、アフレコは中3のときに始まっていたのに、今やついに高校も卒業してしまっていて。本当に『プリ☆チャン』にすべてを捧げた高校生活だったな、という感じなんです。しかも私自身、小さかったころ『プリティーリズム』や『プリパラ』を観て育った世代なので。私の人生、ほぼほぼ「プリティー」シリーズで占められているからこそ、それが終わるっていうことがあんまりピンっとこないんです。
厚木 私も声優になる前から「プリティー」シリーズが大好きだったし、しかも私たちが『プリ☆チャン』のキャストとオープニングテーマを担当するアーティストに採用されたって聞かされたのが実は移動の新幹線の中で……(笑)。
林 それバラしていいの?って!!(笑)
──確かに「ビッグタイトルのキャストに決まりました」という報告はプロダクションや制作会社の会議室で受けそうなものですよね(笑)。
厚木 なのに新幹線の中で聞かされて(笑)。そういう意味でも出合いから衝撃的な作品だったし、しかも10年続いているシリーズの中で、一番長く同じタイトルのまま放送されているのが『プリ☆チャン』な上に、歴代のタイトルの中でも同じアーティストがオープニングを担当し続けるということは、これまでのシリーズではなかったことなので。それはすごく光栄なことだし、3年間変わることなくちゃんとできたことには感謝しかないですね。
森嶋 実際、3年間って長いじゃないですか? 私には今子育てをしている友だちがいるんですけど、『プリ☆チャン』が始まったときには赤ちゃんだったその子も、3年経った今なら、観てもらえれば内容がわかる年齢に育ってるんですよね。だからこのあいだ、私が声を務めるキャラクター(紫藤める)がメイン的な立場になるエピソードがあったんですけど……。
──いわゆる「お当番回」ですね。
森嶋 だからその子とお母さんに「絶対に観てね」って伝えたら、本当に親子そろって観てくれたらしくて。曲についてはいつもどおり全力で歌ったつもりなんですけど、そういう話を聞くと、3年ってそういう月日なんだよな、と本当に感慨深くなっちゃうんですよね。
──今のみなさんのお話を聞いてからあらためて歌詞を眺めてみると、すごく示唆的ですよね。誰かと誰かがなにかを媒介につながる歌だから。
林 『プリ☆チャン』自体が「「つながるひろがるフォロワーの輪」をテーマにした作品なんですけど……。
──次回予告で毎回、そうコールしてますね。
林 はい。ただ、確かに2コーラス目の頭の歌詞〈はなれていたって感じるエールは〉なんかは今の私たちとランナーさん、それから『プリ☆チャン』ファンとの関係、そして今の時代にもすごく通じるところがあるな、と思っています。
厚木 確かに。これまでの楽曲に出てきたフレーズが歌詞に散りばめられていたり、これまでの3年間、私が歩んできた歴史が詰まっているな、と思います。だからすごく明るい曲なのに、私たちにとってはすごくエモい。ランナーさんや『プリ☆チャン』ファンの方にもそのエモさを感じてもらえるとうれしいですね。
森嶋 作品に関連する言葉がたくさん見つかるもんね。あと、松井(洋平・TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND)さんの歌詞には新しくて、しかも「好きだな」って思える表現もたくさんあって。たとえば2コーラス目のサビの〈眩しい花みたいに〉なんて「こういう表現があったか」って驚いて。本来なら日本語としてこういう表現ってあり得ないじゃないですか。
──実際の花は発光しないですからね。
森嶋 でも花が眩しく見える瞬間って確かにあるから、そういう表現の魅力も感じながら聴いていただきたいですね。
”ランガの『プリ☆チャン』楽曲”のすごさとは?
──今、森嶋さんが言っていたとおり、ランガの『プリ☆チャン』楽曲ってイマドキのアニソンの中ではかなり珍しいと思うんですよ。
森嶋 珍しい?
──今作「ドリーミング☆チャンネル!」にはモロに〈プリ☆チャン〉というコーラスが入るし、『プリ☆チャン』ソング第1弾の「キラッとスタート」もタイトルからして『キラッとプリ☆チャン』に引っかけているし。
一同 なるほどー。
──『それいけ!アンパンマン』のテーマソングは「アンパンマンのマーチ」なんだけど、最近のアニメ……たとえば『鬼滅の刃』のテーマ曲は「紅蓮華」ですよね? 最近のアニソンって、アニメとリンクさせつつも楽曲そのものも独立した存在として成立するしくみになっている気がするんですけど、ランガの『プリ☆チャン』ソングは「アンパンマンのマーチ」的な作りになっている。
林 それが私たちにとってはうれしいことですから。もちろんいろんな世代の方に『プリ☆チャン』を観ていただきたいんですけど、やっぱり一番の視聴者は小さい子たちなので。その子たちが一緒に歌ってくれたらいいなと思っているんです。実際『プリ☆チャン』関連のイベントでオープニング曲を歌うと、観に来てくれた子たちが一緒に歌ってくれるんです。それは本当にありがたいし、うれしいですから。
厚木 それにこれまでの「プリティー」シリーズのテーマソングにもタイトルが入る曲が多かったですし。
──確かに『プリパラ』のメインキャストを張っていたi☆Risも「Realize」で〈つかみ取ろうプリパラ〉と歌ったりと、アニメに密着した楽曲を発表してますね。
厚木 だからそれが当たり前のことというか。アニメを観ている世代の子たちにも感情や言葉が伝わりやすいように意識して歌っていますし、その「『プリ☆チャン』の歌であること」を指摘していただけるとうれしいですね(笑)。
森嶋 それに私たち自身も、子ども向けアニメの主題歌だからまっすぐわかりやすい言葉を伝えられたらいいな、と思っているので。歌詞に『プリ☆チャン』というフレーズやアニメの関連ワードが入っているのは大歓迎っていう感じなんです。
──ただ、ランガのファンは別に『プリ☆チャン』視聴者だけではありません。
林 私たちが出演したり、テーマソングを担当したりした別のアニメをきっかけに知ってくださった方や、フェスやイベントで私たちを知った方たちもいますね。
──だから「ランガの『プリ☆チャン』楽曲」ってすごいんですよ。モロに〈プリ☆チャン〉って歌っているのに、『プリ☆チャン』というアニメを知らないランナーにも訴求している。
厚木 それは作詞家さんが私たちにもすごく寄り添ってくれているからなんだと思います。たとえば「never-ending!!」という曲には〈どこまでも走れ 止まっちゃいられない〉とか、『プリ☆チャン』らしい上に、私たち自身にも心当たりのある歌詞を書いてくださっているので。だからランガの曲として聴いても違和感がないし、『プリ☆チャン』のオープニングとして聴いてもしっくりくるものになってるんじゃないかな、と思ってます。
森嶋 それに曲をいただいてからレコーディングまでに、おのおの「私ならどう歌うか」という明確なビジョンを持っているし、それを録る前に照らし合わせたりもするので、ちゃんと私たちらしくもあるんでしょうね。
──「ドリーミング☆チャンネル!」だったらどんなプランを立てました?
森嶋 『プリ☆チャン』の主題歌でありつつも、みんなの応援ソングになったらいいな、と思っていました。サビは楽曲のノリに合わせて元気に歌えばいいんだけど、2コーラス目のはじめあたりはアレンジ自体はかなり落ち着いた雰囲気になるんだけど、私の歌声はそこまで落ち着きすぎないように。言っても応援ソングなんで、アレンジに反してちょっとアゲめにいこう、とか、そういう感情の起伏についてはかなり意識しました。
林 それにさっき森嶋が言っていたとおり「『プリ☆チャン』のテーマソングであって、ランガの曲でもある」っていう歌を歌うのは私たちとしてはごく自然なことというか。すごく近いところにi☆RisやWUG(Wake Up, Girls!)といった先輩方がいらっしゃったので。
──『プリパラ』におけるi☆Risはもちろん、WUGなんてグループ名がアニメのタイトルそのものですもんね。
林 だけどちゃんとWUGという声優ユニットとしてちゃんと輝いていたし、そういう方々の背中を見て育った面もあるので、『プリ☆チャン』らしさとランガらしさの両立については、あまり違和感はないんです。
──その「『プリ☆チャン』らしさ」を背負うことへのプレッシャーは?
一同 プレッシャー?
──おっしゃるとおり『プリ☆チャン』のメインターゲットは小さな子たち。つまり、そのメインキャストとオープニングテーマのボーカリストを務めるみなさんは、その子たちの憧れのお姉さんなわけですよね?
林 私自身「プリティー」シリーズに憧れてこの世界に入ったこともあるので、その期待が重荷になるというよりも、先輩方と同じような存在になれたことがうれしかったです。実際、小さい子から「『プリ☆チャン』を観ています」っていうお手紙をいただくと、それだけで励みになるというか、すごく私の糧になりますから。
森嶋 子どもって思いをまっすぐぶつけてくれるから、みんなの前で歌っているのは楽しいんですよ。イベントで子どもたちの前に出て行って、私たちの曲に乗ってピョンピョン跳ねてくれているのを観ると、すごく元気をもらえますし。私たちが『プリ☆チャン』の曲をみんなに届けているつもりだったんですけど、私たち自身、受け取るものが大きいから『プリ☆チャン』には本当に感謝しています。
厚木 もともとその子たちと同じ立場……憧れの目でステージに立つ声優さんやアニソンアーティストさんやアイドルさんを観ていた私が、そのステージに立つ立場になれたことは、いい意味で責任感を与えてくれますし。「行動してみたら夢は叶うかもよ」という素敵で前向きなメッセージを投げかけられる存在になれたことはすごくうれしいことなんです。
年齢もバラバラの3人。信頼関係を築けた理由とは?
──あとレコーディングっていかがでした?
林 「いかが」?
──というのも、i☆RisしかりWUGしかり、avex picturesというかDIVE II entertainment所属の声優ユニットの特徴だと思うんですけど、専業のボーカルグループではないのに当たり前のように3声でハモったり、主旋律を歌うメンバーのうしろで、ほかのメンバーがオブリガード的な裏メロを歌ったりするじゃないですか。だから、毎度、音源を聴くたびに「スゲーなー」と思っていて。
一同 あはははは(笑)。
林 レコーディングスタッフが『プリ☆チャン』のサントラも手がけている方だから、いろいろなことにチャレンジできるんだと思います。チーム感がある上に、みなさん『プリ☆チャン』という作品のことをちゃんと理解しているから「ここはもっと元気に歌ったほうがアニメっぽいよね」みたいな話をしつつ、ボーカルのスタイルを決められる。だからレコーディングが大変だった印象はまったくないです。
厚木 当然、私たち自身も『プリ☆チャン』という作品がすごく好きですし。その自分の好きなものに情熱をぶつけるのってすごく楽しいことじゃないですか。だから大変だった、キツかったというイメージはなかったです。ただ、これまでの3年間、『プリ☆チャン』のオープニングテーマで私が歌い出しを担当することはなかったんです。
──でも今回〈はじめて発信するようなドキドキ〉とキックしているのは厚木さんですよね?
厚木 だから歌い出しの責任感ってすごいんだなって(笑)。納得いくまで何度も何度も録り直しました。
森嶋 でも本当にプレッシャーはなかったというか、声優ユニットから声を使うことにかんしては腕の見せどころだと思ってました。今回の曲の中にはガヤというか、〈いいね☆〉みたいな掛け声が入るところがちょいちょいありまして……。
──はい。主旋律やコーラスを歌う3人以外の、全然知らない人のようなんだけど、実は3人の声が入ってます(笑)。
森嶋 そういうテイクで「ここは腕の見せどころ?」と思いながら、全然別の人格として歌うのもすごく楽しかったです(笑)。
──そしてカップリング曲は「無限大ランナー」。タイトルからして、ランガとファンのこれからを祝福する1曲です。
林 確かに「ドリーミング☆チャンネル」が『プリ☆チャン』を締めくくる楽曲なら、「無限大ランナー」はこれからのこと、スタートを予感させる楽曲。アニメ本編とは関係ない曲なんですけど、続けて聴いていただけるとエモさを感じてもらえる曲だと思っています。
厚木 原点回帰という意味でも「ドリーミング☆チャンネル!」と似ていますし。私たちが最初に配信リリースした「カケル×カケル」(2018年)っていう曲もバンドサウンドだったんですけど、ここに来てまたパワーアップしたというか。さらに激しいバンドサウンドになった。私たちの楽曲はグループ名もあって、「疾走感」がひとつのキーワードになっているんですけど、本当に疾走感にあふれている。すごくカロリーが高いし、熱量のある曲なんだけど、サビは春風のよう。気持ちよく爽やかになれるから、熱いんだけどどこか爽やかっていう私たちが目指すところが色濃く反映された曲になった気がします。
森嶋 だから最初に聴いたときから「ライブでどう表現しようかな?」っていろいろな想像が湧いて面白いんですよね。セットリストの最初のほうに入れ込めば、みんなのボルテージを上げるエンジンになりそうだし、逆に最後のほうに置けば、みんな体力はないけど盛り上がっちゃおうぜ! という曲にもなるし。
──確かに楽器隊の手数がハンパないし、ライブでやったら盛り上がりますよね。ところで「特技:ドラム」の方は、このアレンジをどう聴きました?
林 いやもう「スゴいなあ」っていうのと同時に「叩いたら楽しそうだな」って(笑)。もともとこういう青春パンクっぽいテイストは大好きだし、突然リズムが裏打ちになったりすることや、サビだけアニソンっぽくなるのもキてるな、って思いました。
──確かに青春パンクを基調にしながらも、落ちサビはラップになっていたり、キてますよね(笑)。
厚木 でも、だからこそライブでランナーさんと盛り上がっている状況が思い浮かぶくらい入り込んで楽しく歌わせてもらいました。
──シングル「ドリーミング☆チャンネル!」を聴いていてもそうだし、今お話を聞いていてもそうなんですけど、みなさん、ちゃんと楽曲に対するイメージを共有できている。本当にいいパートナーシップを築いてますよね。デビューしてから……。
森嶋 4年ですね。
──そのたったの4年で、ボーカルグループとして髙い完成度を誇り、ちゃんとお互いを尊重し合える関係を作れている。
森嶋 みんな歌って踊るのが嫌いじゃないからできるんですかね?
林 確かに好きだね。
──でも、ぼくだって歌うのは嫌いじゃないけど、ドヘタくそですよ。
一同 あはははは(笑)。
──だから上手いのには上手いなりの理由があると思うんです。
林 でも私たちも最初はボロボロでしたよ。
森嶋 特に私のダンスがボロボロだった……(笑)。
林 私と厚木はダンスの経験があったんですけど、森嶋はデビューまでダンスの経験がなかったので。
森嶋 でも苦手意識はなくて。覚えるのが遅いなりに楽しくやれていました。昔から歌って踊るアイドルが好きだったので、それと似たことをするのは全然苦じゃなかったですから。逆にストレス発散になったくらい(笑)。それを4年継続した結果、今の私になれたんだと思います。
厚木 私は逆にクラシックバレエはやっていたんですけど、歌はまったくトレーニングしていなかったので、最初は「どうしよう?」ってなりました。
──どう解決しました?
厚木 メンバーとランナーさんたちのおかげですね。メンバーは歌えない私をステージ上で支えてくれたし、そのステージに上がるとランナーさんたちは私の成長を見届けてくれた上に、「ここがよかったよ」「よくなったね」と言葉をかけてくれるので。最初は自分のためにがんばりたいからがんばっていただけなんですけど、いつしかメンバーやランナーさんの期待に応えられるようになりたい、って思えるようになったことが力になったんだと思います。
──3人とも年齢はバラバラ。デビューのきっかけもバラバラながら、なんでそんな信頼関係を築けるんでしょう?
林 やっぱり4年の時間のおかげというか。それに最初は2人と年齢が離れいていることもあって「いろいろ言われたりするのかな?」って思ってたんですけど、2人とも優しかったんですよ(笑)。それも長続きするポイントなのかな、と思っています。
厚木 いや、逆に最年少の林が一番しっかりしてますから。だから私たち年長組はすごくやりやすいんです(笑)。
森嶋 いい感じでもたれかからせてもらってます(笑)。あと3人ともユニットとしてもっと大きくなりたいという気持ちはデビューから今まで、ずっと共通して持っているので。まだまだランガで大きなステージに上がりたい、いろんな場所にツアーで回りたい。そういう思いはひとつだから、4年間続けてこられたんでしょうね。
「ドリーミング☆チャンネル!」
2021.05.19 ON SALE
[Blu-ray+CD] EYCA-13350/B 6,380円(税込)
[Blu-ray+CD] EYCA-13351/B 2,530円(税込)
[CD] EYCA-13352 1,320円(税込)
5月19日(水)20:00~
「ドリーミング☆チャンネル!」リリース記念特番 YouTube配信決定!!
「ドリーミング☆チャンネル!」リリース日にYouTubeでの生配信を実施させていただきます。
お知らせもございますので是非ご視聴くださいね♪
【Run Girls, Run!公式チャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCIqyFzDuFim0B_UaKROeGqw?view_as=subscriber
【Run Girls, Run!オフィシャルブログ】
https://ameblo.jp/rungirlsrun/
【Run Girls, Run!Twitter】
https://twitter.com/rgr_official_
【Run Girls, Run!オフィシャルサイト】
https://rungirlsrun.jp/
Run Girls, Run!は2017年のアニメ『Wake Up, Girls!新章』の新キャストにして劇中歌のボーカリストとして結成された3人組の声優ユニット。その後、2018年からはアニメ『キラッとプリ☆チャン』のメインキャストを務め、また常にこのアニメのオープニングテーマを歌い続けてきた。
今回リリースされるシングルの表題曲も『キラッとプリ☆チャン』のオープニングテーマに採用されている。そしてそのサウンドデザインは、メンバーの林鼓子曰く「原点回帰的」。はじめてこのアニメに提供した楽曲「キラッとプリ☆チャン」を思わせる、打ち込みをベースにした踊れてかわいいギターロックに仕上がっている。
Run Girls, Run!はなぜ今、原点回帰するのか? そして激動の新型コロナ禍をどう暮らしているのか。林、森嶋優花、厚木那奈美の3人のその胸の内を探った。
コロナ禍で新たに見つけたこととは……
──いわゆる新型コロナ禍の中、生活様式って変わったりしました?
林鼓子(以下、林) もともと映画が好きなこともあって、よりたくさんの作品を観るようになったし、今までは観て終わりだったんですけど、今は1作品ごとにちゃんと感想であったり「役者さんのこのお芝居がよかった」という記録を付けるようになりました。
──その去年から今年にかけて行われている“林映画祭”の中でも、特に優秀だった作品は?
林 えー!? なんだろう?(笑)。外画だと『ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語』がすごく印象に残ってますね。去年の夏ごろ、久しぶりに劇場で観ることができた作品だっていう体験としての意味でもそうですし、あと子どものころから『若草物語』がすごく好きなので。しかも『若草物語』って女性の自立のお話だから今の時代に観てもすごく刺さるものがあったんです。
──新しい発見もあった?
林 原作を読んでいたころは四姉妹の末っ子のエイミー(・マーチ)だすごく嫌いだったんです。同じ末っ子で同じようにワガママだった私を見せられてるようだから(笑)。でも18歳の今、映画で観直してみたら、エイミーがすごく自立していて芯の強い女性に映って。それもすごく印象的でした。あっ、あと邦画では『AKIRA』が気になりました。
──2021年の今ですか?
林 確かにもう30年くらい前の作品(1988年公開)なんですけど、だからこそスゴいなと思っていて。あの映像って全部手描きのはずなのに、本当に細かいし、カッコいいし、美しいし。その後、いろんな映像作品でオマージュされたり、パロディのネタにされたりする理由がわかりました。
──森嶋さんは新型コロナ禍、なにか始めました?
森嶋優花(以下、森嶋) 今、林の話を聞きながら「私はなにやってたかな?」って考えてたんですけど、料理をするようになりました。
──もともとお料理は?
森嶋 まったくといっていいほどしていなかったです。だから自粛期間や新型コロナ禍の中で始めたことと言えば料理なんです。ただ、まだ始めたばかりなので誰かに振る舞うレベルに達している自信はないです(笑)。
林 クッキーの写真をSNSに上げてるのは見たことあるけど、そういえば食べたことない!(笑) ほかになにを作ってるのかメッチャ気になるんだけど。
森嶋 やっぱりデザート的なもの? サーターアンダギーとか。
──「料理を始めました」と聞いた瞬間は、ごはんを炊いて、味噌汁を作って、魚を焼いて、みたいな話だと思ってたんですけど……。
厚木那奈美(以下、厚木) すごい変化球ですよね(笑)。
森嶋 薄力粉とベーキングパウダーをひたすらに油で揚げていただけなんだけど(笑)、個人的には充実してましたね。
──そして厚木さんはなにか新しいチャレンジは?
厚木 私はお料理が好きだし「おうちにいてできることって言ったら料理だな」とも思ったので、自粛期間中はいろんなものを作っていたし、その美味しいものを作って食べるのが毎日の楽しみになっていました。……あっ、でも自粛期間っておうちにいなきゃいけないからあんまり動かないじゃないですか?
──はい。
厚木 だから「あんまりカロリーの高いものはさすがにヤバいな」と思って。友だちに「オートミールはダイエットにいい」と聞いたので……。
──森嶋さんがただひたすらに揚げ物をしていた同時期、厚木さんは……。
厚木 ひたすらにオートミールのアレンジレシピを開発してました(笑)。
──“The カロリー”みたいな料理をしていた森嶋さんとは対照的ですね(笑)。
森嶋 確かに(笑)。
林 でも、いいなあ。私もオートミールはけっこう食べるんだけど、どうしてもアレンジのパターンが決まっちゃうから飽きるんだよね。
厚木 グラタンやお好み焼きやリゾットやハンバーグにしてみることもできるし、実はオートミールは無限の可能性を秘めてるんだよ(笑)。
──一方、お仕事の上で新型コロナ禍ゆえの発見ってありました?
森嶋 ユニットとしての活動で言うと、YouTubeチャンネルを使って動画配信をしたり、なかなか会えなくなったランナーさん(Run Girls, Run!ファンの総称)と、それでもつながれるような場を設けるようにしていました。
林 あとはラジオ番組の収録が「それぞれ自宅にいてもらってリモートで」ということになったのにビックリしたりとか……。
──3者間で電話している感じ?
林 そうですそうです。それがそのままオンエアされると聞いたので「えっ、どんな感じ!?」ってビックリしたし、実際にやってみたら対面と違ってタイムラグがあるから、なかなか話が進まなかったりもして。そういう経験がトークを磨いてくれた気もしています。
厚木 そういう意味では「今、みんなにできることはないか?」を考えることができる有意義な時間でもあったのかな、とも思いますし。それと最近はやっぱり配信系のライブイベントが増えてきて、そこでも勉強することは多いですね。私たちは今まで、あまりカメラの前でライブをするという経験がなかったので。
──やっぱり客前で歌うのとカメラ前だと心持ちはもちろん、パフォーマンスのしかたも変わる?
森嶋 有観客のライブの場合、お客さんの反応が1回ごとに違うから2度と同じ時間は共有できないわけじゃないですか。ツアーなんかを回っていて、こちらが前の会場と同じアクションをしても、全然違うリアクションがあったりするんですけど……。
──映像の場合は、中継・録画された1回のパフォーマンスを全国・全世界の人が観ることになりますもんね。
一同 そうなんですよ!
林 しかも歌を届ける相手がそこにいないから「どこに向かって歌えばいいんだろう?」ってすごく考えました。「カメラを見ればいいんじゃないの?」と思われるかもしれないけど、カメラもカメラマンさんも私たちのパフォーマンスにリアクションはしてくれないので(笑)。お客さんにはどう映っているのかわからないからちょっと不安でもありました。
厚木 今、どのカメラで撮られているのかは、そのカメラの上の赤いランプが光るからわかるんですけど、どのくらいの距離で撮られているのかわからなかったりもするので。自分では「今、膝上くらいで抜かれてるのかな?」と思って歌っていたシーンをアーカイブで観てみたら、すごいアップになっていたりして(笑)。「ヤバい! 顔を保たなきゃ!」って反省したこともあります。
林 アーカイブを観てみると目線も気になるんですよね。普段のライブだと、私たちはある意味どこを見ていても自由というか。上手にいても下手のお客さんに視線を送ってもいいし、メンバーを見ていてもいいんですけど、カメラで抜かれていると、目線が外れていることになんか違和感に覚えるんです。「私はなんでこんなにキョロキョロしてるんだろう」って。
──とはいえ、もう何度か配信ライブは経験なさっている。さすがに慣れました?
森嶋 確かに配信ライブに何回か出させていただいた経験は大きかったです。やっぱり数を重ねないとカメラ前での振る舞い方なんかの成長速度が違ってくるはずなので。そういう意味では配信ライブがたくさんあってよかったな、って思ってます。
林 先輩方と競演するイベントもあったし、あとはアイドルさんとのライブ……『TIF』(『TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020』)もありましたし。そういうところでほかの方々のパフォーマンスやカメラの使い方を勉強させてもらったのも、いい経験になりました。
厚木 それに、いろんな方が配信ライブをなさっていたじゃないですか。そういうのも積極的に観るようにしていましたし。
林 うん。ステージに上がれない時間ができたからこそ「あっ、この人、配信ライブをやるんだ」「観てみようかな」って思える機会は増えたし、会場に行かなくても観られるありがたみも感じました。「この人のライブ、1回お邪魔したかったんだよな」というライブもたくさん観られましたし。
「ドリーミング☆チャンネル!」は原点回帰の一曲!
──ただ、去年からのみなさんの活動を振り返ってみると、歩みを止めてはいない。その配信ライブやラジオやYouTubeもそうですし、去年の5月に1stオリジナルアルバム『Run Girls, World!』を発表しているし、12月にはシングル「ルミナンスプリンセス」もリリースしている。
林 ありがたいことに、確かに止まっている時間はなかった印象はありますね。
──さらに「ルミナンスプリンセス」から5カ月後となる、5月19日には「ドリーミング☆チャンネル!」を発売します。
一同 はい。
──そして表題曲はみなさんも出演しているアニメ『キラッとプリ☆チャン』(『プリ☆チャン』)のオープニングテーマ。今作で『プリ☆チャン』のオープニングテーマを担当するのは……。
林 8回目ですね。
──そしてその8回のうちに、“ランガの歌う『プリ☆チャン』楽曲”ってある種ブランドになったというか。UNISON SQUARE GARDENの田淵智也さんがベースを弾いている「キラリスト・ジュエリスト」(2019年発表)なんかが象徴的。軽快で明るくてかわいいギターロックというイメージがあったんですけど……。
林 今回は最初にオープニングを担当させてもらった曲「キラッとスタート」(2018年発表)に近いな、と思っています。
──そうなんですよね。もちろんギターがシグネチャサウンドにはなっているんだけど、打ち込みでグルーヴを作っているところが、今のランガによる『プリ☆チャン』サウンドととは違うな、と思いました。
林 このタイミングで集大成というか、原点回帰をしたかったんです。
──なぜ今、原点回帰を?
森嶋 実はそろそろ『プリ☆チャン』が最終回を迎えることになっていて……。だからこそ、作家さんたちやレコーディングスタッフさんたちも、アニメが放送されていた3年間の集大成として「キラッとスタート」的なサウンドに戻って、ひと区切り付けようとしたんだと思います。
──みなさん、もともとは2017年放送の『Wake Up, Girls!新章』由来で結成されたグループではあるものの、2018年以降、ずっとキャストとして、そしてオープニングテーマのボーカリストとして『プリ☆チャン』に携わってきたわけですよね。
一同 そうですね。
──しかも『プリ☆チャン』以前に放送されていた『プリティーリズム』や『プリパラ』から数えるともう……。
厚木 「プリティー」シリーズは10年になりますね。
──プリ☆チャンが終盤を迎えるにあたって思うことってやっぱりたくさんあります?
林 それが実はまったく実感がなくて(笑)。私が『プリ☆チャン』で初めて桃山みらい役を担当させてもらったのは中学3年生……放送が始まったときには高校生になっていたんですけど、アフレコは中3のときに始まっていたのに、今やついに高校も卒業してしまっていて。本当に『プリ☆チャン』にすべてを捧げた高校生活だったな、という感じなんです。しかも私自身、小さかったころ『プリティーリズム』や『プリパラ』を観て育った世代なので。私の人生、ほぼほぼ「プリティー」シリーズで占められているからこそ、それが終わるっていうことがあんまりピンっとこないんです。
厚木 私も声優になる前から「プリティー」シリーズが大好きだったし、しかも私たちが『プリ☆チャン』のキャストとオープニングテーマを担当するアーティストに採用されたって聞かされたのが実は移動の新幹線の中で……(笑)。
林 それバラしていいの?って!!(笑)
──確かに「ビッグタイトルのキャストに決まりました」という報告はプロダクションや制作会社の会議室で受けそうなものですよね(笑)。
厚木 なのに新幹線の中で聞かされて(笑)。そういう意味でも出合いから衝撃的な作品だったし、しかも10年続いているシリーズの中で、一番長く同じタイトルのまま放送されているのが『プリ☆チャン』な上に、歴代のタイトルの中でも同じアーティストがオープニングを担当し続けるということは、これまでのシリーズではなかったことなので。それはすごく光栄なことだし、3年間変わることなくちゃんとできたことには感謝しかないですね。
森嶋 実際、3年間って長いじゃないですか? 私には今子育てをしている友だちがいるんですけど、『プリ☆チャン』が始まったときには赤ちゃんだったその子も、3年経った今なら、観てもらえれば内容がわかる年齢に育ってるんですよね。だからこのあいだ、私が声を務めるキャラクター(紫藤める)がメイン的な立場になるエピソードがあったんですけど……。
──いわゆる「お当番回」ですね。
森嶋 だからその子とお母さんに「絶対に観てね」って伝えたら、本当に親子そろって観てくれたらしくて。曲についてはいつもどおり全力で歌ったつもりなんですけど、そういう話を聞くと、3年ってそういう月日なんだよな、と本当に感慨深くなっちゃうんですよね。
──今のみなさんのお話を聞いてからあらためて歌詞を眺めてみると、すごく示唆的ですよね。誰かと誰かがなにかを媒介につながる歌だから。
林 『プリ☆チャン』自体が「「つながるひろがるフォロワーの輪」をテーマにした作品なんですけど……。
──次回予告で毎回、そうコールしてますね。
林 はい。ただ、確かに2コーラス目の頭の歌詞〈はなれていたって感じるエールは〉なんかは今の私たちとランナーさん、それから『プリ☆チャン』ファンとの関係、そして今の時代にもすごく通じるところがあるな、と思っています。
厚木 確かに。これまでの楽曲に出てきたフレーズが歌詞に散りばめられていたり、これまでの3年間、私が歩んできた歴史が詰まっているな、と思います。だからすごく明るい曲なのに、私たちにとってはすごくエモい。ランナーさんや『プリ☆チャン』ファンの方にもそのエモさを感じてもらえるとうれしいですね。
森嶋 作品に関連する言葉がたくさん見つかるもんね。あと、松井(洋平・TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND)さんの歌詞には新しくて、しかも「好きだな」って思える表現もたくさんあって。たとえば2コーラス目のサビの〈眩しい花みたいに〉なんて「こういう表現があったか」って驚いて。本来なら日本語としてこういう表現ってあり得ないじゃないですか。
──実際の花は発光しないですからね。
森嶋 でも花が眩しく見える瞬間って確かにあるから、そういう表現の魅力も感じながら聴いていただきたいですね。
”ランガの『プリ☆チャン』楽曲”のすごさとは?
──今、森嶋さんが言っていたとおり、ランガの『プリ☆チャン』楽曲ってイマドキのアニソンの中ではかなり珍しいと思うんですよ。
森嶋 珍しい?
──今作「ドリーミング☆チャンネル!」にはモロに〈プリ☆チャン〉というコーラスが入るし、『プリ☆チャン』ソング第1弾の「キラッとスタート」もタイトルからして『キラッとプリ☆チャン』に引っかけているし。
一同 なるほどー。
──『それいけ!アンパンマン』のテーマソングは「アンパンマンのマーチ」なんだけど、最近のアニメ……たとえば『鬼滅の刃』のテーマ曲は「紅蓮華」ですよね? 最近のアニソンって、アニメとリンクさせつつも楽曲そのものも独立した存在として成立するしくみになっている気がするんですけど、ランガの『プリ☆チャン』ソングは「アンパンマンのマーチ」的な作りになっている。
林 それが私たちにとってはうれしいことですから。もちろんいろんな世代の方に『プリ☆チャン』を観ていただきたいんですけど、やっぱり一番の視聴者は小さい子たちなので。その子たちが一緒に歌ってくれたらいいなと思っているんです。実際『プリ☆チャン』関連のイベントでオープニング曲を歌うと、観に来てくれた子たちが一緒に歌ってくれるんです。それは本当にありがたいし、うれしいですから。
厚木 それにこれまでの「プリティー」シリーズのテーマソングにもタイトルが入る曲が多かったですし。
──確かに『プリパラ』のメインキャストを張っていたi☆Risも「Realize」で〈つかみ取ろうプリパラ〉と歌ったりと、アニメに密着した楽曲を発表してますね。
厚木 だからそれが当たり前のことというか。アニメを観ている世代の子たちにも感情や言葉が伝わりやすいように意識して歌っていますし、その「『プリ☆チャン』の歌であること」を指摘していただけるとうれしいですね(笑)。
森嶋 それに私たち自身も、子ども向けアニメの主題歌だからまっすぐわかりやすい言葉を伝えられたらいいな、と思っているので。歌詞に『プリ☆チャン』というフレーズやアニメの関連ワードが入っているのは大歓迎っていう感じなんです。
──ただ、ランガのファンは別に『プリ☆チャン』視聴者だけではありません。
林 私たちが出演したり、テーマソングを担当したりした別のアニメをきっかけに知ってくださった方や、フェスやイベントで私たちを知った方たちもいますね。
──だから「ランガの『プリ☆チャン』楽曲」ってすごいんですよ。モロに〈プリ☆チャン〉って歌っているのに、『プリ☆チャン』というアニメを知らないランナーにも訴求している。
厚木 それは作詞家さんが私たちにもすごく寄り添ってくれているからなんだと思います。たとえば「never-ending!!」という曲には〈どこまでも走れ 止まっちゃいられない〉とか、『プリ☆チャン』らしい上に、私たち自身にも心当たりのある歌詞を書いてくださっているので。だからランガの曲として聴いても違和感がないし、『プリ☆チャン』のオープニングとして聴いてもしっくりくるものになってるんじゃないかな、と思ってます。
森嶋 それに曲をいただいてからレコーディングまでに、おのおの「私ならどう歌うか」という明確なビジョンを持っているし、それを録る前に照らし合わせたりもするので、ちゃんと私たちらしくもあるんでしょうね。
──「ドリーミング☆チャンネル!」だったらどんなプランを立てました?
森嶋 『プリ☆チャン』の主題歌でありつつも、みんなの応援ソングになったらいいな、と思っていました。サビは楽曲のノリに合わせて元気に歌えばいいんだけど、2コーラス目のはじめあたりはアレンジ自体はかなり落ち着いた雰囲気になるんだけど、私の歌声はそこまで落ち着きすぎないように。言っても応援ソングなんで、アレンジに反してちょっとアゲめにいこう、とか、そういう感情の起伏についてはかなり意識しました。
林 それにさっき森嶋が言っていたとおり「『プリ☆チャン』のテーマソングであって、ランガの曲でもある」っていう歌を歌うのは私たちとしてはごく自然なことというか。すごく近いところにi☆RisやWUG(Wake Up, Girls!)といった先輩方がいらっしゃったので。
──『プリパラ』におけるi☆Risはもちろん、WUGなんてグループ名がアニメのタイトルそのものですもんね。
林 だけどちゃんとWUGという声優ユニットとしてちゃんと輝いていたし、そういう方々の背中を見て育った面もあるので、『プリ☆チャン』らしさとランガらしさの両立については、あまり違和感はないんです。
──その「『プリ☆チャン』らしさ」を背負うことへのプレッシャーは?
一同 プレッシャー?
──おっしゃるとおり『プリ☆チャン』のメインターゲットは小さな子たち。つまり、そのメインキャストとオープニングテーマのボーカリストを務めるみなさんは、その子たちの憧れのお姉さんなわけですよね?
林 私自身「プリティー」シリーズに憧れてこの世界に入ったこともあるので、その期待が重荷になるというよりも、先輩方と同じような存在になれたことがうれしかったです。実際、小さい子から「『プリ☆チャン』を観ています」っていうお手紙をいただくと、それだけで励みになるというか、すごく私の糧になりますから。
森嶋 子どもって思いをまっすぐぶつけてくれるから、みんなの前で歌っているのは楽しいんですよ。イベントで子どもたちの前に出て行って、私たちの曲に乗ってピョンピョン跳ねてくれているのを観ると、すごく元気をもらえますし。私たちが『プリ☆チャン』の曲をみんなに届けているつもりだったんですけど、私たち自身、受け取るものが大きいから『プリ☆チャン』には本当に感謝しています。
厚木 もともとその子たちと同じ立場……憧れの目でステージに立つ声優さんやアニソンアーティストさんやアイドルさんを観ていた私が、そのステージに立つ立場になれたことは、いい意味で責任感を与えてくれますし。「行動してみたら夢は叶うかもよ」という素敵で前向きなメッセージを投げかけられる存在になれたことはすごくうれしいことなんです。
年齢もバラバラの3人。信頼関係を築けた理由とは?
──あとレコーディングっていかがでした?
林 「いかが」?
──というのも、i☆RisしかりWUGしかり、avex picturesというかDIVE II entertainment所属の声優ユニットの特徴だと思うんですけど、専業のボーカルグループではないのに当たり前のように3声でハモったり、主旋律を歌うメンバーのうしろで、ほかのメンバーがオブリガード的な裏メロを歌ったりするじゃないですか。だから、毎度、音源を聴くたびに「スゲーなー」と思っていて。
一同 あはははは(笑)。
林 レコーディングスタッフが『プリ☆チャン』のサントラも手がけている方だから、いろいろなことにチャレンジできるんだと思います。チーム感がある上に、みなさん『プリ☆チャン』という作品のことをちゃんと理解しているから「ここはもっと元気に歌ったほうがアニメっぽいよね」みたいな話をしつつ、ボーカルのスタイルを決められる。だからレコーディングが大変だった印象はまったくないです。
厚木 当然、私たち自身も『プリ☆チャン』という作品がすごく好きですし。その自分の好きなものに情熱をぶつけるのってすごく楽しいことじゃないですか。だから大変だった、キツかったというイメージはなかったです。ただ、これまでの3年間、『プリ☆チャン』のオープニングテーマで私が歌い出しを担当することはなかったんです。
──でも今回〈はじめて発信するようなドキドキ〉とキックしているのは厚木さんですよね?
厚木 だから歌い出しの責任感ってすごいんだなって(笑)。納得いくまで何度も何度も録り直しました。
森嶋 でも本当にプレッシャーはなかったというか、声優ユニットから声を使うことにかんしては腕の見せどころだと思ってました。今回の曲の中にはガヤというか、〈いいね☆〉みたいな掛け声が入るところがちょいちょいありまして……。
──はい。主旋律やコーラスを歌う3人以外の、全然知らない人のようなんだけど、実は3人の声が入ってます(笑)。
森嶋 そういうテイクで「ここは腕の見せどころ?」と思いながら、全然別の人格として歌うのもすごく楽しかったです(笑)。
──そしてカップリング曲は「無限大ランナー」。タイトルからして、ランガとファンのこれからを祝福する1曲です。
林 確かに「ドリーミング☆チャンネル」が『プリ☆チャン』を締めくくる楽曲なら、「無限大ランナー」はこれからのこと、スタートを予感させる楽曲。アニメ本編とは関係ない曲なんですけど、続けて聴いていただけるとエモさを感じてもらえる曲だと思っています。
厚木 原点回帰という意味でも「ドリーミング☆チャンネル!」と似ていますし。私たちが最初に配信リリースした「カケル×カケル」(2018年)っていう曲もバンドサウンドだったんですけど、ここに来てまたパワーアップしたというか。さらに激しいバンドサウンドになった。私たちの楽曲はグループ名もあって、「疾走感」がひとつのキーワードになっているんですけど、本当に疾走感にあふれている。すごくカロリーが高いし、熱量のある曲なんだけど、サビは春風のよう。気持ちよく爽やかになれるから、熱いんだけどどこか爽やかっていう私たちが目指すところが色濃く反映された曲になった気がします。
森嶋 だから最初に聴いたときから「ライブでどう表現しようかな?」っていろいろな想像が湧いて面白いんですよね。セットリストの最初のほうに入れ込めば、みんなのボルテージを上げるエンジンになりそうだし、逆に最後のほうに置けば、みんな体力はないけど盛り上がっちゃおうぜ! という曲にもなるし。
──確かに楽器隊の手数がハンパないし、ライブでやったら盛り上がりますよね。ところで「特技:ドラム」の方は、このアレンジをどう聴きました?
林 いやもう「スゴいなあ」っていうのと同時に「叩いたら楽しそうだな」って(笑)。もともとこういう青春パンクっぽいテイストは大好きだし、突然リズムが裏打ちになったりすることや、サビだけアニソンっぽくなるのもキてるな、って思いました。
──確かに青春パンクを基調にしながらも、落ちサビはラップになっていたり、キてますよね(笑)。
厚木 でも、だからこそライブでランナーさんと盛り上がっている状況が思い浮かぶくらい入り込んで楽しく歌わせてもらいました。
──シングル「ドリーミング☆チャンネル!」を聴いていてもそうだし、今お話を聞いていてもそうなんですけど、みなさん、ちゃんと楽曲に対するイメージを共有できている。本当にいいパートナーシップを築いてますよね。デビューしてから……。
森嶋 4年ですね。
──そのたったの4年で、ボーカルグループとして髙い完成度を誇り、ちゃんとお互いを尊重し合える関係を作れている。
森嶋 みんな歌って踊るのが嫌いじゃないからできるんですかね?
林 確かに好きだね。
──でも、ぼくだって歌うのは嫌いじゃないけど、ドヘタくそですよ。
一同 あはははは(笑)。
──だから上手いのには上手いなりの理由があると思うんです。
林 でも私たちも最初はボロボロでしたよ。
森嶋 特に私のダンスがボロボロだった……(笑)。
林 私と厚木はダンスの経験があったんですけど、森嶋はデビューまでダンスの経験がなかったので。
森嶋 でも苦手意識はなくて。覚えるのが遅いなりに楽しくやれていました。昔から歌って踊るアイドルが好きだったので、それと似たことをするのは全然苦じゃなかったですから。逆にストレス発散になったくらい(笑)。それを4年継続した結果、今の私になれたんだと思います。
厚木 私は逆にクラシックバレエはやっていたんですけど、歌はまったくトレーニングしていなかったので、最初は「どうしよう?」ってなりました。
──どう解決しました?
厚木 メンバーとランナーさんたちのおかげですね。メンバーは歌えない私をステージ上で支えてくれたし、そのステージに上がるとランナーさんたちは私の成長を見届けてくれた上に、「ここがよかったよ」「よくなったね」と言葉をかけてくれるので。最初は自分のためにがんばりたいからがんばっていただけなんですけど、いつしかメンバーやランナーさんの期待に応えられるようになりたい、って思えるようになったことが力になったんだと思います。
──3人とも年齢はバラバラ。デビューのきっかけもバラバラながら、なんでそんな信頼関係を築けるんでしょう?
林 やっぱり4年の時間のおかげというか。それに最初は2人と年齢が離れいていることもあって「いろいろ言われたりするのかな?」って思ってたんですけど、2人とも優しかったんですよ(笑)。それも長続きするポイントなのかな、と思っています。
厚木 いや、逆に最年少の林が一番しっかりしてますから。だから私たち年長組はすごくやりやすいんです(笑)。
森嶋 いい感じでもたれかからせてもらってます(笑)。あと3人ともユニットとしてもっと大きくなりたいという気持ちはデビューから今まで、ずっと共通して持っているので。まだまだランガで大きなステージに上がりたい、いろんな場所にツアーで回りたい。そういう思いはひとつだから、4年間続けてこられたんでしょうね。
撮影 長谷英史
「ドリーミング☆チャンネル!」
2021.05.19 ON SALE
[Blu-ray+CD] EYCA-13350/B 6,380円(税込)
[Blu-ray+CD] EYCA-13351/B 2,530円(税込)
[CD] EYCA-13352 1,320円(税込)
5月19日(水)20:00~
「ドリーミング☆チャンネル!」リリース記念特番 YouTube配信決定!!
「ドリーミング☆チャンネル!」リリース日にYouTubeでの生配信を実施させていただきます。
お知らせもございますので是非ご視聴くださいね♪
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- WRITTEN BY成松哲
- 1974年、大分県生まれ。
フリーライターから音楽ナタリー編集部を経て、 再びフリーライター。著書に『バンド臨終図巻』(共著。 河出書房新社/文春文庫)など。