韓国音楽シーンを代表する人気女性シンガー“LEE HI(イ・ハイ)”が日本進出! 幅広い世代を虜にする歌声とは?
現在の韓国音楽シーンのトップに立つ新世代のディーバ“LEE HI(イ・ハイ)”が、ついに日本で本格的な活動を開始する。21歳とは思えないほど深みのあるソウルフルな歌声を持ち、本国ではその飾らない姿とともに人気を集めている彼女。これまでの活動をたどりながら、初の来日公演への思いや将来の夢などを語ってもらった。
影響を受けたアーティストは“マイケル・ジャクソン”
―日本進出おめでとうございます。
LEE HI) ありがとうございます。初めて私のことを知る人が多いので緊張はしていますが、新鮮な気持ちもあります。
―日本には以前来たことがありますか?
LEE HI) 仕事で3回来ました。でも1回だけプライベートの時間があってショッピングをしました。日本には小さくてかわいい、しかもディティールがしっかりしているモノがたくさんありますよね。それらを見るだけで楽しくなります。
―日本の音楽やアーティストに興味はありますか?
LEE HI) あまり詳しくはないんですが、昔観た日本のテレビドラマ『花より男子2(リターンズ)』で使用していた曲「Flavor Of Life -Ballad Version-」(宇多田ヒカル)が好きでした。
―“LEE HI”さんの曲を聴く限りでは、日本よりも欧米のアーティストに影響を受けているような気がしました。
LEE HI) ええ。たくさんの歌手が好きですが、その中でも“マイケル・ジャクソン”は別格ですね。移動中や滞在先では、彼の音楽をしょっちゅう聴いています。最近のお気に入りは「バタフライズ」という曲です。
運良く歌手デビューできた、ただそれだけ
―幼いころから歌手になろうと思っていたんですか?
LEE HI) それはなかったです。そういう気持ちになったのは、オーディション番組に出るようになったころですね。
―“LEE HI”さんは、2012年に韓国の人気オーディション番組『K-POPスター』シーズン1で注目を集めてプロデビューのチャンスを手に入れたわけですが、あの番組に参加しようと思ったのはなぜでしょうか?
LEE HI) そのような質問をよくされるんですが、実は特にこれといった動機はないんです。周りの方々に薦められて運良く進むことができた、ただそれだけです。「このチャンスを逃したらいけないよ」という私のお姉さんの言葉で出演を決めました。
―テレビやライブで見る“LEE HI”さんは、確かに良い意味で欲がないというか、力が抜けています。そこが最大の魅力になっているのではないでしょうか?
LEE HI) オーディション番組に出演するほとんどの人が、プロになりたいという欲があり、それゆえにプレッシャーも感じていると思います。私の場合、あの番組で歌っていたときは幼すぎて深く考えていませんでした。だから審査員から厳しい意見が出ても、「ああ、そうなのか」とすぐに受け止められました。そういう点で運が良かったと思います。
―『K-POPスター』の審査員は悪い評価でもはっきりと言うので、観ているほうは結構どきどきしてしまいますが…。
LEE HI) 私の両親が厳しかったせいもあるでしょうし、自分自身いまひとつの出来だと思ったときに審査員の先生方がほめてくれることありましたし。わりと大丈夫でしたね。
―メンタルが強いんですね。
LEE HI) はい(笑)
ソウルフルな音が自分によく合うと実感
―歌声がソウルフルだとよく言われますが、ご自身ではどう思っていますか?
LEE HI) 私もそう思います。小さいころはバラードが主流で、しかも女性らしいか細い声が人気だったんです。だから私のように落ち着いた感じの太い声では歌手になれないと気にした時期もありました。でもその後ソウルフルなサウンドに出会って、これが自分に合ったスタイルだと実感しました。
―“LEE HI”さんの場合、“マライア・キャリー”や“ホイットニー・ヒューストン”といった実力派と同じレベルのテクニックを持ちながら、それを強く主張することなく「引きの美学」を感じさせる歌い方が他にはない魅力だと思っています。
LEE HI) ありがとうございます。おっしゃっていることがどんな意味なのか、今の私なら分かるような気がします。子供のころから変わらない自分の性格や生活習慣が歌い方に影響しているんだと思います。昔から落ち着いていましたし、愛想が良くなかったので、そのあたりが特にデビュー当時は出ていたのかもしれません。今は表現の幅を広げようと努力していますので、活動を始めたころよりもっと良くなっていると思います。
―レトロソウル風のデビュー曲「1.2.3.4」(2012年リリース)は大ヒットしました。いきなりの成功にとまどいはありましたか?
LEE HI) 当時は忙しく、あまり外に出られなかったので、成功したという実感がわきませんでした。そういうことを考える時間さえもなかったですね。
―それからずっと忙しい日々を送っていますが、現在もプレッシャーを感じることは特にないままですか?
LEE HI) やはり活動をしていくうちに感じるようになりましたね。デビューした年に新人賞をいただき、いろいろなところでスポットライトを浴びるようになって「私は注目されているんだな」と意識したのが最初です。
―プレッシャーは今でも続いていますか?
LEE HI) 現在は違います。「緊張してステージでミスをしたとしても、失うものはそんなにない。自然体でいることがいちばん大切だ」と考えるようになってからは、オーディション番組に出演していたときの自分に戻れました。
リスナーの前で歌い続けることが夢
―今後コラボレーションしてみたいアーティストはいますか?
LEE HI) たくさんいすぎて誰かひとりには絞れませんね。いずれにしても、その曲の雰囲気に合った声を持つシンガーとコラボするのが基本だと思っています。
―欲がなさそうな方なので答えにくいかもしれませんが、将来の夢や目標があれば是非教えてください。
LEE HI) 歌手をやっていれば、このように日本で活動するチャンスもいただけるので、今後もみなさんの前で歌うことを続けていければ嬉しいと思っています。
―最後になりますが、1月27日・28日に開催される初の来日公演に対する意気込みや、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
LEE HI) チケットを購入して来てくださる方々には本当に感謝しています。日本でも新しい作品をリリースして何度も来日したいと思っています。これからもよろしくお願いいたします!
【LEE HI Official site】
http://ygex.jp/leehi/
【LEE HI Official Facebook】
https://www.facebook.com/OfficialLEEHI
【LEE HI Official YouTube CH】
https://www.youtube.com/user/OfficialLEEHI
影響を受けたアーティストは“マイケル・ジャクソン”
―日本進出おめでとうございます。
LEE HI) ありがとうございます。初めて私のことを知る人が多いので緊張はしていますが、新鮮な気持ちもあります。
―日本には以前来たことがありますか?
LEE HI) 仕事で3回来ました。でも1回だけプライベートの時間があってショッピングをしました。日本には小さくてかわいい、しかもディティールがしっかりしているモノがたくさんありますよね。それらを見るだけで楽しくなります。
―日本の音楽やアーティストに興味はありますか?
LEE HI) あまり詳しくはないんですが、昔観た日本のテレビドラマ『花より男子2(リターンズ)』で使用していた曲「Flavor Of Life -Ballad Version-」(宇多田ヒカル)が好きでした。
―“LEE HI”さんの曲を聴く限りでは、日本よりも欧米のアーティストに影響を受けているような気がしました。
LEE HI) ええ。たくさんの歌手が好きですが、その中でも“マイケル・ジャクソン”は別格ですね。移動中や滞在先では、彼の音楽をしょっちゅう聴いています。最近のお気に入りは「バタフライズ」という曲です。
運良く歌手デビューできた、ただそれだけ
―幼いころから歌手になろうと思っていたんですか?
LEE HI) それはなかったです。そういう気持ちになったのは、オーディション番組に出るようになったころですね。
―“LEE HI”さんは、2012年に韓国の人気オーディション番組『K-POPスター』シーズン1で注目を集めてプロデビューのチャンスを手に入れたわけですが、あの番組に参加しようと思ったのはなぜでしょうか?
LEE HI) そのような質問をよくされるんですが、実は特にこれといった動機はないんです。周りの方々に薦められて運良く進むことができた、ただそれだけです。「このチャンスを逃したらいけないよ」という私のお姉さんの言葉で出演を決めました。
―テレビやライブで見る“LEE HI”さんは、確かに良い意味で欲がないというか、力が抜けています。そこが最大の魅力になっているのではないでしょうか?
LEE HI) オーディション番組に出演するほとんどの人が、プロになりたいという欲があり、それゆえにプレッシャーも感じていると思います。私の場合、あの番組で歌っていたときは幼すぎて深く考えていませんでした。だから審査員から厳しい意見が出ても、「ああ、そうなのか」とすぐに受け止められました。そういう点で運が良かったと思います。
―『K-POPスター』の審査員は悪い評価でもはっきりと言うので、観ているほうは結構どきどきしてしまいますが…。
LEE HI) 私の両親が厳しかったせいもあるでしょうし、自分自身いまひとつの出来だと思ったときに審査員の先生方がほめてくれることありましたし。わりと大丈夫でしたね。
―メンタルが強いんですね。
LEE HI) はい(笑)
ソウルフルな音が自分によく合うと実感
―歌声がソウルフルだとよく言われますが、ご自身ではどう思っていますか?
LEE HI) 私もそう思います。小さいころはバラードが主流で、しかも女性らしいか細い声が人気だったんです。だから私のように落ち着いた感じの太い声では歌手になれないと気にした時期もありました。でもその後ソウルフルなサウンドに出会って、これが自分に合ったスタイルだと実感しました。
―“LEE HI”さんの場合、“マライア・キャリー”や“ホイットニー・ヒューストン”といった実力派と同じレベルのテクニックを持ちながら、それを強く主張することなく「引きの美学」を感じさせる歌い方が他にはない魅力だと思っています。
LEE HI) ありがとうございます。おっしゃっていることがどんな意味なのか、今の私なら分かるような気がします。子供のころから変わらない自分の性格や生活習慣が歌い方に影響しているんだと思います。昔から落ち着いていましたし、愛想が良くなかったので、そのあたりが特にデビュー当時は出ていたのかもしれません。今は表現の幅を広げようと努力していますので、活動を始めたころよりもっと良くなっていると思います。
―レトロソウル風のデビュー曲「1.2.3.4」(2012年リリース)は大ヒットしました。いきなりの成功にとまどいはありましたか?
LEE HI) 当時は忙しく、あまり外に出られなかったので、成功したという実感がわきませんでした。そういうことを考える時間さえもなかったですね。
―それからずっと忙しい日々を送っていますが、現在もプレッシャーを感じることは特にないままですか?
LEE HI) やはり活動をしていくうちに感じるようになりましたね。デビューした年に新人賞をいただき、いろいろなところでスポットライトを浴びるようになって「私は注目されているんだな」と意識したのが最初です。
―プレッシャーは今でも続いていますか?
LEE HI) 現在は違います。「緊張してステージでミスをしたとしても、失うものはそんなにない。自然体でいることがいちばん大切だ」と考えるようになってからは、オーディション番組に出演していたときの自分に戻れました。
リスナーの前で歌い続けることが夢
―今後コラボレーションしてみたいアーティストはいますか?
LEE HI) たくさんいすぎて誰かひとりには絞れませんね。いずれにしても、その曲の雰囲気に合った声を持つシンガーとコラボするのが基本だと思っています。
―欲がなさそうな方なので答えにくいかもしれませんが、将来の夢や目標があれば是非教えてください。
LEE HI) 歌手をやっていれば、このように日本で活動するチャンスもいただけるので、今後もみなさんの前で歌うことを続けていければ嬉しいと思っています。
―最後になりますが、1月27日・28日に開催される初の来日公演に対する意気込みや、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
LEE HI) チケットを購入して来てくださる方々には本当に感謝しています。日本でも新しい作品をリリースして何度も来日したいと思っています。これからもよろしくお願いいたします!
【LEE HI Official site】
http://ygex.jp/leehi/
【LEE HI Official Facebook】
https://www.facebook.com/OfficialLEEHI
【LEE HI Official YouTube CH】
https://www.youtube.com/user/OfficialLEEHI
撮影:向山裕太
- WRITTEN BYまつもとたくお
- 音楽ライター。2000年にアジアのエンターテインメント情報誌『ポップアジア』でデビュー後、『ミュージック・マガジン』や『ジャズ批評』など専門誌を中心に寄稿。最新の著書は『K-POP番長の好き好きKガールズ・ディスクガイド 2014-2015』(Kindle)。